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卜筮全书
子孫爻(しそんこう)の発動は妻財爻(さいさいこう)を生助することができるが、この時、父母爻(ふぼこう)が同時に発動するのは良くない。兄弟爻(けいだいこう)の発動は本来妻財爻を克すものだが、もし子孫爻も発動すれば、それを化解できる。「擺(はい)」とは、すなわち発動のことである。
子孫動(しそんどう)は本来財を生じるが、もし父母動(ふぼどう)によって子孫が克されれば、子孫は力を失い財を生じることができない。兄弟動(けいだいどう)は本来財を克すものだが、もし子孫の同動を得れば、兄弟は子孫に貪生して財を克すことを忘れる。これを**貪生忘克(どんしょうぼうこく)**と称し、財はかえって生扶を得ることになる。
妻財爻の発動は官鬼爻(かんきこう)を生助できるが、兄弟の同動は切忌である。子孫の発動は本来官鬼を克すことができるが、財爻が発動すればそれを消解できる。「搖(よう)」もまた発動のことである。
財動(さいどう)は鬼を生じることができるが、もし兄弟動が財を克せば、鬼は生じる所を得ない。もし子孫が発動すれば鬼を克すことができるが、財爻が同時に発動すれば、子孫の気を泄らし、かえって官鬼の精神を滋養することになる。
父母爻の発動は兄弟爻を生じることができるが、妻財が克すのは忌む。官鬼爻の発動は本来兄弟を克すが、父母が発動すればその気を泄らすことができる。父母は兄弟の元辰(原神)である、財が克すのを忌む。官鬼は兄弟の忌神である、父が泄らすのを喜ぶ。
父動(ふどう)は兄を生じる。もし財爻も動けば、父は財に克されて兄を生じる力を失う。官鬼の発動は兄弟を克すが、もし父母が発動すれば、官鬼の気を漏泄し、官鬼が大害をなすことができなくなる。
官鬼爻の発動は父母爻を生じることができるが、子孫爻の発動は忌む。妻財爻の発動は本来父母を克すが、官鬼爻が発動すればその間で調停することができる。「交重(こうちょう)」もまた発動のことである。
鬼動(きどう)は父を生じることができる。もし子孫動があれば官鬼を剋制し、鬼は父を生じることができない。財動は父を克すことができる。もし鬼の同動を得れば、財は鬼に貪生して父を克すことを忘れ、鬼は財と父の間の**中人(ちゅうじん)**となる。
兄弟爻の発動は子孫爻を生じることができるが、官鬼爻の発動は忌む。父母爻の発動は本来子孫を克すが、兄弟の発動があれば差し支えない。
兄動(けいどう)は子を生じることができる。もし鬼動が兄を克せば、子孫は原神を失うことになる。父動は子を克すことができる。もし兄動を得れば、父の凶勢を減殺し、子孫は支障なく過ごせる。
子孫爻の発動は官鬼爻を克すが、父母爻の発動は差し支えない。もし兄弟爻が発動すれば、官鬼は必ず傷を受ける。
子動(しどう)は必ず官鬼を傷つける。もし父動が子を克せば、鬼は事なきを得る。もし兄動が子を生じれば、子はますます有力になり、その鬼は必ず傷害を受ける。
妻財爻の発動は父母爻を克すが、兄弟爻の発動があれば憂いなし。もし子孫爻が発動すれば、父母の命は留め難い。
財動は必ず父を克す。もし兄動が財を克せば、財は父を克すことができない。もし子孫が発動すれば、妻財を生助し、財勢が転盛となり、父母は必ず救い難い。
父母爻の発動は子孫爻を克すが、妻財爻の発動があれば事なきを得る。もし官鬼爻が発動すれば、子孫は必ず死す。
父動は子を克す。もし財動が父を克せば、子孫に救いがある。もし鬼が動けば、ますます父の怒りを生じ、子孫は必ず死する。
官鬼爻の発動は兄弟爻を克すが、子孫爻の発動があれば救うことができる。妻財が同動すれば、兄弟は長く保たない。
官動(かんどう)は兄を克す。もし子動が鬼を克せば、兄弟は救いがある。もし財動が鬼を生じれば、鬼の悪はますます盛んになり、兄は必ず救い難い。
兄弟爻の発動は妻財爻を克すが、官鬼爻の発動があれば差し支えない。もし父母爻が発動すれば、妻財は克害を受ける。
兄動は財を克す。もし鬼動が兄を克せば、財は事なきを得る。もし父動が兄を生じれば、兄はますます狂暴になり、財は必ず克害を受ける。
『砕金賦』が論じるのは、六親の生剋制化の関係が動爻の変化に随って変化するという核心的な法則である。重点は次の通り:動爻と動爻の間に発生する生克関係は、動爻と静爻の間の生克より優先される。これは六爻断卦の根本法則の一つである。
動爻間の互動関係は六つの情形に帰納できる:
| 情形 | メカニズム | 結果 |
|---|---|---|
| 連続相生 | 動爻が用神を生じ、この動爻を生じる爻も同動 | 生む力が倍増 |
| 原神受克 | 動爻が用神を生じ、この動爻を克す爻も同動 | 用神を生む力なし |
| 連続相克 | 動爻が用神を克し、この動爻を生じる爻も同動 | 克す力が倍増 |
| 忌神受制 | 動爻が用神を克し、この動爻を克す爻も同動 | 克す力が減少または消失 |
| 貪生忘克 | 動爻が用神を克すが、この動爻が生じる爻も同動 | 連続相生に転化 |
| 貪合忘克 | 用神を克す動爻が他爻と合する | 用神を克すことができない |
この動爻生克体系は、本質的には一つの動態関係ネットワーク分析モデルである。各爻の「力」は孤立しているのではなく、他の動爻によってリアルタイムに調整される。これは現代システム論におけるフィードバックループに類似している:AはBを生じ、CはAを克すなら、AがBを生じる能力はCに抑制される。もしCがまたDに生じられるなら、CがAを克す力はさらに強化される。全卦象は多ノード・多方向の因果ネットワークであり、いずれか一つの爻の変化も全局に波及する。
貪生忘克と貪合忘克は特に注目に値する。兄弟動は本来財を克すが、子孫が同動すれば、兄弟は転じて子を生むことになり、財を克さなくなる。これは普遍的な法則を明らかにしている:力の流れは「近接原則」と「優先原則」に従う。新しくより強い引力点が現れた時、元来の攻撃的な力は転移される。現実生活において、これは「敵の敵は味方」または「利益移転による紛争化解」の戦略論理に類似している。
断卦の実践では、まず卦中のすべての動爻間の関係ネットワークを整理し、それから用神の最終的な受力状態を判断しなければならない。具体的な手順:
『砕金賦』の核心思想は**「動以致変」(動くことによって変が生じる)である。静爻は潜在力と常態を表し、動爻は変化と契機を表す。全卦象の吉凶は、静的格局によって決定されるのではなく、「何が動いたか」と「動と動の間がどのように連動するか」によって決定される。これは『易伝』の「易者、変也」の精神を一脈相承するものである。事物の発展方向は、初期条件ではなく、重要な変数の変動とその相互間の作用方式によって決定される——これは易学の智慧であると同時に、素朴な複雑性科学**の視点でもある。
易爻不妄成,神爻豈乱発?
