全 46 章中 16 章
黄金策
人生は無常であり、病気はなおさら変幻自在である。世の中のあらゆる事柄の中で、生死に関する事は最も重大である。易学占いにおいて、火の属性は心経に対応し、発熱、咽頭の乾燥、口の渇きなどの症状が現れる。水の属性は腎臓に対応し、悪寒、盗汗、遺精などの問題が表れる。金は肺に属し、木は肝に属し、土の属性が侵されると病は脾胃に現れる。卦象が衰弱している時は病状は軽く、旺盛な時は病状は重く、爻位が変動すると病勢は身体を悪化させる。坤卦は腹部を表し、干卦は頭部を表し、兌卦は必ず喉風(のどの疾患)や咳嗽を意味する。艮卦は手に対応し、震卦は足に対応し、巽卦は則ち麻痺や腸風(腸の疾患)の病気を防がねばならない。螣蛇の爻が動けば主に心驚き不安となり、青龍の爻が動けば酒色の過度によるもの。勾陳の爻が動けば腫脹の症状があり、朱雀の爻が動けば言語が転倒混乱する。白虎の爻が動けば損傷を表し、女性は血崩(不正性器出血)や血暈(失血によるめまい)を起こしやすい。玄武の爻が動けば憂鬱を主とし、男性は陰症や陰虚の病が多い。
官鬼爻(病源を代表する)が卦の中に伏蔵すれば、病は知らぬ間に来る。官鬼が世爻の下に蔵されれば、病状は繰り返し元のままである。もし妻財爻の下に伏せば、必ず飢えや飲食の不節制によるものである。もし福德爻の下に蔵されれば、定めし酒酔いや淫欲の過度によって引き起こされる。父母爻が動けば労傷によることを主とし、兄弟爻が動けば気滞や食積が侵すことによる。官鬼が官鬼に化すれば、新旧二つの病が絡み合うことを表す。鬼が鬼に化すれば、病状は遷延し変化が多い。五爻(道路爻)で父母爻に化すれば、則ち途中で雨に遭い寒さを受ける。三爻(門戸爻)に居て兄弟爻に変われば、則ち部屋内で風邪をひく。
本宮卦は家で病気を得たことを表し、下爻は必ず内傷である。他卦は別の場所で病気を染めたことを表し、上爻は外感を防がねばならない。上爻が実で下爻が空ならば、夜は軽く昼は重い。動爻が生じ変爻が克するならば、夕方は熱く朝は涼しい。水が火に化す、または火が水に化すのは、往来する寒熱を主とする。上爻が下爻を衝く、または下爻が上爻を衝くのは、内外の感傷が交差する。火鬼爻が上臨で財爻を衝けば、則ち嘔逆や吐瀉を起こす。水官爻が下直で土爻に化すれば、則ち小便不通となる。もし牙疔(歯茎の腫れ物)を患えば、兄弟爻と官鬼爻の金が大煞に連なる。もし脚気が生じれば、震宮の土が木星に化すことによる。鬼が離宮に在り水に化すれば、痰火の症であることに疑いない。官が干象に来て双木となれば、頭風の病であることに確証がある。震が螣蛇に遇いなおも発動すれば、驚悸や癲狂の症である。艮が巳午に逢いまた交重すれば、癰疽や瘡毒の患いである。
卦内に財爻が無ければ、飲食を受け入れない。間中に鬼爻があれば、胸膈が広がらず不快である。鬼が絶えて生に逢えば、病体は少し安らぐがまた再発する。世が衰えて墓に入れば、神思は困倦で清明でない。応爻の官鬼が身爻に合すれば、他人の病気に纏わり染まる。世爻の官鬼が用神を傷つければ、旧日の災いが再び発する。用神が金傷を受ければ、肢体は必ず酸痛する。主爻が木克に遭えば、皮骨は定見で傷つき不具となる。火が仇神となれば、則ち喘咳の災い。水が害を来たせば、則ち恍惚の症。第三爻が空ならば、この病は腰の軟弱を知るべき。官が上六爻を傷つければ、この人は当に頭痛を主とする。財が卦中で動けば、吐くか則ち瀉すかのいずれか。木が世上にあれば、痒いか則ち疼くかのいずれか。
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