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全 13 章中 3 章
六壬大全
十二地支の神にはそれぞれ陰陽の属性の区別があり、それぞれが職責を司る。十二宮で論じれば、およそ五行の次序、五方の方位排列、四時四季の循環往復、三垣二十八宿の星次の度数、七政四余の星辰運行、九州万国の地域分野、陰陽生克の体用関係、すべてこれらの中に包括され、経緯がその間に交錯している。これが天神の大きな枠組みである。天上の斗罡の回転で言えば、天罡(辰)が首となり、順次に配列される。太陽躔度の過宮で言えば、登明(亥)が首となり、逆次に配列される。逆に布するものを月将と呼び、実はこれが十二神である。壬課で取り用い配合する際は、すべて「神」と呼び、「将」とは呼ばない。それが日辰・年命の上に加臨する様を見て、或いは相生し、或いは相克し、或いは相刑し、或いは相合すれば、吉凶が判定できる。およそ十二神が相加わる時、上克下と上下生比の者は、すべて天盤を取って論じる。下克上の者は、地盤を取って論じる。
この総論は六壬式盤の根本原理を明かしている。すなわち天盤と地盤の相対運動がすべての判断の基礎を構成する。十二神将は地盤上に固定位置を持ち(月将以逆布)、天盤上では常に運行する。肝心なのは加臨関係――天盤の神が地盤の位に加わり、生克刑合を生じ、そこから吉凶を推断する。上克下・上下生比は天盤を取り、下克上は地盤を取る。この原則が判断の主従関係を確立する。
六壬の天地盤モデルは、本質的には動的時空座標系である。地盤は固定された空間方位と時間節律を表し、天盤は当下の時点における宇宙エネルギーの分布を表す。これは現代科学の「参照系」の概念と妙に通じる。十二神将は単なる記号ではなく、一連の分類システムであり、天文・地理・人事・物象をすべて同一の枠組みに組み入れて分析するもので、古人のシステム論的思考を体現している。
実際の占断において、「上克下は天盤を取り、下克上は地盤を取る」という原則を理解することは、意思決定の優先順位を判断する法則を掌握することに等しい。形勢が主体的に圧力をかける時は天盤を見、受動的に受け止める時は地盤を見る。これは現代のマネジメントにおける「積極的攻勢」と「受動的対応」という二つの戦略判断に転化できる。
「天上の斗罡の回転を以て言えば、天罡が首となり順に布し、太陽の躔度の過宮を以て言えば、登明が首となり逆に布す」――同一の体系の中に順逆二つの秩序が並存している。順布は北斗天罡のエネルギー伝導を表し、逆布は太陽月将の時間推移を表す。これは宇宙運行の多重リズムを示唆している。ある力は自然の順序に従って展開し、ある力は逆方向に探求して初めて把握できる。順逆の間こそ、陰陽消長の深層的な現れなのである。
子午は陰陽の二至(冬至と夏至)、卯酉は日月の出入りの門。寅申は道路の神、辰戌は牢獄の地。丑未は天厨の所、巳亥は堂廟の宮。🌏
この十二字の概括は極めて精練されており、十二地支の核心的な象徴機能を一つ一つ明らかにしている:
これら十二の方位象徴は、現代生活の十二のシーンに映射できる。子午は事業の山と谷、卯酉は職場と家庭を出入りする門戸、寅申は出張と移転、辰戌は法律紛争と制限、丑未は飲食と財務資源、巳亥は精神的信仰と文化的空間。古人の記号システムは、今日の空間と時間の分析にも参照枠を提供し続けている。
陽宅風水において、これら十二方位は今なお広く用いられている。例えば、寅申方には大門の通路を設けるのが良く、辰戌方には寝室を設けるべきではない(圧迫感を生じやすい)、丑未方には厨房や食堂に適し、巳亥方には書斎や仏堂を設けられる。これは現代の住宅レイアウトに伝統的な根拠を提供している。
登明亥は、水神に属す。雨水の後、太陽は娵訾の次に躔す。正月将である。
なぜ「登明」と名付けるのか。正月には三陽の気が地面に現れ始める。『易』に曰く「見龍在田、天下文明」。『易・明夷』に言う:「初めて天に登り、万国を照らす」。また亥は天門であるため、登明と称する。
登明神の形貌:顔が長く、髪は黄色く、手足は黒く疵がある。陰水であり、またの名を「天怪」という。古代に宮室を修建した職人である。壬がその上に寄り、木がその下に生ずる。玄武の象である。音は角に属し、数は四、味は鹹、星宿は室・壁、禽は猪・貐・熊、宮は双魚、分野は衛・并州、猪に属し、位は天門にある。🚪
主る事類:禎祥、徵召、陰私の事。自刑であり、極陰の位に居る。また争訟、獄囚、沈溺(凶将に乗る時)を主り、取索、亡失(巳酉丑日)を主り、不潔浄。
類象:天の雨師であり、また鬼神、天馬、天耳。幼子、将軍、夫人、上客、酔人、乞丐。肝、腎、髪、頭(酉に加わり日干に臨む)、足(陽日は申に加わり、陰日は未に加わる)。脾病、哭泣(辰に臨む)、眼斜(青丑)、壊頭面(亥が巳に加わり、巳が亥に加わる)、病瀉(年命に加わる)。盗(玄武となる)、殺賊、姦神(后玄となる)。宝殿(貴人となる)、楼閣(寅に加わり、貴とせず。寅に加わりまた龍ならば楼、合ならば閣)、台(卯に加わり、また卯に加わりて灯台)、廷院、坑園、牆基、獄犴、厠(戌に加わり、また甲乙日は天空となり巳に加う)。図画、幞頭、帳幕、筆墨、傘蓋、管鑰(巳に加わる)、笠笈、円環。梅花、葫蘆。廩廹、醋醤(酉が加わる)、稻、麦、塩(朱雀が加わる)。🌾
姓氏:楊、朱、魯、衛、干、房、季(寅卯が加わる)、壬(丑未が加わる)、鄧、范(すべて六合が加わる)、馮(蛇が巳午に乗り亥に加わる)。およそ点水様式、直傍の類はすべてこれに属す。
登明は天柱(亥は天柱):
登明亥の核心は天門の位にある。すなわち至陰の極でありながら、陽気が初めて登る処でもある。この「陰極にして陽生ず」という特殊な地位が、亥水に両面性を与えている。一方では陰私、沈溺、盗賊などの暗い事を主り、他方では徵召、禎祥、天門が開く光明の象を主る。肝心なのは乗じた天将の吉凶である。吉将に乗ればその光明面が現れ、凶将に乗ればその暗黒面が現れる。
亥水の「天門」の象徴は、現代的な意味での情報ゲートウェイ――インターネット、通信、メディアなどと理解できる。登明の主る「徵召」は今日の通知、召喚、面接招待に似ており、「陰私」はプライバシー保護、匿名交流に対応し、「管鑰」はパスワード、鍵、権限管理に対応する。情報時代において、亥の意象はとりわけ活発である。
壬課において登明が発用する時:
登明は「自刑」――亥と亥が自刑し、極陰の位における自己消耗の傾向を示唆する。これは人が最も暗い瞬間にある時、最大の敵は往々にして自分自身であることを示す。しかし『易』に曰く「初めて天に登る」、陰極の処もまた光明の起点なのである。至暗の時に光明への信念を保つこと。これが登明が与える深層的な啓示である。
河魁戌は、土神に属す。春分の後、太陽は降婁の次に躔す。二月将である。河魁はすなわち天魁であり、斗魁の第一星が戌位に抵るため、この名がある。卯の月を建つ時、万物は皆根本を生じ、類をもって聚合する。「魁」すなわち聚合の義である。
河魁神は古代の獄吏。辛がその上に寄り、火がその下に墓す。天空の象である。音は商、数は五、味は甘、星は奎・婁、禽は狼・狗・豺、宮は白羊、分野は魯・徐州、犬に属し、位は西北。🐕
主る所:詐欺、印綬及び奴婢の逃亡。もし発用すれば、旧事が新たに起こるの象。また虚耗、銭物を失うこと、衆を帯びることを主る。
類象:天の斗魁、また天羅、計都、兵神、厭神(玄武となる)、地戸。監司(月建に加わる)、都轄(太歳に加わる)、官長(雀となり日辰に加わる)、司直、善人、長者、僧道、猟人、小童、奴僕、屠悪、強盗(虎となり辰を克す)、兵士(戌が申に加わり、申が戌に加わる)、舅翁、妹、貧丐(玄空となる)。命門、膀胱、足、腿(年命に加わり足病を主る)。城廓、寺観、岡嶺、牢獄(勾陳となれば更に的中)、窯冶(蛇となり巳午に加わる)、虚堂、僕室、土物、墳墓(虎となり発用)、牆埙(甲日は寅に加わる)。朝服(雀となる)、印綬、鞋履、軍器、杻枷(玄武となり刑に臨む)、剣仗、城鐘、鉄鋤、鑹槍、鎖鑰、碓磨、瓦器、石(勾陳となり申酉に加わる)、数珠。五穀、田糸。🌾
姓氏:魏、王、魯、徐、婁、倪、およそ土傍・足偏の類。
天魁諸将断:
河魁戌の本質は聚合と制限の二重象徴である。「魁」は聚合の義――万物が類をもって相聚まる。同時に戌は天羅・牢獄であり、拘禁束縛を主る。この聚合と制限の統一により、戌は規則・制度・位階の代表となる。それは印綬(権力の証)であると同時に牢獄(権力の罰)でもあり、一体的な両面を持つ。
戌土の「聚合」機能は、現代社会において組織構造と制度管理に対応する。会社の規則、法律条文、行政システム。「牢獄」の意象は様々な拘束メカニズム――契約の制約、法的制裁、業界規範――に拡張される。戌が発用して「旧事重新」を主るのは、歴史的遗留問題の再浮上――旧い契約紛争、過去の債務、前任者の遺した事務などと理解できる。
河魁が発用する時を占う:
河魁は斗魁第一星、北斗七星の中で最も重要な位置である。斗魁は方向を指し示すが、それと同時に逃れられない規則を意味する。聚合は秩序を意味するが、過度の秩序は牢獄となる。聚と散、秩序と自由の間でどうバランスを取るか。それが河魁が人々に残す永遠の課題である。
從魁酉は、金神に属す。穀雨の後、太陽は大梁の次に躔す。三月将である。從魁は斗魁の第二星が酉位に抵るため、この名がある。また三月は草木の枝葉が根から出る時で、「從」の義を取る。
從魁神の形貌は端正で、黄白色。古代の女巫。正禄は寄託を受けず、太陰の象である。音は羽、数は六、味は辛、星は胃・昴・畢、禽は雉・鶏・鳥、宮は金牛、分野は趙・冀州、鶏に属し、位は正西。🐓
主る所:陰私、解散、賞賜。また金刀、奴婢、情報を主る。
