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卜筮全书
天地が混沌とし初めて開けた時、万物は未だ分化していなかった。盤古が太极を定めて陰陽の両儀に分け、伏羲が陰陽を定めて八卦を画き、周の文王が『易』を演じ、孔子が『繋辞』を作った。六十四卦の中において飛伏の変化を考察し、三百八十四爻の内において吉凶を判定する。易道は天地を包み、物外の因縁を知ることができ、その理は乾坤に契合し、ましてや人間界の禍福においておや。
人々が問卜に訪れるのは、必ず心に動静吉凶の惑いがあるからである。学者が推占するには、浅深高下の別を識るべきである。秘旨は口伝によるとはいえ、奥妙は実に天然より出ずる。事には万般の差異があるが、理には二つとない。静中に動あることを識るべく、吉処に凶の蔵することを明らかにすべきである。静は動の先機であり、吉は凶の根本である。もし卦象の安静に逢わば、専ら暗動と空亡を尋ぬべし。もし爻象の発動を見ば、吉凶を察して造化を分かつ。諸爻皆吉なれば、更に吉中に凶の蔵するを防ぐべし。大象皆凶なれば、凶中に吉あるを識るべし。もし乱動に逢わば、先ず用爻を見よ。用爻に彼我の分かれあり、得失は衰旺より決断す。六爻上下、吉凶は全て日辰に懸かり、一卦の中、主宰は世応を外れず。生旺墓絶を細かに察し、克害刑沖を精詳に究む。吉凶これによって分かれ、禍福これによって定まる。貴人が禄馬に乗ずれば、たとえ吉慶に非ずとも凶なし。天喜が青龍に会すれば、悲哀に遇うとも終に喜びあり。白虎の動は本来佳況に非ず、惟だ孕育のみ反って吉神となる。子孫の興隆は総じて禎祥と曰うも、功名を問うには偏に悪客。官鬼は世に持するに不宜、名を求め婚を娶るには両つながら相宜し。妻財は全て身を扶くるを喜ぶも、父母の文書は偏に畏忌す。玄武は陰私・失脱を主り、螣蛇は怪異・虚驚を主る。朱雀は本来官非を主るも、仕宦に当たりては喜美を生ず。勾陳は田土に職を専らにし、行人は終に見て遅留す。
凡そ身命を占うには、先ず用爻を察す。造化が生物を創るの初め、先ず人身有りて後に万物有り。故に首章において先ず身命を論ず。卦名を以て妄りに断ずべからず。高低を剖決するには、必ず用爻の動静・興衰・刑冲克害及び空亡等の象を参究し、その実質を取って、始めて吉凶禍福・貴賤賢愚を決断すべし。伯子公侯、これによって定まる。
刑克害沖、一生の得失を断ず。
刑とは:三刑。子は卯を刑し、卯は子を刑す。寅は巳を刑し、巳は申を刑し、申は寅を刑す。丑は戌を刑し、戌は未を刑し、未は丑を刑す。辰午酉亥は自刑。以上に言う所の刑は、陰陽反徳なり。凡そ占に日辰の刑・動爻の刑有り。もし父母を刑せば、双親を損ず。財爻を刑せば、妻妾を傷つく。骨肉が刑に逢えば、傷残せざること無し。ただ何限の中に在るかを看て、便ち何年の刑克を知るべし。其の他の者は此に仿いて推詳す。
克とは:陰陽相和せざるが故に、相克す。凡そ財福の吉神の我を克するに遇わば、仍お吉。鬼殺の凶神の我を克するは、大凶。
害とは:穿心六害。恩未だ結ばず、怨み已に生ず。子は午を沖し、午は未に合す。是を子未の六害と謂う。寅は申を沖し、申は巳に合す。是を寅巳の六害と謂う。卯は酉を沖し、酉は辰に合す。是を卯辰の六害と謂う。余は皆此に仿う。六害見えば、骨肉の情疏く、六親の分薄く、夫妻協わず、子息生じ難し。
沖とは:子午・卯酉・辰戌・丑未・寅申・巳亥、対沖するは是なり。年月の沖・日辰の沖・世応の沖有り。凡そ財福の沖に逢うは則ち凶、鬼殺の沖に逢うは則ち吉。爻は安静なりと雖も、沖を見れば則ち暗動と為す。動爻の沖に遇うは則ち散ず。空亡の沖に遇うは則ち空ならず。沖は則ち動き、動きは則ち戦い、戦いは則ち争う。
興衰動静、三限の栄枯を決す。 大象の旺衰有り、爻象の旺衰有り。凡そ身命を卜するに、大象の旺なるを得るは、亦是れ好処、壮実の根基と称すべし。更に爻象の吉利を得れば、乃ち十全の造化。大抵、卦の旺なるは爻の旺なるに如かず。人の根源は卦に系り、爻に系らず。命の吉凶は爻に在り、象に在らず。更に動静吉凶を看れば、三限の栄枯、実にこれにおいて決す。
財福に遇わば、則ち富貴栄華。 妻財・子孫は雖も吉神と為すも、もし旺相有気に遇い、或いは貴人を帯び進神を併せ、卦中の得地の処に臨み、来って世爻を生合せば、貴は則ち官を加え禄を進め、富は則ち福を発し財を生ず。更に日辰・月建・青龍の同位を得れば、乃ち大発大旺。縱え螣蛇・白虎に臨むとも、凶と為さず。小に盤折有りと雖も、大体を傷つくる能わず。但し破沖に逢い併せて克を受くるを怕る。方に無用と為す。凡そ占は何限の中に立つかを看て、便ち何時の発達を知るべし。もし正卦外三爻・支卦内三爻に臨めば、得地と称す。正卦内三爻に臨むは、落陷と名づく。もし支卦外三爻に在れば、晩景の福と称す。
兄鬼に遇わば、則ち貧窮破敗。 兄弟・官鬼の二者は皆吉神に非ず。卦中もし兄弟の発動に遇わば、争訟是非、門戸を分ち割き、或いは資財を破耗し、或いは生涯冷淡にして、皆これが因なり。官鬼は疾病患難を主る。朱雀・官符を加うれば、口舌官灾有り。玄武・天贼を加うれば、逃亡失脱有り。白虎・喪門を加うれば、喪亡孝服を主る。凡そ占に遇うて、無気にして動かざるは猶お可し。旺相発動は最も凶。もし沖散せられ克を受け、及び空亡に落つるは、此の等の限中、平を以て福と為す。もし正卦外三爻・支卦内三爻に遇うは、最も佳からず。正に成立の時に当たり、此の凶悪の輩に遭えば、安んぞ発福の象有らんや。もし早歳に在れば、顛沛災迍なり。或いは暮年に当たれば、終に結果無し。
世は平生の本、応は百歳の妻と為す。 人は一生、貴賤高低、合いて何等の人物と為すべきか、但だ世爻を主と為すべし。もし天貴・禄馬の併立を得、又た吉神の生扶ありて、凶殺の沖克なければ、乃ち富貴の根基、清高の品格。もし凶殺と併立し、或いは悪殺に刑沖せられ、他に吉神の救解なくば、乃ち貧賤の徴、無成の兆し。もし世空に遇わば、最も美と為さず、大難に当たるべし。唯だ九流術士の人及び僧道の輩のみ、反って吉兆と為す。是れ空手にして財を求め、財は去り財は来り、終に積聚無きなり。
世応の二爻は乃ち一卦の主。凡そ占は世を以て己と為し、応を以て妻と為す。もし青龍・吉神と併立せば、其の妻必ず賢し。咸池・玄武と併立せば、其の妻必ず淫なり。世爻無気にして応の克を受くれば、必ず妻は夫の権を奪わん。応爻もし空亡に落ち込まば、妻宮損ずること有り。相生相合せば、必然偕老斉眉す。相克相沖せば、終朝反目するを決定す。世応の二爻もし相生相合を得ば、一生魚水の如し。もし相克相沖に逢わば、百歳冰炭に投ずるが似し。生合の処の沖に逢うは、始めは諧和すれども、其の後人に壊られて弄ばる。もし応の来って世を克するは、本と佳と為さず。却って動爻の応を克し、或いは日辰の沖破するを得れば、則ち始めは雖も和せずとも、後に人の解勧を得て、終に好合に帰す。もし世応比和せば、自然に両に高下無し。
財爻動かば、則ち父母刑傷す。兄弟興らば、則ち妻宮重迭す。 財爻が世に持し或いは動かば、則ち父母克を受け、其の人必ず早く怙恃を失い、或いは過房して祖を離れ、重ねて爹娘を拝す。もし兄弟の交重し或いは世位に臨めば、其の人は妻宮傷を受け、必ず断弦再続を主り、晩歳に重婚す。父母の動かば、則ち子息を難为し、官鬼の興らば、則ち弟兄を損ず。惟だ子孫の世に持し、財爻の有気なるのみ、一生衣禄自然にして、親賢近貴し、永年にして和合す。もし旁の位に臨めば、稍や災殃を減ず。前に言う妻財兄弟の類を、世上に臨まず、他爻に在りて発動すれば、其の災殃稍や可なり。此を以て推せば、学ぶ者は自ら通変すべきだ。
