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神农本草经
本章は『神農本草経』の禽部上品の二種、丹雄鶏、雁肪について。以下、原文に基づき意訳と解釈を行う。
丹雄鶏(赤色の雄鶏)は、味は甘く、性は微温である。
古人はこれが主に婦人の崩中漏下(月経期以外の腟からの大量出血または淋漓とした出血)、赤白沃(赤白帯下)を主治し、さらに虚損を補い、中焦を温め、出血を止めると考えた。さらには神明に通じ、毒邪を殺ぎ、不祥を避けるとまで考えられた。鶏頭は鬼邪を駆除するとされ、特に東の城門の上の鶏頭がより効果的だとされた。
その他の部位はそれぞれ次のように記されている:
古注に「生平沢」とあり、鶏が平原の水沢の地に生息することを指す。
注文補足:呉普は丹鶏卵で琥珀を作ることができると言った。『名医別録』は丹雄鶏が朝鮮に見られると言う。『説文解字』などの考証によれば、鶏は「知時畜」、即ち時を知らせる禽であり、肪は肥脂、腸は大小腸、膍胵は鳥の胃を指し、脃は省文である。翮羽は羽茎、尿は糞便類の字の古写または仮借である。
雁肪は、味は甘く、性は平らかである。
風邪による筋脈の攣急、拘急で舒ばらない状態、偏枯(半身不遂、風瘫)、気機の不利を主治する。古人は久服すれば気力を補い増し、飢えに耐え、身体が軽やかになり、衰老を遅らせると考えた。別名「鶩肪」ともいう。池沢に生ずる。
注文補足:呉普は雁肪が神農、岐伯、雷公の薬性記載において味は甘く、毒がなく、さらに多くの金石类药物の毒を解すると言う。採取に固定した時節はない。『名医別録』は雁肪が江南に生じ、採取は時を選ばないと言う。しかし『説文』『広雅』『爾雅』『方言』などの考証によれば、古書の「雁」は鵝(ガチョウ)を指すことがあり、「鶩」は鴨(アヒル)を指す。したがって本条の「雁肪」は実際には鵝鴨脂であり、渡り鳥のカモの脂肪ではない。後世の注家は別に「鶩肪」「白鴨鵝」などの条目を立て、かえって本条を鴻雁と誤認したが、これは誤解である。
上品は命を養い、補益に偏る
『神農本草経』は薬物を上・中・下の三品に分類する。禽部の上品はこの二種のみであり、上品薬の「命を養いて天に応じ、毒がなく、多く服し久しく服しても人を傷つけない」という伝統的考え方を体現している。丹雄鶏が虚を補い中を温め、雁肪が久服で気を益すのは、いずれもこの思想の反映である。
取象比類と陰陽雌雄
丹雄鶏は色が赤く火に属し、性がやや温であることから、古人はこれを用いて中を温め、血を止め、神に通じた。黒雌鶏は色が黒く水に属し、性がやや陰であることから、風寒湿痺や安胎に用いられた。この「丹雄—黒雌」の対比は、中医が色、雌雄、陰陽によって薬性を類推する思考様式を体現している。
このような考え方は古代の薬理において啓発的な意義を持つが、今日では理性的に捉え、機械的に適用すべきではない。
以形補形と部位対応
鶏腸が遺尿を治し、鶏の砂肝の内側の黄皮が泄利を治し、鶏脂肪が耳聋を治し、鶏羽が血閉を治すのは、初期の「以臓補臓」「同気相求」的な経験的用药特徴を反映している。このような対応は解剖学的な直接対応ではなく、古人が長期の観察の中で形成した分類的思考である。
甘脂潤養、緩急通絡
雁肪は味が甘く性が平らかで、古人はこれを用いて「風攣、拘急、偏枯、気不通利」を治療した。これは「甘は緩急を主る」「脂は燥を潤す」という思想を体現している。肢体の拘急、筋脈の失養に対して、古人は甘潤の品で緩め、潤すことができると考えた。
関連概念:
関連文献:
本内容は中医薬の古典古籍に基づくものであり、伝統文化の学習と研究のみを目的とし、いかなる医療診断、用药、または治療のアドバイスを構成するものではない。不調がある場合は速やかに医療機関を受診してください。 —— 卜瓜