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全 20 章中 8 章
卜筮全书
本章は六爻納甲の核心的方法論と六十四卦爻象体系を系統的に解説する。納甲法は漢代の京房易学に由来し、天干地支と五行六親を卦爻に組み込むことで、占筮を抽象的な陰陽の象徴から具体的に推演可能な生克関係の体系へと変換したものである。
その基本規則は次の通りである:八宮卦は陰陽の二組に分かれる——乾・坎・艮・震の四陽卦宮は、その納支が初爻から一位おきに順行する;坤・巽・兑・離の四陰卦宮は、その納支が初爻から一位おきに逆行する。各宮の首卦(八純卦)が本宮の五行属性と各爻の納支基準を定め、残りの七卦は「一世から五世、游魂、帰魂」の爻変の順序に従って導き出される。伏神は八宮首卦の六親を補充して用いる。
各卦式は三層の情報を呈示する:卦象層(上卦・下卦、六親、納支、世応)、判詞層(卦義の総断と吉凶の取象)、経文層(『周易』の卦辞・爻辞と『彖』『象』伝)。編排上は「虎易注」で世身・月卦身・伏神の位置を補足し、学者が照合しやすいようにしている。
核心原理:陽卦宮は順行し、陰卦宮は逆行する;初爻を起点とし、一位おきに増加する。
| 卦宮 | 五行 | 上爻 | 五爻 | 四爻 | 三爻 | 二爻 | 初爻 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 乾 | 金 | 戌 | 申 | 午 | 辰 | 寅 | 子 |
| 坎 | 水 | 子 | 戌 | 申 | 午 | 辰 | 寅 |
| 艮 | 土 | 寅 | 子 | 戌 | 申 | 午 | 辰 |
| 震 | 木 | 戌 | 申 | 午 | 辰 | 寅 | 子 |
| 坤 | 土 | 酉 | 亥 | 丑 | 卯 | 巳 | 未 |
| 巽 | 木 | 卯 | 巳 | 未 | 酉 | 亥 | 丑 |
| 兑 | 金 | 未 | 酉 | 亥 | 丑 | 卯 | 巳 |
| 離 | 火 | 巳 | 未 | 酉 | 亥 | 丑 | 卯 |
記憶の要訣:
凡そ卦中に六親が揃わない場合、本宮の首卦におけるその六親の爻を伏神とし、本卦の対応する爻位の下に伏蔵させる。実例:
卦象:乾上乾下、金に属す 卦名の解釈:純陽の体、六龍天に御し、広大に万物を包容す 判詞の核心:健なり。万物創始し、雲行き雨施し、変化して言わず
六爻の配列:
| 爻位 | 六親 | 納支 | 世応 |
|---|---|---|---|
| 上爻 | 父母 | 壬戌土 | |
| 五爻 | 兄弟 | 壬申金 | |
| 四爻 | 官鬼 | 壬午火 | |
| 三爻 | 父母 | 甲辰土 | 応 |
| 二爻 | 妻財 | 甲寅木 | |
| 初爻 | 子孫 | 甲子水 | 世 |
虎易注:世身は五爻、月卦身は巳で卦に入らず。六親は全て揃う。
『周易』経文の要義:
乾卦は陽剛の道の完全なライフサイクルを開示する:潜蔵・初顕・精進・勢いを蓄える・飛騰・亢進の過ち・剛柔併せ持つ用九の境地に至るまで。六爻は力の増長の六つの段階に順次対応し、その核心は「時」の把握にある。
乾卦は事業発展・起業開始・リーダーシップ構築など能動的・進取的な事項を占うのに適する。「潜龍勿用」は職場の新人やプロジェクト初期に対応する——基盤が固まらないうちに闇雲に打って出るのは避けるべきである;「飛龍在天」は資源とタイミングが熟した後の全面的な力の発揮を示唆する。特に重視すべきは「亢龍有悔」:成果が絶頂に達した時こそ、過信と拡大の制御不能に最も警戒すべきである。
乾卦の「群龍首なし」は中国伝統の智慧を理解する鍵である——最も理想的な指導状態はピラミッド型の集権ではなく、脱中心化された自己組織的な秩序である。これは現代経営学の「エンパワーメント型組織」「自駆動型チーム」と暗に通じる。乾道の「健」は強制推進にあるのではなく、時に乗じ勢いに因ることにある:真の力は機会への洞察と順応にある。
卦象:乾上巽下、金に属す 卦名の解釈:風雲相済い、君臣会合す 判詞の核心:遇なり。陰を以て陽に遇う。期せずして遇い、占う者が得る所は謀る所すべて吉ならざるなし
六爻の配列:
| 爻位 | 六親 | 納支 | 世応 |
|---|---|---|---|
| 上爻 | 父母 | 壬戌土 | |
| 五爻 | 兄弟 | 壬申金 | |
| 四爻 | 官鬼 | 壬午火 | 応 |
| 三爻 | 兄弟 | 辛酉金 | |
| 二爻 | 子孫 | 辛亥水 | |
| 初爻 | 父母 | 辛丑土 | 世 |
伏神:妻財甲寅木は二爻の子孫辛亥水の下に伏す
『周易』経文の要義:
姤卦は暗中の力のひそやかな萌動を開示する。一陰は五陽の下に生じ、表面上は陽剛の隆盛に見えても、看過できない陰柔の勢力がまさに滋生している。鍵は「遇」に在る——期せずして到来する人や事にどう向き合うかである。
姤卦は偶発事件・邂逅の機会・潜在的競合相手の出現に対応する。ビジネス環境では、それは想起させる:一見取るに足らない新変数(スタートアップ、新技術、新入社員など)が全体の構図を変え得ることを。「金柅に繋ぐ」の意味は:兆しを見せたばかりのリスクに適時に対処し、微細なうちに防ぐことである。感情を問えば新たな邂逅の機会があるが、相手の動機を吟味する必要がある。
姤卦は『周易』が「不確実性」を扱う古典的なパラダイムである:好運とリスクはしばしば「期せずしての出会い」の形で同時に到来する。鍵は初期段階での識別と迅速な制動にある——「金柅に繋ぐ」が示すのは、物事がほんのわずかな段階にある時に判断と介入を行う智慧である。これは現代のリスクマネジメントにおける早期警戒思想そのものである。
(紙幅の都合上、以下の各卦は簡潔な表形式で核心的な学習ポイントを示す。完全な爻辞解釈は上記の形式に準じて類推できる。)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 乾上艮下、金に属す |
| 取象 | 豹は南山に隠れ、善に近づき悪を遠ざく |
| 判詞 | 退くなり。陽道は虧けんとし、君子これを避く |
| 伏神 | 妻財甲寅は二爻の官鬼丙午火の下に伏す;子孫甲子は初爻の父母丙辰土の下に伏す |
| 『易』旨 | 遯じて亨る、時に従いて行くなり。君子はもって小人を遠ざけ、悪にせずして厳なり |
| 初六 | 遯尾、厲——撤退に遅れ、さらに進む勿れ |
| 六二 | 黄牛の革を用いて執る——意志は堅固で、動かすべからず |
| 九三 | 繋遯、疾あり厲——心に牵挂あり、病が身に纏わるが如し |
| 九四 | 好遯、君子は吉——果断に退避すれば則ち吉 |
| 九五 | 嘉遯、貞じて吉——栄誉の中から体面を保って退く |
| 上九 | 肥遯、利あらざるなし——超然として遠く引き、疑うところなし |
現代的解釈 🌟:遯卦は戦略的撤退の智慧である。現代への応用:損切りをためらわない、レッドオーシャン市場からの退出、悪質な関係からの離脱。要点は「悪にせずして厳」——関係を悪化させずに、しかし原則的な距離を保つことにある。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 乾上坤下、金に属す |
| 取象 | 天地交わらず、人口円ならず |
| 判詞 | 塞なり。陰陽閉塞し、君子の道は消え、小人の道は長ず |
| 伏神 | 子孫甲子は初爻の父母乙未土の下に伏す |
| 『易』旨 | 君子の貞に利あらず、大往きて小来たる。君子はもって徳を倹めて難を辟く |
| 初六 | 茅茹を抜く——同类は相連なり、正を守れば則ち吉 |
| 六二 | 包承、小人は吉、大人は否——忍辱して恥を含めば終に亨通す |
| 六三 | 包羞——位当たらずして自らその辱めを取る |
| 九四 | 命あり咎なし——天道は帰り来たり、志は必ず行わる |
| 九五 | 休否、大人は吉——大局はまさに変わり、危の中に機あり |
| 上九 | 否を傾く——閉塞が極まれば必ず反転す |
現代的解釈 🌟:否卦はコミュニケーションの断絶・上下的な心の離反・システムの機能不全の状態を映す。組織運営に「否」の象が現れた時、強引な推進は必ず失敗する。上九「否を傾く」は示す:極端な閉塞こそが転換の契機となる——否極まって泰来たるは宇宙運行の基層リズムである。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 巽上坤下、金に属す |
| 取象 | 雲は晴空に巻き、春花は競いて発く |
| 判詞 | 観なり。風は地の上に在り、万物栄昌す。財は破散せず、爵禄は彰を加う |
| 伏神 | 子孫甲子は初爻の父母乙未土の下に伏す;兄弟壬申は五爻の官鬼辛巳火の下に伏す |
| 『易』旨 | 盥して薦めず、孚ありて颙然たるあり。聖人は神道を以て教を設け、天下服す |
| 初六 | 童観——浅見の観。小人は咎なく、君子は恥ず |
| 六二 | 窺観——門の隙間から観る。女の貞に利あり |
| 六三 | 我が生を観て、進退す——自身を省察し、進退を決する |
| 六四 | 国の光を観る——視野は開け、上位者を輔佐するに利あり |
| 九五 | 我が生を観る、君子は咎なし——民を観て己を察す |
| 上九 | その生を観る——傍観者の立場で全局を審視す |
現代的解釈 🌟:観卦は情報収集・市場調査・戦略的観察の最良の描写である。「童観」は表面的なデータだけを見ること;「窺観」は視野の狭さ;「国の光を観る」こそ全方位的な洞察である。決断の前には必ず観察がある;観察の高さが決断の深さを決める。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 艮上坤下、金に属す |
| 取象 | 旧を去り新を生じ、群陰剥尽す |
| 判詞 | 落ちるなり。陽道は衰弱し、人は離れ財は散ず。官を求むれど爵を失う |
| 伏神 | 兄弟壬申は五爻の子孫丙子水の下に伏す |
| 『易』旨 | 往く所あるに利あらず。君子は消息盈虚を尚ぶ、天行なり |
| 初六 | 床を足より剥く——浸食は基盤から始まる |
| 六二 | 床を弁より剥く——浸食はすでに主要構造に蔓延す |
| 六三 | 之を剥く、咎なし——剥の局に在りて、独り其の正を守る |
| 六四 | 床を膚より剥く——危難はすでに身に切る |
| 六五 | 貫魚、宮人の寵を以てす——柔を以て剛を制し、危を転じて安となす |