咸池凶殺の身に臨むは、出身必ず微賤。 咸池殺もし世爻に臨み或いは父母爻に臨めば、皆出身微贱の家を主る。更に卦に貴人吉神なきを看れば、必ず高尚の士に非ず。
禄馬貴人の世に持するは、立身須しく主に清高ならん。 貴人は即ち天乙貴人。凡そ貴人の世に持するを占得せば、禄馬同郷にして、必ず立身清高、断じて庸人と曰うべからず。
卦値六沖、半世の求謀蹉跌す。 子午卯酉の類は六沖。凡そ之を占得せば、其の人做事に始有り終無く、成ること少なく敗ること多し。前卦六沖なれば、三十年前の生涯冷淡。後卦六沖なれば、三十年后漸やく蕭条を覚う。前後皆六沖に値せば、一世成就する能わず。爻中に縱え吉神有るとも、事を為すも当に蹉跌すべし。
爻逢六合、一生の動用諧和す。 六合は、子と丑合するの類。凡そ卦六合に逢えば、其の人和平にして秀気あり、人と交わるを善くし、事を謀れば多く成り、行蔵に阻なし。前卦六合なれば、三十年前歩歩春風。後卦六合なれば、三十年后滔滔として福を発す。前後皆六合に逢えば、一生遂意にして、老に到るまで栄華。
男の合を帯びるは、則ち俊秀聡明にして、青龍財福の見るを喜ぶ。 卦中の吉凶は一概に論ずべからず、亦た浅深の分有り。且つ卦六合に逢い、爻象皆凶なれば、吉と断じ難し。然れども須く浅深を参究し、高下を剖分すべし。もし男子の命を占うに、卦中に合を帯びれば、必ず青龍財福の旺相得地を得て、始めて聡明俊秀の士と断ずべし。此に依りて推すれば、庶幾く差錯なし。
女の合を帯びるは、則ち浇浮淫泆にして、玄武咸池の逢うを怕る。 女人の六合を得るは却って佳と為さず。もし吉神貴人の位に在りては、則ち虞なし、反って秀気聡明、儀容端正を主る。もし玄武咸池の位に在るを見れば、必ず浇浮淫泆、放蕩無端、行くこと多く正しからざるの婦を主る。
進神に遇わば、則ち吉は盛んに凶は多く、退神に遇わば、則ち吉は衰え凶は減ず。 進神は:甲子・甲午・己卯・己酉。退神は:壬戌・壬辰・丁丑・丁未。凡そ進神の財福吉神に遇うは則ち吉、鬼殺凶神に遇うは則ち凶。大凡そ進神は吉に遇えば則ち吉盛んで、凶に逢えば則ち凶多し。退神は吉に遇えば则ち吉少なく、凶に逢えば則ち凶衰减す。
玄武世に持すれば、人の悭吝奸雄と為る。白虎身を扶くれば、性剛強狠毒を賦す。 青龍世に持するは:人の慈祥愷悌、人に見えて顔色を和ぐ。朱雀世に持するは:言詞に急にして、謗を招くこと多し。勾陳世に持するは:人稳重にして、行事遅鈍。螣蛇世に持するは:人心機多くして、信実なく、虚浮詐偽。白虎世に持するは:人剛強好勇にして、狠戾心毒。玄武世に持するは:人陰謀暗算にして、狡谲多端、もし兄弟と同居せば、其の人財を貪り吝なり。
此れ則ち一生の禍福、須く三限の栄枯を言うべし。 以上に言う所の吉凶休咎は、一生の禍福を総論すれども、未だ三限に及ぼず。此の後、三限を分別して、以て前の言を証す。得失栄枯、此れより定まる。
初爻は五年を管し、二爻は五年を管し、三爻は五年を管し、合わせて十五年。後三爻も亦た十五年を管し、合わせて三十年。支卦も亦た三十年を管す。却って爻上に阻なきを看て、一年一を位に数え、寿終に至る。
内三爻は十五年を管し、吉神に遇えば則ち大人の蔭庇なり。吉神・貴人・禄馬は、幼年の蔭庇の下に在りて、現成の福を享く。便ち発福発財と断ずべからず。もし動爻の鬼殺に臨めば、幼年より多く灾い患い有り。
外三爻は十五載を管し、凶神に遇えば則ち小輩の欺凌なり。十六より三十に至るは、正に成立の初めに当たり、免かれず人の為に欺负せらる。もし官鬼凶神の発動を見れば、多くは小人の侵侮による、大なれば則ち官府の逼脅。当に浅深を究め、其の吉凶を断ずべし。もし吉神の発動なれば、此れより福を享くこと窮まりなし。
発福発財を知る要は、支卦内三爻を主宰と為す。 人生世間に在りて、家業を成立するは、皆三旬以上、五旬以下に在り。未だ此に至らざれば、其の力未だ加わらず。もし此を過ぐれば、光陰已に錯す。凡そ成立を占うは、専ら支卦内三爻を看る。もし財福兼全せば、成る有りの造化、晩景縱え佳ならずとも、終に根底有り。もし鬼殺空亡に遇わば、一生虚しく心機を負い、徒に奔走して、終に結果収成なし。
もし生を断じ死を断ぜんと欲せば、支卦外三象を綱領と為す。 支卦外三爻は十五年を管す。四十五より六十に至るを、晩景と称し、乃ち結局の時。毀もなく譽もなく、ただ寿を論ず。凡そ此に観至りては、緊に著眼すべし。凶神悪殺もし克战有らば、傾危を忌む須し。吉神に遇わば則ち険を見ると雖も危なし。凶神に遇わば則ち屯に逢うて即ち死す。もし吉神に遇わば、則ち雖も険阻の処を経るとも、亦可た禍を転じて祥と為し、危殆に至らず。もし凶殺に遇わば、則ち稍や坎坷有らば便ち大咎と為り、以て絶地に至る。
後卦もし凶殺なければ、前爻世上に重ねて尋ぬ。 一年一を位に細推し、万死万生此れより決す。後一卦もし凶殺なければ、其の寿六旬の上に在り。却って前卦世上より重ねて尋ぬ、一年一を位に数え、寿終に至る。もし歩歩吉神に遇わば、其の寿綿遠、もし凶悪の殺に逢わば、即ち黄泉に喪す。万死万生、此れより定まる。
将に緊節を莫んが為に、亦た常占に比すべし。 人の命を占うは、大造に関わり、輕々しく断ずべからず。必ず根源を潜究し、其の衰旺・動静・克害・刑沖を察し、自家把捉得定めて、始めて人と吉凶を決断し、得失を剖分すべし。もし淺深高下を察せず、妄りに決断して差誤無きは、未だ之れ有らざるなり。
天命は生初の有るに禀けり、今に易うべからず。為す莫くして之を為し、我の必ずすべき所に非ず。但だ当に順受のみ。夫婦は乃ち人倫の大、自古より先と為す。夫婦有りて後に父子有り。故に五倫の中、首めに夫婦を重んず。
世は婚と為し、応は姻と為す、須く相生相合すべし。 世は男家と為し、応は婦家と為す。相生相合せば、定めて成就の象有り。生合の処は沖克を防ぐ須し、将に成らんとして破阻せらるるを恐る。沖克の処もし生扶を得ば、成らざる際、人の贊協を得。
鬼は夫と為し、財は婦と為す、最も相害相刑を嫌う。 財鬼皆旺相を要して吉と為す。最も三刑六害の発動して凶と成るを嫌う。
陰陽の位を得るは佳と為し、夫婦の俱全は吉に協う。 陰陽の位を得るに両端有り:卦象外陰内陽の有るは、応陰世陽の有るは、二者皆位を得るとなす。一陰一陽これを道と謂い、純陰純陽これを鬼と謂う。純陰は生ぜず、純陽は化せず。一陰一陽、夫と為り婦と為る。又た曰う:婚を占うは用爻、首めに財鬼を要し、二者俱全せば、大吉と称す。一に云う:男が婦を占うには財を以て主と為し、女が夫を占うには鬼を以て主と為す、其の理此に仿う。設し財鬼の卦に上らざるか、或いは空亡に落つるかあらば、其の婚成り難し。縱え成るとも、亦た吉と為さず。
世が応を生ずるは、乃ち男の女を求むるなり。応が世を生ずるは、乃ち女の男を貪るなり。 且つ応は雖も世を生ずるも、奈に縁があって墓絶に逢わば、相貪ると雖も、尚お踌躇の際に在り。もし動爻の相生を得れば、必ず媒妁の力に頼る。もし世爻が応を生ずれども、世が日辰に沖克せらるるに奈わば、男意は雖も濃きも、人の間阻を受けて、事体又た難成の在り。
