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宅经
塀を築き、家屋を建てるにあたっては、必ず土気が衝く方位を避けなければならない。もし犯せば家中に災いが必ずあり、法度に従って禳解すべきである。
正月の土気は丁未の方に衝き、二月は坤の方に衝き、三月は壬亥の方に衝き、四月は辛戌の方に衝き、五月は乾の方に衝き、六月は寅甲の方に衝き、七月は癸丑の方に衝き、八月は艮の方に衝き、九月は丙巳の方に衝き、十月は辰乙の方に衝き、十一月は巽の方に衝き、十二月は申庚の方に衝く。
以下の図訣は詳密を極めている。ただ注意深く観察すれば、必ず災いを避けられるだろう。🏗️
天門は陽の首であり、平穏で堅固であるべきで、あまり高壮であってはならない。犯せば家長を損ない、大病・頭項の災いが主となる。[五月丁壬日に修めれば吉。北方は壬子・丁巳日を用いるなかれ]
亥は朱雀・竜頭・父命座であり、犯せば命座の人を害する。[三月丁壬日に修む]
壬は大禍・母命であり、犯せば命座の人を害し、飛災・口舌がある。[修むるところ亥に同じ]
子は死喪・竜右手・長子婦命座であり、犯せば命座の人を害し、失魂・傷目・水災・口舌が主となる。[修むるところ壬に同じ]
癸は罰獄・勾陳・次子婦命座であり、犯せば命座の人を害し、口舌・闘訟などの災いが主となる。[七月丁壬日に修めれば吉。三月も亦た通ず。宮羽姓は三月を宜しとせず、七月即ち吉日なり]
丑は官獄・少子婦命座であり、犯せば鬼魅・盗賊・火光・怪異などの災いが主となる。[修むるところ癸に同じ]
鬼門の地は壅実して厚重であるべきで、缺薄・空荒なれば凶なり。犯せば偏枯・淋腫などの災いが主となる。[八月甲巳日に修めれば吉。東方甲子・己巳日を用いるなかれ]
寅は天刑・竜背・玄武・庶養子婦・長女命座であり、犯せば胎を傷り獄に繋がれ、盗まれ、亡敗するなどの災いがある。[六月甲巳日に修む。角姓は六月凶、十一月吉なり]
甲は宅刑・次女・孫男などの命座であり、犯せば命座の人を害し、家長は頭項の諸々の傷折を病むなどの災いがある。[修むるところ寅に同じ]
卯は竜右脅・刑獄・少女孫命座であり、犯せば命座の人を害し、火光・気満・刑傷・失魂が主となる。[修むるところ寅に同じ]
乙は騰蛇訟獄・客命座であり、犯せば命座の人を害し、妖怪・死喪・口舌が主となる。[十月巳日に修めれば吉。ただ屋を低小にするに宜しく、仍お重ねてはならない]
辰は白虎・竜右足であり、訟獄・奴婢・六畜命座を主る。犯せば驚傷・跛蹇・盤急などの災い、また驚恐を主る。[修むるところ乙に同じ]
風門は平缺であるべきで、名づけて福首という。背枯して栄に向かう。二宅五姓八宅ともに、高壮・壅塞を宜しとせず、亦是れ阳极にして陰首なり。[十一月丙辛日に修めれば吉。南方丙子より辛巳の日に至るまで用いるなかれ]
巳は天福・宅屋にして、亦た名づけて宅極という。経に曰く:職を得んと欲せば、宅極を治よ。壮実を宜しとし、修めて改むれば吉。[九月丙辛日に修む。ただ功力を用うること多きのみ]
丙は明堂・宅福にして、門・牛倉などの舎を安ず。経に云く:明堂を治すれば、官を加え禄を益し大いに吉祥、合家快活すること当に禁ずべからず。[修むるところ巳に同じ]
午は吉昌の地・竜左足なり。経に云く:吉昌を治すれば、奴婢は行を成し六畜は良し。平実を宜しとし、高きこと及び亀頭庁を忌む。[修むるところ巳に同じ]
丁は天倉なり。経に云く:財砂亡すれば、天倉を治よ。倉庫・六畜に宜しく、壮厚・高拓なれば吉。[正月丙辛日に修め、用功多ければ大吉]
未は天府にして、高楼大舎・牛羊・奴婢の居る所、大いに孳息し、倉厕利あり。[修むるところ丁に同じ]
人門は竜腸にして、牛馬厩を置くに宜し。その位は開拓し壅厚たるを欲す。亦た名づけて福囊といい、重くして兼ねて実なれば、大吉。[二月乙庚日に修む]
申は厩堂にして、牛馬屋を置き、宝贝・金玉の事を主る。壮実・開拓なれば吉。経に曰く:玉堂を治すれば、財錢横より来たり、六畜肥強なり。
庚は宅德・門を安ずる所にして、車屋・鶏栖・碓硙を置くに宜しく、開拓し連接し、壮麗・浄潔なれば吉。[修むるところ申に同じ]
酉は大德・竜左脅・客舎にして、吉。経に曰く:大德を治すれば、富贵・資財 成って万億、亦た名づけて宅德といい、宅主に宜し。[修むるところ申に同じ]
辛は金匱・天井にして、門及び高楼大屋を置くに宜し。経に曰く:金匱を治すれば、大いに富贵、財に宜しく、百事吉なり。又経に曰く:竜青壮高なれば、富贵・雄豪なり。
外巽の位は、園池・竹簟を造るに宜し。もし舎屋あらば、平にして薄たるに宜し。
外天德及び玉堂の位は、開拓して侵修し、壮実たらしめれば、大吉。経に曰く:福德の方は拓して復た拓け、子々孫々栄楽を受く。ただ高楼重舎を得ざるのみ。
外天倉と天府の位は、高壮楼舎を厭わず、門・倉庫・牛舍および奴婢・車屋を安ずるも、並びに大吉。[南方は侵拓するに宜し吉]
外竜腹の位は、内院と同じく、牛馬牢廠を安ず。亦た名づけて福囊といい、広厚・実たるに宜しく、吉。
外坤は馬厩を置くに宜しく、吉。重滯の物及び高楼などを安ずるも、並びに大吉。
外玉堂の院は、崇堂及び郎君・孫・幼などの院を作るに宜しく、吉。客庁有れば即ち公客来たる。もし高壮・侵拓にして大櫃・重屋など有らば、金玉・宝帛を招き、印綬を主り、喜あり。
外大德の宅位は、開拓し勤めて修泥し、新浄たらしむるに宜しく、吉。及び音楽・飲会の事を作すに宜しく、吉。子孫・婦女などの院に宜しく、貴人を出だし、財富を増し、貴德・望み逼り振るう。
外金匱・竜青の两位は、庫蔵・倉窖を作るに宜しく、吉。高楼大舎は財帛に宜しく、又子孫に宜しくして豪貴を出だし、婚いは帝戚に連なる。常に清浄ならしめ、叢林に連接し、花木 蔫密ならしめよ。🌳
乾天門は、陰極まり陽の首、亦た名づけて背枯向栄という。その位の舎屋は連接し長遠にして、高壮・闊実なれば、吉。[五月丁壬日に修めれば吉。北方壬子・丁巳日を用いるなかれ]
亥は天福・竜尾にして、猪欄を置くに宜し。亦た名づけて宅極という。経に云く:職を得んと欲せば、宅極を治よ。開拓するに宜しく、吉。[亥の東三月丁壬日に修めれば吉。宮羽姓は即ち七月吉]
壬は宅福・明堂にして、高楼大舎を置くに宜しく、常に清浄ならしめ、及び学経史を集むるに宜し。亦た名づけて印綬宮といい、財禄に宜しく、大吉。[修むるところ亥に同じ]
子は吉昌・竜左足にして、牛屋を置くに宜し。経に云く:奴婢は行を成し六畜は良し。平実なれば、吉。[修むるところ亥に同じ]
癸は天倉にして、門戸・客舎・葷厕を立て、吉。経に云く:財砂亡すれば、天倉を治よ。六畜を安んじ、開拓し高厚ならしむ。[七月丁壬日に修めれば吉]
丑は天府にして、高楼大舎・牛羊・奴婢の居る所、大いに孳息し、倉厕ともに吉。[修むるところ癸に同じ]
艮鬼門・竜腹・福囊にして、厚実・重たるに宜しく、吉。缺薄なれば即ち貧窮す。[八月甲巳日に修めれば吉。東方甲子日を用いるなかれ]
寅は玉堂にして、車牛舎を置くに宜しく、宝贝・金玉の事を主り、開拓するに宜し。経に曰く:玉堂を治すれば、錢財横に至り、六畜肥強にして、大吉。[六月甲巳日に修めれば吉]
甲は宅德・門を安ずる所にして、碓硙を置くに宜しく、開拓し連接し壮観なれば、吉。清浄なれば、災殃自ずから消ゆ。[修むるところ寅に同じ]
卯は大德・竜脅・客舎なり。経に曰く:大德を治すれば、富贵の財 成って万亿。亦た名づけて宅主といい、德望あるを主る。[修むるところ寅に同じ]
乙は金匱・天井にして、高楼大舎を置くに宜しく、常に清浄ならしめ、勤めて修泥し、尤も喜庆を増す。[卯巳の南十月に修む]
辰は地府・竜青左手・三元にして、子孫に宜しく、当に清浄なるべし。経に曰く:竜青壮高なれば、富贵・雄豪なり。[修むるところ乙に同じ]
巽は風にして、平穏なるに宜しく、壅塞を宜しとせず。亦た名づけて陽極陰前といい、栄に背き枯に向かう。空缺・通疏を宜しとし、大吉。[十一月丙辛日に修めれば吉。南方丙子日を用いるなかれ]
巳は朱雀・竜頭・父命座にして、井を置くに宜しからず。犯せば命座の人を害し、口舌・飛禍・吐血・顛狂・蛇畜怪を作す。[巳酉九月丙辛日に修めれば吉。午の地に至るまで徵音並びに忌む。正・三・四月吉]
丙は大禍・母命にして、門を置くに宜しからず。犯せば命座の人を害し、飛禍・口舌あり。[修むるところ巳に同じ]
午は死喪・竜右手・長子婦命座にして、犯せば命座の人を害し、失魂・傷目・心痛・火光・口舌・盤急あり。[修むるところ巳に同じ]
丁は罰獄・勾陳・次子婦命座にして、犯せば命座の人を害し、口舌・闘訟・瘡病などの災いあり。[午日の西、正月丙辛日に修めれば吉を用う。未の地五姓ともに吉]
未は官獄・少子婦命座にして、犯せば命座の人を害し、鬼魅・火瘡・霹靂・盗賊・刀兵・流血・六畜傷死・家破逃散あり。[修むるところ丁に同じ]
坤は人門・女命座にして、馬厩を置くに宜しからず。犯せば偏枯・淋腫などの災いあり。此の地は荒缺・低薄なるに宜しく、吉。[二月乙庚日に修む]
申は天刑・竜背・庶子婦・長女命座にして、犯せば失魂・病脅・刑傷・牢獄・気満・火怪あり。[申北十二月乙庚日に修め酉に至れば吉。商姓は十二月凶、四月吉]
庚は宅刑・次婦・長孫命座にして、門を置くに宜しからず。犯せば命座の人を害し、病右脅・口舌・傷殘・損墜あり。[修むるところ甲に同じ]
酉は刑獄・竜右脅・少婦孫命座にして、犯せば命座の人を害し、失魂・刑獄・気満・火怪あり。[修むるところ申に同じ]
辛は騰蛇訟獄・客命にして、犯せば命座の人を害し、口舌・妖怪・死喪の災い起る。[酉北より戌に至る四月乙庚日に修む]
戌は白虎・獄訟・竜右足・奴婢六畜命座にして、犯せば足跛蹇・偏枯・盤急なり。[修むるところ辛に同じ。乾より順行して戌に至り、一週二十四路]
外乾院は、内院と同じく修造開拓し、壮実たらしめ、高岡陵・大樹も並びに吉。家長延寿、子孫栄禄絶えず、光は門族を映ずるに宜し。乾の地は広闊なり。
外亥は天福与宅极の郷にして、大舎を置くに宜しく、位次重畳し、深遠・濃厚なれば、吉。宅福・明堂と相連接し壮実なれば、子孫聡明にして昌盛、科名・印綬・大富贵なり。
外天倉は、高楼重舎・倉禀庫蔵・奴婢六畜などの舎に宜しく、大いに孳息し、財帛五穀に宜し。その位高潔・開拓なれば、吉。
外天府は、闊壮を宜しとし、子孫・婦女の居る所、大吉。亦た名づけて富贵饱溢の地といい、職を遷る喜び、万般悉く有り。
外竜腹・福囊の位は、壅実して山の如くなるに宜しく、吉。遠近連接し、大樹・長岡は、開拓を厭わず、吉。もし低缺にして屋舎なきは、即ち貧薄にして安からず。
外玉堂は、子婦の居るに宜しく、即ち富贵栄華、子孫興遠なり。その位雄壮なれば、即ち官職升騰し、位台省に至り、宝帛金玉少なからず。もし陷缺・荒残なれば、即ち貧薄を受け、他地に流移す。
外宅德は、道芸を学ぶ所とすべく、功巧立に成り、亦た名聞を得て、千里四方より来て慕い、亦た師統と為る。子孫居りて信あり、義を抱き、壮勇双なし。
外天德・金匱・竜青、此の三神は並びに濃厚・実たるに宜しく、大舎高楼、或いは客庁有り。卿相游宴し、一家に过往す。富贵豪盛は、須らく三神に頼るべく、尤も開拓に宜し。もし冷薄・荒缺・敗陷なれば、即ち貧窮なり。
外竜青は、清潔を厭わず、香を焚き座を設け、賓朋を延接すれば、高道・奇人自然に至る。井及び水涜を安ずるは、甚だ吉。💧
『宅経』巻下の最も深遠な哲学的含意は、住宅を天地陰陽の気が人間界に凝結した一つの場と見なす点にある。
二十四方位、十二神煞、九星命座は、表面的には複雑な禁忌システムであるが、本質的には根本的な問いに答えている:人間はいかにして天地の間に自己の居所を定めるのか? 乾は天門、巽は風門、坤は人門、艮は鬼門——この四門が人間の生存領域を画定する。門の内側は人の住まう所、門の外側は天地の気運の往来するところである。宅院のあらゆる方位は、人と宇宙との間の一つのインターフェースなのである。
「背枯向栄」の四字は特に味わい深い。枯と栄は植物的な隠喩であり、『易経』の「生生」の哲学と呼応している。良い宅院は静止した建物ではなく、一つの持続的に成長する生命体なのである。天門は平らであるべきで、風門は空いているべきである——それは成長する生命が呼吸を必要とするからであり、天倉は高いのが良く、天府は厚いのが良い——それは生命の蓄養が積み重ねを必要とするからである。宅を修めることは身を修めることであり、宅を治めることは生を治めることである。
これは現代の生態建築思潮における「活建築」理念——すなわち建築は生物のように呼吸し、適応し、代謝すべきであるという考え方——と、千年の時を超えて呼応しているのである。古人が神煞や命座によって語ったものは、実は一種の空間生態学の素朴な直感なのであった。
| 概念 | 解釈 |
|---|---|
| 二十四路 | 陽宅の方位システムの総称。すなわち八卦八宮がそれぞれ三位を管轄し、計二十四方位。各方位に神煞、命座、吉凶属性が配される |
| 宅極 | 巳亥の二方位。住宅の核心的な軸線位置をなし、職禄の成就をつかさどり、壮実に改修すべきとされる |
| 命座 | 各方位に対応する家族構成員の関係。例えば父命座(亥巳)、母命座(壬丙)、長子・長婦命座(子午)など |
| 五姓八宅 | 漢代以来流行した、姓氏によって五行を分け、五行によって宅法を配する相宅体系。宮商角徵羽の五音を五行に対応させる |
| 天門・風門・人門・鬼門 | 乾坤巽艮の四隅の位置:西北の乾は天門(陽の首)、東南の巽は風門(福の首)、西南の坤は人門(竜腸)、東北の艮は鬼門(福の囊) |
| 土気 | 地気の運行における周期的な力。月に従って移動し、これを犯す方位では土を動かし構築してはならない |
| 死喪・刑獄・罰獄・官獄 | 各種の凶煞。それぞれ異なる方位を犯した際の結果に対応し、実質的には空間機能の誤配置に対する災禍的描写である |
環境心理学の視点:王其亨ら当代の学者による伝統的風水方位システムの研究は、二十四方位の吉凶規則の中に日照,通風,温湿度,騒音などの物理的環境因子に対する経験的な調節ロジックが内包されていることを示している。例えば「巽風は空缺が宜し」は、夏季の東南季節風による自然換気の需要に対応する。
建築人類学の視点:宗法制度下の家庭空間配分は『宅経』において「命座」の形で固定され、空間の権力構造を反映している——家長は天門(乾)に居し、長子は東方(震)に居する。これは宗法社会における等級秩序に符合する。白晨曦ら現代の学者は、このような空間倫理が中国伝統住宅の「空間正義」概念を理解する重要な入り口であると指摘する。
生態建築学の視点:現代の緑色建築はパッシブ設計戦略(自然換気、遮陽、蓄熱)を強調するが、『宅経』の「天門は平穏にすべきで高壮であってはならない」「風門は空缺・通疏が宜し」「天倉は高厚が宜し」「青竜は清潔で水のあるのが宜し」などの規則は、一種の前科学的なパッシブ設計指針として解釈し得る。その核心的な関心は当代の生態建築の主張と高い一致性を示している。