読み込み中...
全 102 章中 83 章
神峰通考
全体意訳 『易経』に曰く「乾道は男を成し、坤道は女を成す」。陰陽剛柔にはそれぞれ本質的な特性がある。故に女命は柔順を本体とし、剛強は刑克(刑罰と抑制)となり、清純は奇瑞(稀有な吉兆)となり、混濁は賤(いやしさ)となる。乾は陽、坤は陰を表す。陰陽が交わり合って人事の法則が成立する。陽は剛で陰は柔、乾道を受けて男性となり、坤道を受けて女性となる。ゆえに男性は剛強で女性は柔順である。陰陽にはそれぞれ本體の特性があり、女命は陰柔にして静かなるを貴び、最も忌むべきは陽剛の気であり、清純を貴び混濁を賤しむ。
三奇得位、良人万里に侯を封ぜられる 🌟 三奇とは財・官・印を指し、乙丙丁ではない。女命は官星を夫と見なす。例えば甲日生まれの人が辛を見れば官星であり、すなわち夫である。辛金は子に長生し、申酉の地で旺となる。己土を財とすれば、辰戌丑未の地を得る。癸水を印とすれば、亥子丑の方角を得る。もし三者ともに旺位を得れば、夫が顕貴となることを主り、故に万里に侯を封ぜられるという。
二徳垣に帰す、貴子九秋に月を歩む 🌙 二徳とは天徳・月徳の貴人を指す。天徳貴人は正月の丁、二月の坤などであり、月徳貴人は寅午戌の月は丙に在るなどである。女命がこの二徳を持つ場合は、子供が科挙に及第して名声を得ることを主る。
一官一貴、烏雲の両鬢金冠を擁す 👑 女命はただ一位の正官のみを夫と取り、官が無ければ一位の七殺を取る。貴人はただ一に限るべきであり、重複は許されない。重ねて見えれば即ち二夫を主る。官星が旺相に乗じ、禄馬が暗に合することを要し、始めてこの貴さがある。貴人は多く見えるべきではなく、多ければ貴重合多の論となる。
四殺四空、皎月は懐に満ちて玉筋を啼く 😢 女命は殺(煞)が多いことを忌み、兼ねて四柱に空亡があれば、夫を克し子を傷め、再嫁して孤寡となることを主り、故に玉筋を啼くという。玉筋は涙が結んで氷の痕となることを指し、極めて悲しみ冷えることを喩える。
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 比肩 | 比肩 | 元男 | 比肩 |
| 天干 | 甲 | 甲 | 甲 | 甲 |
| 地支 | 子 | 子 | 子 | 子 |
| 蔵干 | 癸印 | 癸印 | 癸印 | 癸印 |
| 星運 | 沐浴 | 沐浴 | 沐浴 | 沐浴 |
官行官運、鏡破れ釵分かる 💔 女命はただ一位の正官を夫とする。もし再び官運を行けば、別の夫星に遭遇することとなり、二夫が妻を争う形を成し、必ず離別を主る。例えば甲は辛を官となし、一夫とする。再び辛の運や酉の地に遇えば、夫を克して再嫁することを主る。鏡破れ釵分かるは夫婦の離別を喩え、楽昌公主の破鏡重圓の故事による。
財入財郷、夫栄え子貴し 💰 財は命を養う源である。男命は財を妻と為し、女命は財を以て夫に事える。女命、財星が地を得て、再び財運を行けば、財気更に盛んとなり、夫家の富貴、子孫の顕貴を主る。
衣錦藏珍、官星気有り 🎎 官星は夫星であり、生旺を得て冲が無ければ、夫の栄貴を主り、故に衣錦藏珍(錦を衣て珍宝を蔵す)が可能となる。