世位の空亡に逢わば、当に男心の退悔するを見るべし。応爻の動き有らば、必然女意の更改せん。 世空は男悔い、応空は女悔ゆ。縱え吉神有るも、亦た成り難し。もし世応俱に発動せば、必然事に改張有らん。動処もし日辰の合に逢わば、君願わざると雖も成る須し。
世応比和せば、功は全く媒約に資り、陰陽錯交せば、事亦た因縁に系る。 世応比和は、本と成就の理なし。もし媒爻の動いて世応に合するを得ば、其の事亦た成る。陰陽錯交は、乃ち世応の位を得ざるなり。もし大象可成なれば、亦た入赘すべし。然らずんば夫婦相凌がん。
応旺なれば則ち女室豊隆、世墓なれば乃ち男家貧乏。 夫が婦を占うに、もし応位月建旺なれば、乃ち素封の家。もし月建は雖も旺なれど、日下休囚なれば、必ず近年稍や資財を退く。もし婦が夫を占うに、世爻旺相を要すれば、則ち男家豪富。墓に入り休囚なれば、必ず貧乏を主る。本宮は雖も旺なれど、世鬼俱に衰うるは、止だ虚名のみ。
子孫の発動は、中途必ず夫を傷つくを見る。兄弟の交重は、異日終に婦を失わん。 子孫は徳福と為し、卦中に不可無し。静なるに宜しく動に不宜。もし貴を帯び吉神に臨みて動かば、乃ち妻が夫の権を奪う。或いは鬼旺にして克を受けず、もし天寡及び凶殺を加うれば、必ず夫を傷つくを主る。旺相なれば則ち急、休囚なれば則ち緩。兄弟は財を克する者と為し、もし発動すれば必ず其の偶を喪う。もし鬼動及び日辰の沖破を得れば、庶幾く解く可し。
財空なれば妻は失わ、鬼空なれば夫は亡す。 財鬼空亡は、婚を占う大忌、本と成就の象に非ず。もし幹支相合、世応相生せば、半世の夫妻たり。
男子の両財は、二姓の糸蘿の好に逢う。陰人の両鬼は、再一番桃李の鮮あり。 男が女を占うに、両財の一旺一空を見れば、曽て両度の新郎と作る。もし両財空ならず、唯だ桃花を帯ぶるのみなれば、必ず一正一偏。女が男を占うに、両鬼の一旺一空を見れば、定めて重婚再醮を主る。もし両鬼旺にして空ならず、日辰が財爻を刑沖し、或いは動爻が財を克せば、必ず生離改嫁なり。
財動なれば則ち翁姑を傷克し、父興れば則ち子息を难为す。 財爻世に持すれば、必ず翁姑に奉事する能わず。安静は猶お可し、もし発動すれば、則ち刑傷を主る。父母の発動は、子嗣を難うするを主る。もし凶殺を帯びれば、生後に損有るを主り、救に遇わば猶お可し、沖に逢えば則ち害なしを主る。
財鬼一卦に同居せば、必然親上成親す。前後皆六沖に値すれば、当に退后還た退くを見るべし。 財鬼共に一卦の中、此れ成り易きの兆。もし世応財鬼相生相合せば、必然親上成親。前卦六沖に値すれば、必ず曽て許聘して復た退く。後卦又六沖なれば、成る后又当に退くを見る。もし日辰に合住せらるれば、雖も退悔せんと欲すれども、得べからざるなり。前卦沖して後卦合なれば、当に退后還た就くを見るべし。
日辰の世に合するは、須く貴客の維持に逢うべし。悪殺の身を沖するは、必ず他人の説破せらるるなり。 日辰が天喜或いは貴人に臨み、世応に合せば、必ず権貴の人あり、来って維持説合す。もし日辰悪殺が身世を沖克せば、必ず小人の破阻有り。もし動爻の来って救うを得れば、則ち害なし。
卦に父母なければ、応に雁幣の門に迎うること無し。 父母は主婚と為し、又た聘儀と為す。卦中に父母なければ、必ず雁幣の礼なし。
財が青龍に値すれば、会せば鸾妆の目を耀かすを見ん。 財と青龍と会合せば、必ず妆奁の資茂盛、绚彩目を奪う。
鬼の鬼に化するは、終に須く反覆す。兄の兄に化するは、阻を見て方に成る。 鬼は本と動爻、変動に不宜。静化は猶お可し、動化は宜しからず、必ず事体反覆遅滞を主る。兄弟は乃ち阻隔の神。兄又兄に化し、もし大象吉ならざれば、婚成り難し。
世応三合咸池、定めて先ず通じて後娶ることを擬す。財鬼一たび玄武に臨めば、定めて眼去眉来を知る。 応と財もし咸池を加えて玄武に臨み、世と鬼と合すれば、必ず先ず通じて後に娶る。もし旁爻と合すれば、必ず外の人と情有り。応に咸池玄武を加うれば、婦淫、世爻は夫淫。咸池もし日辰の沖に逢わば、淫なれども滥らず。もし貴人の動きて来って克するを見れば、則ち淫ならず、其の人の容儀美麗、多情好欢を主り、旺に逢えば尤も甚だしく、死絶は稍や輕し。もし咸池の進神に会して動き来って生合せば、其の人淫心荡漾、恣意非为。もし退神に会し或いは退神の来って克するあらば、欲心有ると雖も、曽て実を嘗めず、ただ眼去眉来のみ。
女貌の妍媸を知らんと要すれば、推究す財の九曜に臨む。 九曜を推して妍丑を別つ。もし財の貪狼【子】を帯ぶ:俊好。財の巨门【丑、亥】を帯ぶ:面貌団円、顔色紫黑。禄存【寅、戌】:疾あるを主る。廉贞【辰、申】:淫を主り、貌美。武曲【巳、未】:潔白中の貌。破军【午】:必ず破相有り。文曲【卯、酉】:形貌瘦長、人柔弱と為る。左辅【亥】右弼【巳】:巳上と同じ。好なる者は沖を忌み、悪なる者は扶を怕る。
男材の長短を識らんと欲せば、参詳す鬼の五行に値する。 凡人五行に禀けて生ず。其の形象も亦た五行を離れず、当に用いて推詳すべし。
両処の精微を窮めんとせば、更に六神を互に推究す。 もし青龍に遇わば、人と和気俊秀、巧みに事を暁え家を能くす。朱雀は言語に快く、口舌多し、殺を加うれば謗を招くこと多く、是非を生ずるを喜ぶ。勾陳は人純厚稳重、規矩有り、動かざれば則ち転変なし。螣蛇は心機有り、疑慮多し。白虎は性急にして、狠毒仁ならず。玄武は私曲奸邪、もし吉神の制有らば然らず、反って聡明伶俐を主る。
咸恒節泰、百年魚水の相投ずるが似し。 咸恒節泰は、但だ其の陰陽の位を得るを取る。世単応拆、相奪倫せず。財鬼俱全を論ずれば、咸卦は未だ尽美を得ざるなり。以上四卦、もし又日辰の生合、吉神の発動有らば、欢諧底到底、魚の水を得るが如し。もし用爻の空に落ち、凶神の沖克するを見れば、又た一概に吉と断ずるべからず。
睽革解離、一見炭冰の相遇するが似し。 睽は、乖なり。上火下泽、金火同居して、豈に傷克無けんや。故に利あらず。革は、変なり、革故鼎新の象。婚を占いて之に遇うは、当に争婚改嫁有るべし。解は、散なり。婚を占うは合すに宜しく分つに宜しからず。離は、六沖の卦、純陰の象、故に不吉と云う。
間爻旺相なれば、須く月老の英豪を知るべし。 世応中間の爻象、媒妁に似たり。もし旺相なれば、冰人豪侠有力を主る。
兄位交重すれば、定めて冰人の詭譎なるを知る。 兄弟動けば、作伐の人の中より詐偽するを主る。
世応と相生相合せば、必然一处に沾亲す。 間爻が世応と生合せば、必ず親朋結契を主る。
雀虎の如き相克相冲せば、定めて両家の相怨を擬す。 朱雀白虎世応に臨みて沖克せば、姻眷を聯ねると雖も、終に両辺の怨悪を結ぶ。
退步を知らんと欲せば、須く空亡を察すべし。 此れ上文の世応相生合、及び雀虎相沖克を説く。もし空亡に値せば、即ち当に退步すべく、彼の如く断ずべからず。
已に婚姻を論ずるに於いて、次には其の産育を占合す。
子孫旺相にして若し陽象に臨めば定んで男を生じ、徳福休囚にして更に陰爻に値せば当に女なるべし。 子孫の単重爻にあるは男と為し、拆交爻にあるは女と為す。或いは子孫雖も陰爻に属すれど、日辰及び動爻天喜の扶持を得れば、亦た男を主る。子孫雖も陽爻に属すれど、日辰に刑沖せられ及び動爻に克泄せらるれば、亦た女を主る。
陰陽を包めば、則ち桂庭秀を添う。陽陰を包めば、則ち桃洞仙を得。 もし子孫爻陽に属し、初爻六爻陰に属すれば、此れ陰陽を包むなり、男を生ずを主る。子孫爻陰に属し、初爻六爻陽に属すれば、此れ陽陰を包むなり、女を生ずを主る。