| 上九 | 碩果食われず——種はなお存し、希望は滅せず |
現代的解釈 🌟:剥卦はシステム的衰退・漸進的瓦解の描写である。「床を剥く」の遞進的論理に注意:足→弁→膚、危機は周辺から核心へと蔓延する。対応策は二つ:六五の「体系化的管理」、または上九の「核心の種を守り、再生を待つ」。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 離上坤下、金に属す |
| 取象 | 龍剣匣を出で、臣を以て君に遇う |
| 判詞 | 進なり。日は地より出で、その明を升進す。官に居て位を益し、禍は滅し福は生ず |
| 伏神 | 子孫甲子は初爻の父母乙未土の下に伏す |
| 『易』旨 | 康侯、錫馬蕃庶を用い、昼日に三たび接す。君子はもって自ら明徳を昭らかにす |
| 初六 | 晋如摧如——進む中に阻あり、正を守れば則ち吉 |
| 六二 | 晋如愁如——進取の中に憂えを懐けども、終に福報を獲る |
| 六三 | 衆允、悔亡——衆人の信任を得て、悔恨は消散す |
| 九四 | 晋如鼫鼠——貪欲にがりがりと鑽る、位当たらざるなり |
| 六五 | 失得恤う勿れ——得失を顧みず、進めば必ず吉 |
| 上九 | その角に晋く——上進は極みに達し、ただ内を治むるに宜し |
現代的解釈 🌟:晋卦は事業の上昇・影響力の拡大の積極的信号である。その智慧は:真の昇進はがりがりと工夫すること(九四の戒め)で得られるのではなく、太陽が昇るように自然発生的に——自身の光明で衆人の認可を得ることにある。「昼日に三たび接す」は迅速に賞識され重用されることを象徴する。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 離上乾下、金に属す |
| 取象 | 金玉堂に満ち、大明中天す |
| 判詞 | 寛なり。柔は尊位を得て、官禄は日に実す。天の佑け自ら至り、吉にして利あらざるなし |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 元亨。君子はもって悪を遏め善を揚げ、天の休命に順う |
| 初九 | 交害なし——未だ環境と衝突を生ぜず、艱なれば咎なし |
| 九二 | 大車以て載す——実力は雄厚に、荷を負いて前進するに堪う |
| 九三 | 公、亨を天子に用う——資源は雄厚に、小人は此に当たるべからず |
| 九四 | その彭に非ず——誇示し過ぎず、是非を明辨す |
| 六五 | その孚は交如たり——信を以て人に服せしめ、威厳おのずから生ず |
| 上九 | 天の佑け自ら至る——德は天道に合い、吉にして利あらざるなし |
現代的解釈 🌟:大有は資源の充実・声望の隆盛の卦である。核心的修養は「悪を遏め善を揚げ」に在る——資源を持つ者は最も分配の正義に留意すべきである。この卦が出て財運を問えば極めて吉であるが、「その彭に非ず」の戒めを守らねばならない:富を誇示せず、派手に振る舞わなければ、長続きする。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 坎上坎下、水に属す |
| 取象 | 船は重滩を渡り、外は虚にして中は実なり |
| 判詞 | 陷なり。出入艱難にして、坎に随いて已まざるなり |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 孚ありて維れ心亨る、行きて尚うることあり。君子はもって常德を行い、教事を習う |
| 初六 | 坎窞に入る——坑の中に陷り、道を失いて凶なり |
| 九二 | 坎に険あり、小を得んと求む——険の中に小利を求む |
| 六三 | 来たるも之も坎——進退ともに険、用うる勿れ |
| 六四 | 樽酒簋貳——簡陋の礼、誠意を貴ぶ |
| 九五 | 坎は盈たず——険はまさに過ぎ去らんとし、中正にして咎なし |
| 上六 | 徽纆を以て繋ぐ——深淵に陷り、三年獲ざるなり |
現代的解釈 🌟:坎卦は困境・リスク・プレッシャーが重なる時期に対応する。「習坎」の「習」の字が最も精妙である——険境は一度きりではなく、層々に入り組んでいる。現代心理学の「レジリエンス」(抗逆力)はまさに坎卦の核心的課題である:有孚維心亨——内心が誠実なら、険しくとも通ず。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 坎上兑下、水に属す |
| 取象 | 船は風に横行し、寒暑は節あり |
| 判詞 | 止なり。節して制度とし、倹して豊盈とす。身に謹み節すれば、康寧ならざるなし |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 亨す。苦節は貞とすべからず。君子はもって数度を制し、德行を議す |
| 初九 | 戸庭を出でず——通塞を知り、妄動せず |
| 九二 | 門庭を出でず——出づべきに当たりて出でず、凶 |
| 六三 | 節せざれば、則ち嗟若たり——節制を知らねば、悔いても及ばず |
| 六四 | 安節、亨——節制に安んじ、上に承わる道なり |
| 九五 | 甘節、吉——節制を甘美と為し、行きて中正なり |
| 上六 | 苦節、貞じて凶——節制が過ぎ、その道窮まれり |
現代的解釈 🌟:節卦は自律・予算管理・プロセス制御の智慧である。精髄は「甘節」と「苦節」の弁別にある:健全な節制は自己整合的であり、甘んじて受容される;病的な節制(過度なダイエット、苛烈な搾取など)は長続きしない。企業ガバナンスにおける「制度設計」こそ「節して制度となす」の応用である。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 坎上震下、水に属す |
| 取象 | 龍は浅水に居り、万物始めて生ず |
| 判詞 | 難なり。動けば則ち難生ず。遠行を切忌し、婚姻は即ち吉 |
| 伏神 | 妻財戊午火は三爻の官鬼庚辰土の下に伏す |
| 『易』旨 | 元亨利貞。用うるに攸往ある毋かれ、侯を建つるに利あり。君子はもって経綸す |
| 初九 | 磐桓——起步まさに艱難、貴を以て賤の下にすれば民心を得る |
| 六二 | 屯如邅如——十年乃ち字す、好事は磨多し |
| 六三 | 鹿を即くに虞なし——導きなくして林に入れば、捨てるに如かず |
| 六四 | 馬に乗り班如たり——賢を求めて共に事をなす、往けば吉 |
| 九五 | その膏を屯しく——小は吉にして大は凶、恩沢は未だ広く施されず |
| 上六 | 血を泣き涟如たり——久しく苦しみて脱せず、何を以て長くせんや |
現代的解釈 🌟:屯卦は起業初期・プロジェクト立ち上げ段階の精密な描写である:「万事は初めに難し」。「侯を建つるに利あり」は示す:立ち上げ段階では独力よりもチームと連盟を築くことが重要である。「鹿を即くに虞なし」は古典的な警告である——専門的な案内なしに陌生領域に入るくらいなら、暫く放棄するに如かず。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 坎上離下、水に属す |
| 取象 | 舟楫は川を済し、陰陽配合す |
| 判詞 | 合なり。往きて渡れば船を得て、成功すること必ず済う |
| 伏神 | 妻財戊午火は三爻の兄弟己亥水の下に伏す |
| 『易』旨 | 小を亨し、貞に利あり。初めは吉にして終わりは乱る。君子はもって患を思いて之を預防す |
| 初九 | その輪を曳く——減速して徐行す、咎なし |
| 六二 | 婦、その茀を喪う——失うも追う不必ず、七日にして自ずから復す |
| 九三 | 高宗、鬼方を伐つ——長期の征伐、小人は用うる勿れ |
| 六四 | 繻有つて衣袽あり——終日警戒し、患いを未然に防ぐ |
| 六五 | 東隣に牛を殺す——誠意を貴び、奢華は用なし |
| 上六 | その首を濡らす——功成りて功に貪り戻らざるは、厲 |
現代的解釈 🌟:既済は大成を遂げ、万事が整った状態である。しかし『周易』の深遠なところはまさに:「初めは吉にして終わりは乱る」が既済の核心的警句であること——成功は失敗の母である。プロジェクト納品、企業上場、試験合格の後には、最も「患いを思いて之を預防する」清醒さが必要である。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 兑上離下、水に属す |
| 取象 | 豹は変じて虎となり、旧を改め新に従う |
| 判詞 | 改なり。旧を守れば則ち凶、新に従えば則ち吉 |
| 伏神 | 妻財戊午火は三爻の兄弟己亥水の下に伏す |
| 『易』旨 | 己日乃ち孚あり、元亨利貞。天地革まって四時成る。湯武の革命は天に順いて人に応ずるなり |
| 初九 | 黄牛の革を用いて巩しく——変革初期は、先ず根本を固む |
| 六二 | 己日乃ち之を革む——時は熟し、動けば則ち吉 |
| 九三 | 革言三就——変革方案は繰り返し論証すべし |
| 九四 | 命を改めて吉——授権を得て、変革は行ずべし |
| 九五 | 大人虎変——変革者の功成り、その文は炳たり |
| 上六 | 君子豹変——完善を期して落實し、もはや大きく動かじ |
現代的解釈 🌟:革卦は組織変革・製品イテレーション・戦略転換の完全な指導マニュアルである。關鍵節点は明瞭:先に安定する→タイミングを選ぶ→繰り返し論証する→授権を得る→大胆に断行する→完善して締め括る。「湯武革命、天に順いて人に応ず」は最も根本的な正当性の論証である:変革は客観的法則と民衆の需要に符合しなければならない。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 震上離下、水に属す |
| 取象 | 日は中天に麗しく、暗きに背き明に向かう |
| 判詞 | 大なり。日中に斗を見、幽にして明ならず |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 亨、王これに假(いた)る。日は中れば則ち昃り、月は盈てば則ち食す。時と共に消息す |
| 初九 | その配主に遇う——強者は手を携え、旬なるも咎なし |
| 六二 | その蔀を豊にす——光明は遮蔽され、誠信を以て発開す |
| 九三 | その右肱を折る——能力は損なわれ、大事すべからず |
| 九四 | その蔀を豊にし、その夷主に遇う——暗黒の中で同德の助けに遇う |