堆黄積白、財庫傷無し 🏦 黄白は金銀を指す。財厚ければ庫を需(もと)め、辰戌丑未は四庫と為す。庫傷れば財散じ、長く富みを保ち難し。
大低官多ければ栄えず、財多ければ富まず ⚖️ 女命、官多ければ夫多く、衆男が一女を共有するが如く、栄えずして反って辱めを受ける。一官を取って主と為し、去留舒配(去留の調整配分)を以て論じ、ただ安楽を得るも栄華は得ず。財多ければ他人に事え、自身は富み難く、女命の貴賤は夫に随うもので、自身に由るものではない。
正印を用いて梟に逢えば、蘭階夜寒し 🥶 正印は生母の如し。例えば甲は癸を以て正印と為す。壬に逢えば偏印(梟神)。梟は不仁なる鳥、長じて母を食らう。女命、正印を用いて梟に逢えば、侵凌(侵入欺凌)の禍有り、凄凉孤冷を主る。
梟神を用いて印に遇えば、玉樹春に栄ゆ 🌸 梟は元来不仁なるも、正印(慈善)に遇えば、反って悪を転じて福と為す。女命、梟を用いて印に遇えば、吉助を得て、玉樹風に臨むが如し。
金清く水冷たく、日は鸞台を鎖す ❄️ 金は冬月に生まれ、水冷たく金は泄がれ、骨肉情無し。女命これに逢えば、孤冷にして鸞台を鎖すが如し。
土燥しく火炎、夜は衾帳に寒し 🔥 土は夏月に生まれ、火盛んで土燥しく、子枯れ母盛ん。女命これに逢えば、孤单無依を主る。
群陰群陽、清灯自ら守る 🕯️ 四柱が全陰あるいは全陽、陰陽に配無く、男に妻無く女に夫無く、清灯自ら守る。
重官重印、緑鬢(若き黒髪)孤眠す 🛏️ 女命は一官一印を喜び、一夫と為す。重ね見れば重夫、夫を克するか、あるいは年若くして孤眠す。縦え栄貴なりとも免れ難きは別離なり。
田園広く置く、食神位を得て官に逢わず 🌾 食神は子星、位を得れば母を養う可し。例えば甲は丙を以て食と為し、子は禄を得て母を養う。もし辛官を見れば、辛丙合し、子は妻を恋いて母を忘るが故に、宜しく官に逢わざるべし。
粟帛余り有り、印綬時に逢いて還た煞に遇う 🍚 印綬は煞を須(ま)ちて顕栄す。例えば甲は癸を以て印と為し、庚を以て煞と為す。印は殺に頼って生ぜられ、男主は権貴、女主は富厚を主る。
傷官、官星を見ざれば、猶お貞潔と為す 💍 女は官を以て夫と為し、傷官が夫を克するを忌む。もし四柱に官星無ければ、傷官は傷する所無く、反って貞潔と為す。傷官は子女と為し、喜ぶは傷尽きて財有ることで、反って福と為す。
食無く多く印綬に逢えば、反って刑傷を作す 🚫 食神は子と為す。食無ければ則ち子無し。多印は子を損ずるが故に、反って刑傷と為す。
窮梟、食を見る、坐産花枯る 🌺 例えば甲は壬を以て梟と為し、丙を以て食と為す。梟は食を奪う。女は食を以て子と為すが故に、坐産(出産)花枯ると喩う。
悪煞、官に混ず、春に臨み葉落つ 🍂 悪煞は七殺を指す。女は正官を以て夫と為し、殺は偏夫と為す。正官有る場合、殺を見るを忌む。二夫一善一悪混じて居れば、反って其身を傷む。
遠合は情を勾〈やと〉い、背きて夫を尋ぬ。官を冲し食を破り、子を棄て人に従う 🎭 女命、三合六合、帯びて驛馬桃花など、私通を主る。官冲し食破れ、夫子破らるれば、必ず他人に従う。
財衰へ印絶え、幼くして娘門を出ず 👧 財衰うれば夫に事える無く、印絶ゆれば出身賤しく、幼くして実家を離る。
身旺く運強く、早くに夫主を刑す ⚡ 女命は身弱く静かなるを宜しとす。身旺に行旺運なれば、必ず夫を刑す。