青龍の発動は、当に臨盆の慶有るを見るべし。 青龍は乃ち孕育の神、最も旺相当権を宜しゅうし、発動すれば必ず貴子を生ず。
交重の白虎は、乃ち坐草の虞なきを知る。 白虎は血刃と為し、他事に宜しからず、唯だ臨产最も喜ぶ。もし庚申辛酉の爻上に輔いて発動すれば、更に快し。白虎は破胎・催生の故を縁りて、なり。
吉凶を内一卦の中に定む、乾離坎兌なれば則ち産み易し。 乾は首と為し、離は目と為し、坎は耳と為し、兌は口と為す。此の四卦内象に在れば、則ち産み易し。其の頭目耳口の先ず出づるを言う、是れ順行なり、故に産維なれ易し。
禍福を外三爻の下に決す、坤艮震巽なれば則ち生み難し。 坤は腹と為し、艮は手と為し、震は足と為し、巽は股と為す。此の四卦もし内象に在らば、必ず生み難きなり。旺に逢えば愈よ難く、解救有れば半吉。
兄弟空なれば、則ち妻位の傷無し。父母興らば、則ち子宮の損有り。 妻財を克するは乃ち兄弟なり。兄弟空なれば、其の妻傷なし。子孫を制する所は父母、もし父母独発せば、子孫必ず全からず。もし凶殺を加うれば、立に見刑傷す。以上兄弟父母、吉神を帯びて発動せば、雖も凶なりと雖も咎めず。もし凶殺を加うれば、必ず胎を傷つけ母を害す。
天喜もし螣蛇に値せば、定めて麟麒の夢を叶う。 螣蛇は、乃ち虚恍の神。陽鬼に臨めば、日主虚惊。陰鬼に臨めば、夜生怪夢。更に天喜を加うれば、必ず曽て吉夢に感应して、麟凤の子を生ず。
咸池倘ひは玄武に臨めば、必ず汗血の駒を生ぜん。 咸池玄武は皆淫泆の神。もし二神の相会合せば、必ず汗血の駒を生ず。汗血は、婢妾の生む所の子。
六爻最も空亡を怕り、諸位皆鬼の値るを嫌う。 六爻の中、初は産母、二は胞胎、上に至るまで皆関係有り。故に空を不宜とす。鬼は産を占う所忌、故に六爻皆之を悪む。
鬼の初位に臨めば、必然産母の災に当たるべし。鬼の二爻に入らば、当に胞胎の穩らかならざるを見るべし。 初爻は産母。鬼初爻に在れば、故に産母災有り。二は胞胎と為し、鬼若し之に臨めば、胞胎実ならざるを主る。空亡なれば必ず堕胎虚喜び、殺を帯びれば則ち臨产艱難。子孫空、及び二爻空なれば、堕胎を主る。もし殺神を帯びれば、分娩の時苦しむを主る。
もし鬼の五爻に値するに逢わば、始めて福の万汇に生ずるを得。 五爻は収生婆と為し、官鬼之に臨めば則ち吉。
子有りて万事足る、当に仪俨侃の称喜するが如く、官なければ一身轻し、誰か禹汤及び文武を佐けん。大廷の宰辅と作らんと欲せば、須く易卦を以て推详すべし。
謀望利名、先ず鬼爻の旺相を要す。斟量宣敕、但だ父母の興衰を観よ。 凡そ官を卜求するは、官鬼は用爻、旺に宜しく衰に不宜。日辰の扶拱を喜び、刑害克沖を怕る。宣敕は、父母是れなり。卦中に不可無し。最も旺相にして世を扶くるに宜しく、凶殺を加えざれば則ち吉。もし刑沖せられれば、根脚正しからず。大耗に臨み加うれば、広く資財を費す。もし太歳月建の旺なる者は、多くは宣なり。もし貴人禄馬の同郷なれば、ただ敕に過ぎず。もし雖も吉神有れど、散漫にして当権せざるは、過ぐるは吏掾の文书のみ。世を沖するは凶、生克する世は吉。もし空亡に落ちず、縱え艱辛费力有るも、終に当に成就す。
印綬旺なれば、則ち職守弥よ高し。官鬼衰うれば、則ち声名卑小。 父母官鬼は乃ち官を占うの根本、一として欠けなれば事成り難し。二者もし生旺に逢わば、必然官職高大。もし休囚に値せば、ただ卑小の職分。もし父母強旺にして官鬼無気なれば、職は雖も平等方面、身は冷静の衙門に居し、威耀の権柄なし。もし進神に遇わば、声名益よ大。退神に逢わば如きは、必ず前任の政声を減ず。此れ大綱を挙ぐ。後に此に仿いて推す。
品秩を知らんと欲せば、推详に倦むこと無かれ。 以上両節は只だ大体を言う。精妙の理は具かに後ろに陳す。
禄馬身を扶くれば、万里の風雲際会す。 禄は:十干五行。譬えば人の一生、幼壮老死す。長生に於いて学堂と為す:甲乙は亥に生じ、丙丁は寅に生じ、戊己壬癸は申に生じ、庚辛は巳に生ず。皆学堂、人の幼くして学ぶに喩う。旺を以て禄と為す:則ち甲禄寅に在るの類、臨官帝旺の処に在り、人の長じて禄を食むに喩う。馬は:駅馬。寅午戌の馬は申に居す、乃ち長生、これを駅馬と謂う。もし身世に臨み、或いは官鬼父母に臨み、及び動き来って身世を生扶せば、乃ち大吉、唾手成名の象。大忌は空亡と刑害。
貴人の世に持するは、九天の雨露の恩を承く。 貴人に二有り:天乙貴人有り、福星貴人有り。旺相を宜しとし、刑沖を怕る。もし官鬼及び文书に臨めば、官職高迁を主り、必ず相位に登らん。福贵の世に持するは、人に福德有るを主り、一生険を見るも虞なく、凶に臨むも咎なし。
青龍動かば、則ち事業成り易し。朱雀空なれば、而して文书成り難し。 青龍は:吉慶徳福の喜神。其の動に三有り:年建青龍、月建青龍、日建青龍。もし発動を見れば、必ず官を加え禄を進む。天馬と併立すれば、自ら升腾進益の喜有り。空に落つるに不宜、必ず虚喜を主る。もし興隆を得れば、事事心に称い、吉にして利あらざるなし。朱雀は:官を占うの用爻、旺に宜しく衰に不宜。もし空亡を見れば、文书必ず成就し難し。或いは刑克せられれば、文书必ず傷坏せらる。
子孫の発動は、縦え在任すとも也た官を休む。 子孫は乃ち官を剥ぐの神。もし発動せば、雖も任所に在るも、亦た当に休致す。其の仕を求める者は、言うを待たず。
劫殺交重すれば、当に恩を承けて方に己を損ずるを見るべし。 劫殺もし官鬼に臨みて之に発動せば、必ず官の故に命を損ず。
妻财世に持せば、诰牒豈に心の如くならんや。兄弟身を扶くれば、俸禄安んぞ意に称わん。 妻財世に持しては文书を克し、縱え成るも意の如くならず。兄弟は克剥の神と為し、俸資必ず厚からず。
父の父に化するは、文书実ならず。官の官に化するは、事体翻腾す。 父母は文书と為す。父父に化するは、文书虚にして実ならず。官官に化するは、事体翻腾反覆す。
卦中両父両官、必ず是れ鸳鸯の仕を求むるなり。 卦中に之に遇わば、必ず両意の干事有り、此れを失い彼れを得るの兆。もし前鬼旺にして後鬼空なれば、只だ旧を守るに宜しく、改謀すべからず。前鬼衰えて後鬼旺なれば、旧を舍て新しきを図るに宜し。前後皆旺なれば、求むる所意に遂う。
爻上に月徳月建、須く獬豸の冠に逢うを為すべし。 月徳・月建は皆清正の吉神、諸杀も敢えて仰視せず。もし加臨貴人を見て、官鬼及び世爻を扶持せば、必ず州県の官に非ず、乃ち风宪の職。更に目下の衰旺を看れば、便ち其の官を擢んで赴任するを断ずべし。此れ又た凶殺を忌まず、殺に逢えば則ち威風凛凛、動止人を惊かし、権を操って轰烈なり。
太歳動かば、則ち在任にて除有り。劫殺空なれば、則ち凶に逢うも咎なし。 太歳、地杀の主宰、諸神も敢えて当たらず。もし青龍月建に値し、父母官鬼に加臨して発動せば、雖も現に任所に居るとも、又た当に美職に升擢す。もし劫殺を加うれば、則ち当に贬责す。もし空亡に落ちれば、凶に逢うも咎なし。
鬼爻世に持すれば、応に到职して権を把るを知るべし。印綬身を扶くれば、必定临庭して案を掌る。 持世扶身、卦の主宰。もし用爻の加臨を見れば、定め临任到职して権を把り、临庭して案を掌るを主る。
卦に父母なければ、終に任ずる所の邦なし。爻に妻财隠れなば、未だ养廉の俸を得ず。 父母は任所の地と為す。もし出現せず或いは空亡に落つれば、恐らく任ずる所の処なからん。妻財の隠伏及び空亡は、养廉の俸未だ足らず。
