全 174 章中 73 章
增删卜易
全体意訳 本章は、貴人に謁して名利を求める占断の要領を専ら論じる。世爻が官爻を剋するか、または官爻が世爻を生扶する場合は、赴いて謁見するに適す。財爻が破敗に臨むか、官鬼が世爻を剋傷する場合は、奔走徒労に終わり功を奏さない。🌪
野鶴は指摘する:貴人に謁することを占うには目的を分ける必要がある——名声を求めるなら官爻を見、利益を求めるなら財爻を見る。最好はこれらが世爻を持つか、世爻を生合するのが吉である。空・破・墓・絶に逢い、または動変して凶象となる場合は、無駄に心力を費やす。世爻が官鬼に化け、剋傷に化けるか、または「随墓助傷」などの凶格に遇う場合は、尚更行くべからず。さもなければ、貴人に会えぬばかりか、途中で危険に遭い易い。⚠
世爻が発動するが空亡に逢う、または世爻が旺相だが月破に臨む——この類の情況は必ずしも全く凶とはならず、却って出空・填実の期に応験する可能性がある。例えば申月丁卯日に出行して貴人に会うことを占い、䷌同人卦を得る。官鬼亥水が世爻を持つが旬空である。出空の亥日に貴人に会え且つ財利を得ると断じ、後果たして応験した。月建の財爻(申金)が世を生じた故である。📅
官爻が世爻を持ち財爻が発動して生扶する、または財爻が世爻を持ち官爻が完備し、更に日月の吉神が照応する場合は、主賓意気投合し、事成り易し。所謂「日月照臨」とは、日月が世爻・財爻を生扶するか、または世爻・財爻が正に当令の月日に臨むことを指す。🌟
名声を求めるには父母爻が発動するのが宜しい(文書は推薦の根本なる故)。利益を求めるには兄弟が発動するのを忌む(財を劫う神)。貴人に会うことを占い、既に世爻と官星が相生合を得たならば、貴人に会える。但し、具体的に名利の成否を問う場合は、別に一卦を起こして専占すべく、混断してはならない——名声を求めるには父母・官鬼の両旺を需し、利益を求めるには妻財・子孫の両旺を需す。
例えば申月甲辰日に貴人に謁し推薦を求めることを占い、䷔噬嗑卦を得る。財爻が世爻を持つが父母子水(文書)を剋傷する。推薦を求めるのは不利と断ずる。相手は「名声を得ず却って財を得る」と誤解した。実は卦意は財が文書を壊し、推薦成らず、財を以て許すものではない。❌
六合卦は必ずしも全く吉ならず、六衝卦は必ずしも全く凶ならず——鍵は用神の旺衰にある:六合で用神が旺相か、または世爻と財官が相合すれば吉。六衝で用神が剋され失陥すれば凶。反吟卦及び世爻が退神に化する場合は、多く行動困難を主り、強いて往けば空しく返り易し。🔄
貴人が貴人に会う(例:官員互訪)には、世応が相生相合するのが宜しい。普通の人が貴人に会うには、官星と世爻が相生合するか、官星が世爻を持つのが宜しい。
覚子は強調する:専ら名声を求めて問う場合は、官星が世爻を持つか世を生ずれば官を得ることを主る。只、貴人に会えるか否かを問うのみならば、官星が世爻を生合すれば即ち会えることを主る——「貴人に会う」の官星を誤って「名声成就」の応と断じてはならない。
野鶴は補足する:貴人互訪で世応が衝剋し、財爻が伏蔵空亡するならば、往って会うも益無し。官鬼が世を剋し、世が鬼に化け、剋に化けるのは更に凶。普通の人が貴人に会うに官が世を剋し、世が鬼に化け、剋に化けるに遇えば、行くべからず。不意の出来事を防ぐ。唯、財官が世を生じ合するのが吉。🚷
凡そ出行求財・貴人に謁することを占うには、本書「出行章」を参看すべし。
(注:本章は八字命例に涉及せず、故にコンポーネントタグ挿入無し)