全 46 章中 30 章
五行精纪
三刑は四種類に分けられる。
無礼刑:子が卯を刑し、卯もまた子を刑する。🌊子水は初めて生じる陽気を表し、🌅卯は日の出の門戸であり、両者ともに陽に属し、君主や父のような勢いを象徴し、互いに相容れない。水は木を生むことができ、母子の情があるが、陽のエネルギーの競合により、相生の関係にあるところでかえって刑害を生む。生旺の時は、主人は威厳があり粛然とし、顔つきは厳しく、性格は粗暴で、細かく詮索して人を容れない。死絶の時は、傲慢で無礼、狭量で辛辣であり、多くは不孝不悌で、子女に害をなし、六親と疎遠になる。貴格に入れば兵権を掌握できるが、近侍の職には不利で、地位は安定しない。賤格に入れば凶暴で背くことが多く、刑罰の災いを招きやすい。婦人がこれに遇うと、美徳に欠ける。 『玉霄宝鑑』に言う:卯は日の門、子は陽の生まれる所、日は卯の位から出て、子と卯は対立し尊卑がないため、無礼刑という。『三命提要』が補足する:子と卯は相生し和するが、なお災いがある。
無恩刑:寅は巳を刑し、巳は申を刑し、申は寅を刑す。🔥寅の中の甲木は巳の中の戊土を刑し、戊土は癸水(甲木の母)を妻とするため、甲木が戊土を刑するのは父を刑するようなもので、恩を忘れて義に背く。同様に、巳の中の丙火は申の中の庚金を刑し、申の中の庚金は寅の中の甲木を刑する。生旺の時は、主人は沈着で寡黙、無情無欲で、恩を忘れて義に背くことを招きやすい。死絶の時は、口先だけ真心がなく、背信棄義である。貴格に入れば殺戮を好み、功業を立てることを喜ぶ。賤格に入れば言行が奇怪で、貪欲で限りがない。婦人がこれに遇うと、難産や血の損傷、胎児の災いが多く、骨肉に不利だが、廉正であることはある。 『玉霄宝鑑』に言う:寅の火は巳の金を刑し、巳の土は申の水を刑し、申の水は寅の火を刑す。遠く互いに生むところを顧みずに克制し合うため、無恩刑という。
恃勢刑:丑は戌を刑し、戌は未を刑し、未は丑を刑す。⛰丑は旺水(水中の土)を持ち、水に恃んで戌の中の墓火を刑す。戌は尊位(これまでの刑勢も参考に)であり、未(卑位)を刑す。未は旺火(ここは原文の意味を汲み「旺たる火の気を持つ」と解釈)を持ち、勢いに恃んで丑の中の水を刑す。各々が強い勢力を持って相刑する。生旺の時は、主人は精神が豪邁で、眉は広く顔は広く、直情的に人を攻撃する。死絶の時は、目は窪み小さく、精神は奇怪で、是非にこだわり賤しく佞(おもね)り、人の不幸を喜び楽しむ。貴格に入れば公正で人を畏れさせる。賤格に入れば刑罰の責めや闇の災いが多い。婦人がこれに遇うと、孤独をもたらす。 『玉霄宝鑑』に言う:未は丁火に恃んで丑金を刑し、丑は旺水に恃んで戌火を刑し、戌は辛金に恃んで未木を刑す。故に恃勢刑という。
自刑:辰、午、酉、亥が自らを刑す。💧辰は水の墓であり、満ち溢れると災いとなり、🔥午は火が盛んであり、極まると消え、⚔️酉は金が旺んであり、剛ければ折れ、🌱亥は木が生旺であり、旺んずれば朽ちる。各々が度を過ぎたために自ら禍いを招く。生旺の時は、沈静で内に毒を持ち、形体は劣弱である。死絶の時は、軽々しく毒害し、深い淵の魚を見透かすように細かく見抜き(察見淵魚)、四肢の災いが多い。貴格に入れば機知権謀が大きい。賤格に入れば憂い愚かで自ら害をなす。凶殺を帯びれば、善終しない。婦人は淫蕩で凶短命と主する。 およそ人が三刑に遇う時、相克は凶、相生は吉とする。相克とは(例)甲子が辛卯を刑する如し。相生は五行が激しく揚がり、聡明で世俗を超越する。相克は横暴で刑罰の災い。禄の刑に遇えば、特別に果断で敢えて為すことを主する。(併せて『独神経』)
経に言う:五行が位に帰する時、刑は四方にある。🔹巳酉丑金は西方を刑す(巳は申を刑し、酉は自刑、丑は戌を刑す)。🔹寅午戌火は南方を刑す(寅は巳を刑し、午は自刑、戌は未を刑す)。🔹亥卯未木は北方を刑す(亥は自刑、卯は子を刑し、未は丑を刑す。木は根に落ちる)。🔹申子辰水は東方を刑す(申は寅を刑し、子は卯を刑し、辰は自刑。水は末に流れる趨く)。(『玉霄宝鑑』)
【麒麟窟】:三刑が昼夜貴人に遇い、徳に会すれば、文章が清らかで高位を得ることを主する。(『鬼谷命格』) 【以殺止殺格】:三刑が揃い、太歳が刑を受けるが、別の刑がそれを制する。例えば、癸巳の人が戊寅の月日、庚申の時を得れば、元来刑があるが却って刑が無く、多くは兵刑の任を掌る。(『玉霄宝鑑』) 【九命其の無刑を定むるに、先ず太歳を論ず】:五行四柱(三元、四柱、禄馬)は三刑を見るを悪む。月日時が刑を帯びても太歳が関与しなければ妨げは無いが、関与すれば不吉である。刑が入る(作用する)か入らぬかを分けねばならず、年を主客とする。主が客を刑し入れば貴く、入らなければ賤しい。客が主を刑し、入らなければ貴く、入れば賤しい。具体的には干支の組み合わせを見る。例えば、乙丑が庚戌を刑する如し(同類の刑は良くない)。丙戌壬戌を刑するのは相生であり、刑とは論じない。戊戌甲戌を刑するのは相克であり、戊戌は福聚の地であるため刑されるのは大凶。(併せて『林開五命』)
三刑が均等で三奇、天乙、天徳を帯びれば、官位は極品に至る。偏枯していれば凶敗で左遷される。(『金書命訣』) 隠迷賦に言う:三刑足らざれば身立ち難く、大器には成らずと。 三刑殺、身が殺を制すれば刑罰を掌り、殺が身を克すれば多くの戮辱非命がある。(『三命鈴』) 刑を犯すには、天輪の宮分を見て災いを定める。🔪金は兵刃や心疾を防ぐ。⛰🌊土水は墜溺、貪淫、元気の損傷を防ぐ。🌳木は杖責、折傷を防ぐ。🏔辰戌丑未は労瘵、脾疾を防ぐ。下の局は刑憲や流徙を防ぐ。貴い局は内疾や不終を防ぐ。貴人や禄馬が衝破することもあり災いは減るが、福寿は完全ではない。(『五行要論』)
およそ自刑を帯びる者は、日時の干支が相克し戦うことを忌む。性格は陰毒で決断力に乏しく、疾病を帯びることを主する。財死は気の無いことを主する。例えば、巳酉丑の人が日時を午未申に有するが如し。経に言う:自刑財死、尽く天年せず。 ある人、癸未年、辛酉月、己酉日、癸酉時。五十歳の後、右目を失い、子を亡くす。(井邑の呉二郎の命)
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 偏财 | 食神 | 元男 | 偏财 |
| 天干 | 癸 | 辛 | 己 | 癸 |
| 地支 | 未 | 酉 | 酉 | 酉 |
| 蔵干 | 己比丁枭乙杀 | 辛食 | 辛食 | 辛食 |
| 星運 | 冠带 | 长生 | 长生 | 长生 |
『寸珠尺璧』に言う:四柱が自刑を帯びれば、多くは唇の欠損、六指、眇目を主する。自刑が凶殺を帯びれば良からず、手足を傷つく。陽の申は陰の殺に入り、臨終の悪声は高らかである。 辰午酉亥の四字が揃えば主として凶。年月が陽で日時が陰、羊刃を帯びれば、貴賤を論ぜず善終しない。例えば、丙午(羊刃の年)、壬辰(月)、癸亥(劫殺の日)、丙辰(時)は、官は殿閣にありながら四十三歳で処刑される。(『金書命訣』)
三刑は五行干支間の衝突と均衡に由来し、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という哲学を体現している。無礼刑(子卯)は尊卑の秩序の喪失を、無恩刑(寅巳申)は忘恩負義を、恃勢刑(丑戌未)は強い者が弱い者をいじめることを、自刑(辰午酉亥)は自己破壊をそれぞれ表す。その本質は、五行の気場が過度に激しく、あるいは圧迫されることによる運命の波動であり、バランスと調和の重要性を強調する。
現代社会において、三刑は性格の欠陥や環境の衝突の暗喩として解釈できる。
三刑は陰陽五行の哲学に深く根ざしており、「対立物の統一」という法則を明らかにしている。相生の中に相克が潜み、調和の中に葛藤が内包されている。現代に拡張すれば、矛盾は発展の原動力であり、鍵は(抑制され相克されることで逆に)チャンスに作り変える 変換することであり、打ち消すことではない。刑の局が制御を得れば()ならば、 格好な例-。困難な状況にあってこそ、心性を鍛錬し、刑を権に変えるよう奮励。