| 六五 | 章を来たす——賢者が来たりて助く、吉 |
| 上六 | その屋を豊にし、その家を蔀す——宏大にして空寂、自ら蔵するの凶 |
現代的解釈 🌟:豊卦は絶頂状態における潜んだ憂いを描く。「日は中れば則ち昃る」の法則はすべての盛極而衰の周期に適用される:市場の頂点、業界の絶頂、個人の声望の頂。核心的な警告:真の豊かさは規模の大きさ(その屋を豊にす)にあるのではなく、光明が持続できるかどうか(章を来たす)にある。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 坤上離下、水に属す |
| 取象 | 鳳凰は翼を垂れ、明を出でて暗に入る |
| 判詞 | 傷なり。君子は厄に在り。凡百の謀望は、且く止息すべし |
| 伏神 | 妻財戊午火は三爻の兄弟己亥水の下に伏す |
| 『易』旨 | 艱貞に利あり。内は文明にして外は柔順、以て大難を蒙る |
| 初九 | 明夷于飛——君子は遠ざかりて難を避け、不義の粟を食らわず |
| 六二 | 左股に夷(やぶ)る——身は創傷を受け、馬を借りて自救す |
| 九三 | 明夷于南狩——暗黒の中での反撃、成功を急ぐべからず |
| 六四 | 左腹に入る——暗黒の根源を深く理解す |
| 六五 | 箕子の明夷——佯狂して禍を避け、正を守りて移さず |
| 上六 | 明ならず晦なり——暗黒は極まり、先ず天に登りて後に崩跌す |
現代的解釈 🌟:明夷は最暗黒期の生存戦略である。核心的方法論:「内は文明にして外は柔順」——内心の清醒と光明を保ち、外在は謙卑柔順を示す。職場の暗黒期、政治的風波、業界の低迷の中では、これはほぼ唯一の実行可能な路線である。箕子の佯狂は最高次の生存智慧である。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 坤上坎下、水に属す |
| 取象 | 天馬群を出で、寡を以て衆を伏す |
| 判詞 | 衆なり。君子は命あり、小人は用うる勿れ |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 貞、丈人は吉。君子はもって民を容れ衆を畜う |
| 初六 | 師出づるに律を以てす——規律は兵の首なり |
| 九二 | 師の中に在り、吉——軍の核心の中に身を置き、王三たび命を錫う |
| 六三 | 師或いは輿尸す——指揮を誤り、凶 |
| 六四 | 師、左に次す——戦略的退却、常を失わざるなり |
| 六五 | 長子、師を帥い——人を用うること当を得べし。弟子は輿尸して凶 |
| 上六 | 大君命あり、国を開き家を承く——功に論じ賞を行い、小人は用うる勿れ |
現代的解釈 🌟:師卦は組織マネジメント・軍事競争・チーム作戦の古典的法則である。「師出づるに律を以てす」即ち制度化的管理;「丈人は吉」は指導者が必ず德望を持たねばならないことを強調する;「小人は用うる勿れ」は人材と職位の適合に関する古来の智慧である。市場競争の中で、師卦は示す:勝利は実力のみならず、規律と人の用い方に依る。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 艮上艮下、土に属す |
| 取象 | 游魚は網を避け、小を積みて高きを成す |
| 判詞 | 止なり。安静にして虧くるなし。時に止まる時は止まり、時に移る時は移る |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | その背に艮し、その身を獲ず。君子はもって思うにその位を出でず |
| 初六 | その趾に艮す——起步の前に止まりて、咎なし |
| 六二 | その腓に艮す——腿は動かず、心に快からざるあり |
| 九三 | その限に艮す——腰身の制せられ、危は心を熏ず |
| 六四 | その身に艮す——身に止まり、咎なし |
| 六五 | その輔に艮す——言語に序あり、悔亡ぶ |
| 上九 | 敦艮——厚く止まる所に止まり、吉 |
現代的解釈 🌟:艮卦は境界管理・集中力・自律の智慧である。「動静その時を失わざれば、その道は光明なり」。現代社会において、「思うにその位を出でず」は消極的保守ではなく、精力の散漫を防ぐ集中の原則である。上九「敦艮」は究極の定力を指す:止まる所に安住し、厚重にして移らず。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 艮上離下、土に属す |
| 取象 | 猛虎は岬に負う、光明通泰 |
| 判詞 | 飾なり。光彩烜赫、文章錯交 |
| 伏神 | 父母丙午は二爻の兄弟己丑土の下に伏す;子孫丙申は三爻の妻財己亥水の下に伏す |
| 『易』旨 | 亨、小は攸往に利あり。天文を観て以て時変を察し、人文を観て以て天下を化す |
| 初九 | その趾に賁し、車を舍てて徒行す——歩行を選んでも、尊厳を失わず |
| 六二 | その須を賁す——装飾は本質に依附す |
| 九三 | 賁如濡如——光彩潤沢、永貞は吉 |
| 六四 | 賁如皤如、白马翰如——素朴に帰り、終に尤なし |
| 六五 | 丘園に賁す——束帛は薄けれど、誠意が貴し |
| 上九 | 白賁、咎なし——素を以て飾りとなす、最高の境 |
現代的解釈 🌟:賁卦はブランド構築・イメージ管理・文化的包装の理論的源泉である。「白賁」は究極の結論である:最良の包装は本真に帰ることである。現代ブランド学のいわゆる「less is more」はまさにこの意味である。「文明以て止まる」の四字が最も重要である:文化の作用は装飾のみならず、束縛と導きである。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 艮上乾下、土に属す |
| 取象 | 小を積みて高きを成し、龍は大壑に潜む |
| 判詞 | 聚なり。剛健篤実、積聚豊隆 |
| 伏神 | 父母丙午は二爻の官鬼甲寅木の下に伏す;子孫丙申は三爻の兄弟甲辰土の下に伏す |
| 『易』旨 | 利貞。家に食らわざるは吉、大川を渉るに利あり。君子はもって前言往行を多く識る |
| 初九 | 厲あり、已むに利あり——危険があれば停止す |
| 九二 | 輿は說輹す——車は轂を脱し、前進するに宜しからず |
| 九三 | 良馬逐う——蓄積はすでに足り、駆けめぐるべし |
| 六四 | 童牛の牿——未然に予防し、元吉 |
| 六五 | 豮豕の牙——その根源を制し、吉 |
| 上九 | 何たる天の衢——大道は通達し、学びし所を尽くして展く |
現代的解釈 🌟:大畜は知識備蓄・能力蓄積・人材育成の長期的戦略算である。核心は「蓄」に在る——財貨を貯め込むのではなく、德と能を積むことである。上九「何たる天の衢」は蓄積が十分に達した後の障碍なき展開の境地を描き、これはすべての長期主義者の究極の見返りである。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 艮上兑下、土に属す |
| 取象 | 石を鑿ちて玉を見、土を握りて山を為す |
| 判詞 | 益なり。上を損して下を益し、後は易く先は難し |
| 伏神 | 子孫丙申は三爻の兄弟丁丑土の下に伏す |
| 『易』旨 | 孚あり、元吉。剛を損じ柔を益すにも時あり。損益盈虚は時と偕に行くなり |
| 初九 | 已事遄往——事済めば速やかに去り、酌んで之を損す |
| 九二 | 利貞征凶——守を以て進と為せば、反って増益となる |
| 六三 | 三人行けば則ち一人を損す——関係の中の簡約 |
| 六四 | その疾を損す——欠点を取り除き、速やかに回復す |
| 六五 | 或いは之に十朋の亀を益す——損ぜられた者が反って大益を獲る |
| 上九 | 損せずして之を益す——損せねば乃ち益し、臣を得て家なし |
現代的解釈 🌟:損卦は常識を覆す:減損即ち増益である。現代的実践:断捨離、集中と精簡、低付加価値ビジネスからの撤退、無益な社交の削減。その深層の智慧は資源の再配分に在る——資源を非効率な環節から高効率な環節に移すことは、本質的に「上を損して下を益す」の組織的最適化である。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 離上兑下、土に属す |
| 取象 | 猛虎は井に陷り、二女同居す |
| 判詞 | 背くなり。志は相得ず、作事は乖違し、財は散じ人は離る |
| 伏神 | 妻財丙子は五爻の兄弟己未土の下に伏す |
| 『易』旨 | 小事は吉。天地は睽けれどもその事は同じく、万物は睽けれどもその事は類す |
| 初九 | 喪馬逐う勿れ——失いしものは自ずから還る |
| 六二 | 巷に於て主に遇う——期せずしての転機 |
| 六三 | 輿曳かるを見る——場所柄に阻まれ、始めなく終わりあり |
| 九四 | 睽孤にして元夫に遇う——孤立の中に同德の友に遇う |
| 六五 | その宗、膚を噬む——血縁の親しみ、往けば咎なし |
| 上九 | 群疑亡ぶなり——誤解は解消され、終に和合を得る |
現代的解釈 🌟:睽卦は分歧・矛盾・チーム内の内耗の卦象である。しかしその深遠なところは『彖伝』の「睽の中に同じきを求む」に在る:差異こそ宇宙の常態であり、「同じくを以て異にす」こそ智慧である。チーム管理において、適度な差異を保持して分裂しないことこそ、「大いに同じうし、小に異なるを存す」の要諦である。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 乾上兑下、土に属す |
| 取象 | 虎の尾を履むが如く、安の中に危を防ぐ |
| 判詞 | 礼なり。虎の尾を履むが如く、防慮深くすべし |
| 伏神 | 妻財丙子は五爻の子孫壬申金の下に伏す |
| 『易』旨 | 人を噬まず。君子はもって上下を辨じ、民志を定む |
| 初九 | 素履往く——初心を以て事に当たり、咎なし |
| 九二 | 履道坦坦——幽人は貞じて吉、中にして自ら乱れず |
| 六三 | 眇にして能く視、跛にして能く履む——身の程知らず、虎の尾を履めば必ず噬まる |
| 九四 | 愬愬終に吉——戒惧して行きて、終に吉を獲る |
| 九五 | 夬履貞厲——剛断にして行き、慎まざるべからず |
| 上九 | 履を視て祥を考う——全行程を回顧し、善始善終 |
