全 39 章中 34 章
五行大义
全体の意訳 三皇五帝以来、官職制度には固定された規範はなく、多くは瑞祥の兆しや自然現象(鳥、龍、雲、火など)に基づいて命名され、古人が天の天文を仰ぎ、地の地理を俯して観察した知恵を体現している。時代は移り変わったが、五行の原理は一貫して貫かれている。顓頊(せんぎょく)の時代に至り、初めて人事をもって官制を定めた。すなわち、南正の「重」は天の事を掌り神と通じ、北正の「黎」は地の事を管して民を治め、神と民の分治を実現した。高辛氏(帝嚳)は正式に五行をもって官を立てた。すなわち、木正の勾芒(こうぼう)、火正の祝融(しゅくゆう)、金正の蓐收(じょくしゅう)、水正の玄冥(げんめい)、土正の後土(こうど)であり、五方の職能を分掌した。少昊氏の四子(重、該、修、熙)と顓頊の子である黎、共工の子である勾龍は、それぞれ木、金、水、火、土の五神となり、生前は公卿、死後は貴神とされ、併せて「五祀」と呼ばれ、五行に配属された。
『周書』には、武王が洛邑を建てた時、四海の神が周王にその名号を知らせるよう求め、もし知らなければ災いを下すと述べたと記されている。太公(呂尚)は五行の神名をもってこれに応えた。すなわち、祝融(南海 🔥)、勾芒(東海 🌱)、玄冥(北海 🌊)、蓐收(西海 ⚔️)である。『礼記』『月令』は五神を四時に配することを明確にした。すなわち、春は勾芒、夏は祝融、秋は蓐收、冬は玄冥、中央は後土とし、五方五行の体系を形成した。黄帝は三公(風后、天老、五聖)を設けて三台星に象(かたど)り、左右の二監を置いたが、これも五行の理に合致する。堯は羲和の四子を分命して四時を掌らせ、「四岳」と称した。太公は四輔官を釈義した。すなわち、前疑(太師 🌞 夏を主る)、後承(太史 ❄️ 冬を主る)、左輔(太傅 🌱 春を主る)、右弼(太保 🍂 秋を主る)であり、各々諌争の職を司り、王政の均衡を保障した。
官制の数理は天地の陰陽に依拠する。すなわち、三公、九卿、二十七大夫、八十一元士であり、三三相参(三つずつ組み合わさって)して、百二十の数に合致する。伊尹(いいん)は商湯に答えて言った。三公は天地に通じ、九卿は地理に詳しく、大夫は人事に通じ、元士は正義を守り、「道・徳・仁・義」という治国の枠組みを形成する、と。官制は天に象る。三公は五岳の如く ⛰️、九卿は河海の如く 🌊、大夫は山陵の如く、元士は谷阜(こくふ)の如し。星官においては、三能(三台)は三公で、北斗は九卿、攝提(しょうてい)などの星は大夫、郎位(ろうい)などの星は元士であり、下は十二月 🌙 に応じ、「五精が気を流して官延を立てる」ことを体現する。
『周官』の六職:天官冢宰(ちょうさい)(会計 📊)、地官司徒(土地 🌾)、春官宗伯(礼楽 🎵)、夏官司馬(兵戎 ⚔️)、秋官司寇(刑罰 ⚖️)、冬官司空(造作 🛠️)。孔子はこれらがそれぞれ道、徳、仁、聖、礼、義を成すと称した。官がその職を失えば乱が生じる。冢宰が乱れれば国紀が崩れ、司徒がその任を失えば民生が危うくなり、宗伯が乖けば人情が和さず、司馬が偏れば兵事が平らかならず、司寇が邪(よこしま)であれば刑罰が義ならず、司空が怠れば財用が貧しくなる。故に、四時に依拠して考績(こうせき)し、修正する必要がある。
『淮南子』『春秋繁露』は別に五行配官を釈義する。すなわち、木は司農(しのう)🌱、火は司馬 🔥、土は司空 ⛰️、金は司徒 ⚔️、水は司寇 🌊 である。名は異なるが理は同じである。禹は治水の際に司空を任じ、伯夷(はくい)は礼を掌り、契(けつ)は教化を敷き、咎繇(こうよう)は刑を明らかにしたが、皆五行の職分に合致する。官の数は三(陽数の始め)に起こり、八十一(九の極数)に極まる。尊官は初めの数を取り、卑官は末の数を取る。天子は「元首」であり、唯一無比である。三代の官階は九命に止まり、三を度(もと)として、陽数の正しさに合致する。
干支は官法となる(『洪範五行伝』):
翼奉(よくほう)は五臓を以って六府に配した:
官がその職を失えば災異が生じる。例えば、尉曹が奸(かん)であれば螟虫(めいちゅう)が発生し 🐛、戸曹が乱れれば民が流散し 🚶、倉曹に弊害があれば盗賊が起こり 🏴、金曹が邪であれば市賈(しか)が平らかならず ⚖️、功曹が祀(けが)せば虎狼(ころう)が人を食らう 🐅。これらは五行の秩序を失った禍いを体現する。
古代の官制は恣意的に設けられたものではなく、五行の宇宙観 🌌 に基づいており、自然の法則(天地、四時、五行)と社会統治(官職、職能、考査)を精密に結合させ、「天と人が相応ずる」体系を形成している。官職の配分は五行の特性(例えば、木は生長・発生を主り、金は粛殺・収穫を主る)を体現し、職責のバランスが崩れれば自然災害や社会変動が引き起こるとされ、「適任者を得れば国家は繁栄し、不適任者を得れば国家は危うくなる」ことを強調している。
官制の背後には、古代人が宇宙の秩序(天道)と社会秩序(人道)の統一性を追求していたことがある 🌐。星象、干支、五臓など多元的なシステムを官制に組み込むことは、「万物は相互に関連する」という全体論的な視点を反映しており、機械的な分業ではない。この「官は天地に象る」という思想には、神秘的な色彩も含まれているが、生態学的な知恵も内包されている。すなわち、人類の組織は自然秩序の延長であり、それに対抗するものではない、という考え方である。