卦爻は無根拠に形成されることはない。人は事によって卦を求め、卦は事によって爻を出す。一見偶然に見える出爻成卦の過程の中に、測る事の起こり得る必然的な結果が含まれている。いわゆる「発」とは動爻のことである。卦中に現れる動爻は、必ず指し示す兆機が存在し、発動には必ず原因があり、忽せにしてはならない。
体象或既成,無者形憂色。
本卦を体とし、之卦(変卦)を象とする。体象には卦体、卦象、爻象、および卦中に付属する六親の象が含まれる。測る事が卦中に対応する爻がなければ(用神が卦に上らなければ)、形・色ともに憂えるべきである。
始須論天喜,次看貴人方。
まず天喜の方位を見る:正月は戌から起こり、二月は亥、三月は子、四月は丑、五月は寅、六月は卯、七月は辰、八月は巳、九月は午、十月は未、十一月は申、十二月は酉、十二位を順行する。次に貴人の方位を見る(後の神殺章参照)。貴人などの神煞は断卦において事物を記述する上で一定の参考作用があるが、あくまで用神を主とする。
三合百事吉,禄馬最為良。
用神または世爻が三合(申子辰、亥卯未、寅午戌、巳酉丑)に逢えば、一般的に一つの合力を形成し、多くが有利である。ただし測る事柄が異なれば、三合に逢っても喜びも忌みもあり、具体的に分析しなければならない。禄馬:甲日は寅爻を見れば禄(甲禄は寅に在り、乙禄は卯に在り)、申子辰日は寅爻を見れば馬(申子辰馬は寅に居す)。もし禄馬が世応に臨めば、官を求めれば進み、名利ともに成る。
爻動始為定,次吉論空亡。
卦の動爻を見て吉凶を定める:動爻が用神を生助すれば吉、用神を剋制すれば凶。次に空亡を論じる:吉神は空を忌み、凶煞は空を喜ぶ。用神、原神の逢空は不吉。忌神、仇神の逢空は有利。
彭城有秘訣,切记不可忘。
秘訣に云う:子が落空亡すれば遠行を憂え、病が空亡に値すれば福を祈るべし、久病の空亡は身に下り亡ぶ、財が空亡ならば捉え難し、鬼が空亡に遇えば官事止む、妻が空亡に値すれば妻に妊みあり、室女の空亡は外情あり、宅が空亡に値すれば急ぎ福を作すべし、父母の空亡は病の生を憂い、兄弟の空亡は力を得ず、子孫の空亡は伶仃を主る。
四沖主沖并,刑極倶主傷。
辰戌相沖、丑未相沖、たとえ吉を占っても凶となる。「并」は卦中の爻が日の并に臨むことを指す(丑爻が丑日に臨む等)。「刑」は三刑を指すべきである:子卯刑、寅巳申刑、戌丑未刑、辰午酉亥は自ら相刑す。刑が極に逢えば皆傷損を主る。
世応倶発動,必然有改張。
世応の両爻がともに発動すれば、双方に変化があることを説明し、もと来た考えややり方を変えた可能性を示し、不安定・不確定の兆候を示す。
龍動家有喜,虎動主有喪。
青龍が爻に臨んで発動すれば喜慶を主り、白虎が爻に臨んで発動すれば必ず凶傷がある。ただし用神を主とし、神煞はただ附和して記述するだけである。
勾陳朱雀動,須忌有文章。
爻が勾陳・朱雀に臨んで発動すれば、一般的に土地・文書・文章に関連する事を予示する。
日動憂尊長,辰動損児郎。
この句は転写の誤りが疑われ、**「財動憂尊長,父動損児郎」**がより合理的である。妻財爻が動けば父母爻を克し、父母尊長に憂いがある。父母爻が動けば子孫爻を克し、子孫に損傷がある。
陽動男人滞,陰動女人殃。
この句も誤りが疑われ、**「子動男人滞,兄動女人殃」**がより合理的である。女性は夫を見るに官鬼を用とし、子孫爻が動けば官鬼を克し、男性が克を受けて阻害を主る。男性は妻を見るに財爻を用とし、兄弟爻が動けば妻財を克し、女性が克を受けて災殃を主る。
出行宜世動,帰魂不出疆。
出行を占うに、世動は求測者がすでに出行の準備を整えていることを説明し、いつでも出発できるが、世動は必ずしも皆吉ではなく、なお具体的な卦象を視て分析しなければならない。帰魂卦に遇えば、すでに出門しても、行けども遠からずして返る。
応動値三合,行人立回荘。
行人の帰期を測るに、応爻が動けば、行人は三合の日に帰宅する。
占宅青龍旺,豪富冠一郷。父母爻興旺,為官至侯王。
家宅を占うに、青龍が宅爻に臨んで旺相ならば、富貴を主る。父母爻が旺相ならば、科名官爵の喜びを主る。
天喜若持世,公事定無妨。
この句は「福神若持世,官訟定無妨」がより合理的である。福神はすなわち子孫であり、子孫の持世は官鬼を剋制できるがゆえ、官訟に差し支えなし。
勾陳克玄武,捕賊不須忙。
勾陳は土に属し、玄武は水に属す。官鬼が玄武に臨めば盗賊を主り、子孫が勾陳に臨めば玄武官鬼を剋制できるがゆえ、盗賊は逃れ難く、盗賊捕獲は得易い。
父病嫌大殺,空亡母不長。
この句は**「父病嫌財殺,財興母不長」**がより合理的である。財爻の興旺は必ず父母爻を克し、父母の病を測れば不利である。
無鬼病難療,鬼旺主発狂。
病を占うに官鬼が卦に上らなければ、病因を確定し難く、対症施治ができない。鬼旺が世爻用神を克せば、病情は深刻である。
請看考鬼歴,禱謝得安康。
官鬼爻の属する五行を見て、官鬼の五行を克し、泄らし、合し、化する時間、方位、医者、薬物などを選んで治療または祭祀を行えば、平安を保つことができる。
占婚嫌財死,占産看陰陽。
男性の婚姻占は妻財を用神とし、財爻が衰弱して墓に入れば婚は不利。産の占は子孫爻を用神とし、値する地支五行の陰陽をもって男女を断ずる。
若要問風水,三四世吉昌。
陰宅風水は、三世卦、四世卦が吉昌を主る。
長生沐浴訣,卦卦要審詳。
金の長生は巳に在り、火の長生は寅に在り、水土の長生は申に在り、木の長生は亥に在る。各卦ともに長生、沐浴などの旺衰状態を詳察しなければならない。