類象:天文星、また霖雨(子に加わる)、霜(戌に加わる)、雪(丑午之を加う)、海(巳に加わる)、江(子に加わる)。私門、中丞、太親、陰貴、婦人(旺に臨めば少女)、姨女(天空休衰)、外妾、婢妾(六合・青龍となる。もし太陰となって日辰に加われば、妾が妻となるを主る)、匠婢、酒人、小奴(天空となる)、尼(合となり寅申に加わる)、楽妓(太常・卯・未に加わる)、老婢(子丑に加わる)。官禄、辺兵(虎となり孟に加わる)、孝服(虎となり、甲乙日は服至る)、夫婦不和。皮毛、口竅、耳目、爪骨、精血、小腸、唇舌。労瘵、目疾(蛇雀となる)、赤眼(丙丁之を加う)、刀傷(季に加わり命を刑す)。白塔、街巷、小陌、祠廟、倉廩。碑碣、金銀、首飾、真珠、盤鏡、銅鉛(太常となり寅に加わる)、鉄石、皮革、氈条。酒漿、菜食、姜蒜。🥂
姓氏:趙、金、楽、石、劉(卯が酉に加わる)、閔(卯酉六合に加わる)、鄭(貴人之を加う)、程、呂(ともに太陽之を加う)、およそ立人・金傍の類。
從魁諸将断:
從魁酉の核心は金気粛殺と私門隠晦の結合である。酉は正西、日没の門であるため私門と為り、金は刑殺を主るため刀兵解散を主る。酉金の本質は収斂と分離――果実は熟して枝幹から分かれ、金属は切断されて母体から分かれる。この「分離」の特性により、解散(解約・分訣)、情報(伝達は即ち分離)、奴婢(主家から分かれる)を主る。
酉金の「私門」の意象は、現代社会においてプライバシー空間と非公式チャンネル――私下での協議、密室取引、裏口関係――に対応する。その「解散」機能は解約、離散、分割に対応する。酉が主る「情報」は、通信が発達した今日においてとりわけ顕著である。電話、短信、SNSのメッセージは、すべて酉金の「分離伝達」の現れである。
從魁が発用する時を占う:
從魁は吉将(太陰)であるが、その「私門」の属性は我々に warning を与える。光明正大と隠晦私下は紙一重である。酉は正西、日没の処、光明は尽きようとし、暗黒は訪れようとしている。この「黄昏地帯」において如何に清醒を保つか。それが從魁の与える警示である。
伝送申は、金神に属す。小満の後、太陽は実沈の次に躔す。四月将である。四月は万物茂盛、陽極まり退こうとし、一陰生ぜんと欲す。陰を伝え陽を送るため、「伝送」と曰う。
伝送神の形貌:項が短く、目は円く見開き、微かに鬚髪あり、大身。古代の行人(使者)。庚がその上に寄り、水がその下に生ず。白虎の象である。音は征、数は七、味は辛、星は觜・参、禽は猴・猿・猱、宮は陰陽(双子)、分野は晋・益州、猴に属し、位は西南。🐒
主る所:道路、疾病、信耗の事。
類象:天銭星、また天鬼、天医。廷尉、元帥(三合の首に加わる)、行人、公人、民人、孝子、征夫(子午に加わりまた軍の逃亡を主る)、鋪兵、猟師(虎となる)、銀匠、鉄匠、舅、僧(龍となり孟に加わる)、商賈、巫医(六合となる)、屠戸。肺、胆、大腸、骸骨、音声。疾病、死屍、喪孝。産乳、水厄(亥に加わり日を克す)、仇讎、攻劫(勾となる)、餽送、失脱(玄武となり亥子に加わる)、淫(壬癸日)。祠廟、庵堂、城宇、道路、池湖、陵寝、霊柩。絹帛、綿絮、経文、毛羽、薬物、刀兵(刑に加わる)、砻磨、大麦。🌾
姓氏:袁、郭、申、晋、侯、韓、鄧、およそ金傍・之繞の類。
伝送諸将断:
伝送申の核心は伝達と変換にある。四月は陽極まり陰が生ずる、まさにエネルギー交接の肝要な節点であるため、申を「伝送」という。申の道路属性が最も顕著である。すべての途上にある人、物、情報は、皆申の管轄に帰する。同時に、申は白虎の本家であり、金気粛殺を帯びるため、疾病、喪孝、兵戈を主る。
伝送申は現代社会において物流・交通・通信の三大システム――宅配便、鉄道航空、電気通信ネットワーク――に対応する。「道路」は物理的な道路のみならず、情報チャンネルと物流ネットワークでもある。申が主る「信耗」すなわち情報の伝達と損失は、情報時代においてとりわけ肝要である。信号の強弱、データ転送、メッセージの到達率などもこれより参断できる。
伝送が発用する時を占う:
「陰を伝え陽を送る」――伝送の本質はエネルギー形態の変換である。陽が盛んの極みに達した時、陰はすでに途上にある。陰が盛んの極みに達した時、陽はすでに途上にある。これは我々に次のことを想起させる。いかなる事物の頂点も転換の始まりを意味する。最高の時に最悪の対応を準備し、最悪の時に最高の可能性を見出すこと。それが伝送申の知恵である。
小吉未は、土神に属す。夏至の後、太陽は鹑首の次に躔す。五月将である。夏至の気は、大往小来、小人の道が長ず。故に「小吉」と曰う。また万物小成の義である。
小吉神は風伯、古代の薬師。丁がその上に寄り、木がその下に墓す。太常の象である。音は征、数は八、味は甘、星は井・鬼、禽は犴・羊・鷹、宮は巨蟹、分野は秦・雍州、羊に属し、位は西南方。🐐
主る所:酒食、婚姻、祠祀の事。
類象:天酒星、また天耳(巳午に加わる)、風伯、鬼神。太常、主保、父母、老人、継父(加わる)、継母(亥が酉に加わる)、姑、嫂、姨、妹、媒奶、寡婦、道人、酒匠、帽匠。請召(青龍日に比す)、慶賀、筵会、離別(行年離神に見ゆ)。旱熯、蝗虫(雀が亥子に加わる)。肝、脱脊。廷院、牆垣、園(辰に加わる)、林(卯に加わる)、土物、井泉、陶冶、墳地(甲乙日は角姓)。茶房、酒肆、賽場。海鮮、盤盞、冠裳、印信、笙歌、医薬、苗簾、桑木、罇、麻(龍后が寅卯に加わる)。🍶
姓氏:朱、秦、高、章、羊、杜、井、魏、楊、およそ羊・土傍の類。
小吉諸将断:
小吉未の核心は滋養と収納である。未は木墓――木の帰する所。土性は厚重で、万物を蔵すことができる。太常は谷粟の神であるため、未は酒食、宴楽を主る。同時に、未は風伯、薬師であり、霊動と療癒の力を兼ね備える。この「厚重の中に霊動を蔵す」特性により、未は社交と療癒の二重機能の代表となる。
小吉未の「酒食宴会」属性は、現代において社交的飲食、商務宴請、聚会活動に対応する。「祠祀」は宗教活動、文化儀式、記念行事に対応する。未の「薬師」という身分は、現代の医療健康、心理相談、養生保健に関連する。未が発用する時、しばしば飲食・社交・健康に関連する事務を示唆する。
小吉が発用する時を占う:
「大往小来、小人の道長ず」――夏至の後、陽気は徐々に消え、陰気は徐々に長ず。この「小吉」の名は、暗に警戒の意を含む。一見吉祥に見える表象の下で、陰の力が蓄積されつつある。しかし全く悲観的なわけでもない。「万物小成」――果実は未だ大きく熟さないが、すでに雛形が見えているからだ。陰が長じる時にも、なお成就し得ることがある。それが小吉の知恵である。
勝光午は、火神に属す。大暑の後、太陽は鹑火の次に躔す。六月将である。午は陽火、まさに離位に在り、光は四表に被る。いわゆる「大明天に当たり、爝火熄まず」、それに光を難ずる者なり。故に「勝光」と曰う。
勝光神の形貌:目は円く、面は赤く、大身。古代の御馬人。正禄は寄託なし、朱雀の象である。音は宮、数は九、味は苦、星は柳・星・張、禽は獐・馬・鹿、宮は獅子、分野は周・両河、馬に属し、位は正南。🐎
主る所:光怪、絲綿、また文書、官事を主る。
類象:天王良星、また左天目、霞雷。上小下大。宮妃、雨林、使君、娼婦、亭長、使者、善人、僧巫、騎者、蚕姑。驚恐、疑惑(申を見る)、誠信、文書(雀が寅に加わる)、口舌、咒咀(申と雀を見る)、胎孕(亥に加わり受絶)。兵(勾陳が申酉に加わる)、詞訟、情報、光彩。心(亥を見て心痛を主る)、目、口。血光、心虚、小腸患(雀が子に加わる)、吐瀉。宮室、城門、堂宇、田宅、道路、厨(太常が申酉に加わる)、窯冶。火燭、旌旗、絲繡、衣服、書画、衣架、櫃、蒸籠。馬、蚕絲、鴉巣、雉、小豆(太常が卯に加わる)。🔥
姓氏:蕭、張、李、許、周、馬、朱、柳(六合が加わる)、狄(勾陳が亥に加わる)、馮(蛇が午に乗り子に加わる)。
勝光諸将断:
勝光午の本質は光明と文書の統一である。午は正南離位に居り、火の極み、光は四表に被る。朱雀は文書、情報を主るため、午はまた公文、試験、訴訟の神である。火は礼を主る。午の「誠信」属性はここから来る――光明正大なる者は必ず信を守る。しかし火が強すぎれば災いとなるため、午はまた血光、火災、口舌を主る。
勝光午の「文書」属性は、現代社会において公文、証明書、学歴、法律文書、メディア報道に対応する。「光明」属性は公衆イメージ、知名度、ブランド露出に対応する。午が主る「情報」は情報時代においてとりわけ顕著である――ニュース報道、ネット世論、SNSの話題性。午が発用する時、しばしば公衆事務、文書処理、情報公開に関連することを示唆する。
勝光が発用する時を占う:
「大明天に当たり、爝火熄まず」――真の光明が盛大であれば、微かな火の光さえも消えることはない。この言葉は真のリーダーシップを示唆している。一人の光が十分に強ければ、他人の光を抑えつけるのではなく、周囲のすべてをより一層明るくすることができる。勝光の「勝」は、他人の光に打ち勝つのではなく、自身の限界を超えて、光明が全てに届く境地に達することである。
太乙巳は、火神に属す。処暑の後、太陽は鹑首の次に躰す。七月将である。太乙は太微垣の所在、太乙の居所。また七月は百穀実り成り、自ら任持する義。
太乙神の形貌:額高く、赤く大きな口、黄髪、眼目は正しからず。古代の鍛人(鉄匠)。丙・戊がその上に寄り、金がその下に生ず。螣蛇の象である。音は角、数は四、味は苦、星は翼・軫、禽は蛇・蚓・蟬、宮は双女、分野は楚・荆州、蛇に属し、位は南方。🔥
主る所:争闘、口舌、憂驚、怪異の事。また飛禍、賞賜の事。総論:巳が辰を見るは進往にして吉。辰が巳に居るは退伏にして不吉。
類象:天太乙星、また雪(冬至の後巳は雪を主る)。車騎、姑女、婦、術人、書工、木匠、厨夫、店人、乞丐、弔客(虎となり外服を主る)、歌児(太陰は娼妓を主る)。孕(蛇となり辰に加わり双胎を主る)、憂、文学、取索、軽狂、毀罵(日辰を克す)、徒配(巳酉相加わる)。心胞胳、三焦、咽喉、面歯、斑点。車乗、金鉄、珠玉、筐盒、疋帛、楽器、管鑰、磁器、磚瓦、弓弩、花果、釜(また金鳴を主る)、炉冶(火に加わる)、窯灶(土に加わる。巳未相加わり井灶相連を主る。巳亥日戌が巳に加わり灶側相連を主る)、火光。飛虫、飛鳥、蜴、蟮、蛇(月厭が加わり夢蛇を主る)。🐍