一世二世、任所遥かなりに非ず。五世八純、仕途遠くに涉る。 一・二・三世は内卦に在り、故に遥かに非ずと曰う。四・五・八純は外卦に在り、故に遠くに涉ると曰う。
宦情の好悪を識らんと要せば、須く卦象に凭りて推详すべし。 仮に隔手して来占あらば、本官の人の及び形貌性情を知らんと要す、但だ鬼爻を将て論ず。何宫に在るかを看て、其の形体を論じ、並びに六兽の形貌、性情了然として見るべし。奥義列を開きて後に於いてす。
世が離宫に在れば、眼露聪にして性急なり。身が乾象に居れば、面円正大にして仁慈。 離は火に属し目と為し、乾は金に属し首と為す。各おの其の体徳を取って之を言う。
金は武职の官と為し、生杀の重柄を掌る。火は乃ち文章の士、礼义の根源を探る。 金に断制の義有り、故に取って武職と為す。火は乃ち文明の象、必ず儒业に职司す。
偉かなるかな行いて功有るは、広く声名を天下に播す。必ず民をして讼无からしめんとは、須く正值を心中に存すべし。大争は則ち兵革交征し、小競は則ち文詞相訴う。
勝負を分かたんと欲せば、先将世応を推详すべし。 凡そ争讼曲直、世の応を克する者は我勝ち、応の世を克する者は他勝つ。然れども応は雖も世を克するも而して世旺なれば、彼れ雖も我を害せんとするも深く傷つくる能わず。世静かにして応を克し、而して応発動せば、彼れ通変の謀有り、終に克を受けず。もし吉神の扶持有らば、必ず貴人の倚靠有りて、終に侵す能わず。もし世応皆旺なれば、勝敗の机未だ决すべからず。但だ日辰の何爻を生合し、并びに何爻を刑克するかを究むれば、便ち端的を知る。
因依を决せんと要せば、但だ鬼爻を把て推究すべし。 讼を占うに鬼爻を以て主と為す。更に六神を以て来历を参究すれば、因依了然目に在り。青龍鬼:婚姻の讼。朱雀鬼:骂詈口舌・文书契约・吏人の争斗・喧闹是非。勾陈鬼:田土屋宅・山林树木の讼。もし兄の鬼に化せば、房族の争を致す。螣蛇鬼:人に連累せらる。白虎鬼:人と斗殴杀伤す。もし凶杀を帯びて動かば、事刑名に属す。玄武鬼:奸淫盗贼の讼。
官、応を克せば、他人責めを受く。鬼、世を傷つけば、自己屯に逢う。 凡そ讼を占うに、世応の相克を以て輸赢を决す。一説に:世応を克するは、我他を讼う。応世を克するは、他我を讼う。输赢は官従り断ず。鬼世を克すれば、官司順ならず、我资财を費す。鬼応を克すれば、他人責めに遭う、彼れ虧け我勝つ。応空にして克を受けずんば、他人も亦た妨なし。世空も同じく断ず。又云う:世応俱に空なれば、两家退悔して、官司将に解散の意有り。
一卦両官、権柄何ぞ曾て一に帰せん。六爻父無くば、文书終に久しく成り難し。 一卦の中に両鬼の出現を見るに不宜。権一に帰せず、事体反覆す。もし一鬼旺動せば、即ち其の方向を取れば、便ちどの官が執権するかを知る。父母は文书案巻と為す。卦に父母なければ、案巻未だ成らず。父母旺空なれば、文书未だ就らず。休囚空亡なれば、其の事成らず。或いは父母が太岁・月建の沖に逢わば、上司必ず驳有り。父母に太岁を加えて動かば、上司の案巻を提するを主る。父母吉神を帯びれば、終に大咎なし。凶神同位なれば、則ち事凶。
他の诉讼は、鬼位の休囚を看よ。我が興詞は、財爻の旺相を怕る。 凡そ他が我を讼うは、鬼位の休囚を要し、旺相に不宜。然らずんば其の讼必ず成らん。妻財は本と父母を克す。もし我兴词せば、之を見るに不宜。もし動きまたは世に持せば、状词終に准ぜられず。もし日辰の財爻を沖散するを得ば、我が事庶幾く振る可し。又云う:他兴诉せば、官鬼の休囚墓絶を須要とし、則ち大害なし。
官鬼空亡墓絶、須く貴の主張なきを知るべし。 凡そ占うに、原告被告を問わず、もし官鬼空亡墓絶し、或いは卦に官鬼なければ、決して官府の其の事を主張することなし。鬼雖も墓絶すれど、財爻旺動して相生すれば、此れ絶処逢生と謂い、須く资财を用いて嘱托す。姑らく官鬼の旺相月日を待ち、方可ち讼を成す。更に子孫の発動に値せば、仍お無気にして、縱え资财を費し尽くすとも、亦た事に益なし。
世応の合を帯び比和せば、終久人ありて和会す。 もし世応合を帯びれば、事体本と成るべきを要す。もし但だ比和にして相害せずんば、両家和会の心有り。もし子孫動かば、当に公事を勧和す。世応比和にして官鬼旺動し、世応を克傷すれば、両家休まんと欲すれど、官府放たず。もし解神に遇わば、庶几く散ず可し。
鬼の鬼に化するは、権を移し案を更む。兄の兄に化するは、産を荡し家を倾す。 もし鬼の鬼に化するに遇わば、其の事反覆す。或いは権を移し案を更め、事両司に干り、或いは旧事再び発す。前卦鬼衰え、後卦鬼旺なれば、昔日の事は雖も小さく、今日翻って大事と成る。前鬼旺にして後鬼衰うるは、其の事先重后輕、虎頭蛇尾。兄弟は乃ち財を克するの神、もし旺動せば、免かれず広く资财を費す、休囚は稍可。もし又兄に化出せば、必ず両重の财を使い、或いは両处にて钱を使うを主る。更に大耗を加うれば、産を荡し家を倾すを主る。もし劫杀及び咸池を加うれば、必ず小人の陰私に乘ぜられて、勢に趁いて劫骗せらる。もし鬼動に逢わば、終久必ず之を知らん。
太歳鬼に臨めば、其の事必ず台宪に干らん。天狱殺動かば、此の身須く牢房に入るべし。 讼を占うに鬼に太岁及び月建を加うれば、必ず台宪に干る。鬼衰えては此の断を用い難し、自ら通変し、人事を取って之を决すれば、庶几く失なし。天狱殺・関锁殺もし動けば則ち锁禁有り。
官旺日なれば、則ち庭に面して诤を折す。鬼休みし時は、則ち囚を停めて智を长ず。 讼を占うに何日にか興り、何日にか息まんと知らんと欲す、但だ鬼爻を把て推究す。鬼旺日は、其の事必ず興り、当に临庭折证を見るべし。若し鬼衰に値すれば、其の事必ず停む。鬼沖に値すれば、官司冗有りて、未だ及んで究问せず。鬼の日辰刑に値すれば、上司の言责有りて、其の事稍や緩む。
何時の結断を識らんと欲せば、鬼爻の墓絶を推详す。 讼を占う始終成败、皆鬼從り断ず。其の事定限有り、庶几く推详す可し。夫れ结绝决断は、実に难事と為す。其の或いは動经一年半载、必ず先ず人事に达し、其の軽重を度り、其の时务を知り、復た其の占の卦爻を取り吸取す。子孫の発動、官鬼の空亡、無気の入墓なれば、其の鬼の絶月日を究め、然る後方可ち雍容として其の意を推して之を言う。
刑伤を受けざるを知らんと要せば、子位の兴隆を剖决せよ。 子孫は徳福の神と為す。官讼牵连、狱囚禁系、杖责の身に臨むも、此の爻発動すれば、一概に免る可し。
世上官を論じ讼を訴うるは、多く性気资财に因る。其の中の暗昧明私、奸淫盗窃より出すを莫ん。
鬼を以て贼と為し、須く来処の踪由を尋ぬべし。 鬼を以て贼と為す。もし世に持するを見れば、乃ち贴身の贼。初爻に在れば、是れ家贼。二三爻は、隣里の贼。外に在れば是れ外贼。六爻に在れば、是れ远处の贼。鬼に羊刃・劫杀・悬针を帯ぶるは、是れ强盗贼。贼来たるには須く鬼の生方に捕るべし。且つ鬼金に属せば、乃ち西方の贼、东南方より上り来たる。何爻に在るかを看て、却って微细の処を详らかにす。其の余は此に仿う。鬼陽に属せば、日間に来たる。鬼陰に属せば、夜間に来たる。陰鬼陽に化せば、夜至り日方に退く。陽鬼陰に化せば、日至り夜方に偸む。男贼女贼も、亦た陰陽を出でずして推断す。
物を推すに財に凭り、当に墓中の方向に捕るべし。 物を推すには当に財の五行に属するを以て之を辨ずべし。其の蔵匿の何方なるを知らんと欲せば、但だ財墓の処を尋ぬる便是なり。且つ金财は丑・艮方に在り、木财は未・坤方に在り、水土财は辰・巽方に在り、火财は戌・乾方に在り。凡そ占うに何处にて财を失うかを知らんと欲せば、但だ财绝の方向を看る便是なり。财内に在れば、家中にて失落す。外に居れば、外にて失落す。もし五爻動かば、路上にて遗失す。もし鬼空亡无气にして、日辰が财爻を扶合し、财爻の墓中に化入するは、此れ乃ち未だ贼手を经ず、曾て失脱せず、器皿の中に藏る。
財の鬼に化するは、必ず尋ぬる路なし。鬼の財に化するは、終に贼を獲る可し。 凡そ卦中財の鬼に化するは、其の物已に変化したり、後に至りて踪迹影响なし。鬼もし沖に逢いて日辰が財爻を扶合すれば、其の物未だ散ぜず。もし子孫の発動に非ざれば、亦た未だ知る可からず。鬼の動いて財に化するが如きは、物雖も偸み去られ、尚お未だ薮を出でず、終に捕捉す可し。但だ其の子孫旺、官鬼制を受くる時を看れば、自然敗露す。
妻财最も空亡を怕り、官鬼岂に扶合を宜しゅうせんや。 财内卦に在りて空亡に落ちざれば、其の物見る可し。财外に動かば、物已に远く去り、終に得見し難し。鬼もし日辰の扶合せらるれば、乃ち真贼、慣れて其の滋味を得。必ず人ありて脚を做し、須く再来を防ぐべし。且つ日辰鬼爻を合住せば、必ず窝顿の家有りて、深く藏し固く閉ぢ、贼败れ易からず。
金爻鬼を帯び、便ち割壁穿窬を言う。木位官に逢い、定めて锄泥掘洞なり。 金爻鬼を帯びるは、刀铁を用いて门户を撬開し、墙垣を挖毁す。木爻鬼に属するは、泥を锄き洞を掘り、屋を过ぎ梁に悬る。其の他は当に類を以て推すべし。何爻の発動なるかを看て、便ち何处より帰来るを知る。金爻発動すれば、贼西方より向かって来たる。木爻発動すれば、贼东方に在りて来たる。
子の動きて官を傷つくれば、日下須く捉获すべし。 子孫は贼を捉うるの人と為す。旺動すれば、必ず当時下に能く捉获す。偸む時、人に撞见せらる。踪迹を知らんと要せば、但だ子孫の方位を尋ぬれば、便ち着落を知る。卯爻の子孫動くが如きは、穿青の妇人を見れば、便ち消息を知る。寅に属すれば、乃ち穿青の男子、或いは草头及び木字旁の姓の人に遇いて消息を説く。もし巳爻の子孫動くに遇わば、必ず红衣の女子を見て方に知る。殺を帯ぶれば、乃ち曲脚の妇人。胎养なれば、乃ち小女子。午は乃ち穿红の男子。旺相なれば、是れ银铁等の匠。休囚なれば、乃ち柴炭を挑む人に問えば、知る可し。申は乃ち穿白衣の人、或いは木匠铁匠。酉は乃ち卖酒の人・持酒の人、消息を知る可し。亥は乃ち穿黑衣の人、或いは田土を守る人、或いは水を挑む人、或いは衣を洗う人、皆消息を問うに宜し。子は穿黑衣にして帽を戴かざる男子、及び钓鱼の人、静中に見て、其の消息を問う。辰は竹木の林中、墓辺の人家に問う可し。戌は黄犬の吠ゆる人家有り、或いは犬を牽る人に問う。丑は牛を守る人、或いは耕夫。未は羊を牧う人、其の的を知る可し。以上当に旺相休囚を別つべく、少壮老弱を知る可し。もし鬼の子孫に化するは、必ず官に告げて、方に捉获す。勾陈は乃ち贼を捕うるの人、もし玄武を克せば、其の贼必ず擒にせらる。
日辰鬼を克するは、当時曾て惊疑せらる。 凡そ日辰官爻を沖克すれば、上盗の時、主家に惊觉せらる。金鬼火を畏るるが如きは、もし日辰沖に遇わば、上盗の時、灯明を見て、復た退隐す。もし火爻の動き来って沖克すれば、其の時人あり灯烛外窥して形迹を見る。木鬼日辰沖克に値すれば、行窃の时、铜铁の器皿に触れて声を発し、贼心惊恐す。或いは金爻空動きて鬼を克すれば、乃ち人の声。胎养なれば、小儿の啼く。库墓なれば、老人の嗽く。未だ敢えて下手せず。水鬼日辰沖克に値すれば、墙壁坚牢、路径高低を畏るれて、其の贼疑惧して、終に十分の偷掠なし。もし戌土の動き来って克すれば、多くは犬の吠ゆるなり。殺を帯ぶれば、犬に伤つけらる。火鬼日辰に沖克せらるれば、贼人追われて水に落つるを主る。土鬼日辰に沖克せらるれば、门户牢紧を畏る。もし木の来って克するを見ば、必ず门户声を聞きて惊疑す。以上数端、皆類を以て推す。唯だ占者の至诚至敬のみ、自然霊验。
一卦両官、内外の人の谋计。 もし両鬼俱に動かば、必ず内外勾连、二人の同窃。もし外鬼動きて内鬼動かざれば、過ぐるに知るのみ。もし両鬼皆動かざれば、但だ其の玄武・劫杀・当权に臨む者を取りて正贼と為す。
六爻鬼なければ、中間恐らく自ら遗亡せん。 六爻鬼なければ、財空亡せず、乃ち自ら遗失、人の偸むに非ず。財旺なれば尋ぬ可し。もし財に亡神を帯びて動き、鬼爻動かざるかあらば、亦是れ自ら失う。人に获せられ去らるれども、終に見る可からず。もし鬼なくして兄弟鬼に化し、或いは青龍を加えて動くは、人の偸むに非ず。或いは曽て人の借り去り、彼に遗亡する有り。もし鬼雖も動き、又た兄弟旺動を兼ぬるは、物雖も贼に偸まるも、能く己に入れず、又た他の人に将て去らる。
財内爻に立たば、珍宝井灶を離れず。財外卦に居れば、金珠岂に栋梁に远からんや。 財爻内に在れば、其の物必ず家の井灶の間。財爻外に在りて未だ動かざれば、必ず栋梁の上に藏匿す。須く仔细参详せしめ、方可ち雍容決断す。
軽微の失脱を占わんと要せば、更に玄妙の功夫を加う。 鬼陽に属せば、男子偸む。細察して休囚旺相す。鬼陰に属せば、女子窃む。精详して库墓胞胎す。小可の失脱、一概に論ずべからず。但だ当に陰陽を分別し、衰旺を校量し、方に的确を知る。陽鬼なれば、男子偸む。陰鬼なれば、女人窃む。鬼旺なれば、后生偸む。墓库なれば、老人偸む。胎养なれば、童稚偸む。もし陰陽に化せば、妇人偸み、男子将て去る。陽陰に化せば、男子偸み、女人の処に藏す。然らずんば、日間に物を見て、夜間に偸む。或いは夜間窃み、日中将て去る。此れ亦た其の大綱を挙ぐ、更に詳審に宜し。
人形を五行推に定め、面目を六神断に決す。 人形面目は、大抵婚姻内の面貌を以て参看す。
財生気に逢わば、必ず走兽飞禽を亡す。 凡そ生气を論ずるは、正月子より上行し、一月一を位とし、歳终に数う。卦中財の生气に臨めば、必ず能く走动の物。子と丑合は皆牛と言い、寅と亥合は皆猪と言い、卯と戌合は皆犬と言い、辰と酉合は皆鸡と言う。凡そ生气に遇えば、其の物未だ杀害せず。もし死气库墓に化せば、必ず烹宰せらる。死气は、正月午より起きて上行す、何の物たるを問わず、之に遇えば皆吉ならず。
墓刑沖に値すれば、徒に坚墙固壁有り。 失脱を占うに、最も財墓の沖に逢うを忌む。仮に辰日、震卦を占得せば、世上の財墓に入り、正に日辰に沖散せらるる庫中の財、最も吉と為さず。縱え悪犬藩篱有るも、亦た防御し難し。
若し卦に財位なきを見れば、便ち当に鬼爻を推究すべし。 凡そ失物を占うに、当に財爻を究むべし。仮に財卦に上らざれば、当に鬼爻の衰旺を以て之を决す。水鬼兴隆なれば、出す所绫罗锦绣に过ぎず。火官衰死なれば、過ぐるも铜铁锅铛のみ。もし卦裏に財なければ、当に鬼の所属を考う。水鬼兴隆なれば、必ず绫罗锦绣缎匹の類。もし休囚なれば、過ぐるも丝绵绢帛。余鬼は此に仿いて推す。火鬼貴を加えて兴隆なれば、必ず金银。無気なれば铜铁。もし二爻に在れば、必ず锅铛の類。
何日にか财を亡すかを知らんと欲せば、但だ鬼の生旺に逢うを看よ。何时にか捉获せんことを决せんと要せば、精详して官の刑冲せらるるを看よ。 凡そ家宅を占うに、鬼玄武に臨みて発動せば、当に盗贼の起心有り。何時なるかを知らんと欲せば、但だ官鬼の生旺を看よ。远くは月を以て断じ、近くは日を以て推す。もし特の失脱を占うならば、月断を用う可からず、但だ鬼爻の生旺日是れなり。もし卦六合に逢い、鬼の動爻に値して刑克せらるるは、便ち其の動爻生旺日に捉捕すと断ずべし。凡そ日辰刑冲最も急。もし旁爻の動き来って相生すれば、必ず人ありて救わん。もし大象獲る可ければ、亦た旁爻の制を受くる日を待ちて捉获す可し。
飢寒盗心を起す、亦た困窮の此に至るが為なり。富贵遐福を享く、豈に营运の後に能くするに非ずや。财を蛟龙の背上に赍して舟を行じ、命を虎狼の丛中に负うて路を取る。心中の疑虑を决せんと欲せば、端详して爻上の吉凶を看よ。求財の言、艰险なるは、此に於いて見る可し。但だ占卜を信ずる能わば、必ず不测の祸なし。若し出外して财を求むるは、須く祸福の分を言うべし。家に在りて财を求むるも、亦た得失の別有り。学者岂に究めざる可けんや。卜は以て疑を决す、疑わざれば何ぞ卜せん。凡そ来占する者は、必ず疑虑の事有り、当に吉凶衰旺を详らかにすべし。
財福に逢うを見るは故人に値うが如く、兄鬼に遇うは仇敌に逢うが如し。 本を将て財を求むるには、妻位旺相に偏に宜し。拳を空うして利を問うには、官爻の兴隆に遇うを喜ぶ。凡そ財を求むるには、先ず人事に达し、然る後决断す。もし本を将て财を求めば、必ず财爻旺相を要し、世を克し生ずれば則ち吉、世の財を克するは則ち凶。もし卦に両财有り、外财旺にして内财沖せば、本は雖も少なくして利は則ち多し。もし内财旺にして外财沖せば、利息淡薄にして、但だ正本す可し。もし内外财爻俱に死絶なれば、本を将ての生涯、手を敛めて折る。财卦に上らず及び空亡なれば、买卖经商、本連に減す。財爻绝处又生に逢わば、利息依然として动欢悦す。妻财雖も旺にして世を克せざれば、却って爻中に亡劫を看よ。先生若しも求财を问わば、请看天仙玄妙诀。空手の求财は、過ぐるも百工技艺の人、鬼爻を以て用と為す、鬼旺なれば則ち财丰厚。
鬼の財に化するは、世を克すれば須く大吉と云う。財爻の鬼に化するは、空に逢わば可谓全凶。 鬼財に化するは、空より至る。且つ来って世を克するは、是れ利の我を追いて走るなり、故に大吉と云う。財鬼に化するは、自有より无に化す。又た空亡に落ちれば、是れ消磨し尽くす、故に全凶と曰う。
父の妻爻に化するは、当に艰辛に涉りて始めて得るべし。財の兄位に連なるは、縦え積聚すとも当に分かつべし。 凡そ父財に化するは、必ず先難后获。父旺財衰なれば、则ち艰辛多くして財少なし。父衰財旺なれば、則ち用力少なくして財多し。財兄弟に化すれば、将に侵夺の患有り、雖も積蓄有るも、亦た当に分散す。
凶神財爻を沖散せば、風波険阻を切忌す。劫殺兄位に加臨せば、盗贼の相侵を須く防ぐべし。 凡そ凶神の来って財爻を冲克せば、行船すれば便ち風波の患を見る。世爻若し吉神に値すれば、身は雖も咎なけれど、財必ず飄零す。凶神若し虎蛇に遇いて世を克せば、財命保全す可からず。若し就ち家中に求めれば、却って此の如く断ぜず。必ず凶人の搅乱、或いは財に因りて公事を引惹す。若し解神に値すれば、却って无事を得。劫杀は乃ち求財の大忌、若し財位に臨めば、必ず得可からず。若し兄弟に臨みて発動せば、財を得たる後に防ぎて失脱有るべし。若し更に玄武加臨せば、必ず盗贼劫掠の祸有り。若し貴人の鬼に臨みて世に持するを得れば、雖も贼来たるも、我を伤つくることなし。鬼動に逢うが如きは、兄弟制を受け、縱え凶神有るも、亦た大患なし。鬼爻無気なれば則ち権なく、兄弟依然として来って祸を作す。
子の動きて青龍に会するは、乃ち財を生ずるの大道。父の興りて白虎に臨むは、利を绝つが根源と為る。 若し卦内に財なくして子孫旺動すれば、亦た求謀す可し。更に青龍に臨めば、財有るの卦に比す。若し休囚に値せば、更に斟酌に宜し。若し鬼の子孫に化せば、鬼運财を来たして好人に付くと謂う。苍屏に歌有りて曰う:鬼の財及び子孫に化するは、求財最も利にして心に称う。更に々福田の来って世を生ずるに逢わば、高堂に安坐すとも獲珍す。若し子孫の子孫に化せば、財両処より生ず。財既に両処より生ずれば、宜しく両処に求め、或いは人と同に求む、大吉。子孫は乃ち財を生ずるの神、水の源有るに同じ。源头克を受けなば則ち泉竭き、泉水旺盛なれば則ち流长し。若し財位長生に逢い、徳福官に臨めば、此の等の求财、绵绵として绝えず。或いは財雖も旺なれど、子孫死絶なれば、只だ一度を許すのみ、後に再び求め難し。子孫雖も旺なれど、父母の来って克するは、財を生ずるの源を绝つと謂い、雖も钱财有るも、亦た接济なし。若し日辰の相合に遇わば、庶几く克伤せられず。
世の動財を克するは、沙场の馬を赶くが若し。財の静世を生ずるは、涸泽の魚に逢うが如し。 大凡そ求財、財の来って世を生じ世を克するは則ち易し。財の来って我を逐うは、涸泽の魚を取るが如く、手を伸ばせば便ち得。若し世の動財を克するは、是れ我の利に逐いて行く、沙丘の劣馬の如く、愈よ赶けば愈よ奔り、終に上手し難し。
克害刑冲の兄鬼を迫ぐれば、則ち灾殃消散す。 兄鬼は皆求财の忌神。今彼れ制を受け、惟だ求財望有りのみならず、抑も灾散祸消す。
生扶拱合の財福を輔くれば、則ち貨宝豊盈す。 妻财子孫、生涯緊要。且つ生扶拱合有れば、豈に财货盈溢、珍宝満箱せざらんや。
前卦財有りて後卦无ければ、後に利あらず。前卦財无く後卦有れば、艱難前に在り。 前卦財有りて後卦无ければ、速かに求むに宜し、遅くすれば則ち得難し。前卦財无く後卦有れば、時を待ちて行事するに宜し、或いは財爻旺相の年月を見て、方可ち謀望す。
財の日辰に合するは、方に入手す。財の墓库に逢うは、便ち歸懐す可し。 財と日辰と合するは、財爻の墓日に入るを以て、方可ち其の上手を断ず。
坐贾行商、皆貧に厭きて富貴を求むるが為なり。暁に行き夜に算す、只だ利を図りて経営を起すに因る。財の千箱に溢れんと欲せば、須く万里に奔驰すべし。未だ其の中の得失を卜せず、便ち路上の行蔵を言う。
世が応爻を克せば、直ちに地頭に到りて阻節なし。鬼の飛位に臨めば、未だ门户を離れず趑趄せん。 凡そ出行を占うに、世を以て主と為す。旺相は吉、无气は凶。世応を克せば、坦として一路凶兆なし。応世を克すれば、旁爻の発動来って相克するに同じ、当に吉凶の辨有るべし。若し財福の我を克するに逢わば則ち吉、鬼殺の我を克するは則ち凶。若し世墓の凶方に当たれば、决して行く可からず。鬼世上に持すれば、多くは去り成らざるなり。若し子孫発動して来って解せば、庶几く行く可し。或いは鬼爻貴を帯ぶるが如きは、必ず貴人の故に遅滞して、未だ起身を得ず。鬼に官符・朱雀を加うれば、必ず官事に因りて牵连す。鬼に白虎・喪门・吊客・死符・病符を加うれば、恐らく喪亡疾病の事有らん。鬼若し応に臨めば、彼に到りて事を谋るも、終に成就し難し。世爻更に空亡に値せば、出往すれど終に成就し難し。世若し空に逢わば、多くは去り成らず。縱え强いて去るとも、終に意を得ずして回る。凡そ占は必ず何人なるかを看るべし。若し自身の出ならば、最も世空を忌む。商売の出行に因りては、可谓大凶、必ず本を陷れて他郷にし、徒に奔走せしむ。若し九流芸术及び公家の勾当の人の占いは、反って吉と為す、但だ空手の得財にして、聚むる能わざるのみ。
子孫動かば、則ち路上好侣に逢う。官鬼興らば、則ち途中凶人に遇う。 子孫世に持すれば、吉にして利あらざるなし、必ず善去吉回を主る。若し発動せば、必ず好侣に逢わん。官鬼は凶人と為し、発動して世を克せば、害を為す軽しとせず、休囚制を受け、終に大事なし。
父母休囚なれば、背に一琴を负うて蜀道に登る。妻财世に持せば、腰に十万を缠めて扬州に上る。 父母は行李と為す。旺相なれば則ち多く、休囚なれば則ち少なし。一琴一剑は、其の少なきを言う。妻财は钱钞と為す。財爻旺相なれば、則ち腰に十万贯を缠め、其の多きを言う。
馬爻の坤宮に発動するは、吉神に遇えば、則ち駅程安逸なり。木位の坎位に交重するは、白虎を加うれば、則ち舟楫傾危す。 馬坤象に在りて動かば、必ず陸路に行き、更に青龍を加うれば、一路自然安逸。木水上に在りて動かば、必ず水程なるは、もし白虎を加うれば、恐らく風浪颠覆の忧有らん。
五位空に逢えば、路上凄凉にして旅店なし。六爻鬼に臨めば、地頭寂寞にして忧愁有り。 初爻空亡なれば脚子なし。二爻空亡なれば身に阻有り。三爻空亡なれば伴侣稀なり。四爻空亡なれば戸を出で難し。五爻若しも空亡に値せば、旅店荒凉にして辛苦を受く。更に六爻若し空に逢わば、地头寂寞にして人住まず。六爻俱に空亡に落ちずんば、任意に鞭を挥いて千里に行く。以上論ずる空亡は、一概に論ずべからず、必ず吉凶より分別す。凡そ吉神の空は則ち凶、凶神の空は則ち吉。此に依りて推せば、万に一つの失なし。出行を占うに官鬼を見るに不宜、六爻之に遇うは皆利あらず。初爻:脚の痛を主る。二爻:身に灾有り。三爻:伴侣に疾有り。四爻:去りたる后、戸庭に官事の相缠有り。五爻:道路梗塞す。六爻:地头利あらず、意を得ずして帰る。
一卦の吉凶を参详し、六神の持克を推究す。 青龍財に臨みて発動すれば、满载して回る。朱雀官爻の発動は、必ず是非口舌有り。勾陈水に臨みて動かば、必ず雨水有り。螣蛇鬼を帯びれば、必ず忧惊怪异有り。白虎殺を帯びれば、必ず疾病有り。玄武財に臨まば、必ず失脱有り。以上凶神、世に持し世を克するを最も忌む。旺相も亦た忌む。休囚制を受け、庶几く大事なし。
金爻世に持せば、豈に远く南方に涉るに宜しけんや。木位身に安んずれば、唯だ高く北阙に登るに利あり。 南方は火に属し、金之を畏る、故に往くに宜しからず。北方は水に属し、水木を生ず、故に行くに宜し。余は此の例に仿う。
秋風颯颯、行人の塞北の悲を動かす。夜月沉沉、游客の江南の夢を興す。银灯を剔り、喜んで音候を占い、金钗に当たり、為に帰期を卜す。
若し子孫を問わば、須く福神の生旺を要す。或いは父母を占わば、印綬の空亡に不宜。 父母の出行は父母を看、子孫の出行は子孫を看、兄弟朋友は皆兄弟を看、奴仆も亦た子孫を看る。吉神の之に臨むは吉、凶神の之に臨むは凶。
応の動きて青龍世を克せば、行人立至す。父の朱雀に臨み爻交すれば、音信須く来たるべし。 応動きて世を克すれば即ち來、世動きて応を克すれば未来。青龍応に臨みて動けば、行人立至。動世の動応を克せば、行人他处に往く。若し世応俱に静かなれば、但だ生克制化を看よ。若し世応を生じ応を克せば、决して未来。応世を生じ世を克すれば、身雖も未だ動かざれど、已に归意有り。但だ沖動の月日を看て起程し、生旺の日に必ず到る。父母・朱雀は皆音信と為す、若し発動を見れば、必ず信至る有り。世を克すれば来たる速やか、世の克するは来たる遲し。若し五爻に当たりて動かば、信路に在り。天喜吉神を帯びて世を克せば、是れ喜信。大殺凶神を加えて世を克せば、是れ凶信。若し父母朱雀の動処、空に逢わば、音信雖も有り、人の沈匿せらる。父母并びに勾陈の発動せば、音信雖も有るも、書を帶ぶるに耽搁有りて、稽遲して未だ到らず。
車馬の将に回らんとするを知らんと欲せば、須く门戸を看よ。舟船の未だ発せざるを卜せんと要せば、但だ地头を看よ。 初爻は足、二爻は身、身足俱に動けば則ち来たる。三四は门户と為し、動けば則ち速かに至る。五爻動けば途に在り。六爻動けば地头に在り。凡そ旺動なれば則ち来たる速く、発動して无気なれば則ち来たる遲し。或いは用爻或いは応爻、门户の上に動けば、行人即ち到る。凡そ動爻も亦た吉凶有り、若し動爻が応を用を克せば、当に门户すとも、亦た遲滞有り。
陰官螣蛇に際遇は、当に还郷の梦有るべし。咸池若し玄武に臨まば、恐らく水を觅むの欢に逢わん。 陽鬼螣蛇に会せば、当に虚惊有るべし。陰鬼螣蛇に会せば、当に夜梦有るべし。若し内に在りて動かば、此れ家人の人の回るを梦みる。外に在りて動かば、必ず行人の还家の梦有り。其の梦は鬼生旺日に决し、重き動きしは已に過ぎ、交わりしは未来。用爻若し咸池玄武を加うれば、行人外情の牵惹有りて帰らざるを主る。
兄弟動かば則ち多く盘缠を費す。官鬼興らば則ち同侣と諧わず。 兄弟若し当権旺動せば、决然多く盘缠を費さん。若し更に兄に化せば、免かれず両倍の費有り。然らずんば分争の患有り、休囚无气なれば稍轻し。兄鬼に化せば、行李中途に至り必ず変有り、人に托す可からず。若し財兄弟に化せば、或いは玄武を加うれば、多くは人に诓骗せらる。兄弟若し刑克に逢わば、害なし。若し官鬼旺に、或いは兄弟空なれば、必ず路に伴侣なし、独り程に登る。
更に凶神の持克せらるるには、世墓空亡を須く防げ。若し吉曜の来临有れば、庶几く身の否塞に遭わざるを免る。 若し行人の本名を作出して占う、最も官鬼・白虎・大殺の動き来って世を克するを忌み、及び世墓・世空を怕る。自身疾有り、患難険有り。若し他人を占うには、鬼の用爻を傷克し、及び用爻の墓に入り空亡するを怕る、須く危难を防ぐべし。若し子孫旺動、貴人及び解神の来って相解し、或いは日辰の凶神を刑冲せば、庶几く身の否塞に遭わざるを免る。
動爻退に値すれば、登程して复た他郷に返る。応位沖に逢えば、景に触れて方に故里を思う。 丁丑、丁未、壬辰、壬戌、四者は退神と為す。凡そ用爻及び動爻の退神に逢うは、行人途に登り、仍お返り去る。若し動爻の空に逢うも、亦た返り去ると作して断ず。何れの位の爻上に空なるかを看て、便ち何れの地に転じて去るかを知る。行きて幾里にして回るかを知らんと要せば、但だ生成数に依りて推断し、生旺は倍加し、死絶は減半す。六爻動かざれば、本と帰意なし。若し日辰応爻を沖動せば、必ず物を睹て帰を思わん。
勾陈発動せば、若し位に逢わば便ち淹留す。折殺交重せば、須く途中にて跌扑を防ぐべし。 勾陈発動は、必ず淹留を主る。若し地头に在れば、未だ起離す能わず。若し五爻に動かば、半路人に留めらる。勾陈旺動し、用爻及び応爻に克持せば、行人卒急に来り難し。折伤煞に云う:折伤四体を君に知らしむ、正月鸡栖より逆して离に向かう。高枝を防ぎて跌扑に備うるを生か、此の爻の発動は恐れ顛危せんと。正月酉より逆行すると謂う。
妻财旺動、玄武を加うれば、則ち音书杳绝す。徳福兴隆、青龍に遇わば、則ち财宝豊盈す。 財興りて父母を克し、玄武動きて朱雀を傷つく。若し相并びて動かば、音书杳绝を主る。信を望むには須く世応中を看よ、信来たれば两処より交重を起す。他兴り我静なれば鱼信を伝え、我動き他安んずれば雁踪绝ゆ。子孫は乃ち徳福の神、青龍に遇わば則ち满载して回る。
物数を详らかにせんと欲せば、五行の妻位の兴衰。归期を决せんと要せば、六合の動爻の生旺。 物数を知らんと要せば、但だ財の五行に臨むを看よ。旺相なれば多し、休囚なれば少なし、生に逢わば倍加し、克を受けば減半す。数目は河図数に照らして取る、水一・火二・木三・金四・土五。動爻金に属せば、期は巳日に在り、並びに申酉日、可く到る。余は此の例に仿う。
錦城雖云う楽しきも、早く還家するに如かず。茅屋未だ貧と為さず、但だ安楽業を願わん。