五煞花に簪す、日夜、客を迎え客を送る 🎪 五煞、咸池・紅艶の如き、桃花煞を帯びる、外貌尊重、内意嬌淫を主り、酒色を好む。
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 正财 | 食神 | 元女 | 正官 |
| 天干 | 庚 | 己 | 丁 | 壬 |
| 地支 | 申 | 丑 | 亥 | 寅 |
| 蔵干 | 庚财壬官戊伤 | 己食癸杀辛才 | 壬官甲印 | 甲印丙劫戊伤 |
| 星運 | 沐浴 | 墓 | 胎 | 死 |
三刑、鬼を帯ぶ、始終、子を克し夫を傷む ☠️ 三刑、寅巳申の如き、鬼(殺)を帯ぶ、夫を刑し子を克するを主る。
楊妃貌美し、禄は桃花に傍う 🌸 桃花煞は清秀美貌を主る。年月に帯ぶるは園中の花、官星に合すれば貴を主り良婦と為す。時に帯ぶるは牆外の桃花、下賤と為す。楊妃は桃花、禄に会し官に合するを喩う。
謝女才高く、身は詞館に任ず 📚 詞館を帯ぶるは才学有るを主る。五行旺处を詞館と為す。例えば木生人が庚寅を得る。
華蓋、官に臨む、情は僧道に通ず 🙏 華蓋は孤を主る。官印有れば翰苑の尊と為す。空に逢えば宜しく僧道と為す。女、華蓋に犯されば、情は僧道に通ず。
孤辰、印に坐す、身は尼姑と作る 🧘 孤辰寡宿、女は見るを忌む。師尼(僧尼)あるいは孤寡と為すを主る。身旺なること尤も忌む。
胞胎常に堕つ、食旺に身衰う 🤰 身衰えて食旺に逢えば、子旺み母衰うるを主り、堕胎を主る。
鸞風(夫婦)頻りに分かたる、官軽くに比重し 🕊️ 比肩(比劫)衆く、夫主は力無く、争奪・離別。
姐妹剛強、乃ち填房(後妻)の婦と作る 👭 比劫(比肩劫財)重く旺んなれば、正室と為らず、填房(後妻)あるいは側室と為すを主る。
財官死絶、当に過継の児を招くべし 👶 財官死絶すれば、子無く、他人の子を過継す。
官、財の地に臨めば必ず夫を栄え、身、敗郷に入れば須く子を克す 📉 官、財郷を行けば、夫を栄えしむ。身、敗絶の地に入れば、子を克し孤苦す。
殺梟、禄を破り根を連ぬ、氷肌を水火に堕とす 💧 殺梟、禄を破れば、身害せらるるを主り、水火の厄有り。
比劫、刑に遭い局を喪う、玉骨を塵沙に掩う ⚔️ 比劫、刑に遭えば、争端の末に身を亡ぼすを主る。
交馳して驛馬に逢う、母氏荒涼 🐎 女は驛馬を忌む。財官交馳すれば、母家の財を損なう。
差錯、孤神に対して、夫家零落 🏚️ 陰陽差错の日、女之に逢えば、夫家零落す。
五馬六財、比肩の地に窮敗す 💸 財、比劫に遇うこと多ければ、分奪(分け奪い合い)により窮敗す。
八官七殺、刑害の郷に離別す ⚖️ 官殺、刑害に遇えば、夫、死するかあるいは離別を主る。
刑空官殺、幾度か嫁に臨みて濃妆を罷む 💄 官殺空にして刑あれば、夫星力無く、嫁するに臨みて成り難し。
冲克印財、縦え家を得るとも厚福を成し難し 🏡 印財冲克されれば、縦え家を成すとも安らかなる享楽無し。
財を蔵して露わさざるに若かず、明殺傷無し 🤐 財は蔵すれば丰厚、官は露われば清高。
殺重く印は財を行き、財多く印に遇う 🔄 印財相克し、財多きは印破るを喜び、財を貪り印を壊すは宜しく劫財を以て解く。
四敗、家人の幸有るに非ず、四冲、良婦にして嫌無からんや ⚠️ これらは皆、女命の忌む所。
水、旺郷に聚まる、花街の女 🌊 水性、下き旺郷に就く、女性之に似、夫に従って己に由らず。もし金、会合すれば、花街の女の如し。
金、秀麗を成す、桃洞の仙 🌸 金質美し、女命、金の西方の秀気に生まれ、質を成して瑕無く、仙の如し。
四生、四馬を馳す、背井離郷 🧳 寅申巳亥は四生の驛馬、女主は遠行して郷里を離る。
三合、三刑を帯ぶ、夫を傷め業を敗る 💔 女は多合を忌み、三刑を帯ぶれば骨肉相害しあい、夫を傷め業を敗る。
暗殺、刑に逢う、槁砧〈こうちん〉(夫)善ならず 👺 殺は夫と為し、暗に刑すれば、夫の不善を主る。
明官、馬に跨がる、夫主榮を増す 🏇 官露わにして禄馬に逢えば、夫榮え貴し。
黄金、嬴に満つ、一財所を得る 💰 財星、地を得れば、富貴を主り、相夫益子(夫を助け子を益す)。
紅顔、配を失う、両貴家無し 🎭 貴(貴人)衆く合多く、師尼・倡婢と為る。重貴は夫を克し、年少にして配偶者を失う。
先に比して後に財、自ら貧より富に至る 📈 先に比肩(比劫)有り、後に行財運なれば、自ずから貧より富に至る。もし原局に財・比倶に有れば、この論に非ず。
官を冲し食を合す、子に靠〈よ〉り夫を刑す 👨👦 官冲すれば夫力無く、食合すれば子に頼り、子に靠りて終を養うに至る。
胞胎死絶、花枯れて寂寂たり 🥀 胞胎死絶なれば、一生寂寞孤苦。
長生根、瓜瓞綿綿 🌱 長生の位を得れば、子孫絶えること無し。
貴に合し財に合す、珠は金屋に盈つ 💎 官に合し財に合すれば、富貴を主る。
財を破り食を破る、衾冷えて蘭房寒し 🥶 財・食破らるれば、生計頼み無く、凄冷たり。
呂后、名天下に馳す、只だ陰并びて陽剛なるに縁る 👑 女命、純陰は貴く福あり、兼ねて陽剛なれば夫の権を奪い、多くを為し能あり、陰邪の刑あり、呂后の如し。
綠珠、身楼前に堕つ、蓋し是れ梟の衝して煞位に当たる 🏙️ 梟衝して煞位に当たれば、不仁の厄難を主り、綠珠の楼より堕ちしを喩う。
秋水通源(秋の水、源に通ず)、眸を剔〈そ〉ぎて節を立つ 👁️ 壬癸、秋月に生まれ、水清く金剛、眸を剔ぐの節操を喩う。
冬金、局に坐す、臂を断ちて芳を流す ⛄ 金、冬月に生まれ、巳酉丑の局、金白く水清く、性剛貞節、臂を断ちて芳を流すが如し。
姐妹同宮、未だ適〈とつ〉がずして先に恨み有り 💔 比劫、同宮なれば、争い妬み、未だ嫁がずして先に恨み有り。
命財気有り、夫に配して老に至るまで憂い無し 💑 本命の財帛、生旺にして、身を栄やし夫を助け、老に至るまで憂い無し。
是を以て榮枯貴賤は、造の淵源する所、務めて明博を投じ、真伝を領受すべし。若し夫れ理誤り時に差〈たが〉わば、先賢と雖も自ら知ること能わず。 📖 故に榮枯貴賤は命理に淵源す。明師に投じ博学し、真伝を須く領受すべし。もし理を悟ること誤り時に違いあれば、先賢と言えども自ら知ること能わず。
女命の八字は柔順清純を以て貴と為し、剛強混濁を以て賤と為す。官星は夫と為し、宜しく清浄一位たるべし。財印は補佐と為し、生旺・無破を喜ぶ。陰陽の平衡、五行の中和を根本原則と為す。
注:古法の女命判断は歴史的文脈の中に置いて理解すべきである。現代応用においては、その規則的智慧を取って性別偏見を除き、五行生剋とエネルギー流動の本質的原理の把握に力を注ぐべし。🌿