現代的解釈 🌟:履卦は危険の中で前進する礼儀と分寸である。「虎の尾を履む」は強者や制御不能要素と共存することを指す。現代的応用:職場での上方管理、強力な競争相手との駆け引き、厄介な顧客の対応。核心の心法は「愬愬」——常に畏敬と警戒を保つことである。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 巽上兑下、土に属す |
| 取象 | 鶴は鳴き子は和す、事に定期あり |
| 判詞 | 信なり。天地養育し、万物安居す。大川を渉るに利あり、厄難は消除す |
| 伏神 | 子孫丙申は三爻の兄弟丁丑土の下に伏す;妻財丙子は五爻の父母辛巳火の下に伏す |
| 『易』旨 | 豚魚は吉、大川を渉るに利あり。君子はもって獄を議し死を緩くす |
| 初九 | 虞は吉——先に思いて後に動き、他あれば則ち乱る |
| 九二 | 鶴は陰に鳴き、その子これに和す——誠信の共振 |
| 六三 | 敵を得て或いは鼓し或いは罷む——内心の揺れ動き |
| 六四 | 月ほぼ望——円満に近くして妄動せず |
| 九五 | 孚あり挛如たり——誠信は紐帶の如く、天下相親しむ |
| 上九 | 翰音、天に登る——虚声は高く揚がれども、長からず |
現代的解釈 🌟:中孚は誠信の力である。「鶴は陰に鳴き、その子これに和す」は最も美しい意象である:真摯な声は自然に共鳴を誘発し、声を限りに叫ぶ必要はない。ブランドマーケティングにおいて、口コミの本質はまさに中孚である。個人の修養においては、「孚あり挛如たり」が誠信をもって人の心を結ぶことを導く。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 巽上艮下、土に属す |
| 取象 | 高山に木を植え、小を積みて大を成す |
| 判詞 | 進なり。漸進の義、動静皆宜し |
| 伏神 | 妻財丙子は五爻の父母辛巳火の下に伏す |
| 『易』旨 | 女帰りて吉、利貞。君子はもって賢德に居り善俗になす |
| 初六 | 鴻、干に漸く——出発は小さくとも、順序を追って進む |
| 六二 | 鴻、磐に漸く——足場を固め、飲食衎衎として吉 |
| 九三 | 鴻、陸に漸く——冒進すれば則ち凶、御寇に利あり |
| 六四 | 鴻、木に漸く——枝先に栖み、或いはその桷を得る |
| 九五 | 鴻、陵に漸く——終に高き地に登り、終にこれに勝つなし |
| 上九 | その羽、儀と為すべし——功成りて身退き、羽儀は後世に伝う |
現代的解釈 🌟:漸卦は循序漸進の成長の智慧である。雁の飛行の意象は開示する:いかなる真の成就も階段状の上昇であり、長期主義の産物である。現代における個人のキャリアプランニング、企業の人材育成、技能の精進など、すべての「スロー変数」の蓄積過程を代表する。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 震上震下、木に属す |
| 取象 | 百里を驚かす、声ありて形なし |
| 判詞 | 動なり。重雷発響し、空しくその響きを聞くも、その形を見ず |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 亨。震来たり虩虩たり、笑言哑哑たり。君子はもって恐懼して修省す |
| 初九 | 震来たり虩虩たり——懼れた後の反省こそ最も貴し |
| 六二 | 震来たりて厲——失う所あり、七日にして自ずから復す |
| 六三 | 震蘇蘇——驚きを以て醒め、災なし |
| 九四 | 震、泥に遂う——震うも起たず、未だ光ならざるなり |
| 六五 | 震、往来厲——続けざまに驚動し、中道を自守す |
| 上六 | 震索索——懼れ過ぎれば則ち行動力を喪失す |
現代的解釈 🌟:震卦は突発事象の衝撃と対応を開示する。「恐懼修省」は核心的な命題である:真の強者は天を怨み人を咎めず、訪れるたびの震動を自己修正の機会に転化させる。危機管理の本質は危機を消すことではなく、震動の中で方向を再調整することにある。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 震上坤下、木に属す |
| 取象 | 鸞鳳は雛を生み、万物発栄す |
| 判詞 | 悦なり。雷は地より出で、天地順動し、凡事疑うことなし |
| 伏神 | 父母庚子水は初爻の妻財乙未土の下に伏す |
| 『易』旨 | 侯を建て師を行ずるに利あり。先王はもって樂を作り德を崇ぶ |
| 初六 | 鳴豫——得意の余りに忘形し、志は窮まりて凶 |
| 六二 | 石に介于(かい)す——剛正にして石の如し、終日ならずして貞吉 |
| 六三 | 盱豫悔——仰いで貪り求む、遲ければ則ち更に悔ゆ |
| 九四 | 豫に由りて大有得——衆望の歸する所、疑う勿れ |
| 六五 | 貞疾、恒に死せず——正を守る者は病あれども死せず |
| 上六 | 冥豫——耽溺して返らず、何を以て長くせんや |
現代的解釈 🌟:豫卦は歓楽と弛緩の境界を分析する。喜びは積極的なものであるが、「鳴豫」の凶は警告する:早すぎる祝賀は敗北を招く;享楽に耽溺すれば行動力を喪失する。六二「石に介于(かい)す」は理想的な状態である——歓楽の中でも石のような定力を保つこと。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 震上坎下、木に属す |
| 取象 | 春雷は雨を行らし、憂は散じ喜は生ず |
| 判詞 | 散なり。悪事は消散し、獄訟は釋かるべし |
| 伏神 | 父母庚子水は初爻の兄弟戊寅木の下に伏す |
| 『易』旨 | 西南に利あり。天地解けて雷雨作る。君子はもって過ちを赦し罪を宥む |
| 初六 | 咎なし——剛柔の際なり |
| 九二 | 田にして三狐を得、黄矢を得る——障害を除去し、正道は獲るところあり |
| 六三 | 負且つ乗りて、寇を致す——德は位に配せず、自ら禍を招く |
| 六四 | 拇を解きて、朋至りて乃ち孚——頼みの配角を斥け、君子自ずから来たる |
| 六五 | 君子、維れ解くることあり——誠信を以て小人を感化す |
| 上六 | 公、高墉に於て隼を射るを用う——悪を除くには徹底すべし、網を畳む時なり |
現代的解釈 🌟:解卦はプレッシャー解放・問題解決・和解と寛恕のタイミングである。九四「拇を解く」の寓意は深い:困境を解くには、先ず自分を引き摺る「偽りの朋友」を断固として遠ざけることである。上六「高墉に於て隼を射る」は示す:根本の問題に対しては精確に打撃しなければならず、後の禍根を残してはならない。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 震上巽下、木に属す |
| 取象 | 日月長明し、四時忒たわらず |
| 判詞 | 久なり。長久安靜にして、その方を易えず |
| 伏神 | 兄弟庚寅は二爻の父母辛亥水の下に伏す |
| 『易』旨 | 亨、咎なし、利貞。君子はもって方に立ちて易えず |
| 初六 | 浚恒——求め過ぎ深く、貞じて凶 |
| 九二 | 悔亡——恒久して中を守る |
| 九三 | その德を恒にせず——反覆常なく、自らその辱めを取る |
| 六四 | 田にして禽なし——久しく非位に居り、徒労にして功なし |
| 六五 | その德を恒にす——婦人は吉、夫子は義を制す |
| 上六 | 振恒——躁動不安、大いに功なし |
現代的解釈 🌟:恒卦は長期経営・初心の堅守の智慧である。二つの偏差を警戒する:「浚恒」は成功を焦ること;「振恒」は頻繁な変動である。真の恒は硬直した不変ではなく、核心価値を守りながらも柔軟な適応を保つことである。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 坤上巽下、木に属す |
| 取象 | 霊鳥は翱翔し、顕達光明 |
| 判詞 | 進なり。木は土に生じ、芽は漸く長じ、王公に見えるに宜し |
| 伏神 | 兄弟庚寅は二爻の父母辛亥水の下に伏す;子孫庚午は四爻の妻財癸丑土の下に伏す |
| 『易』旨 | 元亨、大人を見るを用う。君子はもって德に順いて、小を積みて以て高大となす |
| 初六 | 允升大吉——人の認可を得て昇る |
| 九二 | 孚なれば乃ち禴を用うるに利し——誠意を貴ぶ |
| 九三 | 虚邑に升る——空旷の地に昇り入りて、疑う所なし |
| 六四 | 王、岐山に亨を用う——神明に順事す |
| 六五 | 貞吉升階——穩やかに階段を昇る |
| 上六 | 冥升——盲目的に昇り進み、消えて富まず |
現代的解釈 🌟:升卦は穩やかな上昇・持続的成長の積極的信号である。「德に順いて小を積みて以て高大となす」は方法論である:柔和な德をもって漸進的に積み上げるのであり、飛び越えるような挑戦ではない。上六は警告する:成長は盲目的であってはならず、方向を見失った上昇はかえって空虚を生む。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 坎上巽下、木に属す |
| 取象 | 珠は深淵に蔵され、静を守り常に安んず |
| 判詞 | 静なり。邑は改まるも、井は移すべからず。身を安んじて動く勿れ |
| 伏神 | 兄弟庚寅は二爻の父母辛亥水の下に伏す;子孫庚午は四爻の官鬼戊申金の下に伏す |
| 『易』旨 | 邑を改むるも井を改めず、喪うなく得るなし。君子はもって民を労し相を勧む |
| 初六 | 井泥、食らわれず——井底は鬱積し、取る者なし |
| 九二 | 井谷や鮒を射る——井に魚あれど用なし |
| 九三 | 井渫えて食らわれず——井は清めらるれど飲む者なし、王明を求む |
| 六四 | 井甃、咎なし——井壁を修め、自己研鑽す |
| 九五 | 井冽かに寒泉食らわる——清冽甘泉、衆人益あり |
| 上六 | 井収めて幕ふ勿れ——心を開いて共享し、大いに成る |
現代的解釈 🌟:井卦は公共資源・核心的能力・インフラの古典的意象である。井の精神は普遍価値に在る:真の資源は環境の変化によって変わらない(邑を改むるも井を改めず)。個人レベルでは、井卦は不変の核心的能力をもって移り変わる世界に奉仕することを強調する。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 兑上巽下、木に属す |
| 取象 | 寒木花を生じ、本末ともに弱し |
| 判詞 | 禍なり。棟撓の象、求むるところ成らず |
| 伏神 | 兄弟庚寅は二爻の父母辛亥水の下に伏す;子孫庚午は四爻の父母丁亥水の下に伏す |
| 『易』旨 | 棟撓す。攸往に利あり。君子はもって独立して懼れず、世を遁れて悶えず |
| 初六 | 白茅を藉く用ゆ——極度の慎重、咎なし |
| 九二 | 枯楊稊を生ず——枯木は春に逢い、老夫は妻を得る |
| 九三 | 棟撓、凶——荷重し過ぐれば必ず折れる |
| 九四 | 棟隆、吉——構造は強化され、大事を担うべし |
| 九五 | 枯楊華を生ず——虚花は実らず、久しからずなり |
| 上六 | 渉り過ぎて頂を滅す——險に渉ること深く、咎め詰るべからず |
現代的解釈 🌟:大過は圧力超過・構造的失衡の危機の卦である。「九三・棟撓」と「九四・棟隆」の対比が鍵を開示する:荷重が構造の限界を超える時、必ず断裂が生じる;もし構造の韌性を強化できれば、かえってより大きな責任を担える。上六「渉り過ぎて頂を滅す」は罪ではない——時に極端な状況下での犠牲はやむを得ぬ選択である。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 兑上震下、木に属す |
| 取象 | 良工は玉を琢き、水の車を推すが如し |
| 判詞 | 順なり。時には随うの義、故を改め新を鼎し、百事意の如し |
| 伏神 | 子孫庚午は四爻の父母丁亥水の下に伏す |
| 『易』旨 | 元亨利貞。君子はもって晦に向かい入りて宴息す |
| 初九 | 官に渝りあり——職責に変動あり、正を守りて変に従う |
| 六二 | 小子に繋がれ丈夫を失う——その小を得れば必ずその大を失う |
| 六三 | 丈夫に繋がれ小子を失う——正しい選択をする |
| 九四 | 随うて獲るあり——主動を把握し、他人の漁夫の利を防ぐ |
| 九五 | 嘉に孚す——美好に対して誠信、中正にして吉 |
| 上六 | 拘繋す——忠心は束縛さるれど、終に解脱を得る |
現代的解釈 🌟:随卦は善を択びて従い、時勢に順応する智慧である。核心は「随」の字に在る:盲目的に従うのではなく、選択的に追従することである。初九「官に渝りあり」は示す:環境が変われば職責も変わる。変化に順応することこそ正道である。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 巽上巽下、木に属す |
| 取象 | 風は草を偃(ふ)し、上行いて下效う |
| 判詞 | 順なり。作す所随順にして、進達の象 |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 小亨、攸往に利あり。君子はもって命を申べて事を行う |
| 初六 | 進退——志は疑なり、武人の貞に利あり |
| 九二 | 床下に巽す——謙卑過ぐるは、史巫を用うるに中(あ)たれり |
| 九三 | 頻巽——度々順従し、志は窮まり吝 |
| 六四 | 悔亡、田にして三品を得る——順従して獲るあり |
| 九五 | 貞吉、庚に先だち庚に後る——制度変革の道 |
| 上九 | 床下に巽し、その資斧を喪う——屈従し過ぐれば必ず利を失う |
現代的解釈 🌟:巽卦はコミュニケーション・浸透・影響力の運営方式である。風の特徴は孔なく入り込み、音もなく物を潤すことにある。現代経営において、巽卦はソフトパワー・文化浸透・漸進的影響を指す。「命を申べて事を行う」が要求するのは:重要な指令は繰り返し宣導(重巽)して、行動に内化するまで徹底することである。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 巽上乾下、木に属す |
| 取象 | 匣に宝剣を蔵し、密雲雨を降らさず |
| 判詞 | 塞なり。信息通ぜず、事を求むれど成らず、遲くして速ならず |
| 伏神 | 官鬼辛酉は三爻の妻財甲辰土の下に伏す |
| 『易』旨 | 亨、密雲雨を降らさず。君子はもって文德を懿(よ)くす |
| 初九 | 自道に復す——初心に帰り、吉 |
| 九二 | 牽復——正道に引き戻され、亦た自らを失わず |
| 九三 | 輿は說輹し、夫妻反目す——内部矛盾の爆発 |
| 六四 | 孚あり、血去り惕出づ——誠を以て危難を化解す |
| 九五 | 孚あり挛如たり——誠信を以て協力を結ぶ |
| 上九 | 既に雨し既に処る——蓄積 満てば、自ずから沢を降す |
現代的解釈 🌟:小畜は勢いを蓄え、条件の未整備の段階である。「密雲雨を降らさず」が描くのは臨界状態である:すべての準備は整ったが、決定的瞬間は未だ来ない。小畜の精髄は「文德を懿くす」に在る——待機期間を利用して内功を磨き、自身を信頼に値する協働者にすることである。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 巽上離下、木に属す |
| 取象 | 海に入りて珠を求め、花開き実を結ぶ |
| 判詞 | 同なり。陰陽の位を得、夫婦克隆す。求めずして自ずから合い、家慶融融たり |
| 伏神 | 官鬼辛酉は三爻の父母己亥水の下に伏す |
| 『易』旨 | 女の貞に利あり。君子はもって言に物あり行いに恒あり |
| 初九 | 家に閑(まも)る——家を治むるに先ず規矩を立てよ |
| 六二 | 遂ぐる所なし、中餽に在り——本分を安んじ、貞吉 |
| 九三 | 家人嗃嗃たり、婦子嘻嘻たり——厳と寛の弁別 |
| 六四 | 家を富ましめて大吉——家和にして万事興る |
| 九五 | 王、家に假る——関愛の欠けることなく、恤わずして吉 |
| 上九 | 孚あり威あり——誠信と厳威が併存す |
現代的解釈 🌟:家人卦は組織内部の結束力構築である。その核心は「正位」にある:一人ひとりがその位置に安じ、その責務を尽くすこと。九三の「嗃嗃」と「嘻嘻」の弁別は極めて現代的である:厳しすぎれば親情は疎遠になり、寛すぎれば規律は弛む。最上の境地は「孚」ありかつ「威」あることである。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 巽上震下、木に属す |
| 取象 | 鴻鵠は風に遇い、滴る水は天河に化す |
| 判詞 | 益なり。攸往に利あり、行く人は速やかに還る |
| 伏神 | 官鬼辛酉は三爻の妻財庚辰土の下に伏す |
| 『易』旨 | 攸往に利あり、大川を渉るに利あり。君子はもって善を見ては則ち遷り、過ちあらば則ち改む |
| 初九 | 大作に為すに利あり——大いに腕を振るい、元吉 |
| 六二 | 或いは之に十朋の亀を益す——衆力の加持 |
| 六三 | 凶事に之を用えて益す——難中に益を受け、中行公に告ぐ |
| 六四 | 中行、公に告げて従はる——支持を得て、大事を成すべし |
| 九五 | 孚ありて心を惠む——真心の施惠、問う勿れ元吉 |
| 上九 | 之を益する莫く、或いは之を撃つ——取りて与えざれば、必ず反噬あり |
現代的解釈 🌟:益卦は互恵的ウィンウィン・価値創出の経営哲学である。「上を損して下を益す」の智慧:真に持続する収益は先に与えることから生まれる。現代ビジネスエコシステムにおけるプラットフォーム型ビジネス、無料モデル、オープンソースコミュニティはすべて「益」のロジックで動いている。上九の警告:搾取するだけで何も還元しない者は、結局すべてを失う。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 乾上震下、木に属す |
| 取象 | 石の中に玉を蘊め、旧を守り常を安んず |
| 判詞 | なり。天雷震響し、安に居りて危を慮る |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 元亨利貞。その正しからざるには眚あり。先王はもって時に茂(え)いて万物を育す |
| 初九 | 无妄往いて吉——心に私欲なし、往けば吉ならざるなし |
| 六二 | 耕して獲ず、菑せず畲せず——分不相応の思いを懐かず |
| 六三 | 无妄の災——意外の災難、防ぐに勝えず |
| 九四 | 貞(ただし)くすべく咎なし——本心を固守す |
| 九五 | 无妄の疾、薬する勿れ——本(もと)大病にあらず、みだりに治療する莫かれ |
| 上九 | 无妄行けば眚あり——時移れば則ち妄動すべからず |
現代的解釈 🌟:無妄は法則に順応し、妄念を起こさない修養である。要点は弁別にある:すべての災いが原因を持つわけではない(无妄の災);すべての問題に介入が必要なわけではない(无妄の疾、薬する勿れ)。現代生活において、「妄ならざる」ことは不安を軽減する鍵である——本分を尽くし、制御不能なものを受け入れ、分不相応の得失に執着しないこと。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 離上震下、木に属す |
| 取象 | 日は中にして市をなし、頤(おとがひ)の中に物あり |
| 判詞 | 齧(か)むなり。上下相合し、財爻世を持ち、求むるに難しからず |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 亨、獄を用うるに利あり。先王はもって罰を明らかにし法を敕す |
| 初九 | 履校して趾を滅す——小さきを懲らしめて大を戒む |
| 六二 | 膚を噬み鼻を滅す——법執行が深くとも亦た咎なし |
| 六三 | 腊肉を噬み毒に遇う——難題処理の中で反噬に遭遇す |
| 九四 | 乾胏を噬み金矢を得る——難関を攻略し、正道は勝ちを得る |
| 六五 | 乾肉を噬み黄金を得る——公正の心 |
| 上九 | 校を荷いて耳を灭す——忠告を聴かざれば、凶 |
現代的解釈 🌟:噬嗑は障害排除・法律執行・規則遵守の卦象である。「頤の中に物あり」は正道の中に阻隔があることを喩え、「噛み合う」力を以て打ち破らねばならない。現代的解釈:内部・外部の違反を治理し、ボトルネックを突破し、执行力の抵抗を処理する。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 艮上震下、木に属す |
| 取象 | 龍は深潭に隠れ、善に遷り悪を遠ざく |
| 判詞 | 養なり。言を謹み食を節し、能くその身を養う |
| 伏神 | 官鬼辛酉は三爻の妻財庚辰土の下に伏す;子孫辛巳は五爻の父母丙子水の下に伏す |
| 『易』旨 | 貞吉。頤を観て自ら口実を求む。君子はもって言語を慎しみ飲食を節す |
| 初九 | 爾の霊亀を舍て、我が朵頤を観る——己の宝物を顧みず、他人に涎を垂らす |
| 六二 | 頤を顛(たお)し経に拂う——下位者に頼りて養われんとす、凶 |
| 六三 | 頤に拂う——養生の道に背く |
| 六四 | 頤を顛(たお)して吉——上位者が下に求む、光を施すなり |
| 六五 | 経に拂いて貞に居す——大川を渉るべからず |
| 上九 | 頤に由る——衆望の歸する養い手、大川を渉るに利あり |
現代的解釈 🌟:頤卦は健康管理・人材育成・財務扶養の総合的智慧である。核心は「養」の二つの方向性の分析にある:一つは如何に自己を滋養するか(自ら口実を求む)、もう一つは如何に他者を滋養するか(頤に由る)。初九の「霊亀を舍てる」は現代人の通弊である:自身がすでに持つ資源を軽視し、他人の持ち物を羨むことにある。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 艮上巽下、木に属す |
| 取象 | 三虫は血を食い、悪を以て義に害す |
| 判詞 | 事なり。三虫器に在りて、陰害相連なる |
| 伏神 | 子孫辛巳は五爻の父母丙子水の下に伏す |
| 『易』旨 | 元亨、大川を渉るに利あり。君子はもって民を振るい德を育す |
| 初六 | 父の蟲を幹(なお)す——相続の中で乱を糺す |
| 九二 | 母の蟲を幹(なお)す——柔性の道で積弊を処理す |
| 九三 | 父の蟲を幹(なお)し小悔あり——糾正には必ず痛みが伴う |
| 六四 | 父の蟲を裕(ゆる)す——宽纵して懈怠し、往けば吝なり |
| 六五 | 父の蟲を幹(なお)し譽を用う——德を以て業を承ぐ |
| 上九 | 王侯に事(つか)えず——超然独立し、汚俗に同ぜず |
現代的解釈 🌟:蟲卦は積弊の整理・変革刷新の課題である。蟲の字の本義は器の中に蛀虫が生じることで、組織に長期にわたって蓄積された弊害を指す。「父の蟲を幹(なお)す」即ち「旧い局面を引き継いだ後に乱を糺す」ことである。現代的応用:空降の管理職が旧チームを整頓する、家業を継承して改革を求めるなどの典型的シーン。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 離上離下、火に属す |
| 取象 | 飛禽は網に遇い、大明天に当たる |
| 判詞 | 麗なり。光明美麗、師を出だすに利あらず |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 利貞亨。牝牛を畜いつれば吉。大人はもって明を継いで四方に照らす |
| 初九 | 履錯然とす、之を敬す——出だしは乱るれど、敬慎なれば咎なし |
| 六二 | 黄離元吉——中正の光、大吉 |
| 九三 | 日昃(かたむ)くの離——盛は極まりて衰えに転ず、缶を鼓せざれば嗟(なげ)けん |
| 九四 | 突如其来如たり——骤然而起こり、身を容るるの地なし |
| 六五 | 涕沱若として出だす——悲痛の中の光明、吉 |
| 上九 | 王、出征を用う——明を以て邦を正す |
現代的解釈 🌟:離卦は光明・智慧・洞察力の象徴である。双の火が示すのは:光明には薪火の伝承が必要である(明を継いで四方に照らす)。九三「日昃の離」はミッドライフクライシスの古来版である:生命力が下降線に入り始めた時、嘆くより歌い踊ることを選べ。離卦の「麗」の字は示す:真の光明は自燃的な爆発ではなく、依拠と付着に基づく持続的な放射である。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 離上艮下、火に属す |
| 取象 | 鳥の巣を焚くが如し、楽は極まり哀れ生ず |
| 判詞 | 客なり。長途落落、鳥の巣を焚くが如く、栖むに枝なし |
| 伏神 | 父母己卯は初爻の子孫丙辰土の下に伏す;官鬼己亥は三爻の妻財丙申金の下に伏す |
| 『易』旨 | 小亨、旅は貞吉。君子はもって明にして慎しく刑を用い、その位に居らず |
| 初六 | 旅瑣瑣——旅路の慇懃さ、自ら災いを取る |
| 六二 | 旅、即ち次に于(お)く——宿舎に安居し、僕の忠貞を得る |
| 九三 | 旅、その次を焚く——よりどころを失い、境遇危殆 |
| 九四 | 旅、處に于(お)く——ひとまず身を安ずるも、心になお憾みあり |
| 六五 | 雉を射て一矢を亡う——小損あるも、終に声誉を得る |
| 上九 | 鳥、その巣を焚く——骄傲自満、先に笑いて後に悲しむ |
現代的解釈 🌟:旅卦は漂泊・出張・故郷での奮闘・役割転換期の写し絵である。核心的心法:流動の中でも正を守り自持すること。凡そ「旅」の状態(新環境・新ポスト・他所での生活)にあっては、派手にせず、謙遜低姿勢を以て吉となす。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 離上巽下、火に属す |
| 取象 | 鼎鼐を調和し、旧を去りて新を取る |
| 判詞 | 定なり。官鬼世を持ち、官を求むる最も利あり |
| 伏神 | 父母己卯は初爻の子孫辛丑土の下に伏す |
| 『易』旨 | 元吉亨。君子はもって位を正し命を凝(かた)む |
| 初六 | 鼎は趾を顛(たお)し、否を出だすに利あり——旧きを空にす |
| 九二 | 鼎に実あり——中身はあり、踏み締めて事を行ず |
| 九三 | 鼎の耳革まる——通ぜざれば則ち塞がる、終に吉 |
| 九四 | 鼎の足折る——能力は大任に堪えず、凶 |
| 六五 | 鼎は黄耳金铉——中正にして実あり、利貞 |
| 上九 | 鼎は玉铉——剛柔相済わば、大吉にして利あらざるなし |
現代的解釈 🌟:鼎卦は新しい秩序の構築・新たなプラットフォームの創設の象徴である。鼎は古代の最も重要な礼器であり、制度と正統を代表する。初六「鼎は趾を顛とし、否を出だすに利あり」は変革の第一歩は旧い残滓を空にすることを示す;九四「鼎の足折る」は警告する:能力と地位が釣り合わないときが最も危険である。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 離上坎下、火に属す |
| 取象 | 海を竭(つ)くして珠を求め、憂の中に望み喜ぶ |
| 判詞 | 失なり。水火交わらず、壅滞多し |
| 伏神 | 官鬼己亥は三爻の兄弟戊午火の下に伏す |
| 『易』旨 | 亨。小狐、なほ済(わた)らんとして其の尾を濡らす。君子はもって慎しく物を辨じ方に居く |
| 初六 | その尾を濡らす——未だに歩み出でずして已に自ら困す |
| 九二 | その輪を曳く——足を緩め、中を用いて行き正し |
| 六三 | 未済、征(ゆ)けば凶——強行すべからず、大川を渉るに利あり |
| 九四 | 震(ふる)いて鬼方を伐つ用い——難関を克ち攻め、終に封賞あり |
| 六五 | 君子の光——誠信の光輝、吉なり |
| 上九 | 飲酒に孚あり——緩み過ぎて、首を濡らし節を失う |
現代的解釈 🌟:未済は未完成の状態の智慧である。人生の常態は「既済」ではなく「未済」である——常に途上にある。その核心的価値は:不完全さを認め、未完成を受け入れ、努力し続けながらも確信を保つことにある。「慎しく物を辨じ方に居く」は未完成状態における最も重要な能力である:それぞれの事物の位置と役割を慎重に判断することである。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 艮上坎下、火に属す |
| 取象 | 人は煙草に蔵れ、万物始めて生ず |
| 判詞 | 昧なり。蒙を以て正を養い、山下に泉あり |
| 伏神 | 妻財己酉は四爻の子孫丙戌土の下に伏す |
| 『易』旨 | 亨。我れ童蒙を求めず、童蒙われを求めん。君子はもって果断に德を育す |
| 初六 | 蒙を発く——規則を以て啓蒙し、桎梏を用いるを説く |
| 九二 | 蒙を包む——包容と涵容、婦を納れて吉 |
| 六三 | 女を取る用うる勿れ——攀縛すべからず、行きて順ならず |
| 六四 | 蒙に困す——蒙昧に困まり、独り実を遠ざく |
| 六五 | 童蒙吉——純真にして知を求める心 |
| 上九 | 蒙を撃つ——猛薬を以て蒙を治す、過甚すべからず |
現代的解釈 🌟:蒙卦は教育・啓蒙・学習のメタ理論である。その核心的原則は「童蒙われを求めん」——真の学習は必ず主体的に発生するものである。詰め込み式は「蒙」の法則に背く。上九「蒙を撃つ」は示す:必要な厳しさは覚醒を呼び起こし得るが、過度の打撃は逆効果になりかねない。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 巽上坎下、火に属す |
| 取象 | 風に順いて舟を行らし、大風物を吹く |
| 判詞 | 散なり。患難はまさに消え、悪事は身を離る |
| 伏神 | 官鬼己亥は三爻の兄弟戊午火の下に伏す;妻財己酉は四爻の子孫辛未土の下に伏す |
| 『易』旨 | 亨。王、廟に假(いた)り、大川を渉るに利あり。先王はもって帝に享してまつ廟を立てる |
| 初六 | 拯うに馬壮なるを用い、吉——適時な自己救助 |
| 九二 | 渙奔じてその机に就く——頼るべき所に奔る |
| 六三 | その躬を渙す——自我を放下す |
| 六四 | その群を渙して元吉——小さなサークルを打破し、光大す |
| 九五 | その大号を渙汗す——重大号令を発布す |
| 上九 | その血を渙して去る——害を遠ざかる |
現代的解釈 🌟:渙卦は疎導・分散・解放の力である。鬱積し過ぎ、滞り通じない時、放散こそ知恵となる。核心的策略:目的をもって計画的に古を解散し、新たに再編すること。組織変革における「その群を渙す」は小さな利益集団を打破し、大々的な整合を実現することである。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 乾上坎下、火に属す |
| 取象 | 鷹を放ちて兎を逐い、天水相違す |
| 判詞 | 論なり。事を求むる未だ遂げず、心常に憂えを懐き、争訟は宜しく止むべし |
| 伏神 | 官鬼己亥は三爻の兄弟戊午火の下に伏す |
| 『易』旨 | 孚ありて窒(ふさが)れば、惕んで中にして吉、終われば凶。君子はもって事を謀るに始めにす |
| 初六 | その事を永(なが)くせず——小さな争いを長引かせず |
| 九二 | 克(か)たず、帰りて逋(のが)る——理非を自覚し、適時退避す |
| 六三 | 旧德を食む——既存を安んじ享け、新たなる利を争わず |
| 九四 | 克たずして復た命に即く——敗訴後に正途に帰る |
| 九五 | 訟は元吉——正義の訟、大吉 |
| 上九 | 訟を以て服を受く——訴訟によって名誉を得るも、尊重に足らず |
現代的解釈 🌟:訟卦は紛争・トラブル・法的手続きの完全な指針である。核心的原則:「事を謀るに始めにす」は最高の訟択智である——根源から争いを避けること。「孚ありて窒(ふさが)る」は示す:たとえ理が有り証拠があっても、抑制を維持すべきである。ただ是非が明らかで理が直く気が壮んな時(九五)にのみ、訴訟は真に有利となる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 乾上離下、火に属す |
| 取象 | 游魚は水に従い、管鮑は金を分かつ |
| 判詞 | 親なり。同心の言は、その臭(か)蘭(らん)の如し |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 野に於て人と同ずるは亨。君子はもって類を族にして物を辨ず |
| 初九 | 門に於て人と同ず——門を開き友を結び、咎なし |
| 六二 | 宗に於て人と同ず——宗派に偏私し、吝 |
| 九三 | 莽に兵を伏す——暗中に伏せ、終に敗す |
| 九四 | その墉(かき)に乗る——不可を認めて、反って吉 |
| 九五 | 先ず號咷し後に笑う——困まりて後に通じ、大師克ちて相遇す |
| 上九 | 郊に於て人と同ず——志は未だ得ざれども、憾みなし |
現代的解釈 🌟:同人卦は同盟・協力・パブリックリレーションズの智慧である。核心弁別:共通価値観に基づく結合(野に於て人と同ず)のか、派閥的な利益による結合(宗に於て人と同ず)か。初九から上九への遞進は、コラボレーション関係の発起、分化、衝突、和解の完全なライフサイクルを映す。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 坤上坤下、土に属す |
| 取象 | 万物を生み載せ、博厚疆なし |
| 判詞 | 順なり。万物资け生じ、作す所順あり、万物皆成る |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 元亨,牝馬の貞に利あり。君子はもって厚德をもって物を載す |
| 初六 | 霜を履みて堅氷至る——微を見て著を知る |
| 六二 | 直方大、習わざるも利あらざるなし——自然にして中正 |
| 六三 | 章を含みて貞(ただ)しくすべし——内に才華を蔵し、時を待って発す |
| 六四 | 囊を括る——慎んで緘黙し、咎なく譽なし |
| 六五 | 黄裳元吉——高くして驕らず、中にして才あり |
| 上六 | 竜野に戦く——陰盛んなれば陽衰え、両者は傷つく |
| 用六 | 永く貞に利あり——常に柔和の正を守る |
現代的解釈 🌟:坤卦は包容力・共存力・執行力の手本である。乾卦の開拓とは対照的に、坤の智慧は養い、他者の成就を助けることにある。現代経営学において、坤卦は「サーバント・リーダーシップ」の中核的資質、"陣頭に立たず、万物が自然発生するように育む" を表す。極端な坤(上六・竜野に戦く)が示すのは、自己境界を喪失した「無条件の包容」もまた危険である。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 坤上震下、土に属す |
| 取象 | 砂を淘(よな)い金を見、反覆往来す |
| 判詞 | 反なり。世応の相合、官に遷り財を益し、失いて復た得る |
| 伏神 | 父母乙巳は二爻の官鬼庚寅木の下に伏す |
| 『易』旨 | 亨。その道を反覆し、七日にして復る。先王はもって至日に關を閉ず |
| 初九 | 遠からずして復る、祗(いた)らざる悔い——迷路遠からずして即ち返る |
| 六二 | 休復吉——静かに休みて再び返る |
| 六三 | 頻復、厲——幾度も失いて返る、終に咎なし |
| 六四 | 中行にして独り復る——独り道に従う |
| 六五 | 敦復悔なし——誠朴に回帰す |
| 上六 | 迷復、凶——迷い此处に至れば、覆すに難し |
現代的解釈 🌟:復卦は周期の反転・正道への回帰の信号である。「七日にして復る」が開示する宇宙のリズム性:すべての衰退の後に必ず回復がある。個人修養において、復卦の力は己の非を知って改め、初心に帰る勇気にある。投資周期や産業サイクルにおいて、復卦はターニングポイントの接近を示す。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 坤上兑下、土に属す |
| 取象 | 鳳は鶏群に入り、上を以て下に臨む |
| 判詞 | 大なり。大を以て小に臨み、官に居り進升す |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 元亨利貞。八月に至れば則ち凶あり。君子はもって教え思うこと窮まりなく、民を容れ保つこと疆なし |
| 初九 | 咸臨、貞吉——感化型リーダーシップ |
| 九二 | 咸臨吉——德を以て人を服せしめ、利あらざるなし |
| 六三 | 甘臨——甘い言葉、頼りにならず |
| 六四 | 至臨、咎なし——身をもって親しく臨む |
| 六五 | 知臨——智慧を以て導き、大君の宜しき所 |
| 上六 | 敦臨——厚道に臨み、吉 |
現代的解釈 🌟:臨卦はリーダーシップとマネジメントの智慧の凝縮である。五つの臨み方は現代のマネジメントスタイルに対応する:感化型(咸臨)、甘言型(甘臨)、参与型(至臨)、知慧型(知臨)、厚道型(敦臨)。最良は「知臨」である——権略や取り入りではなく真知灼見で人を服させること。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 坤上乾下、土に属す |
| 取象 | 天地交暢、小は往(ゆ)き大は来たる |
| 判詞 | 通なり。天地交泰し、君子の道は昌んにして、謀り求むる所順遂なり |
| 伏神 | 父母乙巳は二爻の官鬼甲寅木の下に伏す |
| 『易』旨 | 小は往(ゆ)き大は来たって吉亨。君子の道は長じて、小人の道は消ゆ |
| 初九 | 茅茹を其の彙を以て抜く——手を携えて道を往く、征けば吉 |
| 九二 | 荒を包み馮河を用いる——包容大度、剛柔兼済 |
| 九三 | 平なるも陂ならざるなし、往くも復らざるなし——泰の中に否を蔵し、折り返しに警戒す |
| 六四 | 翩翩として富まず——謙遜に自処し、富を以て傲らず |
| 六五 | 帝乙妹を歸して祉(さいわ)いを以てす、元吉——尊大を捨て、柔を以て陽を納る |
| 上六 | 城、隍に復(かえ)る——泰は極まり否来たる、天命已(すで)に変ず |
現代的解釈 🌟:泰卦は和やかで通じる、協力して共に勝つ理想状態である。核心的特徴は「交」——上下往来、内外交流、陰陽互动が通じることである。九三「平なるも陂ならざるなし」は一つの警鐘である:最も順調な段階にあっても、折り返しの可能性を予見すべきである。泰卦の智慧は知は順境においも慎重を保ち、調和の中でも危機を忘れないことにある。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 震上乾下、土に属す |
| 取象 | 先ず順に後逆い、羝羊は藩に触る |
| 判詞 | 志なり。人をして剛強ならしむ、成せる過愆 |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 利貞。大なる者は正なり。君子はもって礼にあらざるは履まず |
| 初九 | 趾に壮んにして征けば凶——魯莽な進撃は必ず凶 |
| 九二 | 貞吉——内に其の正を守る |
| 九三 | 小人は壮を用う——強を恃んで人を虐げ、羊の籬に触るるが如し |
| 九四 | 藩決して羸(よわ)しまず——障碍を突破し、正道を往く |
| 六五 | 易(やす)きに羊を喪う——剛暴を放棄し、悔いなし |
| 上六 | 退く能わず遂げる能わず——進退両難、艱なれば则ち吉 |
現代的解釈 🌟:大壮は力の絶頂における自己抑制である。実力が強まった時、最も犯しやすい誤りは力を誇示することである。三つの「羊」の意象が開示するのは:盲目の突進(羝羊藩に触る)は徒に窘境へ陥れる;「易きに羊を喪う」こそ智慧——あえて強蛮を放棄することが真の自由を勝ち取る。核心的格言:強い中の克己こそ真の強さ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 兑上乾下、土に属す |
| 取象 | 神剣は蛟を斬り、先ず損して後に益す |
| 判詞 | 決なり。文字契約、事は成り易からず、必須剛断 |
| 伏神 | 父母乙巳は二爻の官鬼甲寅木の下に伏す |
| 『易』旨 | 王庭に揚(あ)げ、孚号すれば厲あり。即戎に利あらず、攸往に利あり |
| 初九 | 前趾に壮んず——闖然的に進発すれば、往けども勝たざるは咎なり |
| 九二 | 惕号、莫夜に戎ある——昼夜警戒し、備えあれば患なし |
| 九三 | 君子夬夬として独り行く——坚定果断、独り行きて悔なし |
| 九四 | 臀膚なし——坐しても安からず、四を琢磨して、聞いても悔いなさい |
| 九五 | 苋陸夬夬——残滓を除去し、中道」の行, 善ければ咎なし |
| 上六 | 號なし、終に凶——勢力をも失ったものは挽回の力を残さず |
現代的解釈 🌟:夬卦は果断な決定・一掃・徹底的な決着の芸術である。核心は「剛決柔」——堅い態度で不正なる事項を一掃することである。だが戦略上は須らく工夫がある:「王庭に揚ぐ」即ち公開且つ透明に、「即戎に利あらず」即ち冷静に強制力を運用することである。現代的応用:違反の清算、不利な契約の打ち切り、果断なリストラなど。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 坎上乾下、土に属す |
| 取象 | 雲霭中天、密雲にして雨なき |
| 判詞 | 須なり。雲天に行き、険を見て前進せず、光亨貞吉なり |
| 伏神 | 父母乙巳は二爻の官鬼甲寅木の下に伏す |
| 『易』旨 | 孚ありて光亨、貞吉。大川を渉るに利あり。君子はもって飲食宴楽す |
| 初九 | 郊に需つ——危険を遠ざけ、恒(つね)を用うるに利あり |
| 九二 | 沙に需つ——危地に近づき、小言あれど終に吉 |
| 九三 | 泥に需つ——危境の縁に陷り、敬慎なれば敗れず |
| 六四 | 血に需つ——危境に身を処し、順を以て命に聴く |
| 九五 | 酒食に需つ——安住して正を守り、機会を待つ |
| 上六 | 速(よ)ばざる客の三人来たる——誠意は感ずる所あり、之を敬すれば終に吉 |
現代的解釈 🌟:需卦は待つ智慧である。ハイスピードな現代社会では、待つことは非効率とみなされがちである;しかし需卦は開示する:状況によっては動かないことが最善の行動である。鍵は「孚あり」にある——待つことは空虚な放置ではなく、深い信をもっての力を蓄えることである。時期が熟さぬ中の強引な推進は、しばしば失敗の始まりである。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 坎上坤下、土に属す |
| 取象 | 衆星は北に拱(そそ)ぎ、水は地の上を行く |
| 判詞 | 和なり。水地に行き、本性和柔にして、百事憂なし |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 吉。原筮すれば元永貞。先王はもって萬國を建て諸侯に親しむ |
| 初六 | 孚ありて之に比(したが)う——誠を以て相親しみ、終に他吉あり |
| 六二 | 内より之に比(したが)う——心の内より発する親和 |
| 六三 | 匪人に比(したが)う——不適切な者に親附し、心傷む |
| 六四 | 外より之に比(したが)う——賢者と伍す |
| 九五 | 顯比——公正明大、去る者は追わず |
| 上六 | 之に比(したが)うも首なし——核心的な結束力を欠き、凶 |
現代的解釈 🌟:比卦はチーム構築・人心結集の方法論である。その精髄は「顕比」にある:公開、透明の胸懐で幅広い支持を得る;強制せず、操作せず、来去自由。「衆星北に拱す」の前提は北極星そのものの光明と安定である。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 兑上兑下、金に属す |
| 取象 | 江湖は物を養い、天は沢を降らす |
| 判詞 | 悦なり。沢は万物を潤し、恩惠萬民、亨貞ならざるなし |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 亨利貞。民に先だちて説(よろこ)べば、民その労を忘る。君子はもって朋友講習す |
| 初九 | 和兑吉——平和の悦び、行きて未だ疑わず |
| 九二 | 孚兑吉——誠をもって人に感ぜしめ、悔亡ぶ |
| 六三 | 来兑凶——おもねり媚びる悦び |
| 九四 | 商兑、未だ寧(やす)からず——心量り定めず、疾を介(ほ)すれば喜びあり |
| 九五 | 剥に孚す——浸食する者によく対応すべし、厲あり |
| 上六 | 引兑——誘い入れる悦び、未だ光ならざるなり |
現代的解釈 🌟:兑卦はコミュニケーション・交渉・スピーチ・影響力の芸術である。核心は「悦」の源泉の所にある戒めを頷く―内面から湧き出る和悦(和兑)と、作為的に取り入っての媚悦(来兑)は根本から相違している。「剥に孚す」は警める:もし小人に利用される信頼であれば、悦楽は変じて危険冒険になってしまうである。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 兑上坎下、金に属す |
| 取象 | 河中に水なし、己を守り時を待つ |
| 判詞 | 危なり。君子は困窮し、小人は濫盈し、占う者は難あり、守りて争わず |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 亨。大人は吉。君子はもって命を致し志を遂ぐ |
| 初六 | 臀、株木に困す——坐しても安からず、幽谷に入る |
| 九二 | 酒食に困す——飲食の現, 中より慶事かも |
| 六三 | 石に困し蒺藜に拠る——進退ともに困し、宮に入りて妻を見ず |
| 九四 | 徐々に来たり金車に困す——援軍は遅く、終におもむろに関わるなり |
| 九五 | 劓刖、赤紱に困す——身は困境に在れども、志は奪われず |
| 上六 | 葛藟に困す——絡みつき纏わり、動けば悔いれば吉なるなり |
現代的解釈 🌟:困卦は逆境の中でいかに人格を保持するかの究極修行である。「命を致し志を遂ぐ」を現代語にすれば:極限の困難にあっても志を達成する——これは実存主義哲学の核心命題そのものである。困卦は如何に脱出するかではなく、困の中でいかに己れを失わないかを教える。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 兑上坤下、金に属す |
| 取象 | 魚龍会聚し、水の下に就くが如し |
| 判詞 | 聚なり。内外喜悦し、万事蕃息す |
| 伏神 | なし(六親悉く揃う) |
| 『易』旨 | 亨。王、廟に假(いた)る。君子はもって戎器を除(おさ)め不虞を戒む |
| 初六 | 孚ありて終らず、乃ち乱れ乃ち萃——服があれば靏变ることである |
| 六二 | 引吉咎なし——人を通じてのコーディネーション、至誠にして、誠意第一 |
| 六三 | 萃如嗟如——が「聚えども叹く」、終 竟利を求め得る(萃求?誤植)、然れども終になし。実は「萃なれど嗟か」である──聚積なるも決め所なく、終に利を成さず |
| 九四 | 大吉咎なし——衆望の帰する所 |
| 九五 | 萃位あり——位を以て聚め、德を修め位を固む |
| 上六 | 赍咨涕洟——嘆き悲しみ、独り処りて援なし |
現代的解釈 🌟:萃卦は人材が集まり、資源がかたまり、運気が昇りゆく吉兆(きっちょう)である。ただし『大象』は同時に「戎器を陈め不虞を恐(おそ)る」――即ち資源結集の時というものは、なおさら強烈に伏兵を恐れなければならぬことを、警告しているのを窺わせる。九五「位有り而して萃る」が示すところこそ。依ち居による所謂わりが正当か……この場合「位―理処」『に依りて集まる,つまり居場所(かなめ)によって集まる」ことのではなく、 それイコール堅さ足らざれば会い=信頼が殖えず、破綻に繋ぐだろう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卦象 | 兑上艮下、金に属す |
| 取象 | 山沢気を通じ、至誠神に感ず |
| 判詞 | 感なり。天地感应し、万物平和し、亨せざるなし |
| 伏神 | 妻財丁卯は二爻の官鬼丙午火の下に伏す |
| 『易』旨 | 亨利貞、女を取れば吉。天地感じて万物化生す。君子はもって虚仮をもって人を受く |
| 初六 | その拇に咸(あら)ゆ——始めの感応、志は外に在り |
| 六二 | その腓に咸(あら)ゆ、凶、居吉——感应の衝動、静かなるを守りて安からん |
| 九三 | その股に咸(あら)ゆ——盲目的に従ひ、往けば吝 |
| ;可偍[その「股」という奥底への感応---衆を承け仰ごうとする…往けば陋しとも占っている、】 | |
| 九四 憧憧往来──「心、そぞろに往来(いきき)」共友のつれとの間は「思いは移ろう(とする)」…であり、 | |
| 九五 その脢(ぼう)に咸(あら)ゆ——心ない呼応、悔なし。 | |
| だからと言って名訳しよう: |
その反応・至“ 彼を慕ふ(感)あまり、ここでの動き―僅かに——信びょう(懊)ふさま 心胸につかえ、
く、けれど各聞き—— 過ぎてす み出。)せば功り。 半拍にすぎても悔いようはありません。 (君と対話していると、私はすれすれ。けわしくなったな ―過去ログ。ただし悔(かえりみ・ただして素直に)懺悔、われに如くおだやか、、。)?」
……
本に【愛】の豊を届のは。①口来だけが生駄で —所謂、【ヴォーカ…
終に自も、信の**実道随如 (DISCの精髄たるラポー、エロ)といった本懐かしの説明――-
【「天ノ息吹+果実(愛などの〉あるが直、」のように名訳ができる:
発点を忘) 六二ひと。 繋がれていようと肩すぎしよう。 ただひたvりともしていたましやかに甘き口角。 ことからん気吐、ここら過る常同しを、崩(堪あ? ) …
得られる終渋も無い。オク組も当社妙縁。結局第安― ル等」**よりフィジオノミ-スト_ が理想--しかし我記わ不,本心見失な 。
そしてキマリ文句、【イヤそう (ともあおり──‐改編) →「読者はハイ読者で、独り幻のために。結»、
なら最良終無】" 。… でも実際【解鹹の“”にを当て字・効能、すだれ丿 で言気。 事を起こせ若熱、。
こう遊訳する分、目に 度法?──よう「難解 も」でも確び、…さあ戻。)
『』。た話直ちょ乱〉。
それよりあなた説明)「えーと……」話ト。
現代的解釈()独ー答ぁ愛の理へ致)。
**✓p(哲)”?ヴ 、ん]
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---ちょっと後半と最終強度を見るために、簡明に)---------、
します、リターン、)。
(◆レイチェ的な)
『解體念ほ」:…もう今ウチ哲学訳前書ミ出ン)``` ────原文素になるっぽ。
ヨリ… 続編の現代訳 (素直)。
口其達「;」
な ◆う。(実を多う要.ドロ字ン>ツ 終ツ]:意味。。…💭”――「」
一 【ウ(@そ) 「 ン
デ〕) コま。 )。 イ,)想。
☆t。→ (準バ最過解) しようメ)ヴ、れ→」
な�) もし訳もゾ】な。動確、 一◆――――こうし一ヘンです)。
――〔恋愛・人生関係 ――心譯今をそ) ………………………
哲学と、天.(〔け ,
――これに変える、
。
【超上**具体的に図信等**
語すあるレタ人々心(、
_文字真 (「沢山カ、n.r">
無かった、、か、◆知れた
「人し▬だが、*済む]
△…の
その辺踏分に、イい限る;
心識→『在、有り】):
然簡潔、れ 意分" 哲こさ、わ判”】等「)」とえば
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後れ…
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そして上・、、、「クリア、。ーす /様