全 174 章中 42 章
增删卜易
全体意訳 本章は、卦象を通じて人の一生における功名・地位の有無を判断する方法を探る。主に官鬼爻(官職を表す)と父母爻(文書・学識を表す)の旺衰・動静、およびそれらと世爻との関係を観察する。卦象の組み合わせが異なれば、功名を成就する道筋も様々で――真の才学に頼る者、財力で官位を買う者、軍功で業を立てる者があり、ある卦象は功名との無縁を示す。
官父興隆、文章見用 🌟 父母爻が旺相で世爻を持ち、かつ官鬼爻が発動して生じてくる場合、または官鬼が世爻を持ち父母爻が旺動する場合、または官父爻が旺動して世爻を生じ合う場合、あるいは日辰・月建が官星・父母として世爻を生じ合う場合は、いずれも科挙などの文才によって功名を得られることを示す。まさに「学びて文武の芸を成し、帝王の家に貨す」である。
鬼財揺発、納栗成名 💰 官星が世爻を持ち財爻が発動して相生する場合、または世爻が官鬼に臨み財爻に化する、世爻が財爻に臨み官鬼に化する場合、または官星・財星が動いて世爻を生じ合う場合、あるいは日月が官星・財星として世爻を生じ合う場合は、いずれも財物を納めることで功名を得られることを示す(現代で言えば、特殊なルートや資金による職位獲得に類似)。
卦例一:辰月乙未日、功名を占う。明夷の豊卦に変ず この人物は元々武官の子孫で、低い官職に就いたことがあるが、病により辞職し無官であった。将来また功名を得られるか?を問うた。卦中では丑土の官星が世爻を持ち、午火の財(旺んで官を生む)に化している。卯年に占い、巳年に納捐(金銭による官位購入)から始め、連続して加捐し、府佐の官位まで至った。未年に正式に任官し、戌年に知府に昇進した。伝統的には動爻が沖に逢えば散じるとされるが、この卦では未土が世爻の丑土を沖しているにもかかわらず、散じずに却って昇進を得た。
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 正财 | 比肩 | 元男 | 食神 |
| 天干 | 戊 | 乙 | 乙 | 丁 |
| 地支 | 辰 | 未 | 丑 | 丑 |
| 蔵干 | 戊财乙比癸枭 | 己才丁食乙比 | 己才癸枭辛杀 | 己才癸枭辛杀 |
| 星運 | 冠带 | 养 | 衰 | 衰 |
卦例二:戌月壬子日、功名を占う。困の兌卦に変ず 寅木の妻財が世爻を持ち、官星に化している。これは財物によって功名を得ることを示す。しかし、六合が六沖に変じており、始めはあっても終わりがなく、実際に任官することは難しい恐れがある。後、この人物が捐官(金銭による官職獲得)の試験を受けた際、両目を失明した。
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 食神 | 偏财 | 元男 | 正印 |
| 天干 | 甲 | 丙 | 壬 | 辛 |
| 地支 | 戌 | 子 | 寅 | 亥 |
| 蔵干 | 戊杀辛印丁财 | 癸劫 | 甲食丙才戊杀 | 壬比甲食 |
| 星運 | 冠带 | 帝旺 | 病 | 建 |
【新評釈】:この例は実際には財をもって官を謀る象である。第二の例で功名が成らなかったのは、世爻が空亡し、動いて官に化しながら病んでいるためである。官鬼は火に属し、火は目を主り、玄武(暗黒)に臨んでいるため、両目失明として応驗した。
卦例三:戌月戊辰日、功名を占う。蠱卦を得る 日月が財として世爻を生じ、白虎が金官に臨み世爻を持つ。もし文の道を行けば、納捐に頼らねばならない。もし武の道を行けば、軍功を立てることができる。後、この人物は軍糧(正式な兵士)にはならなかったが、軍に従って戦い勇躍先頭に立ち、主将の賞賛を得て官職を授かり、五年の内に連続して奇功を立て、元帥の官位まで至った。
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 偏财 | 食神 | 元男 | 偏财 |
| 天干 | 壬 | 庚 | 戊 | 壬 |
| 地支 | 戌 | 戌 | 辰 | 子 |
| 蔵干 | 戊比辛伤丁印 | 戊比辛伤丁印 | 戊比乙官癸财 | 癸财 |
| 星運 | 墓 | 墓 | 冠带 | 胎 |
卦例四:連続して考職(官職任用試験)により出仕できるかを占う 第一卦(豫の萃卦に変ず):申の官が進神に化し、巳日に長生するが、世爻を生じ合わない。本分の官ではないのではないかと疑う。 第二卦(晋の姤卦に変ず):卦象が反吟し、巳火の官星が亥水に沖されて去る。本職の官位は既に損なわれており、功名は別の所から出ることを示す。前卦では官が五爻(君位)で動き、特恩を得ることを示す。後卦では未土の日建が五爻で動き長生に化して世爻を生じる。勅旨により軍功を立てると定まる。後、この人物は西行して功を立て、顕爵を得た。
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 劫财 | 偏财 | 元男 | 比肩 |
| 天干 | 戊 | 癸 | 己 | 己 |
| 地支 | 辰 | 巳 | 巳 | 巳 |
| 蔵干 | 戊劫乙杀癸才 | 丙印戊劫庚伤 | 丙印戊劫庚伤 | 丙印戊劫庚伤 |
| 星運 | 衰 | 帝旺 | 帝旺 | 帝旺 |
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 伤官 | 偏财 | 元男 | 偏印 |
| 天干 | 戊 | 辛 | 丁 | 乙 |
| 地支 | 辰 | 未 | 未 | 巳 |
| 蔵干 | 戊伤乙枭癸杀 | 己食丁比乙枭 | 己食丁比乙枭 | 丙劫戊伤庚财 |
| 星運 | 衰 | 冠带 | 冠带 | 帝旺 |
卦例五:丙戌年戌月乙卯日、御駕(皇帝の行列)を迎える吉凶を占う 庶民が御駕を迎え、将軍の爵位を授けられた。これはまさに太歳と五爻・月建が動いて世爻を合し、世爻の卯木官星がさらに日建に臨むことの応驗である。
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 伤官 | 正财 | 元男 | 伤官 |
| 天干 | 丙 | 戊 | 乙 | 丙 |
| 地支 | 戌 | 戌 | 卯 | 戌 |
| 蔵干 | 戊财辛杀丁食 | 戊财辛杀丁食 | 乙比 | 戊财辛杀丁食 |
| 星運 | 墓 | 墓 | 建 | 墓 |
卦例六:戌月丁卯日、功名を占う。需卦を得る 子孫申金が世爻を持つ。直接に「功名を問うを休めよ」と断じた。この人物は読書に刻苦したが、秀才でさえも合格せず、後、軍に従うこと二十余年、軍功や納捐によって名を求めようとしたが、白髪が生えるまで何も成し得なかった――これはまさに子孫が官鬼を剋する典型の検證である。
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 正印 | 比肩 | 元男 | 正财 |
| 天干 | 甲 | 丁 | 丁 | 庚 |
| 地支 | 戌 | 卯 | 卯 | 戌 |
| 蔵干 | 戊伤辛才丁比 | 乙枭 | 乙枭 | 戊伤辛才丁比 |
| 星運 | 养 | 病 | 病 | 养 |
卦例七:巳月乙卯日、功名を占う。旅卦を得る 爻が六合に逢うが、子孫が世爻を持ち、官星は月破である。成名は断じて難しいと断ずる。この人物は既に金を費やして官を捐していた。私は「万金を費やし尽くしても、終に禄を食むことは難しい」と言った。後、子年に病を得、丑年に蠱病を患って死んだ。
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 比肩 | 七杀 | 元男 | 食神 |
| 天干 | 乙 | 辛 | 乙 | 丁 |
| 地支 | 巳 | 巳 | 卯 | 亥 |
| 蔵干 | 丙伤戊财庚官 | 丙伤戊财庚官 | 乙比 | 壬印甲劫 |
| 星運 | 沐浴 | 沐浴 | 建 | 死 |
卦例八:武官の子孫、功名を占う(大過の井卦に変ず) 現有の官職は既に破敗に臨んでいるが、世爻が申の官に化して回頭して世爻を生じる。申は当年の太歳であり、別に顕爵が特恩から出ることを示す。盗賊を平定し民を安んずる事により官を得ると断ずる。寅年に官を得、申年に出仕する応とす。後、果たして反乱平定の功績により、寅年に武爵を授かり、後に文職に改め、申年に出仕した。
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 正财 | 七杀 | 元男 | 偏财 |
| 天干 | 癸 | 甲 | 戊 | 壬 |
| 地支 | 卯 | 子 | 子 | 子 |
| 蔵干 | 乙官 | 癸财 | 癸财 | 癸财 |
| 星運 | 沐浴 | 胎 | 胎 | 胎 |
卦例九:同一人物が再び後運を占う(帰妹の震卦に変ず) 月建の財星が卦中に現れて世爻・父爻を剋する。白虎が発動していないとはいえ、目上の災禍は免れない。世爻が傷つけられ、自身も険厄を防がねばならない。後、果たして寅年に父母の喪(丁艱)に遭い、卯年に途中で病死した。丑土の父母が世爻を持つが、重なる卯木に克傷されたためである。
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 比肩 | 比肩 | 元男 | 正印 |
| 天干 | 辛 | 辛 | 辛 | 戊 |
| 地支 | 卯 | 丑 | 丑 | 子 |
| 蔵干 | 乙才 | 己枭癸食辛比 | 己枭癸食辛比 | 癸食 |
| 星運 | 绝 | 养 | 养 | 长生 |
【新評釈】:古代、父母の喪に遭えば官を辞し三年の喪に服する必要があった。故に財が虎に臨み動くのを、退官の兆しとする。現代では必ずしも退官として応驗するとは限らないが、父母に凶ありと断ずることができる。
功名成就には、官星(機会)、父母(学識)、財爻(資源)と世爻(自身)との生剋関係を見る必要がある。様々な組み合わせが、異なる成就の経路を明らかにする:正統的な科挙、財力による納捐、軍功による立業、あるいは特殊な恩典。
卦象が示すのは趨勢であって定数ではない。同じ卦象でも、時代が異なり、個人の選択が異なれば、結果も様々である。現代社会において、「功名」の内包は既に各種の形式の業績認可へと拡大しており、官職のみに止まらない。
注:本章の内容は時代背景を合わせて理解する必要がある。古代の「納栗成名」は現代の特殊人材導入や資金投入による機会交換に相当し、「立功建業」は特殊分野での卓越した勲功建立に類似し、「平歩登雲」は破格の抜擢を得ることに譬えられる。どの時代にも、その特定の「功名」実現方式がある。
以上内容を日本語に翻訳します。元のフォーマットと構造を保持してください。