読み込み中...
全 10 章中 1 章
阳宅十书
人の住まいの場所は、大地の山河を根本の拠り所とすべきである。🌄 来龍の氣の勢いの走向は、人の禍福に与える影響が最も大きく、これが最も肝心な要諦である。大きな地形の格局が不吉であれば、たとえ内部の配置が理にかなっていても、結局は全てが吉となることはない。ゆえに「宅外形」を第一の要務として論じるのである。
陽宅の來龍に本質的な差異はないが、立地選びは必ず広闊で平坦であることを要する。明堂(宅前の空地)は萬馬が奔るのを收められるほど開闊であるべきで、廳堂・門廊・廂房は前もって方位を計画すべきである。東の廂房、西の書斎、廚房、庭院、樓台、園圃は、それぞれに位置がある。或いは山に依って住み、或いは平原を選んで住み、前後に流水が環抱するのが最も尊い。左右に道路が繞るのも同樣に吉であるが、水流や道路が「反跳」(宅基から背いて去る形)に遭うのは必ず忌むべきである。水星・木星・金星・土星の四種の星峰の形態を成す龍脈は、住宅の基盤として結局吉である。ただ🔥火星の形態は甚だ不宜であり、ただ裁剪して陰宅の墳地に用いるのみ許される。もし宅外に卓筆峰(尖り秀でて筆の如き峰)や牙旗形(斜めに展げて旗の如き形)の山巒が聳え立てば、差し支えない。さらに水口を收束して緊湊にするを要するが、あまりに迫促して格局が小賢しくなってはならない。案山が近く、明堂が廣闊であれば、たとえ案山が近くとも狹窄とは感じない。以上は住宅基地の大格局について述べたもので、別に各種の奇なる格局が等級を分かつて存在する。
およそ住宅の左辺に流水があるのを青龍と稱し、右辺に長道があるのを白虎と稱し、前に池沼があるのを朱雀と稱し、後に丘陵があるのを玄武と稱する。これは最も尊い格局である。
およそ住宅が東低く西高ければ、主として冨貴英豪となる。前高く後低ければ、主として門戶斷絕し、後を繼ぐ者がいない。後高く前低ければ、主として牛馬が群を成し、家業が豐足する。
およそ住宅は路の正對する衝射の處に位置してはならない。寺廟に近づいてはならず、祠廟・窯冶・官衙に隣接してはならない。草木の生えない不毛の地に居してはならず、舊軍營や戰場の故地に位置してはならない。水流の正對する直衝の處にあってはならず、山脊の衝を受け易い處に居してはならず、大城門の口に位置してはならず、監獄の門前に正對してはならず、百川の匯する口に位置してはならない。
およそ住宅の東面に流水が直に江海に達するのは吉である。東面に大路があるは主として貧窮。北面に大路があるは凶。南面に大路があるは主として富貴。
およそ住宅の周囲の樹木は、樹梢が住宅に面向くを吉とし、背向くを凶とする。
およそ住宅の地形が東西方向に不足する(卯酉方が欠ける)は、之に居て安らかに自若とす。南北方向に不足する(子午方が欠ける)は、之に居て大凶。子丑方が不足するは、之に居て口舌是非が多い。南北に長く東西に狹い地形は吉。東西に長く南北に狹い地形は、初め凶にして後に吉。
およそ住宅が潤いのある光澤の地、陽氣の有る處に居れば吉。乾いて潤いの無い處は凶。