万千言不尽,略挙其大綱。分別各有類,無物不包蔵。
易卦は万象を包括し、その大綱を挙げ、分門別類すれば、世の中の万事が卦象の中にないものはない。
『断易通玄賦』は六爻断卦の総綱的歌訣であり、起卦の原理から具体的な断法に至るまで、以下のものをカバーしている:動爻の根本的意義、用神が卦に上るか否か、神煞の参考作用、三合禄馬の喜忌、空亡の分層判断、世応倶動の兆示、六神臨動の表征、および出行・家宅・風水・婚姻・産育など各占の要点。
その中で最も方法論的意義を持つのは、「爻動始為定,次吉論空亡」——まず動爻を見て吉凶の方向を定め、次に空亡を見て程度を細化する。この先後次序が断卦の基本的な流程を確定している。
この賦文は古代卜筮のシステム思考を示している。完全な卦象判断流程には以下が含まれる:核心変数識別(用神上卦?)→ 変動分析(どの爻が動いたか?どう互いに影響するか?)→ 時間次元(空亡、日辰)→ 情境タグ(六神、神煞)→ 専項判断規則。
この多層級の分析枠組みは、現代の決定学における「關鍵指標識別—変量変化追跡—時間窓判断—情境因子加重—専項領域規則」の考え方と軌を一にする。「無鬼病難療」の道理は特に現実的である:問題の根源(病因)が見つからなければ、効果的な介入を実施できない。そして「鬼旺主発狂」は、問題が大きすぎて強すぎる場合、常套手段では対応しきれないことを説明している。
断易通玄賦を学ぶ鍵は断卦の流程意識を確立することにある。以下の順序で操作することを提案する:
「易爻不妄成」は一種の有意義な偶然性の観念を表現している。起卦の過程は一見ランダムに見えるが、成る卦は必ず問う事の構造的特徴の一部に対応している。これはユングが提唱した「シンクロニシティ」(共時性)の原理と呼応する:意味的に関連する二つの事が時間的に偶然一致することは、因果関係の偶然ではなく、深層の「意味の共振」である。易学体系はまさに「因果関係」ではなく「有意義な関連」の上に構築された認識枠組みなのである。
世爻旺相主安康,作事亨通大吉昌;謀望諸般皆遂意,縦他刑害不能傷。
世爻が旺相ならば、自身が強健で力があり、ことは順調に運び、刑害に遭っても大した支障にはならない。
父母持世事憂否,身帯文書及官鬼;夫妻相克不和同,到老用求他姓子。
父母持世は憂労が多い。身辺に常に文書・官鬼の事が伴う。父母爻は子孫を克すがゆえ、夫妻の間は調和し難く、老いては他人の姓の子を過継または養子に求めねばならないかもしれない。
子孫持世事無憂,官鬼従今了便休;求失此時応易得,営生作事有来由。
子孫持世は万事に憂いなし。官鬼の患いは今から断ち切られる。失せ物はこの時得易く、営生做事には基盤がある。
鬼爻持世事難安,占身不病也遭官;財務時時憂失脱,骨肉分離会合難。
官鬼持世は諸事安からず、自身を占えば病に罹らなくても官非に遭う。財務は常に失い落とすことを憂え、骨肉の親は離ればなれになり集まり難い。
財爻持世益財栄,若問求財定称心;更得子孫臨応上,官鬼従他断不成。
妻財持世は財帛に利あり、財を求めれば必ず意に適う。もし応爻にさらに子孫を得れば、官鬼の患いは働きかけることができない。
兄弟持世克妻財,憂官未了事還来;鬼旺正当防口舌,身強必定損其財。
兄弟持世は必ず妻財を克し、官訟の憂いは未だ終わらず、紛擾がまた来る。鬼旺の時は口舌是非を防がねばならない。兄弟旺相ならば身も強く、必定で金銭を損耗する。
諸爻持世決は六親持世吉凶の速查法則である。世爻は求測者自身を表し、六親が世に臨むことは求測者の当下の核心状態と主要矛盾を表す。子孫持世は福、官鬼持世は憂、財爻持世は利、兄弟持世は損——これは六親の本性が「自己」の層面に直接投射されたものである。
六親持世の吉凶論理は現代の文脈に転化できる:
断卦する時、まず世爻の臨む六親を見れば、求測者の今の核心状態と運勢の基調を迅速に判断できる。ただし旺衰と結合して判断しなければならない。同様に子孫持世でも、旺相の者は真の憂いなし、休囚の者は心はあっても力が伴わない;同様に官鬼持世でも、旺相の者は災い重く、衰弱の者は根拠のない心配に過ぎない。
世応相生則吉,世応相克則凶,世応比和事却中,作事謀為可用。
世爻と応爻が相生ならば吉、相克ならば凶、比和ならば事は中道にあり、謀為は行うに値する。
応動他人反変,応空他意難同,世空世動我心慵,只恐自家懶動。
応爻が発動すれば、相手に変数があるかもしれない。応爻が逢空すれば、相手の心持ちは測り難い。世爻が逢空または発動すれば、自分の心が惰弱で気力がなく、恐らく自分が動こうとしないことによる。
世応関係は六爻卦における**「我」と「相手/対象」**の核心的枠組みである。相生は吉、相克は凶、比和は中性的である。応爻の動は相手の変心を表し、応爻の空は相手が実在的でないことを表す。世爻の空と動は問題が自分側にある。
これは実際には一種の関係診断ツールである。協力、婚姻、訴訟、交渉のいずれであっても、世応生克は双方の基本的な態勢を直接反映する。応動は相手に動作や変数があることを示す。応空は相手の態度が明確でないことを示す。世空世動は求測者に注意を促す:問題は自分の態度と行動力にあるかもしれない。
実戦では、世応分析を他の情報と交差検証すべきである。例えば:応爻が空亡かつ休囚なら、相手に誠意や能力がない。応爻が旺相かつ動いて世を生むなら、相手が積極的に有利に働く。もし世爻が空亡なら、求測者にまず自身の状態を調整してから事を謀ることを提案する。
世応当中両間爻,発動所求多阻隔,仮饒有気事分明,必定叨叨方始得。
世応の間の二つの間爻が発動すれば、求める事に多くの阻隔がある。間爻に気があって事理が分明であっても、必ず口数を尽くして何度も交渉して始めて成功する。
世応当中両間爻,忌神発動莫相交。元辰与用当中動,事到醘醄始得梢。
間爻が忌神であれば発動に交わるべからず。間爻が原神または用神であれば、事はしばらくの「泥酔のような」混乱と時間の浪費を経て、始めて結末を得る。
間爻は世応の間の「中間地帯」——事の推進過程における仲介、障害、第三者的要素を代表する。間爻の発動は、事が順風満帆ではないことを示す。間爻の性質(忌神か原神か)が抵抗の性質と最終結果を決定する。
間爻は現代の文脈では**「中間環節」**と理解できる:中間者、承認プロセス、物流環節、第三者の介入など。間爻の動は中間環節に変数があることを意味する。忌神が間爻であれば、仲介者が事を壊す。原神が間爻であれば、中間環節は最終的に事を推進できるが、プロセスは長く心力を費やす(「事到醘醄」という比喩は極めて生き生きとしている——事が酒に酔ったように目まいがするまでに折腾されて、ようやく決着が見える)。
身上臨官不見官,所憂畢竟變成歓,目前凶事終須吉,緊急還来漸漸寬。
身爻が官鬼に臨むが卦中に官鬼が現れない(伏蔵して卦に入らない)なら、憂えた事は結局凶が吉に変わり、緊急の状況は次第に緩和される。
身臨天喜与青龍,定期喜事入門中。若逢駅馬身臨動,出路求謀事事通。
身爻が天喜または青龍に臨めば、定期的に喜事が門に入る。身爻が駅馬に臨んでまた発動すれば、外に出て事を謀れば道道が通じる。
身爻切忌入空亡,作事難成且守常,化入空亡尤要忌,勧君安分守家邦。
身爻は空亡に入るのを最も忌む。事は成り難く、常を守って動かざるべし。身爻が空亡に化入するのは特に警戒すべきで、身を安んじて分を守ることを勧める。
身爻は求測者がこの事において「この身」が置かれている具体的な境遇を表す。身が官に臨んで官が見えないなら、圧力はあるがその圧力が「消されている」。身が天喜青龍に臨めば、喜事の加護がある。身が駅馬に臨んで動けば、外出に適する。身が空亡に入れば、自身のエネルギーが不足しており、静にするのが良く動くのは良くない。
身爻の核心的問題は次のように帰結できる:「私はこの局面でいったいどういう状態にあるのか?」空亡は「心ここにあらず」または「力が心に伴わない」ことを意味し、この時は無理に推進するより守成する方が良い。駅馬動は「動けば道が開ける」ことを意味し、出行・異動・転向に適する。これは行動のタイミングに対する精確な指導である:空亡なら動かず、駅馬なら必ず動く。
伏克飛神為出暴,飛来克伏反傷身;伏去生飛名泄気,飛来生伏得長生。
伏神が飛神を克せば、伏神が暴れ出て力がある。飛神が伏神を克せば、伏神は傷を受けて出難い。伏神が行って飛神を生めば、伏神は気を泄らして力がなくなる。飛神が来て伏神を生めば、伏神は長生を得て力がある。
爻逢伏克飛無事,用見飛傷伏不寧;飛伏比和為有助,伏蔵出現審来因。
一般に爻が飛神に対して伏神が克すの逢えば飛神は事なきを得るが、用神が飛神に傷つけられれば心は安らかではない。飛伏が比和なら相互に助けがあり、伏神がいつ出現するかは、その来因と条件を審らかにしなければならない。
飛伏体系は用神が卦に上らない情形に対処するために用いる。本宮卦の六親を伏神(隠された真実の情報)とし、起こした卦の対応する爻位を飛神(表面に現れた情報)とする。両者の生克関係が伏神が「出伏」できるか否か——つまり事の真相が浮上できるかを決定する。
四種の基本関係:
飛伏は**「表象と真相」の関係**と理解できる。伏神は真実であるが直接には現れない情報、飛神は表面に現れた蔽いの層である。伏克飛、真相は自ずから浮かび上がる。飛克伏、真相は抑圧される。飛生伏、環境が真相の暴露に有利に働く。伏生飛、真相が表面の仮象を「養って」おり、仮象をより欺瞞的にしている。
易卦陰陽在変通,五行生克妙無窮;時人不辨陰陽理,神殺将来定吉凶。
易卦の陰陽変化は変通に貴さがあり、五行生克の妙は限りがない。当世の人は陰陽の理を弁別せず、ただ神煞だけで吉凶を定める。これは本末転倒である。
この歌は六爻体系において極めて重要な方法論的警告である:神煞はただの補助的参考に過ぎず、五行生克こそが根本である。五行旺衰生克を措いて、神煞のみで吉凶を断じるやり方は、捨本逐末である。
これは現代のデータ分析における**「主変量と共変量」**の区別に類似している。五行生克関係は主変量であり、吉凶の方向性を与える要素である。神煞は共変量であり、情境記述と細部補充を提供するだけである。神煞に過度に依存するのは、ダッシュボードの飾りランプで車速を判断し、エンジンの回転数と路面状況自体を無視するようなものである。
初心者は特に注意すべきである:まず五行の格局を立て、後に神煞の細部を参ずる。どんな卦を断るにも、先に五行生克旺衰を解き、その後神煞を補助的修飾として用いる。もし両者が衝突するなら、五行生克を基準とする。
看卦先須看忌神,忌神宜静不宜興;忌神急要逢沖克,若遇生扶用受刑。
卦を見るにはまず忌神(用神を克す爻)を見る。忌神は安静であるべきで、発動すべきではない。忌神は沖克で抑圧されるのが最も良い。もし生扶を得て旺になれば、用神は必ず刑克を受ける。
忌神とは用神を克す爻である。断卦する時、忌神の動静旺衰が直接に用神の安否を決定する。忌神が安静なら禍は発動しない。忌神が発動して生扶を得れば用神は必ず傷つく。忌神が沖克されれば用神は救われる。
元辰出現志揚揚,用伏蔵兮也不妨。須要生扶兼旺相,最嫌沖克及刑傷。
元神(用神を生じる爻)が卦中に現れれば、志気は高らかである。用神がたとえ伏蔵していても差し支えない。ただし元神自身は生旺で扶助がなければならず、最も沖・克・刑傷を嫌う。
**元辰(原神)**は用神の「後ろ盾」である。原神が旺相なら、用神が暫時現れなくても、頼れるものがいる。原神自身が克されれば、用神は庇護を失い、局勢は危険になる。
用逢泄気動揺揺,作事消疏不遂頭,最喜元辰相救助,忌神発動切須愁。
用神が行って生じる所の爻を生じることを泄気と為し、自身の力を小さく弱くし、事をすれば振るわず思いのままにならない。原神が発動して来て生助するのを最も喜び、以て泄気の損を補う。もし忌神が発動して克しに来れば、力がなくて抵抗できず、凶険が増す。
例:子孫爻を用神とする。もし行って財爻を生めば、即ち泄気であり、自身が弱くなる。もし兄弟爻(原神)が発動して生助しに来れば、子孫の力は増す。もし父母爻(忌神)が発動して克しに来れば、子孫は力なく抵抗できない。
泄気は用神が「エネルギーを出力する」状態である。用神が本旺で泄気するのは正常な払い出し。用神が本弱で泄気するのは透支である。原神は泄を補うことができ、忌神が虚に乗じて入れば大凶である。
卦遇六爻安静,且看用与日辰,日辰克用及沖刑,其事宜当謹慎。
六爻すべて静かな卦は、重点を用神と日辰の関係に見る。日辰が用を克し、沖し、刑するなら、この事は慎重に対処すべきである。
更在世応推究,忌神切莫加臨,世応臨用及元辰,作事断然昌盛。
さらに世応の関係を推究し、忌神が決して世応に臨んではならない。世応が用神または原神に臨めば、事をすれば必ず盛んになる。
六爻がすべて安静の時、日辰が最大の変数となる。日辰は当下の時機と外部環境を表し、日辰の用神に対する生克沖合が、静卦の吉凶を断じる鍵である。世応の位置にある六親も忽せにできない。
六爻乱動事難明,須向親宮看用神。用若休囚遭克害,須知此事費精神。
六爻が乱動すれば、事は紛雑して明らかにし難い。この時は本宮卦に還って用神の状態を見なければならない。用神が休囚でかつ克害に遭っていれば、後のこの事は必ず心神を費やし、軽々しく成就することは難しい。
六爻乱動は変数が多すぎ、局面が制御不能であることを意味する。この時、すべての互動の「騒音」が主信号を溺れさせる。解決の道は用神本体への回帰——どれだけの爻が動いていても、最終的に用神に作用する結果こそが鍵である。
六爻乱動は現代の経営における**「多重変化の同時発生」**に類似している:人員異動、政策変更、市場変動、技術更新が同時に到来し、局面は極度に複雑化する。この時、決定の原則も同様である:核心目標に立ち返り、各種の変化が核心目標に与える純効果を評価するのであり、すべての変数を追跡しようとするのではない。
用象如無或落空,就将本卦六親攻,動爻生用終須吉,若遇交重克用凶。
用神が卦に上らなければ、または空亡に落ちたら、本宮卦の中からその六親用爻(伏神)を尋ね出して判断する。動爻が用神(または伏神)を生じ合すれば終に吉。もし動爻が用神(または伏神)を克すのに遇えば凶。
およそ事を問うには、先に用爻を確定する。例えば子孫を問えば、子孫を用爻とする。動爻が生じ合すれば吉、沖克すれば凶。用爻が卦に上らなければ、または空亡に落ちたら、本宮六親の中から用爻を尋ね出し、飛伏の生克を審明して吉凶を定める。まさに云う所の「明用爻之得失、定事体之吉凶」である。
用在旁宮号伏蔵,若遭刑克定非祥,縦然生旺無刑克,作事平平不久長。
用神が本宮卦になく旁宮にあるのを伏蔵と号す。もし刑克に遭えば必定で不祥。たとえ生旺で刑克がなくとも、事は平凡で長く続かない。
卦中に本宮の卦がなければ、伏蔵と曰う。 各宮の第五、第六、第七卦はみなこれである。また云う:「無気伏蔵、只利暫時之用。」
用爻出現在親宮,縦値休囚亦不凶,更得生扶兼旺相,管教作事永亨通。
用神が本宮卦に現れれば、たとえ休囚でも凶ではない。さらに生扶を得て旺相であれば、事は必ず長く亨通する。
例:庚申日に卦を占い、寅木の子孫を用爻と得る。日辰庚申金に克され、日辰が用を克するのは、本は凶であるが、もし卦中に亥子水の原神が発動すれば、水は木を生じ、また事なきを得る。
又例:庚申日に卦を占い、子水の妻財を用爻と得る。庚申金は子水を生じることができ、かつ申子辰の三合があり、日辰と用神が相生合すれば、大吉である。
「用爻急要日辰生扶」、即ちこの意である。
空在旁宮不断空(伏蔵不论空亡),空如出現却為空;忌神最喜逢空吉,用与元辰不可空。
旁宮に伏蔵している者は空亡と論じない。卦中に現れて逢空するのは、これが真の空である。忌神の逢空は吉。用神と元神は絶対に空であってはならない。
春土夏金秋是木,三冬逢火是真空。
春の辰戌丑未(土)、夏の申酉(金)、秋の寅卯(木)、冬の巳午(火)、四季月の亥子(水)は、これを真空と為す。旬中にこの真空の卦を占めば、たとえ表面は吉でも終には凶に帰する。
空亡の分層:伏蔵は空と為さない、ただ卦中に現れて旬空に逢うのを真の空とする。真空の中にまた仮空と真空を分ける(旺相有気の空は仮空、死絶無気の空は真空)。用神が真空に逢えば事は成り難く、忌神が真空に逢えば禍は自ずから消える。
問卦先須問日辰,日辰克用不堪親,日辰与用相生合,作事何愁不称心。
断卦はまず日辰を問う。日辰が用神を克せば頼るに足らず。日辰と用神が相生相合すれば、事をすればどうして心のままにならぬことを憂えようか。
日辰は一卦の時間座標であり、当下の時機の力を表す。日辰が用神を生合するのは当時に力を得たことであり、日辰が用神を克冲するのは当時に制約を受けたことである。日辰は六爻体系において権重が極めて高く、応期と吉凶を断じる鍵となる参照である。
青龍空亡家虚喜,朱雀空亡訟得理。
青龍が逢空すれば、家に名ばかりの喜びがあり、空喜びに終わる。朱雀が逢空すれば、訴訟はかえって理を得る。
勾陳空亡無勾連,螣蛇空亡怪異已。
勾陳が逢空すれば、連座・引っかかりの事がない。螣蛇が逢空すれば、怪異・乱夢の事は自ずから消え去る。
白虎空亡病可痊,玄武空亡盗賊死。
白虎が逢空すれば、病は癒えることができる。玄武が逢空すれば、盗賊の跡は絶える。
青龍百事尽調和,朱雀文書公事来。勾陳克世争田土,螣蛇入夢十分乖。白虎主多驚与厄,若言玄武失其財。
青龍が爻に臨めば百事が調和する。朱雀は文書・公事を主る。勾陳が世を克せば田土の争いがある。螣蛇が爻に臨めば怪異な悪夢が多い。白虎は驚険と厄難を主る。玄武を言えば、財を失う。
父動当頭克子孫,病人無薬主昏沈。姻親子息応難得,買売労心利不存。観望行人書信動,論官下状理先分。士人科挙登金榜,失物逃亡要訴論。
父母爻の発動はまず子孫を克す。病を測れば薬もなく、病勢は昏沈とする。婚姻・子宝は得難く、商売は心を労して利がない。行人を測れば書信が到来し、訴訟は理がある。読書人は科挙に登第できる。
子孫発動傷官鬼,占病求医身便痊。行人買売身康泰,婚姻喜美是前縁。産婦当生子易養,詞訟私和不到官。遏貴求名休進用,勧君守分聴乎天。
子孫の発動は官鬼を克す。病を占えば医を求めれば即ち癒える。行人は平安、商売は順調。婚姻の喜び美しさは前世の縁である。産婦は順調に子を生み育て易い。詞訟は私下に和解でき、官に上がるまでもない。ただし貴人に逢い官を求めることは不利で、分を守るべきである。
官鬼発動克兄弟,婚姻未就生滞疑。病因門庭禍祟来,耕種蚕桑皆不利。出外逃亡定見災,詞訟官非有囚系。買売財軽賭博輸,失脱難尋多暗昧。
官鬼の発動は兄弟を克す。婚姻は未だ成らず疑念が生じる。病は家宅の禍祟により来たる。耕種・蚕桑はみな順調でない。外に出て逃げれば必ず災厄を見る。詞訟・官非は牢獄の災いがあるかも知れない。買売は利が薄く、賭博は必ず負け、失せ物は見つけ難く多くの隠情がある。
財爻発動克文書,応挙求名総是虚。将本経営為大吉,親姻如意楽無虞。行人在外身将動,産婦求神易脱除。失物静安家未出,病人傷胃更傷脾。
妻財の発動は父母(文書)を克す。科挙受験・名声追求はすべて空しい。だが元手で経営するのは大吉、婚姻は意のままに憂いなし。行人は外にいて身を動かして帰宅しようとしている。産婦は産み易く、神に祈れば容易く厄が除かれる。失せ物はまだ家の中にあり、病人は胃を傷つけ脾をも傷つける。
兄弟交重克了財,病人難癒未離災。応挙雷同為大忌,官非陰賊耗銭財。若帯吉神為有助,出路行人尚未来。貨物経商消折本,買婢求妻事不諧。
兄弟の発動は妻財を克す。病者は癒え難く災難からまだ離れられない。科挙受験は文章が人と酷似するのを最も忌む(兄弟は同輩競考のため)。官非・陰賊は銭財を耗す。もし吉神を帯びれば助けとしてあるが、出掛けた行者はまだ帰って来ない。経商は元手を減らし、婢を買い妻を求めるのは事が調わない。
父母持世及身宮,旺相文書喜信逢;田宅禾苗皆遂意,占胎問病却成凶。
父母が世あるいは身爻に臨めば、旺相の時は文書の喜信が訪れる。田宅・禾苗の事はすべて意に任せて順調。ただし胎産・疾病を占えば凶となる。
子孫持世為福神,事成憂散穀財盈;占胎問病重重喜,遏貴求官反不亨。
子孫持世は福神であり、事は成り憂いは散じ穀財は満ちる。胎産・疾病を占えば重ねて喜びがある。ただし貴人に逢い官を求めるのは反って順調でない。
官鬼持世必得官,文書印信両相看;占婚問病倶凶兆,破宅傷財身不安。
官鬼持世は必ず官禄を得、文書印信が相伴う。ただし婚姻・疾病を占えば皆凶兆であり、宅を破り財を傷つけ身は安らかでない。
陰為妻妾陽為財,持世持身総称懐;財穀田蚕収百倍,若占病産鬼為胎。
妻財の持世(陰爻は妻妾に当たり、陽爻は財帛に当たる)は、旺相ならば総じて心を称える。財穀・田蚕の収穫は百倍。ただし病・産を占えば、財爻は鬼の「胎」となり芳しくない。
陽為兄弟陰姉妹,所問所謀皆退悔;又使凶神同位臨,到頭不遂空労費。
兄弟持世(陽は兄弟に当たり、陰は姉妹に当たる)は、謀る所は皆退悔を主る。もしさらに凶神が同位に臨めば、到頭事は心に適わず、無駄に労費する。
父母化父母,文書定不許;化子進人丁,化鬼身遷挙;化財宅長憂,兄弟本身取。
父母爻が父母爻に化すれば、文書の事は必ず適わない。子孫に化すれば人丁が増える。官鬼に化すれば自身に昇進・異動がある。妻財に化すれば家宅の長上に憂いがある。兄弟に化すれば自身に連座が及ぶ。
子孫化子孫,人財両称情;化父田蚕旺,化財加倍栄;化鬼憂病産,兄弟必相争。
子孫爻が子孫爻に化すれば、人も財も両方ともに意に適う。父母に化すれば田蚕が旺盛になる。妻財に化すれば倍加して栄える。官鬼に化すれば病・産の事を憂える。兄弟に化すれば必ず争いがある。
官化官為禄,求官宜疾速;化財占病凶,化父文書逐;化子必傷官,化兄家不睦。
官鬼が官鬼に化すれば禄位であり、官を求めるには迅速な行動が良い。妻財に化すれば病を占うと凶。父母に化すれば文書の追及がある。子孫に化すれば必ず官星を傷つける。兄弟に化すれば家宅が睦まじくない。
妻財化妻財,銭龍入宅来;化官憂戚戚,化子笑哈哈;化父宜家宅,化兄当破財。
妻財が妻財に化すれば、金が家に入って来る。官鬼に化すれば心配が絶えない。子孫に化すれば大笑いする。父母に化すれば家宅に良い。兄弟に化すれば財を破る。
兄弟化兄弟,凡占無所利;化父父憂驚,化財財未遂;化官身有災,化子却如意。
兄弟が兄弟に化すれば、どんな占いも利するところがない。父母に化すれば父母に憂驚がある。妻財に化すれば財運が順調でない。官鬼に化すれば自身に災いがある。子孫に化すればかえって意のままになる。
六親変化歌が論じるのは動爻が化出する変爻の六親属性が断卦に与える影響である。爻が動いてから生じる化爻は、事物の発展の趨勢指向である。何の六親を化出するかは、事がその六親の代表する領域に向かって変化することを示す。化出した六親と原の六親との関係(回頭生か、回頭克か、泄気か、比和か等)は、吉凶転化を断じる重要な内容である。
爻の変化は事物がA状態からB状態への転化と理解できる。例えば妻財の官鬼化は、「財を得る」ことから「患い」への転化である。妻財の子孫化は、「利を得る」ことから「さらに大きな好材料」への転化である。これは事件の発展軌跡の動的予演である。
発動青龍万事通,進財進禄福無窮。臨凶遇殺都無礙,惟忌臨金与落空。
青龍の発動は万事に通じ、財を進め禄を進めて福は限りがない。凶神悪煞に臨んでも差し支えない。ただ金に臨む(金は木を克し、青龍は木のため克を受ける)のと落空を忌む。
朱雀交重文印旺,殺神相并謾労功。是非口舌皆因此,持水臨空却利公。
朱雀の発動は文印を旺盛にする。殺神と相并べば努力も空しい。是非口舌は皆これによって起こる。ただし水爻に持すれば(水は火を克し、火は朱雀のため)または空に臨めば公事に利がある。
勾陳発動憂田土,累歳迍邅遇殺逢。持水落空方脱洒,縦饒安静也迷蒙。
勾陳の発動は田土の憂いを主る。殺神に逢えば年々困頓する。水爻に持するか落空すれば、やっと身軽になって自由になる。勾陳はたとえ安静であっても、惑い朦朧とすることを主る。
螣蛇発動憂萦絆,怪夢陰魔暗裏攻。持木落空方始吉,交重旺相必然凶。
螣蛇の発動は思い煩いが絡みつくことを主り、怪夢・陰魔が暗闇から攻めて来る。木爻に持する(木は火を生じ、螣蛇の気を泄らす)か落空すれば、初めて吉。発動旺相は必ず凶。
白虎交重喪悪事,官司病患必成凶。持金坐世妨人口,遇火臨空便不同。
白虎の発動は喪事・悪兆を主り、官司・病患は必ず凶となる。金爻に持ち世に坐すれば人口に障りがある。火爻に遇うか空に臨めば話は変わってくる。
玄武動揺多暗昧,若指旺相賊交攻。土爻相并邪無犯,帯殺依然咎在躬。
玄武の動揺は多くが暗昧を主る。旺相を指せば盗賊が交攻する。土爻が相并べば邪気は犯し難い。だが殺神を帯びれば、禍咎は依然として自らの身にある。
天符青龍木,発動加官禄;在外益資財,内揺生眷属。
太歳爻が青龍(木)に臨めば、発動して官禄が加わる。外卦で動けば資財が増え、内卦で動けば子孫が生まれ眷属が増える。
天符朱雀火,文書非小可;殺并是非生,内揺家事瑣。
太歳が朱雀(火)に臨めば、文書の事は軽んじられない。殺神と相并べば是非が生じる。内卦で動けば家事が煩雑になる。
天符勾陳土,田蚕十分許;殺并事勾連,螣蛇同類取。
太歳が勾陳(土)に臨めば、田蚕の事は十分に良い。殺神と相并べば事が引っかかり続け、螣蛇と性質が近い。
天符白虎金,経営必称心;殺神如并者,禍患定来侵。
太歳が白虎(金)に臨めば、経営は必ず意に適う。だがもし殺神と相并べば、禍患が必ず来て侵す。
天符玄武水,陰私并賊鬼;若于吉神交,変憂而成喜。
太歳が玄武(水)に臨めば、陰私・盗賊・鬼祟を主る。だがもし吉神と交われば、憂いを変じて喜びとなる。
月建為青龍,動則不雷同;内揺人口旺,外動禄財豊。
月建が青龍に臨めば(正月寅爻の動が即ちこれ)、発動すれば並々ならぬ。内卦で動けば人口が旺盛に、外卦で動けば禄財が豊かになる。
前三為朱雀,文書不待約;吉助有升遷,殺交遭系縛。
月建の前三(寅月の前三は辰の如し)は朱雀に当たり、文書の事は約束を待たずに自ずから来る。吉神の助けを得れば昇進の喜びがある。殺神と交われば繋縛の苦しみに遭う。
後三為玄武,所謀皆不許;在外損銭財,在家憂宅主。
月建の後三は玄武に当たり、謀る所は皆なかなか適わない。外にあっては銭財を損ない、家にあっては宅主を憂える。
対宮為白虎,凡占当忌取;外動有憂驚,内揺生疾苦。
月建の対宮(沖の位)は白虎に当たり、およそ占うに忌むべきである。外で動けば憂驚があり、内で動けば疾病の苦しみが生じる。
後一為勾陳,連連砕事侵;旺相尤為咎,休囚禍更深。
月建の後一は勾陳に当たり、絶え間なく些末な事が侵して来る。旺相は特に咎があり、休囚は禍がより深い。
螣蛇正辰起,逐月逆流行;内外皆為咎,空亡却称情。
螣蛇は正月辰から起こり、月を逐って逆行する。内外ともに咎であり、ただ空亡に落ちればかえって意に適う。
日建加青龍,則禄喜重重;朱雀宜施用,勾陳事未通。螣蛇多怪異,白虎破財凶;玄武陰私撓,応在日辰中。
日建爻が青龍に臨めば、禄喜が重なる。朱雀に臨めば事を行うに良い。勾陳に臨めば事が通じない。螣蛇に臨めば怪異が多い。白虎に臨めば財を破り凶。玄武に臨めば陰私の妨げがある。その応験は皆日辰の五行属性の中にある。
問喜宜天喜,消愁天解星。大殺休施用,咸池莫問婚。病遇天医瘥,囚因血忌刑。求雨占雷殺,占身忌殺神。往亡休出入,負結好饒人。三丘并五墓,飛簾及浴盆。四般休問病,占孕亦憂驚。公訟忌刑害,亡劫事難伸。天徳与財徳,万事得円成。吉凶随例断,慎勿順人情。凶処忌有気,吉処忌凶神。子旬無戌亥,六甲細推論。
喜事を問うには天喜を使うのが良い。愁いを消すには天解星。大殺は施用すべきでない。咸池で婚姻を問うことなかれ。疾病は天医に遇えば癒え、囚禁は血忌のために刑がある。雨を求めるには雷殺を占い、身を占うには殺神を忌む。往亡の日は出入りすべきでない。三丘、五墓、飛廉、浴盆の四種の神煞は病を問うべきでなく、妊娠占も憂い恐れる。公訟は刑害の神を忌む。天徳と財徳は、万事に円満を得られる。吉凶は規則に従って断じ、人の情に順って偏ってはならない。凶神が旺相有気なのはより凶であり、吉神が凶神と相并ぶと影響を受ける。甲子旬中は戌亥が空、六甲旬空を細かく論じなければならない。
神煞は六爻体系において補助的情報タグとして位置づけられる。天喜、天解、天医、天徳などの吉神の加臨は有利な修飾であり、大殺、咸池、往亡、三丘五墓などの凶神の加臨は不利の警告である。ただし一切は五行生克旺衰を根本的な判断根拠としなければならない。神煞は五行格局を変えず、情境の彩りを提供するだけである。
神煞体系は**「情境タグシステム」に类比できる。天喜≈「良い事が起こる雰囲気」。天解≈「面倒を化解する契機」。天医≈「専門的な治療の経路」。咸池≈「感情のもつれの警告」など。実際の応用では、これらのタグは断卦者に事の性質と詳細をより精確に記述する**助けとなるが、核心的な五行の力の分析を取って代わるべきではない。
神煞を詳細補足層として使用することを提案する:
| 占事 | 用いるべき神煞 | 忌むべき神煞 |
|---|---|---|
| 婚姻 | 天喜、天徳 | 咸池、大殺 |
| 疾病 | 天医、天解 | 三丘、五墓、飛廉、浴盆 |
| 出行 | 駅馬、天徳 | 往亡 |
| 官訟 | 天解、天徳 | 刑害、亡劫 |
| 求財 | 財徳、禄馬 | 大殺 |
この表は『鬼谷分爻』から輯録したもので、各占事類における六爻の爻位の対応関係を示す:
| 占事 | 初爻 | 二爻 | 三爻 | 四爻 | 五爻 | 六爻 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 天時 | 雲 | 露 | 風 | 雷 | 雨 | 天 |
| 家宅 | 井 | 竈 | 床 | 門戸 | 人口 | 棟宇 |
| 身命 | 小口 | 妻妾 | 兄弟 | 母 | 父 | 廟宇 |
| 国事 | 庶民 | 士子 | 大夫 | 公侯 | 天子 | 太廟 |
| 鬼神 | 井神 | 司命 | 家先 | 土地 | 社司 | 天神 |
| 求謀 | 心事 | 身事 | 家事 | 人事 | 官事 | 国事 |
| 疾病 | 足 | 腿肢 | 腰腹 | 胸肋 | 心肺 | 頭脳 |
| 六畜 | 鶏犬 | 猪 | 羊 | 牛 | 馬 | — |
| 出行 | 己身 | 伴侣 | 行李 | 車馬 | 道路 | 店舎 |
| 買売 | 行貨 | 己身 | 伴侣 | 中途 | 店舎 | 地頭 |
| 蚕桑 | 蚕 | 苗 | 葉 | 桑枝 | 蔟 | 繭 |
| 田禾 | 牛 | 穀種 | 田埂 | 禾苗 | 倉廩 | 水 |
| 行人 | 足 | 身 | 門 | 戸 | 道路 | 地頭 |
| 産育 | 産婦 | 胞胎 | 看生 | 夫身 | 収生婆 | 公婆 |
| 斗殴 | 口舌 | 罵詈 | 拳手 | 梃杖 | 刀槍 | 官断 |
| 詞訟 | 耆保 | 州県 | 府 | 監司 | 部台 | 聖駕 |
| 盗賊 | 家賊 | 都里 | 街市 | 外県 | 外府 | 外省 |
| 逃亡 | 郷 | 市 | 鎮 | 県 | 州 | 外境 |
この表は六爻体系における**「空間的分層」の思考様式を示している。各爻位は一つの近いところから遠いところへ、内から外への層に対応する。初爻は最も基層で最も身近なところ、六爻は最も頂層で最も遠いところである。この分層構造は様々な占事領域に適用され、統一的な「座標系」**を形成している。
爻位分層の思考様式は現代でも応用できる。例えば疾病:初爻(足底)から六爻(頭脳)への逓進は、「身体末端から中枢へ」の空間概念に転化できる。買売:行貨(初)から地頭(六)の分層は、「供給端から需要端」へのサプライチェーンのノード概念に転化できる。爻位対応関係を理解することで、問題の所在を精確に特定する助けとなる。
断卦において、爻位定位は判断範囲を絞り込む助けとなる。例えば、家宅を測れば二爻が動けば問題は竈または台所にあり、行人を測れば四爻が動けば人は道中にあるか移動中であり、疾病を測れば六爻が動けば病は頭部または思考の層面にある。爻位は精密な定位の補助ツールであり、用神・世応・六神などと総合して判断すべきである。
当代学者の六爻体系に関する研究方向: