読み込み中...
全 14 章中 3 章
六壬粹言
両儀陰陽に真錨あり 🌓
いわゆる「両儀」とは、天盤・地盤をもって六壬の課式を構築する基本方法を指す。まず地盤を固定する:亥子丑は北方に位列し、寅卯辰は東方に位列し、巳午未は南方に位列し、申酉戌は西方に位列す。順次配置した後、月将(すなわち太陽の黄道上の位置)を求測の時の上に加え、十二宮を順に布すれば、天盤が形成される。
月将は節気に従って変わる:冬至の日、太陽は星紀に在り、丑将(大吉)を用いる;大寒は元枵に在り、子将(神后)を用いる;雨水は諏訾に在り、亥将(登明)を用いる;春分は降婁に在り、戌将(河魁)を用いる;穀雨は大梁に在り、酉将(従魁)を用いる;小満は実沈に在り、申将(伝送)を用いる;夏至は鶉首に在り、未将(小吉)を用いる;大暑は鶉火に在り、午将(勝光)を用いる;処暑は鶉尾に在り、巳将(太乙)を用いる;秋分は寿星に在り、辰将(天罡)を用いる;霜降は大火に在り、卯将(太冲)を用いる;小雪は析木に在り、寅将(功曹)を用いる。
さらに日干寄宮を調べる:甲は寅に寄り、乙は辰に寄り、丙戊は巳に寄り、丁己は未に寄り、庚は申に寄り、辛は戌に寄り、壬は亥に寄り、癸は丑に寄る。日干寄宮の上の天盤神を取って第一課(干上陽神)と為し、さらに第一課の上の神を取って第二課(干上陰神)と為す;日支本宮の上の天盤神を取って第三課(支上陽神)と為し、さらに第三課の上の神を取って第四課(支上陰神)と為す。四課はここに備わる。
三伝初中立法推す 📐
四課が布定された後、三伝を推立せねばならない。立伝の法は全部で九種ある:一に克賊、二に比用、三に渉害、四に遥克、五に昴星、六に別責、七に八専、八に伏吟、九に返吟と曰う。諸法の詳細な論述は後文に見える。
三伝が確立された後、克賊の神を取って初伝(名づけて「発用」と曰う)と為し、初伝の乗ずる上の神を取って中伝と為し、中伝の乗ずる上の神を取って末伝と為す。三伝はここに完備する。初伝は発端を主り、中伝は転移を主り、末伝は帰結を主る。三伝の中、徳、禄、和、合等の吉神を得れば吉、刑、害、墓、克、冲、絶等の凶神を得れば凶。初め吉にして終わり凶は、終わりに帰して凶;初め凶にして終わり吉は、終わりに帰して吉。その旨意は変化多く端なく、詳しくは各占法門に見える。
上克下賊は先ず重審を重んず ⚖️
上克下を「克」と謂い、下克上を「賊」と謂う。陰陽生合比和の時は、吉凶の端倪は未だ顕れず;唯だ相克の処に在りて、殺機一たび現れれば、吉凶がようやく顕れる。立課の法は、先ず一課の下克上を取って用と為す。たとえ二三課の上克下が有るも、考えを致さず、名づけて重審と曰う。下克上を以てする者は、事は須らく重ねて審詳すべし。四課の下克が無く、僅かに一つの上克のみ有れば、則ちその上克を取って用と為し、名づけて元首と曰う。元首は、他に下克が無く、亭亭として首を庶物の上に出すの象有り。両者は全て得たる克賊の神を以て初伝と為し、初伝の乗ずる所の神を以て中伝と為し、中伝の乗ずる所の神を以て末伝と為す。
一説には、四課は克賊を取って用と為すも、惟だ元首・重審の二課のみ、事を決するに最も准驗有りと。経に云う:「入る不入る、事最も急なり。」課は克賊発用を以て入と為し、克賊無きを不入と為す。
重審課:一課、一つの下賊上を得て用と為すを、重審と曰い、合わせて二百五十六課。下克上は、必ず再三詳審して然る後に行うべし。仍お神将を以てその吉凶を断ず。丙寅日の如きは、干上午、三課克無く、四課の下克上を取って用と為し、三伝辰巳午。干支は各々旺神に乗り、三伝は遞に相い進み引き、中末は又た旺禄と為り、主人宅ともに泰く、凡そ事は成ること有り。惟だ静守を以て吉と為し、如し動用せんと欲せば、則ち羅網煞に変じて凶有り。
元首課:一課、一つの上克下を得て用と為すを、元首と曰い、合わせて一百二十課。上克下は、大順の徴と為し、凡そ事順利なり。仍お神将を以てその吉凶を断ず。壬戌日の如きは、干上申、三課克無く、第二課の上克下を取って用と為し、三伝巳寅亥。初伝は日財と為り、末伝は徳禄と為り、又た三伝は遞に相い生ず。日占は、巳は貴人と為り、貴に干して財を求むれば、利せざるは無し。
克多きは取用比方知る 🔄