姓氏:陳、石、趙、田、張、荆、余、朱、郝(六合が加わる)、楚、杞(寅が加わる)、耿(子が加わる)、龔(辰が加わる)、紀(丑が加わる)。
太乙諸将断:
太乙巳の核心は変化と驚擾にある。巳は蛇、蛇は変に善し。太乙は天帝の座、崇高神聖。この神聖と詭変の結合により、巳は最も複雑な神将の一つとなっている。一方では賞賜、文学、技芸(火の文明)を主り、他方では口舌、怪異、驚擾(蛇の陰毒)を主る。巳の中には丙戊庚の三干が蔵され、火土金の三気が並び見え、変化に富む。
太乙巳の「蛇」属性は、現代において柔軟な対応、神秘的な計略を要する人と事柄――周旋に長けた交渉者、変幻莫测な市場相場、高度な変化対応力を要する危機処理――に対応する。「炉灶」の意象はエネルギーシステム――電力、ガス、熱供給――に対応する。巳の「鍛人」という身分は、現代の金属加工、精密製造業界に関連する。
太乙が発用する時を占う:
太乙は天帝の居所でありながら、蛇を以て象とする――最も神聖な処に、最も変わり易きものが潜む。これは我々に次のことを想起させる。安定と変化は常に並存する。とこしえに堅固に見える制度の中にも変数は潜み、一見混乱した局面にも不変の法則がある。変化の中で不変を探し求めること。それが太乙の知恵である。
天罡辰は、土神に属す。秋分の後、太陽は寿星の次に躰す。八月将である。天罡は斗杓の建つ所。また八月は枝条堅剛の義。
天罡神は黄色、面は円満、鬚が多い。古代の獄師。乙がその上に寄り、水・土がその下に墓す。勾陳の象である。音は商、数は五、味は甘、星は角・亢、禽は蛟・魚・龍、宮は天秤、分野は鄭・襄州、龍に属し、位は東南方、東に近きこと多し。🐲
主る所:斗訟、死喪、田宅の旧事。また曰く:辰は天牢、戌は地獄、専ら獄訟官府を主る。
類象:天哭星、また獄神、右天目、天羅。宰公、監司(月建に加わる)、大将軍、侄軍、漁敗、屠殺(虎が死地に加わりまた金に加わる)。勅書、官事(雀勾が日を克し、壬癸日に加わる)、頑悪、堅硬、凶怪、欺争、殺斗(発用して日を克す)、動揺、悲(虎が加わる)、驚(日辰の上)、慮(初末伝となりまた土に加わる)、娠(天后)、邪夢(蛇が発夢し行年に加わる)、自縊(蛇虎が日を克す)。腸、胸、また死屍。偏盲にして能く視る。廊廡、寺観、溝浍、石欄、墳墓、田園、麦地、海水(天后が亥に加わる)、井(武が巳に加わる)、山坡(天空)。甲冑、網罟(火に加わる)、涝漉、杻械、碾、碓、缸甕、銭物、盔盆、皮毛、破衣、膠漆。五穀、米麦、葷腥、鱗族(水に加わる)、魚食(亥に加わる)。🐟
姓氏:馬、郭、喬、鄭、邱、岳、龍、陳、田、龐(勾に加わる)、周(酉に加わる)。
天罡諸将断:
天罡辰の核心は剛堅と獄訟である。辰は斗杓の指す所、裁决の力あり。また天牢であり、獄訟官府を主管する。この「裁断」機能により、辰は司法・紀律・規則の象徴となる。辰は水墓、土墓であり、収納帰蔵の意があるため、旧事、田宅、墳墓を主る。
天罡辰の「獄訟」属性は、現代において司法システム、法律訴訟、紀律処分、仲裁調停に対応する。「天牢」は様々な制限的環境――監禁、拘留、行動制限、隔離――に拡張される。辰の「旧事」の意象は、歴史的遺留問題、旧地再訪、過去の清算に対応する。現代企業管理において、辰は規章制度、紀律検査を主る。
天罡が発用する時を占う:
天罡は斗杓――北斗の柄、方向を指す。斗柄の指す所、天下皆春(または夏秋冬)。これは方向の重要性を示唆している。同じ力でも、指す方向が異なれば、結果は全く異なる。辰の剛堅は、正しく用いれば裁断分明だが、偏って用いれば剛愎自用となる。如何に正しく力と権威を用いるか。それが天罡の課題である。
太衝卯は、木神に属す。霜降の後、太陽は大火の次に躰す。九月将である。太衝は日月五星の出づる門戸、天の衝なり。また万物離散剥毀、沖の義の若し。
太衝神は面長く、青色、高額、鬚あり、身材細長く、狡狯にして正しからず。古代の楽師。正禄は寄託なし、六合の象である。音は羽、数は六、味は酸、星は氐・房・心、禽は猚・兎・狐、宮は天蝎、分野は宋・豫州、兔に属し、位は正東。🐇
主る所:驛馬、船車。
類象:天雷神、また天心、地耳、雷電、雨水。長子、公主、大夫、母姑、兄弟、男女、童稚、沙門、賊人、芸術(六合が寅申に加わる)。逃(玄空が酉戌に加わる)、出入、門戸不寧。大腸、栄血、声(蛇が空に加わる)、目疾(午卯相加わる)。橋梁(辰に加わる)、竹木(同じ類に加わる)、池潭、船車(龍旺また辺方を主り。水を見れば船となり、土を見れば車となる)。窗牖、梯椅、衣架、棺椁、杓梳、床、旛竿、香盒、笙簧、鼓笛、刀俎、木器(金を見る)、蓋、輪、坊牌、箱、棒、竹籬。羝羊、驢、騾(蛇が巳午に加わる)。🍃
姓氏:朱、房、魯、楊、張、盧、高、劉、雷、宋、柳(寅に加わる)、茹(六合が加わる)、季、李(ともに亥子に加わる)、鐘、藺、およそ木傍・絲子・千里の姓、孫董の類。
太衝諸将断:
太衝卯の核心は門戸と交通である。卯は日月五星の出入りする門、天地の気がここで衝撞交会する。六合は和合の神であるため、卯は婚姻、協力、交流を主る。木性は生発し、卯はまた雷神――春雷が震え、万物が蘇る。この「動と合」の統一により、卯は流動と連結の代表となる。
太衝卯の「舟車」属性は、現代において交通運輸、車両管理、出行計画に対応する。「門戸」は出入り口、関所、ポータルサイトに対応する。卯は雷神、電力系統、電子設備、通信施設に関連する。六合は和合を主り、社交ネットワーク、協力関係、結婚紹介に対応する。
太衝が発用する時を占う:
太衝は「天の衝」――天地の気がここで衝撞交汇する。衝とは、衝撃でもあり、また調和でもある。万物は離散剥毀するが、しかしまたここで新たに組み合わさる。これは我々に次のことを想起させる。衝突は必ずしも悪いことではない。意味のある衝突は往々にして新しい可能性を生み出す。卯の知恵は、衝撃の中で和合を求め、離散の中で新生を発見することにある。
功曹寅は、木神に属す。大雪の後、太陽は析木の次に躰す。十月将である。十月は万物大いに聚まり、歳功成就して曹に会計す。故に「功曹」と曰う。
功曹神は面方く、青色、鬚あり、勢い大きき身材。古代の使命(使節)。甲がその上に寄り、火がその下に生ず。青龍の象である。音は征、数は七、味は酸、星は尾・箕、禽は虎・豹・猫、宮は人馬、分野は燕・幽州、虎に属し、位は東北。🐅
主る所:木器、文書、婚姻、才帛、官吏の事。
類象:天三台星、また天、また風(虎となり申に加わる)。丞相、賓客、督郵、家長、夫婿、秀才(六合・青龍に加わる)、吏(雀が申戌に加わる)、医(天后が未に加わる)、丹客(亥が巳に加わる)、僧(后が申に加わる)。謁見、徵召、喜慶、文章(卯に加わる)、信(六合となる)。また五色(蛇が午に加わる)、四角。三焦、胆、筋脈、髪、口、眼。社稷、公衙、庵観、神祠(土に加わる)、神樹、山林。棟柱(寅午相加わる)、花木、屏風、宝剣、機杼、棺椁、火盆、香炉、禅椅、橋梁、竹箱、食物。🌲
姓氏:韓、衛、曾、喬、林(寅卯相加わる)、霍(子が寅に加わる)、杜(戌が加わる)、程、朱(太陰が加わる)、およそ木傍・草頭・走脚・高趙杜の類。
功曹諸将断:
功曹寅の核心は功績と使命である。寅は歳首(正月建寅)、万物ここに大聚し、歳功成就。青龍は貴人の象であり、昇進、喜慶、文書を主る。寅の「使命」属性――古代の使者が出行して君命を伝えること――により、寅は情報伝達と任務執行の象徴となる。
功曹寅の「官吏」属性は、現代において行政システム、公務員システム、組織管理に対応する。「文書」は契約、証明書、文書管理に対応する。寅は青龍の本家であり、貴人運――職場における上司の賞識、昇進のチャンス――を主る。その「使命」の意象は、現代のプロジェクト管理、タスク配分、出張執行に対応する。
功曹が発用する時を占う:
功曹は「歳功成就して曹に会計す」――一年の努力がここで集計される。これは我々に次のことを想起させる。功績は一足飛びに成るものではない。時間をかけた積み重ねと、最後の総括が必要である。寅の知恵は、正しい時に正しい事をし、年末には坦然として成績表と向き合うことにある。
大吉丑は、土神に属す。冬至の後、太陽は星紀の次に躰す。十一月将である。冬至の気は、小往大来、君子の道長ず、大人の吉なり。又一陽始めて生じ、上帝位に復する義。
大吉将は色黒く、古代の牧牛人。癸がその上に寄り、金がその下に墓す。貴人の象である。音は征、数は八、味は甘、星は斗・牛、禽は獬・牛・亀、宮は磨蝎、分野は呉・揚州、牛に属し、位は北方。🐄
主る所:田宅、園圃及び争闘の事。総論:丑未は、専ら田宅、才帛、宴喜を主る。
類象:天牽牛星、また天耳、風伯、雨師、天衢(常となり申酉に加わる)、雷雨(丑が卯に加わり雨後雷、卯が丑に加わり雷後雨)。人君、土主、宰執(歳に加わる)、将軍、長者、父母、神仏、尼僧、矮子(空となる)、瘸子(卯酉に加わる)。表奏(雀が寅に加わる)、挙薦、福徳、爵、冤仇、咒咀。脾、肺、小腸。また禿髪、病目、腹泄(丑亥相加わる)。宝殿(貴が寅に加わる)、室閣、社壇、僧舎(申に加わる)、桑園、倉庫、田圃、橋(龍が亥子に加わる)、井、牆。車轎(卯日)、真珠(貴人が加わり旺相を得る)、首飾、鞋履、秤、尺、斗斛、飲食、枯物、不完物(丑は末)。六畜、亀、鼈(子に加わる)、蜈蚣。🐢
姓氏:田、孫、牛、呉、趙、楊、杜、董、岳、王(丑未が亥子に加わる)、苗、黄(ともに六合が丑に加わる)、汪(亥が丑に加わる)、およそ土傍の類。
大吉諸将断:
大吉丑の核心は収蔵と貴気である。丑は冬至の後、一陽初生じ、君子の道長ず。貴人は丑を本家とするため、丑は十二神の中で最も尊貴な位である。金が丑に墓し、収斂帰蔵の意がある。この「貴気が質朴の中に蔵される」特性により、丑は内歛にして顕わさぬ力の代表となる。
大吉丑の「田宅」属性は、現代において不動産、土地資産、不動産投資に対応する。「倉庫」の意象は備え、備蓄、蓄積に対応する。丑は貴人の本家、現代の権威者、指導幹部、徳望高い者に関連する。その「宴喜」属性は年末の集まり、祝祭イベント、家族団欒に対応する。
大吉が発用する時を占う:
「小往大来、君子の道長ず」――冬至の後、陰気は徐々に消え、陽気は徐々に長ず。最も寒い時、陽気はすでに暗に萌動している。大吉の名は、盲目的な楽観ではなく、法則への確信である。冬が来たなら、春は遠くないだろうか?至暗の時に希望を保つこと。それが大吉の知恵である。
神后子は、水神に属す。大寒の後、太陽は元枵の次に躰す。十二月将である。子は十二支の首、ここに君道あり。十二月は子位、北方の中、上帝の居所。神后とは、帝君の称なり。歳畢わり酒醮蜡祭し、以て百神に報ず。故にこの名あり。
神后は面円く、色黒し。古代の淫婦。正禄は寄託なし、天后の象である。音は宮、数は九、味は鹹、星は女・虚・危、禽は蝠・鼠・燕、宮は宝瓶、分野は斉・青州、鼠に属し、位は正北。🐭
主る所:陰私、暗昧、婦女の事。
類象:天華蓋星、また河祟(丙丁日辰の上)、陰天(酉に加わる)、大雨(子日元)、龍、雪(冬至の後巳午に加わる)。后妃、淫女、乳媼、媒妁(或いは六合となる)、幼女(后となり午に加わり、或いは天空。日子は小口、虎と並べば災。土克を受けて死亡)、孩童(亥が加わる)、老婦(未に加わり丑に加わる)、嫁婦(巳が加わる)、軍婦(辰に加わり虎となる)、孀婦(酉が加わる)、娼婦(太常)、婢妾(太陰)、翁婆(日辰に加わる)、楽工、染匠、盗賊、駝子(勾陳)、邪師(空が卯木に加わる)、僧尼(貴合が申亥に加わる)、溺死。奸邪(卯に加わる)、陰小、胎産、女経、淫泆、私祷、聡明、悲(巳日。子が巳に加わるは六陽尽くるゆえ。もし吉将に乗り徳に臨めば、凶が吉に変ず)。腎、膀胱。また滴痢、血病(虎となり日を克す)。江湖、溝渠、沙石、道路(寅申に加わる)、蓮塘、花盆。石灰、木灰、珠玉、図書、文墨、首飾、籠筐、縄索、木匙、瓶盞(日辰の上)、浴盆、梯、甕(辰戌に加わる)、小裁刀、水物。絲、布帛(天后が寅卯に加わる)、大豆、糖(武が亥に加わる)。燕窩、魚鮓。🐟
姓氏:孫、斉、謝、耿、聶、沐、漆、汪、任(丑未が加わる)、姜(未が加わる)、孔(六合が加わる)、陳(卯が加わる)、傅(申が加わる)、馮(午が加わる)、およそ水偏傍・流曲の類。
神后諸将断:
神后子の核心は陰極と尊貴の統一である。子は十二支の首であり、君道あり――万物はこれを以て始まる。天后は后妃の象であるため、子は婦女、胎産を主る。水は至陰、子はまた極陰の位であるため、陰私、暗昧を主る。この「至陰の中の尊貴」により、子は隐秘な力と生命の起源の代表となる。
神后子の「陰私」属性は、現代においてプライバシー保護、機密保持、非公開情報に対応する。「胎産」は出産、革新、新プロジェクトの始動に対応する。子の「聡明」の意象――水は智を主る――は現代の知能開発、教育育成、クリエイティブ産業に関連する。その「盗賊」属性はネットワークセキュリティ、盗難・詐欺防止に対応する。
神后が発用する時を占う:
神后は「歳畢わり酒醮蜡祭し、以て百神に報ず」――年末の祭祀、感恩の報い。これは我々に次のことを想起させる。収穫の後に感謝を忘れないこと、終点の処に新しい起点を見ること。子の知恵は、陰極まれば陽が生じ、終点は起点であり、循環往復して生生不息であることにある。
十二天将は天乙貴人を主とし、中央に居る。前に五位あり:一螣蛇、二朱雀、三六合、四勾陳、五青龍、これは水・火・土の神が左方にある者。後に五位あり:一天后、二太陰、三玄武、四太常、五白虎、これは金・水・土の神が右方にある者。
天空は後六位と雖も、名有りて物無し。貴人に向かい合う物が無くて之を衝くゆえ、月殺の月空あるが如し。以て事に遇えば皆可なり。
課の天盤を以て貴神を起くるの例、地盤を以て順逆の序を定む:順布する者は、天門に背く。逆布する者は、地戸に向かう。🌏
およそ壬課の吉凶は天将に繋がる。五行は各々属する所あるも、用いる者は専ら天盤に乗ずる神を取って之を決す。貴人の如きは土に属すも、もし亥子に乗ずれば水に属す。生克はすべて水を以て論ず。
日を生ずるは吉、凶将と雖も亦た吉。日を克するは凶、吉将と雖も亦た凶。緊要は「生」「克」の二字を離れず。吉将は生扶を喜び、克制を忌む。凶将はこの反し。更に乘神の盤に加わる神を察し、生克、旺相休囚をみる。喜は旺相に宜しく、忌は休囚に宜し。
『顅旨経』に曰く:四課三伝は一定不易と雖も、十二神将は四時の如くに運行して窮まらず。人は皆、青龍を吉将、白虎を凶神と言い、太常は多く飲饌を主り、勾陳は必ず勾留に至ると言う。知らずや、
此の似たるの類は、世の知らざる所なり。
又曰く:十二天官は天に在りて十二神に応じ、地に在りて十二分野を表し、歳に在りて十二月、人に在りて十二経。✨
この総論は六壬判断の核心的方法論を明かしている:
この判断体系の核心ロジックは、現代の意思決定原則に転化できる:
実際の応用において:
これらの「反直感」的判断は、六壬実践における高等技巧である。
「十二天官は天に在りて十二神に応じ、地に在りて十二分野を表し、歳に在りて十二月、人に在りて十二経」――これは天人合一の完全な表現である。同じ記号システムが、天・地・時・人の四つのレベルで同時に機能する。この全息対応の思想は、宇宙の深層秩序を示唆している。局部は全体を反映し、全体は局部の中に宿る。
『天官書』に曰く:「天乙は紫微宮門外の右星に在り。天帝の神、戦闘を主り、人の吉凶を知る。」『経』に曰く:「天乙は閶闔門外に在り、天皇大帝に事え、下って十二辰を巡り、艮丑斗牛の次に家す。玉衡を執りて世間の事を校量す。乃ち壬式中の天子なり。」
天乙貴人、己丑土、吉将なり。神将の主と為る。伝順は吉、伝逆は凶。比和は吉、不比和は凶。
もし貴人が順治し、更に日干と相生すれば、前の一蛇、前の四勾に遇うと雖も、深害と為さず。逆治すれば、前の三合、前の五龍と雖も、深喜と為さず。兼ねて日干を克すれば、定めて貴人の嗔責を主る。
順治とは天門の前に在り、地戸の後に在るを謂う。逆治とは地戸の前に在り、天門の後に在るを謂う。貴人順逆は、吉凶の分と為る。又侍従の神を見る。吉に在れば則ち吉、凶に在れば則ち凶。諸神将は此に仿う。
貴神は地を得れば則ち貴く、地を失えば則ち賤なり。小人の命に加われば則ち殃を生じ、君子の身に在れば則ち福を降す。龍・常・合を愛し、魁罡に立たず。卯酉に在れば関と為し、子午に在れば格と為す。日辰の前に在れば則ち動き、後に在れば則ち寧し。
貴人は十干に従いて昼治、暮治に分かつ。独り辰戌の地に居らず。辰を以て宰殺と為し、戌を以て牢獄と為すゆえなり。故に貴人がもし辰戌の上に臨めば、則ち巳の上に子を起し、辰の上に丑を起す……此を謂う「太乙起子逆后尋」なり。
又云く:「貴人が辰戌に臨む者は、衝を以て神と為す。辰に臨めば申を衝き、戌に臨めば寅を衝く。乃ち天乙の臨む所の位、諸将はすべて天乙に随いて順逆、前後を取りて之を取る。」
又云く:「貴神が丑に在れば、其の十二神家に入り、則ち事を治せず。四仲は則ち正衝(子午相沖、卯酉相沖)。四孟は則ち斜衝(辰申相沖、戌寅相沖、亥未相沖、丑巳相沖)にして、井欄衝と為す。'移神換将'、此の之を謂う。」
貴人が空亡すれば、憂喜皆成らず。「経」に所謂「憂うべきに当たりて憂えず、喜ぶべきに当たりて喜ばず。両火一金、金は銷燦せらる。二水一火、火は乃ち光を滅す。」貴人乙丑金の如き、下に乙亥火に臨めば、火は金を克せんと欲す。水ありて救いと為し、魁ありと雖も憂いと為さず……十二天官は此を以て推論す(此れ納音を論ず)。
一日両貴、一貴当権、其一を簾幕貴人と為す。科試占得し、日干と相生すれば、必ず高第を得る。
凡そ事を謀りて両貴人に遇えば、嘱託に宜し。太歳が貴人を作せば、伝に入るを待たず、皆救助と為す。
凡そ貴人の吉を占得すれば、惟だ病を救わず(一説には亦た病軽きを主る)。
貴人が旺相の気に臨み発用し、日辰年命に加わる者は、富貴卦と曰う。歳貴が更に月将を用いて起す者は、龍徳卦と曰う。皆昇遷を主り、求むる所遂ぐ。
貴人が二八門に臨めば、励徳卦と曰う。君子の遷転と動移の事に利あり。小人に利あらず、憂いを主る。身宅移動して寧からず。
貴人が獄に入れば、君子の煩燥不寧を主る。凡そ貴に謁して獄に入る及び励徳に遇えば、必ず阻滞し、相見ゆるとも亦た利欠け、或いは貴人自ら憂煩あり。
貴人は専ら銭財、喜慶、詔命の事を主る。君子は命を拜し官を迁し、小人は田宅財物。貴人が旺上に在れば貴人の官爵印信を主り、相は貴人の錫賜財物、休は貴人の憂病、囚は貴人の囚系、死は貴人の死喪を主る。👑
天乙中央に居り、後六前五。
逐位詳解:
天乙神中是貴人、干謁慶財の因に利す。 君子は官を拜し禄秩を迁し、小人は争訟して公庭に入る。 旺相相生は尊者召し、死囚刑克は官嗔を忌む。 病は名づけて寒熱頭目痛、祟は凡鬼に非ず廟宗神。
類象:官禄、文章、首飾、珍宝、穀麻、鼈、獬、牛。変異して水木の精、鱗角の物と為る。色黄白、数八。
貴人は六壬において最も核心的な神将であり、その地位は「天子」のようである――全局を統御する。貴人の核心的機能は吉凶判断の総スイッチである。順治すれば則ち吉、逆治すれば則ち凶。しかし貴人にも複雑さがある。入獄、空亡、関格に臨む等の状態はその力を弱める。「貴人空亡、憂喜皆成らず」――この言葉は核心的力の失效時に、すべての判断が割引されることを示している。
貴人は現代における権威、領導、貴人の助け、キーとなる意思決定者に対応する。その「順治逆治」の原理は、リーダーの行動様式として理解できる。順治は開明な領導者のようで、意思決定は円滑で、部下は擁護する。逆治は剛愎自用な領導者のようで、意思決定は阻まれ、人心は離れる。「貴人入獄」は領導が束縛され、権威が制限される状態に対応する。職場において、貴人の状態はチーム全体やプロジェクトの吉凶に直接影響する。
実際の応用において: