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YiMatrix・アカデミージャーナル

十天干の甲木:天地にそびえる大樹、命理学における君子の風格

🌳 第一節 甲木の本質:天を突く幹、命を支える骨格 🔸原文 甲木参天、脱胎要火。春不容金、秋不容土。火炽乘龙、水宕骑虎。地润天和、植立千古。 純陽の木、天を突く雄大さ。火は木の子なり、旺木は火を得てますます繁栄す。春に生まれば金を欺き、金を容れず;秋に生まれば金を助け、土を容れず。寅午戌、丙丁多くして辰に坐すれば、帰する能わず;申子辰、壬癸多くして寅に坐

南荒2025年12月25日読了目安 22 分

🌳 第一節 | 甲木の本質:天を突く幹、命を支える骨格

🔸原文

甲木参天、脱胎要火。春不容金、秋不容土。火炽乘龙、水宕骑虎。地润天和、植立千古。 純陽の木、天を突く雄大さ。火は木の子なり、旺木は火を得てますます繁栄す。春に生まれば金を欺き、金を容れず;秋に生まれば金を助け、土を容れず。寅午戌、丙丁多くして辰に坐すれば、帰する能わず;申子辰、壬癸多くして寅に坐すれば、納れる能わず。土気乾かず、水気消えざれば、則ち長生する能わず。

🔸現代語訳

甲木は、天を突くそびえ立つ大樹のようなものです。殻を破って生まれ、材木として大成するためには、火による鍛錬を経なければなりません。五行の中で最も剛直な木であり、体質は堅く、気勢は凛としています。天地の気の滋養を得れば、根を深く張り、葉を茂らせ、永遠にそびえ立つことができます。

春に生まれた甲木は旺盛で頑強ですが、金はこの時期気が弱く、修理することができず、かえって木に圧迫されます。故に「春は金を容れず」と言います。秋に生まれた甲木は木性が衰えており、土は本来木の根を補うべきですが、気が薄くて受け止めきれず、かえって覆されてしまいます。故に「秋は土を容れず」と言います。

命式に寅午戌が揃い、さらに丙丁の火が透けている場合、木の旺気を泄らすことができますが、火勢が強すぎると、かえって甲木を焼き尽くしてしまいます。この時、辰(土中に水を蔵す)に坐すれば、湿った土が水を得て火を制し、木を守ることができます。これを「火炽乘龙」と言います。命式に申子辰が揃い、さらに壬癸の水が透けている場合、木は水を得て成長しますが、水勢が強すぎて木が流される恐れがあります。この時、寅(火と土の生地)に坐すれば、水を温めて木を助けることができます。これを「水宕骑虎」と言います。

命式の中の金が鋭すぎず、土が乾燥しすぎず、火が極端に強すぎず、水が氾濫していなければ、天地は調和し、甲木は安心して命を立て、生生不息、長く衰えることはありません。

🔸考察と示唆

1. 甲木が象徴するのは、「剛の中に智あり、直の中に権あり」という生命の構造です。

乙木のように柔和ではなく、頑固に成長し、上に根を張り、下に突き進みます。しかし、甲木がただ硬直しているだけでは、烈樹が雷に打たれるように、かえって命を損なってしまいます。したがって、最も必要なのは「調和」、すなわち火の導き、水の滋養、土の支えです。

2. 「火炽乘龙」「水宕骑虎」は自然の勢いであり、命式の技法でもあります。

これらの比喩の背後にある鍵は、「資源の組み合わせがエネルギーの流れを決定する」ということです。

火が多ければ良い、水が強ければ素晴らしいというわけではなく、「その時を得て、その地を用いる」ことが重要です。命式が重視するのは、「根あり、情あり、制あり、助あり」です。

3. 性格面に対応させると、甲木の人は往々にして大志と責任感を持っていますが、調候の助けがなければ、剛愎自用で自らを損ないやすく、制約が強すぎれば、才能を持ちながらも報われません。

したがって、人が「千古に植立」できるかどうかの鍵は、元の素材がどれだけ強いかではなく、環境、時運、構造が適切かどうかにあります。

🌳 第二節|甲木の象:天地万物の中の「大樹人格」

🔸原文

甲象:雷、大樹、首領、樹林、木、棟梁、電柱、高層ビル、神位、公門;

人体においては、頭、顔面、髪、眉、腕、肢体、肝膽、経脈、神経;

人性においては、寛仁、磊落、卓立、高貴; その形は「直」。


🔸考察と示唆

1. 甲木は「天を突き地を貫く」象徴であり、単なる自然のイメージではなく、人格の隠喩でもあります。

一本の大木を想像してください。大地に根を張り、枝幹はまっすぐに伸び、風雨に屈せず、四季の中で伸びていく。これが甲木です。

人格に対応させると、甲木の人は強い道義感と責任感を持ち、チームの中心であり、皆を風雨から守ろうとする人です。

2. 「直」は構造力であり、修行でもあります。

「直」は、屈せず、曲がらず、ねじれないことを意味します。しかし、「直」に柔らかさがなければ、剛愎自用になる可能性があります。「直」に根がなければ、流木になってしまいます。

したがって、成熟した甲木は、高貴な志を持つと同時に、柔をもって剛を済す方法を知っていなければなりません。

3. 甲木の象は、人を観、己を観る方法を私たちに示しています。

言行が坦々としており、責任感のある人に出会った時、その人には甲木の気質があるかもしれません。

また、自分自身の中に「頑固で意見を変えない」「融通がきかない」という一面を見つけた時、それは「木が強すぎて火が調わず、土が制していない」状態かもしれません。

🌿 第三節|甲木の干支関係:四時を巡る命運の地形

🔸原文資料

十二長生

長生沐浴冠帯臨官帝旺

虚実関係

  • 実支:甲寅、甲辰、甲子

  • 虚支:甲申、甲戌、甲午


🔸現代語訳

十二長生は、命理学において天干が地支における「生命状態」を測る体系であり、生命の誕生から成長、老化に至る完全なサイクルに似ています。

甲木にとって:

  • 亥水(長生)に誕生し、種が土を破り、水の滋養を得ます。

  • 寅(臨官)と卯(帝旺)で成長し、枝幹が地を抜いて立ち、旺盛にそびえます。

  • 辰で衰え、巳で病み、午で死に、徐々に落葉期に入ります。

  • 未で墓に入り、申で絶え、再び酉で胎に入り、戌で養われ、一つのサイクルの閉環に入ります。

また、干支の組み合わせにおいて、甲木には「虚実」の区別があります:

  • 実支甲寅、甲辰、甲子:これらの組み合わせの地支は甲木の気を支持または内包し、根が深く浮遊しません。

  • 虚支甲申、甲戌、甲午:これらの組み合わせの地支の五行は甲木に不利であり、衝克したり、泄耗したりして、浮遊して根がなく、十神の関係においては、甲木が表す十神の弱化した意味を示すことがあります。


🔸考察と示唆

🌀 一、「甲木」は一本の木ではなく、節気と支えの中に生きる生命状態です

甲木の強弱は、あなたが「木に属する」から強いというわけではなく、どのような環境で生存するかによります。

例えば、寅月(臨官)や卯月(帝旺)に生まれれば、甲木は日中の太陽のように枝葉が茂ります。

申月(絶)や午月(死)に生まれれば、深秋や寒冬のように、枝は枯れ根は弱く、気は衰えて生まれにくいです。

あなたは「木」ですが、「季節」や「土壌」、「風水」も見なければなりません。これが命運の環境変数です。

🔍 二、虚と実は、命理学における最も現実的な人生の隠喩です

「虚」の甲木は、一見陽剛で正直に見えますが、実際には内虚で、浮ついており、折れやすいです。

「実」の甲木は、必ずしも外見が華やかではありませんが、根を深く張り、内面が堅靭です。

現実でも同様です。

ある人が単に「外的なラベル」(学歴、肩書き、プラットフォームなど)に依存し、真の能力と蓄積がなければ、それは虚です。ただし、別の表現として、甲木の十神が官殺の場合、虚透は名声を表すことがあり、管理職や役人の象ではありません。

逆に、ある人は一見控えめで平凡に見えても、重要な局面で安定した出力を発揮し、チームを支えることができれば、それは実です。

🌿 三、人生の「長生帝旺」は育成可能です

命理学における長生帝旺は、運命づけられた命数ではなく、「環境」「関係」「行動」を通じて引き出せる潜在能力です。

あなたも「虚」から「実」へ、「死地」から生へと転換できます。環境と内的構造を調整する気があれば。

🌿 第四節|甲木の干干関係と調候組合せ:天地気候の中の生死の律動

🔸合化関係の解析

甲己合、尊卑の合、己は甲との合を喜び、甲は己との合を喜ばず。

📘 現代語訳:

  • 甲は陽木、己は陰土、陽は尊、陰は卑を主とし、故に「尊卑の合」と呼ばれます。

  • 己土は本来柔らかく湿潤で、甲木を得て棟梁の資となります、甲が導き支えることを喜びます。

  • しかし、甲木は高遠で堅直であり、己土に絡め取られればかえって束縛となり、容易に空に舞い上がることができず、故に「己との合を喜ばない」とされます。

🧠 示唆に富む考察:

関係において、あなたが合うことを望むのは、相手があなたにふさわしいと感じるからです。

あなたが合われるのは、相手があなたを頼りにし、あるいは制限しているからかもしれません。

「合」は常に良いこととは限りません。特にあなたが遠くを志す時、過剰な「土」の束縛が、あなたの伸びる枝葉をかえって閉じ込めてしまいます。

考えてみてください。私たちも「安定」「責任」「人情」といった己土に絡め取られ、自分が本来天を突く木であることを忘れていないでしょうか?


🔸調候組合せの全覧と要義

調候の法とは、異なる節気と月令において、木の状態に基づいて適切な火で温め、水で潤し、金で劈き、土で培うことを選ぶものです。以下に月別に甲木の調候の重点を挙げます:

調候用神要旨大運
正月丙、癸- 気候の調和が肝要、丙火を主とし、癸水を佐とする。<br> - 木火通明、貴を主とする。<br> - 初春の木は嫩く、多金の砍伐を忌む。<br> - 水泛木漂を恐れ、丙癸の無制を忌む。この時は戊を用いて堤を築き水を制すべし。<br> - 水の盛り過ぎを忌み、泄気が過ぎる。支が火局を成せば、木はかえって火に焚かれる。<br> - 木多火寒を忌み、金で木を劈き火を引くを要す。辛の丙への合、壬の丙への克を忌む
二月庚、丙、丁、戊、己- 陽刃駕殺、専ら庚金を用い、戊己で殺を滋すを佐とする。<br> - 庚無ければ丙丁を用いて秀を泄らし、制殺は取らず。<br> - 庚金で木を劈き丁を引くを喜び、木火通明と名付け、貴を主とし、多くは武職。<br> - 四柱に金無く、支が亥卯未或いは寅卯辰を成せば、曲直格(専旺)。<br> - 水木火を喜び、土金を忌む。運は東北を喜び、西方を忌む。<br> - 癸水の過多を宜しとせず、金気を泄らし弱め、土気を敗り傷つける。<br> - 干支に火多く、泄気過ぎれば、聡明だが、常に災病あり。行運は北方を喜ぶ。癸を忌み、財務に損あり
三月庚、丁、壬- 庚金を用いるには必ず丁火で制すべし、傷官制殺となす。<br> - 庚無ければ壬を用いる。<br> - 庚壬並び透ければ、殺印相生。金水の運の相助を要し、貴を主とする。<br> - 火土将に盛んになり、木気将に衰えんとす、壬、癸の印星で食傷を克すを用いるを喜ぶ。丁を忌み、事業失意。
四月癸、丁、庚- 気候の調和、癸水を主とする。原局気潤えば、庚丁を用いる。<br> - 水で火を制し木を滋す、調候を首務とする。戊を忌み、阻滞。
五月癸、丁、庚- 木性虚焦、癸を主要とし、癸無ければ丁を用いる、亦た運行北方を宜しとする。<br> - 木盛んには先ず庚、庚盛んには先ず丁。<br> - 五月木死、必ず先ず癸を発し木を生ず。夏月火旺水絶、又た金を須いて水を生ず。<br> - 所謂「木火傷官官更に旺ん」とは、即ち此を指して言う。官印を用と為し、貴を主とする。《醉醒子》:死木偏に活水長く濡らすに宜し。<br> - 原局水木根有りて、火多ければ、湿土を用いて火を泄らすに宜し;行運は水木を喜び、金を忌む。<br> - 金畳見すれば、殺重身軽と為し、先富後貧、運水木を走らざれば、非貧即夭。或いは庚多く、一二の丙丁制伏有り、又た壬癸透出して金の気を泄らせば、又た先貧後富戊の癸への合を忌み、阻滞。