課に二三個の下克上、或いは二三個の上克下有る時は、課中の陰陽が日干と相比する者(陽日は陽神を取り、陰日は陰神を取る)を選んで用と為し、中末二伝も亦た克賊法の如く相因遞取し、名づけて比用と曰い、合わせて九十五課。占は主として事に両岐有り、須らくその己に近き者を択びて和と為すべし。乃ち能く得る所有らん。仍お神将を以てその吉凶を断ず。
陽日陽比課格:甲戌日の如きは、一課未申、二課子未、三課卯戌、四課申卯。上克を用いざるを除くの外、余の二課は皆下賊上。甲は陽日、子の日と比する者(子は陽神)を取って用と為し、三伝子巳戌。初は敗気と為り、中は脱気と為り、末伝は日財と為ると雖も、奈(いかん)ぞ墓は日干を覆い、為す所通ぜず、凡そ占は不吉。
陰日陰比課格:辛卯日の如きは、一課午辛、四課未亥。二課は上克下、辛は陰日、未の日と比する者(未は陰神)を取って用と為す。三伝未卯亥、合局して財を作すも、奈(いかん)ぞ初中は空陷し、僅かに末伝亥のみ存して脱気と為り、且つ丁神を遁して暗鬼と作す。如しその財を取らば、必ず禍の出ずること有らん。日占は、将白虎に乗れば尤も凶。
見機は孟に在り察微は仲 🔍
陽日は元来ただ一陽神のみを用うるに、今や二陽三陽みな日と比す;陰日は元来ただ一陰神のみを用うるに、今や二陰三陰みな日と比す。此の時は須らく渉害の法を用いて取用す。渉は渡るなり、害は克つなり。
先ず孟位(寅申巳亥)の上に乗ずる神を取って用と為し、見機と曰う。如し孟位に取る無ければ、則ち仲位(子午卯酉)の上に乗ずる神を取って用と為し、察微と曰う(季位の上神を取るべからず)。中末二伝も亦た克賊法の如く相因遞取す。
占は主として凡そ事艱辛にして、必ず風霜を歴尽して後に能く得、乃ち苦尽甘来の象。仍お神将を以てその吉凶を断ず。
見機課:渉害、四孟の上神を取って用と為すを見機と曰い、合わせて五十三課。害有る者は、その機を見ざるべからず。癸未日の如きは、一課巳癸、二課酉巳、三課亥未、三つ下克上、みな日と比す。則ち孟位の上の酉を取って用と為し、三伝酉丑巳。干は日財に乗じ、支は旺神を見、三伝は又た合局して干を生ず。嫌うらくは初中空亡。如し日占なれば、天将みな貴常勾にて、土神が伝の生を助け、亨快ならざるは無し。
察微課:渉害、四仲の上神を取って用と為すを察微と曰い、合わせて二十六課。害有る者は、その微を察せざるべからず。庚辰日の如きは、二課子戌、四課申午、二つ下克上、みな日と比し、孟位に取る無ければ、則ち仲位の上の申を取って用と為し、三伝申戌子。初伝は徳禄空亡、末伝は脱気。幸い干支は互に上神の生を受け、尚お益する所有り。但し静守を以て定と為し、如し動用せんと欲せば、即ち支上の午火に克たれて、凶有らん。
復等課:渉害に日と倶に比し、倶に孟位に在る者有れば、時の先に見る者を取って用と為し、名づけて復等と曰い、合わせて三課。主として両雄相い争い、惟だ前に在る者のみ乃ち得る有り。戊辰日の如きは、一課子戊、四課午亥、皆日と比し、又た倶に孟位上に在り、先に見る子を取って用と為し、三伝子未寅。干支倶に財爻に乗じ、宜しく財を求めんと似るも、子は甲を遁し、亥は乙を遁して、干支の暗鬼と作し、又た三伝は遞に相い克ち、如し財を求めんか、必ず禍の出ずること有らん。此外また戊辰・戊戌日返吟の両課有り。
[訳注:渉害法の深層計算——克賊の神を取り、地盤より歴数して克つ所の重数、本家に帰するに及び、受克の深き者を以て用と為す。丁卯日の如きは、一課丑加卯、四課亥加丑、両つ下克上、倶に陰日に比す。丑加卯は、前行して乙木一重を歴て、地盤本家の丑位に帰す;亥加丑は、前行して辰戊己未戌土五重を歴て、地盤本家の亥位に帰す。五重の者は一重よりも深し、則ち亥を取って用と為す。如上神克下も、亦た此に准じて推す。経に云う:「渉害行来本家に止まり、多克すれば便ち将を用と為して起す。」如し渉害俱に深ければ、則ち孟位の上神を取って用と為し、孟位に取る無ければ、則ち仲位の上が神を取って用と為す。此れ古法、近時諸家は多く用之を用いず、附記して此に於て、その原委を見る。]
蒿矢取る無く弾射宜し 🏹
四課上下に克無ければ、則ち日干を主として、二三四課と較対す。若し一つの上神日干を遥克すること有らば、取って用と為し、蒿矢と曰う。如し上神の遥克無ければ、則ち日干が上神を遥克するを取って用と為し、弾射と曰う。如し二神日干を遥克し、或いは日干二神を遥克すれば、則ち日と相比する者を取って用と為す。中末も亦た克賊法の如く相因遞取す。
占は主として虚にして実ならず、禍福倶に軽し。土金煞を帯ぶれば則ち能く人を克つ:蒿矢は金を見れば鏃有り(矢じり)、弾射は土を見れば丸有り(弾丸)。主として凡そ事蓦然として成り、仍お神将を以てその吉凶を断ず。
二課発用は近射と為し、三課発用は遠射と為す。如し二課発用なれば、乃ち日の二課のみ自ら戦い、その勢いやや大なり;三課発用なれば、乃ち辰陽と日干と相い競い、尚お力有りと覚ゆ;若し四課発用なれば、則ち更に遠くして力無し。或いは両神日の克ち、或いは日が両神を克つは、尤も多心多意を主る。
蒿矢課:四課克無く、上神の日干を遥克するを取って用と為すを蒿矢と曰い、合わせて四十課。神、日を遥克すること、緩にして且つ軽し、若し蒿を折りて矢と為すが如きは、力弱く傷つけ難し。主として憂喜実無く、事多く虚謀。仍お神将を以てその吉凶を断ず。丙戌日の如きは、干上寅、二課亥、亥は日神丙を遥克し(水は火を克つ)、則ち亥を取って用と為し、三伝亥申巳。初は日鬼と作し、中伝申は財なるも又た鬼郷に入り、幸い末伝の日禄を得て、尚お守るべき有り。如し日占なれば、亥は貴人に乗りて尤も妙なり。
弾射課:四課、上神の日干を遥克する無ければ、則ち日干の上神を克つを取って用と為し、弾射と曰い、合わせて二十五課。我、彼を克つこと、弾丸の当に量を向かうが如く、物を射るも中り難し。縦え虚名虚利有りとも、用うべからず。仍お神将を以てその吉凶を断ず。癸未日の如きは、干上子、三課午、四課巳。日干癸水は午・巳二火を遥克し、則ち巳(日陰と比す)を取って用と為し、三伝巳辰卯。第四課の財爻より発用し、力は軽しと雖も、幸い末伝の助くるを得、且つ支上の陰陽に復た日財を見、占求財は最も吉、但し往來奔波を免れず、多心多意のみ。
陰陽昴星は俯仰を観る ⭐
四課克無く、又た遥克無ければ、則ち酉将の上下神を取って用と為し、昴星と曰う。昴星とは、酉中の昴宿なり。酉位は西方、義は決断を司るが故に、取って以て伝を立つ。陽日は地盤酉上の神を取って用と為し、仰視格と為す;陰日は天盤酉下の神を取って用と為し、俯視格と為す。
俯視は憂い近きに在り、仰視は憂い遠きに在り。二課は大端みな凶、螣蛇・白虎の伝に入るものは更に甚だし。
昴星仰視格:剛日昴星、地盤酉上の神を取って用と為し、中伝は辰上の神を取り、末伝は日上の辰を取り、仰視格と為し、合わせて四課。主として事多く驚危なれば、則ち宜しく静守す。仍お神将を以てその吉凶を断ず。戊寅日の如きは、三伝丑午酉、初末皆空、独り中伝の午のみ存す。日占は虎に乗じて支上に居す。諺に云う:「双拳四手に敵わず」、況んや両虎に逢わんや。凡そ占は不吉。
昴星俯視格:柔日昴星、天盤酉下の神を取って用と為し、中伝は日上の神を取り、末伝は辰上の神を取り、俯視格と為し、合わせて十二課。主として事多く蔽慝なれば、惟だ潜藏を宜しと為す。仍お神将を以てその吉凶を論ず。己巳日の如きは、三伝申申午、蛇虎の伝に入る無しと雖も、但し申は虎の本家と為り、課伝三たびこの神を見、災驚免るること有らざる所なり。又如し癸未日、三伝申寅申、往來綿として干支の上に在り、又た初中皆空にして、下梢は全く一事も無し。如し晝占なれば、将は合・元に乗じ、陰私万状、尤も言うべからず。又た辛未日、三伝申亥申、中伝旬空、夜占は申が天空に乗ず。辛卯日、三伝子未子、中伝旬空、晝占は子が天空に乗ず、その例も亦た同じ。
不備三五は合神に依る 🔗
課に一課と四課と相同じき有り、或いは二課と三課と相同じき有れば、則ち干支の陰陽二神は一課を欠く。陽課の一を欠くを、陽不備と曰い;陰課の一を欠くを、陰不備と曰う。不備は、干支の陰陽を以て言い、奇偶陰陽を以て言うに非ず。
不備にして克賊有るは、常の如く克賊等の法を以て論じ、中末も亦た克賊の相因するが如くす。克无く遥无くんば、陽日は干五合の上神を取って用と為し、陰日は支三合の前位の神を取って用と為し、中末は倶に干上の神を取り、別責と曰う。
陽不備課:干支の陽神備わらざるを、陽不備と曰う。庚午日の如きは、干上午、干陰辰、支陽辰、支陰寅。剛日は先ず干神を尽くし、辰は既に干陰の占むる所と為る。則ち支陽は一課を欠く。又如し辛未日、干陽丑、干陰辰、支陽戌、支陰丑。柔日は先ず支神を尽くし、丑は既に支陰の占むる所と為る。則ち干陽は一課を欠く。故に陽不備と曰う。占は主として事成り全からず、必ず缺憾有り。干陽不備は外事の不足を主り、支陽不備は内事の不足を主る。仍お神将を以てその吉凶を験す。乙亥日の如きは、干上酉、一課は干の陽神を欠く。酉は官鬼と為り、且つ旬空に係り、官ある者は之を占うに、官を求むる事に必ず缺憾有るを主り;如し常人占なれば、則ち日鬼空亡にして、反って吉と為す。
陰不備課:干支の陰神備わらざるを、陰不備と曰う。甲午日の如きは、干陽戌、干陰午、支陽寅、支陰戌。剛日は先ず干神を尽くし、戌は既に干陽の占むる所と為る。則ち支陰は一課を欠く。又如し乙未日、干陽未、干陰戌、支陽戌、支陰丑。柔日は先ず支神を尽くし、戌は既に支陽の占むる所と為る。則ち干陰は一課を欠く。故に陰不備と曰う。占は前例に同じ。壬辰日の如きは、干上午、一課は支の陰神を欠き、午は妻財と為り、又た旬空に係る。日占は後に乗じ、妻財の不足の憾み有るを主り;夜占は元に乗じ、空財窃まれて、必ず失窃の事有り。
剛日別責課:剛日不備、克无く遥无く、干五合の上神を取って用と為し、中末は倶に干上の神を取り、剛日別責と為し、合わせて三課。丙は辛に合し、辛は戌に寄る。則ち戌上の神を取って用と為す。丙辰日の如きは、干上午、一課は戌上亥、三伝亥午午。戊は癸に合し、癸は丑に寄る。則ち丑上の神を取って用と為す。戊辰・戊午日の如きは、干上午、両課とも丑上寅、三伝寅午午。主として凡そ事人に倚仗して方に能く成ること有り、或いは吉凶多く他人に係り、己が事に干せざるもの。仍お神将を以てその吉凶を論ず。戊辰日の如きは、三伝寅午午、寅は長生、午は日の旺神と為り、官ある者は之を占うに最も吉。但し事は必ず借径して行くを要して方能く成就す。如し日占は初蛇終龍、大事は成る可し;夜占は初蛇終龍、小就に過ぎざるのみ。
柔日別責課:柔日不備、克无く遥无く、支三合の前位の神を取って用と為し、中末は倶に干上の神を取り、柔日別責と為し、合わせて六課。酉日は丑を取って用と為す。丁酉日の如きは干上巳、三伝丑巳巳;辛酉日は干上酉、三伝丑酉酉。丑日は巳を取って用と為す。辛丑日の如きは干上丑、三伝巳丑丑;又た干上未、三伝亥丑丑。主として異方に求合し、遠くして力無く、謀為正しからず、事多く留連す。仍お神将を以てその吉凶を論ず。辛未日の如きは、三伝亥丑丑、脱気発用、三伝全空、中末は又た日墓と為り、主として凡そ事力費え、終に成就無し。如し夜占なれば、亥は玄武に乗じて用と為り、失脱有るを主り;末は後に乗じ、夫妇に淫乱の事有るを占う。
八専克無くは順逆に布く 🔀
四課二を欠き、僅かに両課のみ有るを、八専と謂う。丁未・癸丑・甲寅・己未・庚申の五日は、干支同じく一処に居り、人家の同じ井に居るが如き者有るが故に、名づけて八専と曰う。克有れば、常の如く克賊・比用・渉害を以て論ず;如し克賊比渉無ければ、則ち復た遥克を取らず(伏吟は遥克を取らず、その理も亦た同じ)。
剛日は干陽より連根順数して三神を取って用と為し、順数三神格と曰う;柔日は支陰より連根逆数して三神を取って用と為し、逆数三神格と曰う。
八専有克例:八専課に克賊比渉有らば、常の如く克賊比渉を取って用と為し、中末も亦た克賊の相因するが如くす。主として二人同心、重輕易舉、凡そ憂喜事は倶に重迭として至る。但し人宅分かたず、尊卑別無き事を免れず。仍お神将を以てその吉凶を論ず。癸丑日の如きは、三伝酉丑巳、合局して干を生じ、干支上の巳は又た日財と為り、晝は将貴人に乗じ、如し財を占求すれば必ず獲、且つ衆人の扶助有りて成すの喜び有り。
順数三神格:陽日克無く、干陽より順数して三神を取って用と為し、中末は倶に干上の神を取り、順数三神格と為し、合わせて六課。剛日は陽を用い、義は超進を主るが故に、干の陽神を順布するを用う。主として意の任せるままに行き、規矩に循わず、功は異路に成り、事は他人に倚る。仍お神将を以てその吉凶を論ず。甲寅日の如きは、干陽亥、順数して三神、丑を得。則ち丑を以て用と為し、三伝丑亥亥。財爻発用すと雖も空なり、幸い干支中末倶に長生・交車・六合・四上生下に乗じ、凡そ事は成ること有り。如し静守せば必ず我を生ずるの益を得て、重迭として至らん。夜占は、亥太常に作り、亦た婚姻・生計事に宜し。
逆数三神格:陰日克無く、支陰より逆数して三神を取って用と為し、中末は倶に干上の神を用い、逆数三神格と為し、合わせて十課。柔日は陰を用い、義は退縮を主るが故に、支の陰神を逆行するを用う。主として正道に由らず、凡そ事苟且。仍お神将を以てその吉凶を論ず。丁未日の如きは、支陰丑、逆数して三神、亥を得。則ち亥を以て用と為し、三伝亥戌戌。発用は財爻と雖も、奈(いかん)ぞ干支中末は皆墓神に乗じ、且つ満盤脱気にして、主として昏昧脱耗の事、一にして足らざる有り。如し日占なれば、亥は貴人と為り、必ず官貴の為に脱耗せらる。又如し己未日、三伝酉酉酉、干支上は又た倶に酉に乗じ、課伝一神に帰す。名づけて独足と曰う。既に一足のみなれば、焉んぞ行く可けんや?主として凡そ事動移す能わず、極めて力費え、且つ脱耗多く、諸占不吉、病を占えば死す。
伏卦は还将に杜伝を披く 🧱
十二課各々本位に居し、神煞動かず、三伝自ら相い刑克し、伏吟と曰う。主として藏慝隱伏し、屈して伸ぶ能わず;或いは静中に動を求むるも終には静、或いは動中に静を求むるも終には動、諸神の易えざるを以て故なり。
克有る者は、惟だ乙癸の両干のみ:癸日は克を用いて初伝と為し、中末は倶に刑を取り;乙日は克を用いて初伝と為し、中末は杜伝例を用う。余の八干は克無く、剛日は日上の神を用い、柔日は支上の神を用い、中末二伝は刑有れば刑を取り;如し自刑に値わば、杜伝例を用う。
杜伝とは、伝行の杜塞なり。如し発用、干の自刑と為らば、則ち中伝は支を取り、発用、支の自刑と為らば、則ち中伝は干を取る。中伝に刑有れば、刑を以て末伝と為し;中伝復た自刑なるは、冲を取って末伝と為す。占は主として居る者は将に移らんとし、合する者は将に離れんとし、事に中止有り、図を改むれば乃ち成る可し。仍お神将を以てその吉凶を論ず。
伏吟課は三伝干支、旬内の丁神及び天馬・駅馬を見れば、主として静にいて動を求め、伏匿を以て言うべからず。壬辰日の如きは、発用亥、丁神を遁し;甲申日、発用寅、駅馬と為り;六庚日、発用申、二八月の占は天馬と為る。凡そ占、人を訪ねて外出し、事を求むれば必ず先ず許して後に変ず。如し課内に丁馬無くとも、占人の年命上に丁馬に乗ずれば、亦た用う可し。一説、命上に魁罡に乗ずるも、亦た動を主る。
伏吟有克例:伏吟に克有るは、惟だ乙癸の二干。六乙日は自刑と為り、杜伝は詳しくは後文に見ゆ。六癸日は克を用いて初伝と作り、中末は倶に刑を取り、三伝丑戌未。春占は木旺にして能く土を克つ。冬占は水旺にして土克を畏れず、倶に吉;夏占は土、相気に乗じ、秋占は則ち鬼祟と為り、倶に凶。仍おその神将を視て以て断を為す。癸卯日の如きは、三伝丑戌未皆鬼、幸い支上の卯木は救いと為り、必ず家中の人を得て解を求む。如し夜占なれば、卯は貴人に作り、必ず貴人の力を得。
自任課:陽日伏吟克無く、干上の神を取って用と為し、中末は倶に刑を取り、自任と曰う。六甲日の如きは三伝寅巳申、六丙六戊日は三伝巳申寅、六庚日は三伝申寅巳。主としてその剛を自任し、時に干進し、必ず否塞有り、惟だ静守を宜しと為す。甲日は克占、丙戊日は夏占、庚日は秋占、三刑気有り(三刑は吉を輔ければ則ち吉、凶を輔ければ則ち凶)、伝に駅馬劫煞に逢い、亦た動いて成ること有り。仍お神将を視てその吉凶を論ず。六丙日の如きは、三伝巳申寅、遞に相い克ち、全く和気無く、幸い末伝はその干神を生じ、艱難困苦の中に於て尚お益を得る有り。如し夜占なれば蛇虎の凶将に乗じ、仍お咎有るを免れず。
自信課:陰日伏吟克無く、支上の神を取って用と為し、中末は倶に刑を取り、自信と曰う。丁巳・己巳・辛巳日は、三伝巳申寅;丁丑・己丑・辛丑日は、三伝丑戌未;丁未・己未・辛未日は、三伝未丑戌。占は主としてその柔を自信し、匿隱潛藏し、諸事退縮す。如し三刑気有り、将に天馬旬丁に逢わば、主として已むを得ずして動き、亦た動中に成ること有り。仍お神将を視てその吉凶を論ず。丁丑日の如きは、三伝丑戌未、遞に相い刑じ、又た交車相い冲し、兄弟和せざるを主り、一火を用いて九土を生ず、凡そ憂事は一つのみならず。如し占人の年命上に寅卯龍合を得て之を制せば、庶わくば少しく解く可し。
干刑杜伝例:用、干の自刑より起こり、中伝は支を取り、末伝は刑を取り、干刑杜伝と為す。乙丑日は辰丑戌、乙未日は辰未丑、乙巳日は辰巳申、乙卯日は辰卯子、壬申日は亥申寅、壬寅日は亥寅巳、壬子日は亥子卯、壬戌日は亥戌未。主として外事に必ず中止有り。何の事の中止たるを知らんと欲せば、則ち干前の一位の神を以て之を決す。壬寅日の如きは、三伝亥寅巳、干前の一位は子、子は干の旺神と為り、日占は龍に乗じ、財帛喜事有るを主る。余の例は推す。
支刑杜伝例:用、支の自刑より起こり、中伝は干を取り、末伝は刑を取り、支刑杜伝と為す。丁酉・己酉日は酉未丑、辛酉日は酉戌未、丁亥・己亥日は亥未丑、辛亥日は亥戌未。主として内事に必ず中止有り。何の事たるを知らんと欲すれば、則ち支前の一位の神を以て之を推す。丁酉日の如きは、三伝酉未丑、支前の一位は戌、戌は日の墓神と為り、昼夜の将倶に太陰に乗じ、陰人の内に在りて間阻する有るを主る。余の例は推す。
初中二伝杜伝格:用、干の逢刑より起こり、中伝は支を取り、復た自刑に値わば、則ち冲を取って末伝と為す。乙亥日は辰亥巳、乙酉日は辰子卯、壬辰日は亥辰戌、壬午日は亥午子。主として事に両度の中止有り、到頭人に冲散せられ、事を成す能わず。壬辰日の如きは、三伝亥辰戌、初伝は日禄と雖も、乃ち自刑杜伝、中末は又た日鬼と為り、自ら相い刑冲し、昼夜の天将は蛇虎勾陰に乗じ、禄は守る可からず、凡そ事艱難にして、且つ変更多く、卒に一としも成ること無し。
中伝杜伝格:用、支の刑神より起こり、中伝に値い両刑なれば、復た伝ぜず、則ち冲を取って末伝と為す。丁卯・己卯・辛卯日の如きは、初伝卯、中伝子、子卯両刑、復た伝ぜず、則ち末伝は冲を取り、三伝卯子午。主として事を作すの初め雖も謀為有りとも、日に至りて間断冲散するを免れず、終に成らず。丁卯日の如きは、三伝卯子午、初伝は日の敗気と為り、中伝は又た日鬼と為り、末伝は日禄と雖も、中伝と相冲するに縁り、禄も亦た得難し。如し晝占なれば、将蛇虎凶煞に乗じ、更に不吉と為す。
往來は兼ねて支の駅馬を取る 🐎
往來とは、三伝四課の往復往來なり。故に返吟と曰う。克少なきは重審・元首を以て之を取り;克多きは比用・渉害を以て之を取る。中末は皆冲神を用う。主として來る者は去るを思い、舍る者は將に離れんとし、得失は一定無く、親情は終始無く、病も亦た両症相い侵す。惟だ舊事を反るに宜し。仍お神将を以てその吉凶を論ず。大てい此の課は多く動を主るも、來去空亡なれば、則ち又た動を以て論ぜず。己酉日の如きは三伝卯酉卯、鬼空なれば以て禍を解く可し;乙丑日は三伝戌辰戌、財空なれば財を求むるに利あらず;戊戌日は三伝巳亥巳、禄空なれば食禄事を占うに宜しからず。余の例は推す。
返吟有克例:返吟課は克賊比渉を取って用と為し、返吟有克と為す。丁亥日の如きは克を取って用と為し、三伝巳亥巳。巳は日の比肩と為り、又た駅馬と為る。晝占は天空に乗じ、如し事を求めんと欲せば、徒らに奔波の労多く、全く成す能わず。
無親課:返吟克無く、支の駅馬を取って用と為し、中伝は支上の神を取り、末伝は干上の神を取り、無親と曰い、合わせて六課。丁丑・己丑日は三伝亥未丑、辛丑日は三伝亥未辰、丁未・己未日は三伝巳丑丑、辛未日は三伝巳丑辰。主として摇動して寧からず、事は成り難くして破れ易し。吉神と雖も、亦是れ半遂。己丑日の如きは、三伝亥未丑、初伝は日財と雖も、但し全く克制の力無く、且つ満盤比肩にして、その財得難く;又た中末四課皆空、毫も実意無く、諸占不吉。
十二天将旦暮に治む 🏛️
十二天将は乃ち:貴人・螣蛇・朱雀・六合・勾陳・青龍・天后・太陰・玄武・太常・白虎・天空。分列して下の如くす:
貴人(丑未土神):甲戊庚日は晝貴丑、夜貴未;乙己日は晝貴子、夜貴申;丙丁日は晝貴亥、夜貴酉;六辛日は晝貴午、夜貴寅;壬癸日は晝貴巳、夜貴卯。卯辰巳午未申の六時を得れば晝貴を用い、酉戌亥子丑寅の六時を得れば夜貴を用う。天乙貴人は紫微垣に居し、十二神を統禦し、天門(亥)の前に居り、地戸(巳)の後に在り。亥子丑寅卯辰の六宮に臨めば則ち順行し、巳午未申酉戌の六宮に臨めば則ち逆行す。その神、臨まざる所無し、辰戌に乗ぜず。官爵・詔命・田土・財帛の事を主る。貴人順治、日干と相い生ずれば則ち吉;逆行して又た日干を克てば則ち凶。凡そ十二神は固より日を生ずるを喜ぶも、亦た乗神と相い生ずるを要し、戰克を要せず。丑寅に火神に乗ぜば喜び、木神に乗ぜば戰く、余は此に准ず。
螣蛇(丁巳火神):貴前の一位に在り。火燭・血光・驚恐・怪異の事を主る。蓋し凶将なり。神の乗ぜざるは無く、辰戌に臨まず。旺相相い生ずれば則ち吉、休囚刑克すれば則ち凶。刑煞を披き帯ぶれば、災害立つるに至る。
朱雀(丙午火神):貴前の二位に在り。文書・敕命・信息・口舌・詞訟の事を主る。神の乗ぜざるは無く、酉戌亥子に臨まず。旺相相い生ずれば、文書敕命の喜び有るを主り;休囚刑克すれば、口舌詞訟を主る。刑煞を披き帯ぶれば、害する必ず深し。
六合(乙卯木神):貴前の三位に在り。和合・交易・婚姻・子孫・朋友の事を主る。丑未に乗ぜず、申酉戌亥子丑に臨まず。旺相相い生ずれば、則ち婚成り財就き;休囚刑克すれば、則ち財物失散し、事を作すは成り難し。
勾陳(戊辰土神):貴前の四位に在り。戦闘・詞訟・争論・勾留・田土の事を主る。神の乗ぜざるは無く、酉戌亥子に臨まず。旺相相い生ずれば、威権の柄有るを主り;休囚刑克すれば、争闘詞訟の事有るを主る。
青龍(甲寅木神):貴前の五位に在り。官府・升遷・書契・財帛・穀米・婚姻・喜慶の事を主る。十二神の中、惟だ此の神のみ福を増し禍を解く。神の乗ぜざるは無く、戌亥に臨まず。旺相相い生ずれば、富貴尊榮を主り;休囚相克すれば、財物外に耗すを主る。
天后(壬子水神):貴後の一位に在り。廷闈・恩沢・陰私の事を主る。神の乗ぜざるは無く、辰巳に臨まず。旺相相い生ずれば、恩沢の命有るを主り;休囚刑克すれば、陰私不明を主る。
太陰(辛酉金神):貴後の二位に在り。婦女・奴婢・財帛・嫁娶・陰私の事を主る。神の乗ぜざるは無く、卯辰巳午に臨まず。旺相相い生ずれば、陰人の財喜を主り;休囚刑克すれば、陰小の病患を主る。
玄武(癸亥水神):貴後の三位に在り。盗賊・走失・争闘・姦詐の事を主る。丑未に乗ぜず、寅卯辰巳午未に臨まず。旺相相い生ずれば、市井交易を主り;休囚刑克すれば、姦盗の事有るを主る。
太常(己未土神):貴後の四位に在り。印綬・冠裳・酒食・婚姻・財物・五穀の事を主る。神の乗ぜざるは無く、卯辰巳午に臨まず。旺相相い生ずれば、官を遷らし財を獲るの喜び有り;休囚刑克すれば、則ち財帛の足らざる有り。
白虎(庚申金神):貴後の五位に在り。道路・殺伐・疾病・刑戮・血光の事を主る。至凶の神なり。神の乗ぜざるは無く、辰巳に臨まず。旺相なれば則ち気雄威猛、休囚なれば則ち狼狠にして凶。徳神に近き者に附くは吉、日と相い生ずれば則ち人を害せず。如し刑煞を披き帯ぶれば、その凶立つるに至る。
天空(戊戌土神):貴人の前の六位に在り。市井・契約・奴僕・虚詐の事を主る。亦た奏書の神を主り、その天乙に正対するを以て、時有りて書を持して奏す。神の乗ぜざるは無く、辰戌に臨まず。旺相相い生ずれば、言語虚しからざるを主り;休囚刑克すれば、脱空実無きを主る。
九大立課法則は六壬占断の完全な方法論体系を構成し、その核心的論理は層を成して推し進み、古人の「動変の機」に対する鋭敏な把握を体現している:
克賊は入と為す——「克」は陰陽五行のエネルギー交互作用の中で最も直接的で、最も劇的な表現形式である。四課の中に克賊が有ることは、事物が既に明確な「動象」を有することを意味し、氷面の下で暗流が蠢くようなものである。元首(上克下)は上から下への政令施行の如く、重審(下克上)は基層の民意が上層部の決定を覆す如く、両者は一動一静、一順一逆であり、六壬の吉凶判断の最も基礎的な枠組みを構成する。
比用と渉害の遞進——複数の克賊が併存する時、古人は無作為に選ぶのではなく、「日と相比する」ことを第一の選別原則(比用)とし、更に「受克の深浅」を第二の選別原則(渉害)とする。この背後には主客親疎の哲学が暗に含まれている:「我」と属性の近い者は、その影響力がより直接的であり;受克の更深き者は、その動変がより激しい。見機は孟位を取り、察微は仲位を取る。これは「時期」と「程度」を意思決定の枠組みに組み入れるものである。
遥克と昴星の虚霊——四課に克賊が無い時、古人は判断を止めず、「遥克」(蒿矢・弾射)や「昴星」など、より精微な取用方式を導入した。これは六壬体系の核心的観念を体現している:吉凶は必ずしも直接的な衝突の中にのみ現れるのでなく、虚霊の中の感応も同様に重要なのである。蒿矢は蒿を折って矢となすが如く、力は弱いが無視できない;昴星は酉中の昴宿を取り、決断の星をもって猶豫の事を定める。
不備と八専の格局観——陽不備・陰不備は情報の不完全性を反映し;八専は干支同位という極端な状態を代表する。両者ともに「非常の課」であり、占断の際にはその「欠失」や「重迭」の性質に特に注意しなければならない。
伏吟と返吟の動静之辨——伏吟は静を主り、返吟は動を主る。しかし伏吟の中に丁神駅馬を見れば、静中に動が有り;返吟の中に來去空亡すれば、動中に静が有る。このような動静互含の弁証法的思考は、六壬哲学の最も精微な部分である。
六壬立課は古代の意思決定分析モデルとして
現代的な視点から見れば、六壬九大立課法則は本質的に一つの構造化された意思決定分析枠組みである。その核心は:
これは現代の意思決定理論における根本原因分析法(Root Cause Analysis)、多因子加重評価(Multi-Factor Evaluation)、シナリオ推演法(Scenario Planning)と深い方法論的呼応を持つ。
十二天将のシンボル体系は古代版の「ステークホルダー分析」(Stakeholder Analysis)と見做せる:貴人は主要な支援者を代表し、青龍は資源と機会を代表し、白虎はリスクと脅威を代表し、玄武は不確定性要因を代表し、朱雀は情報とコミュニケーションを代表し、六合は協力と連盟を代表する…… このシンボル体系は占測者が事象における各方の力量と影響要因を体系的に整理するのを助ける。
現代シーン応用提案
重審課は「下からの変革の力」を示唆し、職場では基層からのフィードバック、市場変化などの自発的な力が変革を推進していると解釈できる。行動に移す前に繰り返し検証する必要がある。まず包括的なリスク評価を行ってから行動することを推奨する。
元首課は「上からの」推進力を主り、組織変革、政策実施などのシーンに適用される。事物が「大順の徴」を示す時、好機の窓を掴んで断固として推進すべきだが、「首を庶物の上に出す」ことによる資源と注意力の過度な集中の問題に留意する必要がある。
比用課の「両岐」の格局は、選択に直面した時に主次を明確にすることを示唆する。職業選択、プロジェクト投資などの決定では、自身の資源的資質と中核的能力に最も合致するオプションを優先的に選択すべきである。
渉害課の「苦尽甘来」の象は、起業、学業、長期投資プロジェクトなどのシーンに適用される。その核心的価値は、困難が短期間では解決できないと予測し、段階的な目標を設定し、忍耐を維持する必要があることにある。
蒿矢と弾射は「遠因」の力を示唆する。ビジネス環境では、間接的競争者、代替品、法規制の変化などの「遠距離」要因がしばしば無視されるが、長期的には実質的な影響を生じる可能性がある。早期警報システム(Early Warning System)の構築を提案する。
伏吟課の静守の象は、「動かずにいる」べきかどうかの判断に適用される。不確実性の高い環境に直面した場合、伏吟は軽率に行動せず、内部基盤を固めるべきことを示唆している。ただし丁神駅馬の出現に注意すべきで、これは「静中の動」を意味する——競争相手や環境が密かに変化している可能性がある。
「課は克賊発用を以て入と為す」の深層的意蘊
六壬は克を以て入と為し、生合を常态的背景とする。この設定自体が深遠な哲学的命題である。それは次のことを暗示している:事物の変化は和合の時には現れず、矛盾衝突の中にその機を露わす。陰陽生合は背景音であり、克賊は転換点である。この「不和の中に天機を見る」思维方式は、『道徳経』の「反者道之動」、「易経」の「窮すれば変じ、変ずれば通ず」の思想と一脈相通じる。
渉害法の「克の軽重」と意思決定の「経路依存」
渉害法は地盤から克つ所の重数を歴数し、受克の深き者を用とすることを要求する。このアルゴリズムの哲学的意味は次の通りである:ある問題の影響力は、その強度のみならず、構造における埋め込みの深さに依存する。表面的に僅かな矛盾であっても、システムの基層に深く根差していれば、その影響は表面は激しいが根底の浅い衝突よりも大きい可能性がある。これは現代のシステム論における「レバレッジ・ポイント」(Leverage Point)の概念と期せずして一致する。
伏吟と返吟の「動静パラドックス」
伏吟は静を主るが、「静中求動ついに静」;返吟は動を主るが、「動中求静ついに動」。この弁証法的表現は存在状態と努力の方向との間の緊張関係を明らかにしている:静止の中で変化を推進しようと試みる時、最終的には現状を維持するに終わるかもしれない;変動の中で安定を求める時、最終的には変動の中にあり続けるかもしれない。これは「無為」と「有為」の関係に対する独自の解釈である。
関連概念
発展読物
現代研究