全 46 章中 15 章
黄金策
人生は無常であり、病気はなおさら予測不能である。世の中のあらゆる事柄の中で、生死に関わることは最も重大である。易学占卜において、火の属性は心経に対応し、発熱、喉の渇き、口の乾燥などの症状が現れる。水の属性は腎部に対応し、悪寒、寝汗、遺精などの問題として表れる。金は肺に属し、木は肝に属し、土の属性が侵されると病は脾胃に及ぶ。卦象が衰弱している時は病状は軽く、旺盛な時は重く、爻位が変動すると病勢は身体を激化させる。坤卦は腹部を表し、乾卦は頭部を表し、兌卦は必ず喉風や咳嗽を示す。艮卦は手に対応し、震卦は足に対応し、巽卦は中風(癱瘓)や腸風の病気を防がねばならない。螣蛇の爻が動けば主に心驚き不安を、青龍の爻が動けば酒色の過度によるものを示す。勾陳の爻が動けば腫脹の症状が現れ、朱雀の爻が動けば言語が倒錯混乱する。白虎の爻が動けば損傷を表し、女性は血崩や血暈(失血性めまい)を起こしやすい。玄武の爻が動けば憂鬱を主とし、男性は陰症や陰虚の病が多い。
官鬼爻(病源を表す)が卦中に伏蔵していれば、病は知らず知らずのうちに来る。官鬼が世爻の下に蔵されていれば、病状は繰り返し旧の如し。もし妻財爻の下に伏していれば、必ず飢餓や飲食の不節制によるものである。もし福徳爻の下に蔵されていれば、定めて酒酔いや淫欲の過度によって引き起こされる。父母爻が動けば労傷によることを主とし、兄弟爻が動けば気滞や食積の侵襲によるものである。官鬼が官鬼に化すれば、新旧二つの病が絡み合っていることを表す。官鬼が官鬼に化すれば、病状は遷延し変化が多い。五爻(道路爻)で父母爻に化すれば、途中で雨に遭い寒さを受けたことを示す。三爻(門戸爻)に兄弟爻に変じて居れば、房内で風邪を引いたことを示す。
本宮卦は家で病気を得たことを表し、下爻は必ず内傷である。他卦は別の場所で病気を染めたことを表し、上爻は外感を防がねばならない。上爻が実で下爻が空ならば、夜は軽く昼は重い。動爻が生じ変爻が克すれば、夕暮れに熱く朝は涼しい。水が火に化け、または火が水に化すれば、往来する寒熱を主とする。上が下を衝き、または下が上を衝けば、内外の感傷が交錯する。火の官鬼爻が上爻で財爻を衝けば、嘔逆や吐瀉を示す。水の官鬼爻が下爻で土爻に直化すれば、小便不通を示す。もし牙疔(歯茎の腫れ物)を患えば、兄弟爻と官鬼爻が金連大煞となる。もし脚気が生じれば、震宮の土が木星に化したことによる。官鬼が離宮に在り水に化すれば、痰火の症であることに疑いない。官鬼が乾象に来て双木となれば、頭風の病であることに確信が持てる。震が螣蛇に遇いなお動けば、驚悸や癲狂の症である。艮が巳午に逢いまた交重すれば、癰疽や瘡毒の患いである。
卦内に財爻が無ければ、飲食を受け付けない。間爻に官鬼爻があれば、胸膈が広がらず不快である。官鬼が絶えて生に逢えば、病体は少し安らぎまた再発する。世爻が衰えて墓に入れば、神思は困倦して清明ではない。応爻の官鬼が身爻と合すれば、他人の病気に感染する。世爻の官鬼が用神を傷つければ、旧日の災いが再発する。用神が金に傷つけられれば、肢体は必然的に酸痛する。主爻が木に克されれば、皮骨は定めて傷つき障害を負う。火が仇神となれば、喘咳の災いである。水が害をなせば、恍惚の症である。第三爻が空であれば、この病は腰が軟弱であることを知るべし。官鬼が上六爻を傷つければ、この人は当に頭痛を主とする。財が卦中で動けば、吐くかさもなくば瀉すかである。木が世上に在れば、痒いかさもなくば疼くかである。