六月癸、丁、庚- 上半月は五月に同じ、癸を用いる;下半月は庚丁を用いる。<br> - 上半月は火気猶お存し、木性虚焦、癸水の調候を需む。水気の滋润の下に在りてのみ、丁火を用いて秀を泄らす能わず。<br> - 夏尽き涸れ易く、又た庚金を以て水を生ずるを佐と為すを需む。<br> - 下半月は「金水始めて進気、火気漸く退く」。先ず丁後庚、行運は北方を喜ぶ。己を見れば、感情の悩み有り易し
七月庚、丁、壬- 傷官制殺、丁無ければ壬を用いる、富んでも貴からず。<br> - 木秋令に入り、金の強きを食らう、宜しく先ず丁火有りて金を制し、而る後に庚金を取って作用と為すべし。<br> - 金多木弱ならば、多くは労碌、残疾の人と為る。<br> - 丁火を用と為せば、癸水を見るを宜しとせず。癸を見れば発達し難し。此の時戊に遇い癸水を制約すれば、又た名を成す能わず。偏に丁火に宜しく、丙火は空忙。
八月庚、丁、丙- 丁を用いて殺を制し、丙を用いて調候と為し、丙丁並び用いて佐と為す。<br> - 丁庚高透、傷官駕殺、須く干頭に丁火透出し、庚殺を制して酉官を為す者、去殺留官と為す。<br> - 癸水見えて丁を克せば、便ち去殺留官する能わず<br> - 丙透出して癸を見ざれば、食神吐秀、「食神得用勝財官」。<br> - 秋木凋零、柱に丙丁無ければ、則ち一身孤寒、僧道の命と為す癸の丙への傷を忌み、成就し難し。
九月庚、甲、丁、壬、癸- 土旺ん者は木を用い、木旺ん者は庚金を用いる;丁壬癸を佐と為す。<br> - 三秋の木、落葉の時、丁火に頼りて之を温め、壬癸に頼りて之を滋し、戊己に頼りて之を培う。<br> - 戌月、雑気財官;干頭に比劫透出して分奪するを宜しとせず。比劫透出すれば庚を需いて之を制す。<br> - 行運背禄逐馬の地に若し、財官を克し尽くせば、則ち貧窮堪えず。<br> - 局中辰戌丑未多く、印星比劫日主を扶助する無ければ、即ち「棄命従財格」と為し、火土を喜用と為す。比劫を忌み、財を奪い官に抗す
十月庚、丁、丙、戊- 庚金を用い、丁火を取りて之を制す。丙火調候。水旺んには戊を用いる。<br> - 丙丁は除寒の作用有り。木寒くして生ぜず。<br> - 庚甲丁の三字斉しければ、木火通明。<br> - 壬水泛身、戊を用いて制止す。壬水を忌み、根無き木、漂流せられ易し。
十一月丁、庚、丙- 木性生寒、丁を先にし庚を後にし、丙火を佐と為す。必ず支に巳寅を見るを須い、方に貴格と為す。<br> - 水蕩騎虎。水多ければ、地支に寅有るを要す。癸の丁への傷を忌み、操之過急に敗る。
十二月丁、庚、丙- 丁火は不可欠、寅に通根し、甲木を助けと為し、庚を用いて甲を劈き丁を引く。<br> - 弱木と為し、比劫禄刃の相助に宜し。冬水寒凍、木を生ずるの情無し。<br> - 木弱からず、再び火を取り、金配合す。壬癸の寒凍を忌み、水多木漂。

🌱 一月(正月)

  • 主用神:丙、癸

  • 気候背景:春初めは寒く、木は嫩く折れやすい。

  • 調候の要点

    • 丙火を主とし、解凍催発;癸水を補助とし、根基を潤す。

    • 丙癸同透する場合、戊土で水を制し、水泛木漂を防ぐ。

  • 忌神運:辛合丙(合绊)、壬克丙(火滅)。

🌀考察の導き:全ての初生のものは脆弱であり、強攻ではなく温養に適する。人生の新たなスタートも、「丙」のような温かさを必要とし、「庚」のような斧ではない。


🌿 二月

  • 主用神:庚、丙、丁、戊、己

  • 命式特徴:陽刃駕殺、庚金劈木を主調とする。

  • 調候の提案

    • 庚無ければ丙丁を用いて秀を泄らす。

    • 曲直格を構成する場合、木火を貴とし、金土を宜しとせず。

  • 忌神運:癸水、金を泄らし、土を敗り、聡明ながらその害を受ける。

🧭考察の導き:庚金は木を克す敵ではあるが、同時に雕琢の器でもある。傷官見官、禍か福かは、全て格局と力度の配分に依る。

🌸 三月(晩春)

  • 主用神:庚、丁、壬

  • 気候背景:春の終わり、木気は次第に衰え、火土は盛んになろうとする。

🔍 現代語訳

三月は木気が尽きようとし、火気が立ち上がる時点です。甲木は旺んですが、既に極に達しており、最も金による砍伐を恐れます。局中に庚が見える場合、必ず丁火で制さなければなりません(傷官制殺)。そうでなければ庚金が身を傷つけます。庚が無ければ、壬水を用いて木気を助け、「殺印相生」の格局を構成できます。局中に火土が過旺な場合、壬癸で調和し、木気を保護する必要があります。

🧠 考察の示唆

旺ん極まれば衰える。人生において勢いが最も盛んな時こそ、収斂と調和を理解すべきであり、そうでなければ「木剛則折」となります。

高位にある時に心を修め性を養い、次の段階のためにエネルギーを蓄えることを学ぶべきです。


🌿 四月(初夏)

  • 主用神:癸、丁、庚

  • 気候背景:火勢は次第に旺んになり、木性は焦燥し、水気は衰退する。

🔍 現代語訳

甲木は火旺の時、焦げ枯れやすく、癸水の滋養による調候が主となります。局中に水気が十分であれば、庚金で木形を整え、丁火で秀を泄らし、甲木が「枝葉繁茂にして焦げる」ことを避けさせます。調候の重点は、潤いの中で通達を求めることです。

🧠 考察の示唆

高圧と高エネルギーの状態にある時、最も重要なのは内心の調湿、すなわち柔らかさを保ち、「熱情に燃やし尽くされる」ことを避けることです。エネルギーが大きい時ほど、自分の感情と欲望をコントロールしなければなりません。


🔥 五月(仲夏)

  • 主用神:癸、丁、庚

  • 気候背景:火極まり、木枯れ、水少なく、金溶ける。

🔍 現代語訳

五月は火極の月、甲木は虚焦し、癸水を首用とし、その枯れた根を潤します。水気が不足すれば、甲木は生機を得難い。庚金がある場合、必ず丁火で殺を制します。丙火がある場合、壬水で調候します。最も恐れるのは、木多水枯、火盛金熔であり、湿土でバランスを取る必要があります。

🧠 考察の示唆

人は「夏」において、往々にして一見光り輝いているように見えますが、実は内部は焦げ付いており、表面的な成功が心身の危機を覆い隠しているかもしれません。

自己滋養(癸水)がなければ、どんなに高い熱情も焦土と化します。


☀️ 六月(季夏)

  • 主用神:癸、丁、庚

  • 気候背景:火は漸く退き、水は初めて生じ、金は未だ旺んではない。

🔍 現代語訳

上半月は依然として火勢が退いておらず、癸水が主です。下半月は庚金、丁火を佐とします。丁火は秀を泄らし、庚金は火を引いて明を生じ、癸水は根本を滋養します。庚金は多すぎてはならず、そうでなければ木薄金堅となります。癸水が不足すれば、木は枯れて焦燥します。

🧠 考察の示唆

人は熱が冷める段階において、理性的に締めくくる必要があります。

六月は、「熱情の後」に収束と転換をしっかり行い、精力の透支を避けるよう促しています。


🍁 七月(初秋)

  • 主用神:庚、丁、壬

  • 気候背景:金旺木衰、木気は墓に入り、丁火が肝要。

🔍 現代語訳

金気が旺盛で、甲木は困境に陥ります。丁火で庚を制することを先とし、丁が無ければ壬水を用いて木を生じます。

甲木はこの時、金重木軽を最も恐れるため、火で身を護り、水で根を助ける必要があります。庚多丁弱ならば、労碌して傷つくことを主とします。

🧠 考察の示唆

現実の圧力やルール(庚金)に直面した時、理想(丁火)と内なる信念が堅固でなければ、外界の「砍伐」に耐えることはできません。


🍂 八月(仲秋)

  • 主用神:庚、丁、丙

  • 気候背景:金気極旺、木枯れて火を需め、丙丁の透出を喜ぶ。

🔍 現代語訳

甲木は極衰、最も丙丁火の温養と庚金の雕琢を必要とします。丁火は庚殺を去って用と為し、「去殺留官」格を構成し、貴を主とします。火が無ければ、木形は欠損し、命格は清寒となります。癸水が丁を克すのは破格であり、成就に不利です。

🧠 考察の示唆

最も寒い時節ほど、内なる熱を必要とします。

あなたはその一団の「丙丁之火」を保たねばなりません。外界が厳しくとも、信念で自分を照らすことができます。


🍂 九月(晩秋)

  • 主用神:庚、甲、丁、壬、癸

  • 気候背景:土旺金盛、木気尽く衰える。

🔍 現代語訳

戌月は火墓土旺、甲木は困頓します。木強ければ庚金を用いて砍伐し、木弱ければ印比を取って身を助けます。

支に比劫見えて財を奪う場合、庚金で制する必要があります。棄命従財格が成れば、反って火土を用と為します。原局は調和を要とし、「身敗財旺」を防ぎます。

🧠 考察の示唆

資源が他者に偏る環境において、あなたは力を争うか(庚制比劫)、流れに身を任せるか(従格)、肝心なのは時勢を読むことです。


🌬 十月(初冬)

  • 主用神:庚、丁、丙、戊

  • 気候背景:寒水漸く起こり、木はより孱弱に、火は調候。

🔍 現代語訳

十月は金旺水生、甲木は既に枯寒に近く、必ず丙丁で調暖しなければなりません。庚金は依然として火で制する必要があります。水が盛ん過ぎる場合、戊土で止める必要があります。

甲木は根無く寒水に遇えば漂うため、必ず丙丁でその気を温め、戊でその身を護らなければなりません。

🧠 考察の示唆

環境が冷酷すぎる場合、「火」で自信を維持しなければなりません。

環境の変化を期待するのではなく、自分自身が先に温度を上げなければ、寒流に流されてしまいます。


❄️ 十一月(仲冬)

  • 主用神:丁、庚、丙

  • 気候背景:水勢極旺、寒は骨髓に徹し、木は極枯。

🔍 現代語訳

甲木は「水宕騎虎」の状態にあり、水旺木浮、必ず丁火を主として調候します。庚金を佐とし、丙火を助とし、支に寅巳等の丁火を生ずるものが見えれば、貴命と為す。癸が丁を克せば、敗格と為す。

🧠 考察の示唆

人生で最も寒い時は、資源が不足しているのではなく、「希望と熱」が不足しているのです。あなたはその一盏の灯を灯さねばなりません。たとえ微弱でも、闇を払うことができます。


🧊 十二月(隆冬)

  • 主用神:丁、庚、丙

  • 気候背景:極寒の地、木凍り水氷る。

🔍 現代語訳

十二月は厳冬、甲木は弱極、丁火は不可欠のものであり、調候救命と為す。寅中の丙、戊、甲を見る者は吉と為し、庚金劈甲引丁を佐と為す。水が盛ん過ぎれば、木は根無く、漂流し易し。火は必ず根有りて初めて用有り。

🧠 考察の示唆

生命の「冬」において、真に重要なのは自分自身の生命の火種を見つけることです。他人に依存せず、天候を待たず、ただ一筋の信念で寒さを乗り越えます。

🌳 第五節|甲木金不換骨髓歌|現代語逐句解釈

第一段:子月(旧暦十一月)

原文
甲日子提為印綬、順行不似逆行高;
官多殺盛東為美、午未相逢総不勞。


甲木日主子月生まれ、子水は正印格。
順行大運(東北水木運)は逆行(西南火土金運)ほど発達しない。
官殺(金)が過旺ならば、東方木運(身を助け殺に抗す)を走るのが吉;
午、未の運(火で局を暖め、土で水を制す)に逢えば、事半功倍で労せず。

要点:寒木は火土を必要とし、逆運が局を解凍する。


第二段:丑月(旧暦十二月)

原文
陽木天元値丑提、分明大運喜東西;
発財発福多栄達、午未之中亦不宜。


甲木日主丑月生まれ(湿土凍木)、東(木助身)、西(金制木)の運を喜び、いずれも発達可能;
但し、午、未の運(火土過旺)はかえって木の根を焚き、強行すべきではない。

要点:寒湿土はバランスを要し、火運は過度を忌む。


第三段:寅月(旧暦正月)

原文
甲木生東値孟春、財多殺衆定超群;
順行火地多難顯、逆走終為富貴人。


寅月甲木(禄を得て根強し)、財殺旺んはかえって貴格と為す;
順行南方火運(木を泄らし財を生ず)は顕達し難く、逆行北方水運(印生身)にして初めて富貴を得る。

要点:身強は財殺を担うべく、逆運は根を護るを要とす。


第四段:卯月(旧暦二月)

原文
陽木春生値卯提、柱中有殺最為奇;
不拘逆順東西地、申酉相逢反不宜。


卯月甲木(陽刃当令)、七殺透干して「陽刃駕殺」貴格を成す;
順逆運いずれも行くべし、惟だ申酉運(金卯刃を衝く)は局を破り凶を生ず。

要点:刃殺相制して貴し、金の根基を壊すを忌む。


第五段:辰月(旧暦三月)

原文
甲木辰提喜有官、逆行東地弗為歡;
順行南地多顛倒、除是根深富貴看。


辰月甲木(財旺)、正官(金)を必要とし比劫を制して財を護る;
逆行東方木運(劫を助け財を奪う)は不利、順行南方火運(身を泄らし財を生ず)は多波折、原局根深くして初めて富を成す。

要点:財月は官の護りを必要とし、身弱は財に勝ち難し。


第六段:巳月(旧暦四月)

原文
陽木根深在巳月、柱中財煞喜相逢;
逆行早歳声名顯、順運須防夭寿終。


巳月甲木(火旺木焚)、地支に根(亥水など)有れば、財殺(土金)を見て反って吉;
逆行東方木運(身を助く)は早く発し、順行南方火運(火勢を増す)は夭折を防ぐべし。

要点:火旺木焚、逆運は水を補いて救いと為す。


第七段:午月(旧暦五月)

原文
甲木日干居午月、傷官木火喜生財;
順行怕入西方運、東北行来更妙哉。


午月甲木(傷官旺)、木火通明、財を求めるに利す;
順行西方金運(官殺、傷官に克たる)は多阻、東北水木運(印比助身)は更に吉。

要点:傷官生財格、官殺の攪局を忌む。


第八段:未月(旧暦六月)

原文
陽木有根生六月、財官有気福非常;
逆行最喜東方運、惟恐初生寿不長。


未月甲木(燥土水を耗く)、水根(亥など)を得れば、財官旺んにして富貴を得べし;
逆行東方木運(身を助け財官を担う)は大吉、但し原局に水根無ければ、早夭を恐る。

要点:燥土は水潤を必要とし、根無ければ木枯れる。


第九段:申月(旧暦七月)

原文
甲木無根値孟秋、財多殺旺恨身柔;
運行順地遅方好、逆運須防天更休。


申月甲木(殺旺無根)、財殺身を克し命弱し;
順行水木運(印比助身)は遅れて発すれど安んずべく、逆行火土運(財殺を増す)は夭亡を恐る。

要点:身弱殺旺、順運に生を求む。


第十段:酉月(旧暦八月)

原文
甲木酉提用正官、順行堪地必難成;
逆転男離官被制、須知禄尽見閻王。


酉月甲木(正官当令)、順行北方水運(印生身)はかえって器を成し難し;
逆行南方火運(傷官制官)、官星克たるれば則ち凶険極まりなし。

要点:官格は傷官を忌み、逆運は必ず局を破る。


第十一段:戌月(旧暦九月)

原文
甲木戌提用財官、順運東南福更寬;
若得柱中逢亥未、逆行名姓達金鑾。


戌月甲木(財庫)、順行東南木火運(身を助け財を生ず)は福を発す;
原局に亥(水潤燥)、未(木庫助根)有れば、逆行金運(官殺用を得)は反って貴格を成す。

要点:財官を用と為すも、身強の配合を必要とす。


第十二段:亥月(旧暦十月)

原文
甲木生元値亥提、柱中有殺更為奇;
中年最喜東方運、午未之中数不斉。


亥月甲木(印旺)、七殺透けて「殺印相生」貴格を成す;
中年東方木運(身を助け殺を化す)を走るは大吉、午未運(火土雑局)は吉凶相半ばす。

要点:殺印相生貴し、火運は水印を破る。

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