およそ住宅が前低く後高ければ、世代ごとに英豪が出づ。前高く後低ければ、長幼が昏昧にして理を明らかにせず。左低く右高ければ、長子が榮昌し、陽宅は吉、陰宅は强からず。右低く左高ければ、陰宅は豐豪なるも、陽宅は不吉、主人は必ず他鄉へ奔逃する。兩つの新宅が一つの舊宅を挟めば、主人は死亡して久しく住めず。兩つの舊宅が一つの新宅を挟めば、宗親を光耀す。新舊各々半ばならば、糧粟は陳腐し、錢貫は朽ちる(豊足の意)。
およそ住宅が水路や橋梁によって四面から交衝されるば、子孫をして怯弱ならしめ、主として不吉利。
およそ住宅の門前に新たに池塘を開いてはならない。主として後嗣を絕ち子無し。これを「血盆照鏡」と稱す。もし門から稍々遠ざかれば、半月形の池塘を開くべし。
およそ住宅の門前に他家の屋角が矢のように直射することあるべからず。主として子孫の忤逆不孝を出す。
およそ住宅の門前に二三尺の高さの紅白赤色の石を見るべからず。主として凶。
およそ住宅の屋後に「拍脚山」(山脚が近づいて屋脚を拍つが如き形)を見るは、淫婦が出でて僧道と私通す。
およそ住宅の門前に「探頭山」(峰が旁から窺うが如く探り出す形)あるは、四時盜賊を防がねばならぬ。もし屋後に在れば、軍賊の人を出す。
およそ住宅の屋後に峻嶺や道路が有り、或いは前に衝き後に射すれば、主として軍賊の人を出す。
およそ住宅の屋後に尖削にして尾を絕するが如き地あらしむるべからず。主として人丁を絕す。門前屋後が方圓に完整なれば、大吉。
およそ住宅の門前に垂飛の水(水流が外へ斜めに飛び去る形、即ち「返背水」)に正對すべからず。主として淫亂の婦を出す。
およそ住宅の門前に水聲の悲咽低吟を聞くば、主として財を退く。
およそ住宅の門前に雙池の並列を忌む。形「哭」の字に似る。西の頭に池有るを「白虎開口」と稱す。皆須く之を忌むべし。
およそ住宅の門前屋後に淚を流すが如き水(細小にして絶えず滲み出る流れ)を見るは、主として眼疾を患う。
およそ住宅の門前に平坦圓潤の山峰に朝對するは、主として吉。
およそ住宅の門前屋後の溝渠の流水は八字に分かるべからず、また前後同時に水を出すべからず。主として絶後敗財。
およそ住宅の井は大門に正對すべからず。主として官訟是非。
およそ房屋を建造するに當たり、先ず圍牆や外門を築くことを切忌む。主として營造が成り難し。
丑方が低陷すれば、主人は軍に投じて陣中に死す。艮方が低陷すれば、巫醫・殘疾・患病の人を出す。寅方が低陷すれば、狼に咬まれ虎に傷つけられ、他鄉に客死す。甲位に坑が有れば、亦然り。卯地に潭が有れば、眼目を傷う。乙辰方に水が有れば、禿發・中風の疾を患う。巽地に坑池が有れば、官司に敗訴す。陰山が短く陽山(山形の陰陽調はざる)なれば、暗風の疾を出す。午丙方に坑が有れば、火災顯著なり。未丁方に坑が有れば、癆病咳漱の人を出す。酉方に坑が有れば、家道貧窘。戌亥方に坑が有れば、蛇に咬まれ、鬼怪・賊盜の患に遭う。壬子方に彎曲の水形が有れば、後嗣を絕して子無し。(これらの形法の)禍福は掌の中のごとく分明なり。
如何にして人の貧窮至極を知る?山勢が走竄傾斜し、水流が反背無情なり。如何にして人の富有豐足を知る?圓峰磊落とし、朝拱護持して情有り。如何にして人の顯貴を知る?文筆の秀峰が案前に聳ゆ。如何にして人の富豪を知る?一山より一山の高きが加はればなり。如何にして人の破敗の時を知る?一山が一山よりも低く(氣勢衰頽す)。如何にして人の孤寡を知る?山形琵琶側扇の如く、孤峰斜出して邪氣を帶ぶ。如何にして人の少年夭亡を知る?前に池塘有り、後にも池塘有り。如何にして人の縊死を知る?龍虎山(左右の護山)の頸上に路の橫たはる有り。如何にして人の子孫稀少を知る?前後兩邊の地勢が墳墓より高し。如何にして人の兩姓同居を知る?一邊に山有り一邊に山無し。如何にして人の主人離鄕背井を知る?一道の山勢が明堂を直竄して穿つ。如何にして人の從軍を知る?槍形の山峰が面前に直伸す。如何にして人の賊に盜まるるを知る?一山は外に走竄し、一山は內に鉤拽す。如何にして人の忤逆なる子孫を知る?龍虎二山が相鬥ち、或いは開口して情無し。如何にして人の火災を知る?四邊の山脚が芭蕉の葉の形に似る(散亂收拾せず)。如何にして人の女子淫亂を知る?門が坑窪に對し、水流が竄返す。如何にして人の常に哭泣の事を知る?面前に「鬼神屋」(陰森たる廟宇)有り。如何にして人の財源旺ならざるを知る?ただ源頭の活水の來朝するを缺くのみ。如何にして人の壽命の長からざるを知る?宅基の一邊が欠けて完整ならず。如何にして人の孤苦無依を知る?水流が明堂を直走して簸箕の傾くが如く瀉ぐ。如何にして人の修善積德を知る?面前に香爐山有り。如何にして人の法師を出すを知る?排符山頭に香爐の形有り。如何にして人の跛脚を知る?前後の金星の峰巒が皆火星(尖利破碎)を帶ぶ。如何にして人の致死傷を知る?停尸山(平頂橫陳して尸の如き形)が面前に排列す。如何にして人の殘疾を知る?ただ水流が黃泉煞(水の凶方より來去する)を帶ぶに因る。如何にして人の宅中人丁稀少を知る?後の來龍に氣脈無きに因る。仔細に山勢水形を審察すれば、禍福の判斷は親しく見るが如く靈驗なり。千形萬象盡きること無く、ただ此の經の載する所のみ。
一橋高く宅庁の前に架かり、左右同じく、後に亦然り。三年五載を出でずして、家産蕩盡し、田園を賣盡す。此の法は屢試屢驗なり。故に特に標出して一條の要訣とす。
[訳注:以下は原文所載の各方位形勢吉凶の斷語で、原序に翻譯し、各段が一つの宅形格局に對應する。]
左短右長の宅:此の宅は左が短く右が長く、君子が居れば大吉昌。家中の錢財は豐盛富裕なるも、ただ後に兒郎が少なし。
右短左長の宅:右が短く左が長し、居るべからず。生財旺ならず、人口虛し。住宅必ず子孫を愚鈍ならしめ、先ず田蠶の利有れども、後に烏有と化す。
丑寅空缺の宅:昔周公此の居を相定め、丑寅方の空缺は財を聚むる能わず。家豪冨貴は長久に保たれ、仙人に遇わずんば怎んで知るを得ん。
辰巳不足の宅:辰巳方に缺有れども良と爲し、居すれば家豪大吉昌。もし安莊定居すれば終に利益有り、子孫は興旺し、牛羊は充足す。
仰目之地:地形の仰目(中高く兩端低くして圓潤)の如きは、賢人を出す。庶民の居住も貧窮せず。子孫は印綬を得て官職に封ぜられ、門庭を光耀して九卿に列す。
中央圓丘:中央高大なるを號して圓丘と曰い、宅を修め墳を其上に安ず。人口資財は多き冨貴にして、食祿二千石にして位公侯に至る。
坎兑横路:坎(北)兑(西)の兩邊に道路の横斷する有れば、定めて先吉後凶 を主とす。人口資財は初期に興旺なるも、十年を過ぎずして一時に空しくなる。
涯水頭の宅:此の宅は崖邊の水頭に修し、その地の堪修ならざるを斷定す。牛羊は死盡し人は逃去し、造宅修墳は禍の由る所を見る。
前狹後寬:前窄後寬の宅は、居住し安穩にして、冨貴平安子孫旺なり。資財は廣く人口吉にして、金珠財寶は滿ちて家門に溢る。
前寬後窄:前寬後窄は棺の形に似て、住宅四時に寧かならず。資財は破盡し人口死し、悲啼呻吟して百嘆の聲を發す。
坤地丘墳:西南坤方に丘墳有れば、此の宅に居して漸漸に繁榮す。もし安莊して屋を造らば、兒孫は輩輩主として興隆す。
卯地丘墳:此の宅卯方(正東)に丘墳有れば、後の居住は定めて門を滅す。師に遇へども吉凶の理を辨ぜず、年久しうして墳前に子孫を缺く。
正北丘墳:此の房の正北に丘墳有れば、明師の安莊は定めて名有り。君子の居住は官を得て禄を出し、庶人の居住は家道榮ゆ。
前後有丘:前後に丘有れば好きとせず、安莊修造は數餘年の事。此の宅は常に兇と吉を招き、時を得れば冨貴、時を失えば嫌わる。
乾地丘陵:此の居の乾方(西北)に丘陵有れば、宅を修め莊を安ずるは漸漸に興る。女人は宮に入りて妃後と爲り、兒孫は以後公卿と作る。
前後高沙:此の宅の前後に高沙(砂丘)有れば、明師の指點に依りて居家すれば差たる無しとす。田財は廣く人多喜び、處々に富家を談じて揚ぐ。
西高東下:西高東下、北の陽面に向かひ、正好く工を修めて莊を興すに宜し。後代の資財は石崇の富の如く、滿宅の家眷六畜強し。
四面方正:此の宅は方圓四面平らかにして、地理此を觀て好く興工す。宮商角徵羽(姓氏五行)を論ぜず、家豪冨貴人丁旺なり。
辰巳池塘:此の宅を觀靈して此を取るを强とす、辰巳方に池塘有るに因りて。兒孫は旺相にして家資盛んなり、興小敗長官防(小利有りて、大は官非を防ぐ)有り。
前後高山:前後高山の兩相宜しく、左右の兩邊に沙池有り。家豪冨貴は年代多く、壽命は延年して彭祖と齊し。
左右長渠:此の宅の左右に長水渠有れば、久しうして後の兒孫は福祿齊し。禾麥錢財は常に冨貴にして、兒孫は聰俊にして祖基に勝る。
左邊水射午宮:左邊の水來たりて午方を射せば、先ず初め冨貴後に貧窮。明師吉凶の事を斷じ盡す:左邊大富にして右邊貧窮なり。
西邊水池:此の屋の西邊に水池有れば、人の居住する最も宜しからず。牛羊は旺ならず人は吉ならず、先冨後貧にして知る人少なし。
乾宮水池:西北乾宮に水池有れば、身を安ずるに甚だ相わず。喜事に逢わずして多く悲泣し、初めは冨にして終に殘疾。
後有靠山:後に山有れば莊を安ずべく、家財盛茂人最强し。若し此地に居らば人丁旺じ、子孫は萬石にして餘糧有り。
前有大山:前に大山あれば論ずるに足らず、莊を安んじ墳茔を立つべからず。明師に吉凶を試問せよ:若し此地に居らば定めて門を滅さん。
後有高岡:此の宅の後に高岡有れば、坐北朝南之に居して第一强たり。子孫は興旺田蠶は勝れ、歳歳年年に陳糧有り。
四角林桑:此の宅の四角に林桑有れば、禍起の時當て難し。若し明師に遇いて新たに改造すれば、免れて後輩の恓惶(せうきょう)に受けんことを教う。
前後墳林:此の宅の前後に墳林有れば、凡の事未だ通ぜず心に稱せず。家財は破敗し終に吉無く、常に非災有りて後に又侵す。
左邊孤墳:左邊の孤墳に工を施す莫れ、此地に莊を安ずるは甚だ凶なり。疾病身に纏わりて終に吉ならず、家中常に鬼賊の侵す所と爲る。
右短左長(後齊) :此の宅は右短く左長し、假令左短くとも何の妨げか有らん。後の齊整方圓の吉に依り、庶人の居住より賢良を出す。
艮方丘墳:東北の丘墳は艮方に在り、家を成し計を立てるに何の妨げか有らん。修造して莊を安んずるは終に迪吉、冨貴榮華世世昌なり。
左短右長(後寬) :左短右長卻安然たるものの、後に挾み稍々前は寬し。此地に修造すれば人口吉にして、子孫は興旺して田蠶に勝る。
東邊大山:此の宅の東邊に大山有れば、又孤又寡又貧寒。頻りに口舌に遭い多難に遭い、百事先として成ること有るも後に難し。
前山後山:此地を觀るに之何如ぞ?前山後山は居す堪えず。家は貧孤にして賊子を出し、六畜は死盡して禍餘り有り。
四面高中央低:中央正面四面高ければ、宅を修め中央に家を蓋つて福餘り有り。牛羊六畜は多く興旺し、家道は冨貴にして英豪を出す。
四面交道:四面交道は主として凶殃、の家に起これば人當て難し。もし財を損ぜざれば災禍死し、河に投じ自ら縊れ井の中に亡ぶ。
左邊道路:此地はただ路の左邊にあるに因りて、久住すれば先冨後貧寒なり。貴重の人絡繹として吉に迪び、君の賤者に逢えば家を離れて圓なる。
兩邊白虎:兩邊白虎は災殃を生じ、百事が成り難くして死傷有り。賊人は盜みて錢財破れ、又兼ねて多訟して官防せらる。
東北斜道:此の宅の東北に斜道有れば、宅西の大道は主として亨通す。雖然家の財產を置けども、破財の一時にして滅傾す。
青龍白虎:宅東の流水は勢無窮にして、宅西の大道は主として亨通す。何に因りて冨貴一齊に至るや?右に白虎左に青龍有ればなり。
四神俱全:朱雀・玄武・青龍・白虎四神全、男は冨貴に女は賢なり。官祿は求めずして自ら至り、後代の兒孫は福遠く年久し。
前水後丘:宅前に水有り後に丘有れば、十人の遇する九人は憂う。家財は初め有りて終に耗散し、牛羊は倒死して禍休むこと無し。
兩傍林木:宅前の林木は兩傍に在り、乾に丘埠有り艮に岡有り。若し此地に居らば家豪富にして、後代の兒孫は名を揚げて顯す。
西水東流:西より來たる百水東に向かいて流れ、東には長河九曲の溝を顯す。後高く綿遠なれば兒孫は勝れ、禾穀田蠶は歳歳收む。
前丘陵後平道:前の左右に丘陵有り、後の東道は遠く平々なり。巽地に門を開けば家冨貴、兑路には子孫の沖するが宜しからず。
西南水池:住宅の西南に水池有れば、西北の丘勢は更に相い宜し。艮地に岡有れば多く冨貴、子孫は天賜われて緑綺の衣を著る。
南北長河:南北の長河は丈寬平、東嶺西岡は三兩の層。左右の宅前に來たりて相顧みれば、兒孫必ず武官人を出さん。
東西寬大兩頭尖:東西寬大にして兩頭尖るは、嶺上に墳を安んずるは看るに足らず。此地に若し前後の勢無くば、家中の男女は衆人の嫌ふ所と爲る。
林中安居:林中に去りて安居を得ざれ、田宅を以て丘墳と作す莫れ。田蠶歳歳多く耗散し、宅內には驚憂して鬼の精と成る。
兩低後高:兩邊は低下して後高ければ、婦人は寡を守りて勤勞を受け、多く接脚(再嫁の夫)と義子を招き、年深くとも自ずから貧を出でて消ゆ。
乾地林木:乾地の林木は婦女の淫をやり、溝河の重見の人は佳ならず。坤地の水流は老母に妨げ、子孫後代は孤貧を受けん。
庚辛壬癸墳林:庚辛壬癸の方に墳林有れば、千株の鬱々たる林を取るべし。正に宅舍に對すること六十步、兒孫は舊き家門を換改す。
寺廟丘墳:寺廟丘墳は切に知るを要す。南北と東西とを辨ぜず。宅を離るること未だ一百步ならざるに、以後人を傷い子孫を殺さん。
一:左短右長は吉、右短左長は凶。 二:丑寅の方角が欠けているのは吉、辰巳の方角が不足しているのは良し。 三:前が狭く後ろが広いのは吉、前が広く後ろが狭いのは凶。 四:乾の方角に丘や陵があるのは吉、前後に墳墓があるのは凶。 五:四周が方円であるのは吉、左右に傾いて倚っているのは凶。 六:左右に長い川があるのは吉、西辺に池があるのは凶。 七:後ろに山があるのは吉、乾の方角に池があるのは凶。 八:四周に高い丘があるのは吉、四辺に道路が交差しているのは凶。 九:四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)が具わっているのは吉、前に山や後ろに山があるのは凶。 十:南北に広く平らなのは吉、東西の両端が尖っているのは凶。 十一:乾の方角の林には家を建てるな、林の中には安住するな、など。
このような明堂(宅前の広場)からは後家(寡婦)が出て、若くして目の病にかかり、堕胎して命を落とす。労瘵(結核)や気の病で人口に欠け、水が流れるようにして(家運が流れ去り)子孫はまことに傷つくのである。
青龍の方角に二つの山が並んで従っているならば、その家の養女は人に迷わされる。婿を招き義理の子を迎えればその家は破れ、軍役に出なければ、大工や盗賊が出る。白虎の方角に二つの山が並んで従っているのを見たら、どうして婦人が人に迷わされないことがあろうか。二つの姓の家が合わさって暮らし、不孝な人は嫁に姑を罵らせる。
門の前に玉帯水(帯のように彎曲してめぐる流水)があれば、高官になることは必定で容易い。代々読書の声が聞こえ、栄え顯れ富み貴く、門閭(家門)を耀かす。
一本の木が門に当たってあることを人は知らない、家には寡婦(後家)を招き泣く声は悲しい。二つの姓が同居して婿を招き、血財(家畜や財産)は尽き果て、また疫病に迷わされる。
門の前に双巴樹(二本の幹が並んで生える木)があれば、二つの姓が同じく住むことと断定する。大富豪の家では二人の妻を招き、独りの老いた翁と寡婦は涙に衣を濡らす。
門の前に三つの池や二つの池があれば、必ずや孤児や寡婦・後家が泣く。その家の真の禍福を断定すれば、幼子が水に落ちて涙が汪々と溢れる。
もし鹅颈鸭颈(鵞鳥や鴨の首のように屈曲した地形)が前にあるのを見れば、淫乱の風声が至る所に伝わる。孤寡の若者は家から出ず、男は跛になり女は足が不自由で言い表せない。
明堂に三つの尖りや四つの尖りがあれば、彼の家は死に至る禍に沈み溺れると断定する。必ず気の病や涙、および眼病が出て、さらに足の病を兼ね備えて康复し難い。
もし明堂に三つの角があるのを見れば、瞎眼の子孫がこのために哭く。単伝えの人口は多く亡び、気の痛みはその家に常に絶えない。
面前の一つの山が人の舞うが如くならば、家中には必ず癲癇の者が出る。常に妖怪が家の門に侵入し、手足の災いは定めて虚しくはない。
もし明堂が牛軛(牛の首に掛ける彎曲した木)の如く曲がっているのを見れば、その家が盗賊を為すと定めて断定する。疫病の病が門を離れず、若くして死ぬ人が多くなき悲しみは絶えない。
もし明堂が蜓蚰(蚰蜒のように細長く曲がった地形)の如くならば、黄腫の病が身に付き雲遊(放浪)に出る。怠け者の子孫は足の病を帯び、子孫は産難に遭い尽くす。
一本の木の二枝が天に向かって沖くならば、官事(訴訟沙汰)に連座し憂いが心を煎り苦しめる。彼の年月を断定すれば移り変わりがない、坐向を官主(役人)が細かく推し究めるべきである。
門の前の大きな木に藤が纏わり付けば、訴訟の災いが連座して来るると断定する。捕まえて相争い法場に入り、ただ奸情と盗賊のゆえに赴く。
小屋が孤峰のごとく三つ二つ交われば、重ね重ね寡婦を招く。堕胎や瞎眼がこの中から出る、時師に説いて仔細に消しくらべよ。
葬っていない棺や破れた家が面前にあれば、その家の訴訟が続けさまに起こる。常に怪物が門庭に侵入することを招き、血財は尽き死に、また疫病に纏われる。
郷里を離れる木の頭は外に向かい(梢が外側に傾き)、水に落ちて徒刑(流刑)に処せられることを知る。背が曲がり腰が折れ、瞎眼の人、小鬼が家に入って害を為して驚かせる。
首を括る木に藤が上に纏わる、これを禄存の方角に見る必要がある。婦人の口論が親類隣人をかき乱し、疫病に遭い火災を起こして黄泉に入る。
空ろな大木が門の前にあるならば、婦人は労瘵の病で天に向かって叫ぶ。万般の薬を飲んでも皆効き目がなく、これを除く時のみ禍の根が断たれる。
面前に生の土塚があるのを見れば、堕胎し、眼病で目も開けられない。寡婦や若死にする者は家を出ず、盲・聾・唖・また災いを生む。
門の前に水が八字(八の字)の形に分かれれば、田園を売り尽くし郷土を離れる。淫乱の家は仲介人を用いず、必ず年長・年少が家を離れ祖に背くと出る。
門の前に道が川の字のように行くならば、年年財を破り訴訟が起こる。もし直射して明堂に見えるならば、三本の矢は三人の男が死んで身を失う。
前面の水が豊かで反飛す(水流が満ちて反り返えって飛び去る)ならば、必ず側室を退け妻を離れることを主る。跛の孤児は母に従いて嫁ぎ、水に順う淫乱は生別を主る。
門の前に道が火の字であるならば(道の形が「火」字の如く)、両側にも池があれば若くして死ぬ。その家の連れ立って哭くことを断定し、歳殺が臨めば災禍が至る。
前に池があり、後ろにも池があるならば、子孫代代若くして亡ぶ。後ろの池は急ぎ用いて泥を以て填めよ、その後に禍を受けることを免れるがゆえに。
この家の門前に二つの池があれば、人はこの明堂の為に泣く。更にその家に常に疾病があることを主り、災いや疫病や火災の事に連座する。
この家に大路が沖するならば、家中の夫(大黒柱)が無くなると定める。残疾の人がまことにいる、暗に暗箭(闇討ち)が人を射て凶とする。
門の前に小屋があるのを見れば、官事(訴訟)が門に臨んで来るのが速い。何年に凶禍が生ずるかを見れば、歳殺が臨めば災いはさらに毒しい。
この家が大樹の下にあるならば、孤寡の人は家を構えず離れる。婿を招き乞食の子を家に有り、疫病や怪物が必ず交わって来る。
小さな石が門に当たり多く磊落(ごろごろと積み重なる)ならば、その家は鬼のことを話して常に取り憑かれる。幼子の驚愕は言うまでもなく、気絶し聾啞で人は覚り難い。
この家が品の字の様(地形が「品」の字の如く)ならば、読書し館を開き家を起こす。人も財も大いに旺んで田地を増し、貴い子の名声は帝城に達す。