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全 15 章中 6 章
星学大成
世の人が命理を推し究めるにあたって、往々にして十二支神(地支)のみを論じ、甲、庚、丙、壬、乙、辛、丁、癸および乾、坤、艮、巽といった干神(天干と四維の卦位)についてはまったく言及しない。私は十二宮の中に、干神の在るところが神蔵煞没の地、すなわち天徳の臨むところであることを見出した。星盤の中においてこの十干すら知らなければ、どうしてその奥妙を解し得ようか。陰陽家の説を聞いたことがないだろうか。人が家を建て架造し、吉を趨き凶を避けるにあたり、「東を出で西を作す」と言う時、「甲を出で庚を作す」と言わずには、すなわち「乙を出で辛を作す」と言う。どうして「卯を出で酉を作す」「寅を出で申を作す」と言おうか。三隅の方道に至るまで、すべてこの通りである。これは支神が神煞の居所であり、干神が天徳・月徳・月合・月空・歳徳の会する地であるがゆえに、凶を避け吉に趨くことができるのである。
私は星盤において、亥子の交界の処に一「壬」の字を標し、子丑の交界の処に一「癸」の字を標す。十二宮は各々一干一支が相対して排列し、各宮の中の度数の広狭は異なるので、私もその広狭に従って劃分する。
具体的な劃分は以下の通り:
| 宮位 | 度数 | 干神の分界(二十八宿により標す) |
|---|---|---|
| 子宫 | 三十一度半 | 危宿六度を以て壬の半と為し、女宿乃至八度を以て癸の半と為す |
| 丑宮 | 二十七度太 | 牛宿金度のはじめ二度を以て癸の半と為し、斗宿乃至十度を以て艮の半と為す |
| 寅宮 | 二十八度半 | 箕宿六度を以て艮の半と為し、尾宿乃至九度を以て甲の半と為す |
| 卯宮 | 二十九度半 | 心宿のはじめを以て甲の半と為し、氐宿七度に至るを以て乙の半と為す |
| 辰宮 | 三十度太 | 亢宿三度を以て乙の半と為し、軫宿乃至十六度を以て巽の半と為す |
| 巳宮 | 三十度(前後各八度) | 軫宿一度を以て巽の半と為し、翼宿四度を以て丙の半と為す |
| 午宮 | 三十度(前後各七度半) | 張宿一度を以て丙の半と為し、柳宿十一度を以て丁の半と為す |
| 未宮 | 二十七度半 | 鬼宿一度を以て丁の半と為し、井宿十五度を以て坤の半と為す |
| 申宮 | 二十八度 | 井宿二度を以て坤の半と為し、畢宿十三度を以て庚の半と為す |
| 酉宮 | 二十七度半 | 畢宿のはじめを以て庚の半と為し、胃宿十一度を以て辛の半と為す |
| 戌宮 | 三十二度(前後各八度) | 婁宿七度を以て辛の半と為し、奎宿九度を以て乾の半と為す |
| 亥宮 | 三十二度半 | 壁宿二度は乾の半に属し、室宿四度は壬の半に属す |
この干支の所属を以て命を観るに、凡そ命宮と命主の二位がともに干神の位に臨めば、多くは富貴の人となる。ただし本命が歳徳・月徳・月空・月合・卦気・六合等の用ある地に在ることを要する。その人は資質聡慧にして、蠢笨柔弱には至らない。凡そ三台八座の貴、州郡の長官、富家大室、白手起家の人々は、往々にして命が干神に臨む。これは干神が陽徳の剛明を秉持し、陰柔の晦悪を絶去するがゆえである。もし地支神位の間に或者富貴の人ありとも、則ち星度が十分に格に合うことを須いる。これによりて観るに、干神が貴を主ること最も多く、明察せざるべからず。
歌訣に曰く:
十二支神は陰徳の居、十二干神は陽徳の管。 ただ支神のみ論じて干を論ぜざれば、命を算り得ることただ半ばのみ。
二徳・月空と月合、干神は十二位の中に居す。 身命の主曜ともに此に臨まば、貴ならずとも当に富丈夫と為るべし。
月徳は歳徳の高きに如かず、陰陽等しきも待対を如何せん。 丙壬庚甲は戊より強し、命を論じ星を観るに細かに揣摩せよ。
甲は心尾に加わり丙は張に加わり、畢は庚の臨むを得て危の北方。 更に坤の井木に培う有れば、命身此に臨みて最も強と為す。
剣鋒大煞は本干神、凶吉も其中に於いて亦細かに明らむ。 四仲の月前、金位の毒、名づけて真剣と為し人身を剉る。
仮令死せずして人身を得るも、十個の中九个は刑を受けん。 角を帯び毛を披くは真の畜類、多くは坐する処の上に刀砧するが故なり。
乙辛丁巳癸は陰干、陽干に比すれば貴の中に難し。 尚お支神を論ずれば此れを吉と為す、其中に於いて分晰して吉凶を見よ。
癸水は女牛に生じて克ち、乙は氐亢に臨みて其の躔を克つ。 丁は柳鬼に居りて克生半ば、胃土は辛を生じ巳は乾を産す。
乾坤艮巽は四維高し、乾巳・坤辛・戊位は牢なり。 此の位の剣鋒は多くは半吉、巽淵・艮土は功労を得る。
歳駕は従来吉神と号す、殿勲・籍貴は之と名を斉しくす。 干神の一位は人多に忽にす、識る者は星翁第一の人。
十干の位は本純陽、君子之に居りて大吉昌。 女子小人の居れば則ち亢、鳏寡孤独の傷と為るべし。
卦気は従来ただ干のみを論ず、支神の卦気も亦須く看るべし。 往来して身命に詳らかに交互を看れば、公侯に非ずとも品官たるべし。
年、支神に値すれば煞最も凶、尊神の歳駕は独り方に臨む。 惟傍らの干神のみ凶の射るなく、然らずんば禄馬貴人の郷。
仮に未年生まれの人、命が未に在れば、即ち歳駕の臨む所と為す。もし偏傍の丁・坤の方位に坐すれば、則ち煞害なし。所謂「甲庚丙壬乙辛丁癸、乾坤艮巽は神蔵煞没」とは、即ち此の義なり。故に天徳と称す。
又歌に曰く:
歳君の対位も亦凶神、帝座の干に衝くを一星と曰う。 人命は一星の正を当つる莫かれ、偏干なれば庶くは其の刑を免るるを得ん。
太歳の支干に真合有り、甲人は己に合し乙人は庚。 若し人身命の両ながら此に臨まば、早くに妻財を得て琴瑟の鳴るべし。
午辰酉亥の四年に生まるるは、又支神に向かいて命身を安ず。 寅巳申の宮に参錯して見え、更に丑戌未の相妨を明らむ。
六害の年は互換を看るべし、此の宮に命を安ずるも亦妨親せん。 六親克たずんば身命を克ち、亦主重妻異子の人。
四废の干神は人皆悪む、誰か知らん神旺なれば徳の光なるを。 星盤の位は此の废を嫌わず、喜ぶは陽神の干位の方に在るを。
空亡の二位は凶神と曰う、命を其中に安ずるも亦身を損なわん。 宜しく干の傍らに向かうべし正位に非ず、其の凶の怕るべきは支神なり。
十干の官星は宜しく細かに詳らかにす、蓋し五陰を以て五陽に配す。 陰人は合を見て官貴と為し、我を克つと我克つの両伤有り。
本章の核心は、星命学において普遍的に看過されている一つの次元――干神(天干および四維の卦位)の星盤における決定的な役割を明らかにすることにある。
この古い体系を現代の認識枠組みに置くなら、以下の角度から理解できる:
| 概念 | 意味 |
|---|---|
| 神蔵煞没 | 天干の在る処では吉神が蔵集し凶煞が隱没し、天徳の臨む所たり。星盤中最も吉とする方位 |
| 天徳 | 干神の居所。天道の徳化を表し、至吉の神 |
| 月徳・月合・月空 | 月令系統における三組の吉神。いずれも干神に関係し、福蔭庇護を主る |
| 歳徳 | 流年系統において太歳に対応する陽徳の吉神。干神中の地位最高とされ、「月徳は歳徳の高きに如かず」と歌われる |
| 歳駕 | 太歳の臨む宮位。尊神であり、干神と同様に吉性を有するが、正位にある時は凶象も有する |
| 卦気 | 六十四卦を七十二候・二十四節気に配する系統。星命において天地の気の旺衰を判断するために用いる |
| 剣鋒煞 | 干神方位中の凶煞の一つ。特に四仲月(子午卯酉の月)之前の金気最も毒にして「真剣」と名づけ人身を傷つける |
| 四废 | 干支体系における一種の衰废状態。しかし干神陽位にあっては反って凶を化して吉と為すことがある |
| 六害 | 地支相互の六種の妨害関係。丑午・寅巳等。星盤中に命宮を占めれば六親を妨害する |