全 142 章中 133 章
星平会海
整体意訳 劫財とは、八字における日干と他の干支との関係を指す。例えば、乙木の日干が甲木を見る場合、これを劫財と呼ぶ。乙木は庚金を夫星(官星)とするが、八字に丙火が庚金を剋するのを見れば、夫を剋することになる。男性の命式に劫財が見られれば、妻を剋しやすい。五陽日干(甲、丙、戊、庚、壬)が五陰干(乙、丁、己、辛、癸)を見る場合は敗財と呼び、妻を剋し子を害することに主る。五陰日干が五陽干を見る場合は劫財と呼び、財産の破損や消耗、小人への注意を主るが、必ずしも妻を剋するとは限らない。具体的には、乙木は戊土と己土を財星とするが、甲木は己土を奪い、戊土を破る。丁火は庚金と辛金を財星とするが、丙火は辛金を奪い、庚金を破敗する。他の場合も同様である。兄弟間の関係:兄が弟を見る場合、弟は兄の財を敗り、兄の妻を奪うことができる。弟が兄を見る場合、兄は弟の財を劫奪するが、弟の妻を取ることは敢えてしない。財は万人の欲するところであり、現実に兄弟が相見れば競争が多い。伯夷叔斉のように調和する例は稀である。男性の命に劫財が多いと妻を剋し、女性の命に傷官が多いと夫を剋する。これは非常に応験する。五陽日干が五陰干を見る場合は、羊刃敗財の範疇に属する。
詩断翻訳:
劫財と羊刃は最も情け無く、官星を帯びなければ一生貧窮。甲乙日干互いに劫財に逢うも皆然り、縦え財が多くとも塵土と化す。🔥
劫財は人間関係における競争と資源の奪い合いを反映し、特に兄弟、夫婦、財産の面で顕著である。五行の相生相剋が命運に与える影響を強調し、バランスの重要性を際立たせる。
現代社会において、劫財は職場での競争、家庭内の財産紛争、協力関係における利害の衝突に喩えられる。人間関係の管理に注意し、貪欲さや衝動による損失を避けるよう促す。例えば、投資や共同起業においては、リスクを慎重に評価する必要がある。
劫財は人間性における欲望と矛盾を明らかにし、自己修養を通じて内的バランスを達成するよう促す。道家の「無為にして治まる」という思想を体現し、自然に順応することの重要性を強調する。
整体意訳 刑合格は、六癸日(癸丑、癸卯、癸巳、癸未、癸酉、癸亥)生まれの人を主とし、戊土を正気の官星として用いる。甲寅時に逢うことを喜ぶ。寅が巳を刑する(地支の寅と巳は相刑する)ため、巳中の戊土を刑出し、癸日が官星を得るためである。庚寅時であれば刑は成らず、甲寅時のみ有効である。行運は飛天禄に類似する。四柱に戊字や己字があれば、格局の点数を下げる。庚寅が甲木を傷つけて刑を壊すことも恐れ、忌み字は申字であり、同様に点数を下げる。歳君と大運もこれらを忌む。格局に合が帯びていれば、主人は酒色により家を喪うか、病に成る可能性がある。天干に合があり、地支に刑や羊刃があり、運もまた合すれば、酒色により身を喪うことに主る。
八字例:
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 食神 | 比肩 | 元男 | 伤官 |
| 天干 | 乙 | 癸 | 癸 | 甲 |
| 地支 | 未 | 未 | 亥 | 寅 |
| 蔵干 | 己杀丁才乙食 | 己杀丁才乙食 | 壬劫甲伤 | 甲伤丙财戊官 |
| 星運 | 墓 | 墓 | 帝旺 | 沐浴 |
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 伤官 | 伤官 | 元男 | 伤官 |
| 天干 | 甲 | 甲 | 癸 | 甲 |
| 地支 | 戌 | 戌 | 酉 | 寅 |
| 蔵干 | 戊官辛枭丁才 | 戊官辛枭丁才 | 辛枭 | 甲伤丙财戊官 |
| 星運 | 衰 | 衰 | 病 | 沐浴 |
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 偏财 | 比肩 | 元男 | 伤官 |
| 天干 | 丁 | 癸 | 癸 | 甲 |
| 地支 | 亥 | 卯 | 卯 | 寅 |
| 蔵干 | 壬劫甲伤 | 乙食 | 乙食 | 甲伤丙财戊官 |
| 星運 | 帝旺 | 长生 | 长生 | 沐浴 |
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 正印 | 伤官 | 元男 | 伤官 |
| 天干 | 庚 | 甲 | 癸 | 甲 |
| 地支 | 午 | 申 | 卯 | 寅 |
| 蔵干 | 丁才己杀 | 庚印壬劫戊官 | 乙食 | 甲伤丙财戊官 |
| 星運 | 绝 | 死 | 长生 | 沐浴 |
詩断翻訳:
六癸日生まれ甲寅時に遇う、仮名の刑合真の格に非ず。月令若し亥子の位に在れば、傷官格に帰して推尋すべし。🌊
陰水寅時に逢うて格清し、但愁う庚克して刑すること能わず。運行若し蛇の地(巳火)に入らずば、方に清高利名を得ん。
癸日甲寅時は刑合格、格に入れば則ち顕赫。官星七煞喜び相逢う;甲申己字は災厄と為す。
柱中酉丑の字に逢う、遇う者は英豪名利の客。参詳す歳運栄枯を定むるを:此れは術家の真訣。
寅は巳を刑し、巳は申と合す;寅は又申を沖す;癸の官は甲を以て傷官と為す。酉丑は巳を邀けて金局と為す。⚡
刑合格は地支の相刑(寅刑巳)を利用して官星を激発し、時機と五行相互作用の微妙なバランスを強調する。沖剋や不純物を避け、格局の純粋さを保つことに重きを置く。
現代において、これは特定の条件(時間や環境など)を通じて潜在能力を引き出すことに喩えられる。例えば、キャリア発展において、重要な機会(甲寅時の如き)を捉えることは昇進をもたらすかもしれないが、妨害要因(庚金の如き)があれば効果は大きく減ずる。
刑合格は「危機即ち転機」の哲学を体現し、刑傷が却って機会をもたらし得る。『易経』の「変易」の思想に呼応し、矛盾の中に調和を見出すよう促す。
整体意訳 倒沖格は、四柱に元々官星が無い場合に用いる。丙日を主とし、午の字を用いて子中の癸水を沖し、丙日の官星と為す。合は論じない。四柱に未の字があれば、午は子を沖することができない。癸字と子字を大いに忌み、点数を下げる。歳君と大運も同様である。別に、丁日を主とし、巳を用いて亥宮の壬水を沖し、丁日の官星と為す。合は論じない。四柱に辰巳の字があれば、巳は亥を沖することができず、壬字と亥字を大いに忌み、点数を下げる。
八字例:
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 偏财 | 七杀 | 元男 | 食神 |
| 天干 | 庚 | 壬 | 丙 | 戊 |
| 地支 | 寅 | 午 | 戌 | 戌 |
| 蔵干 | 甲枭丙比戊食 | 丁劫己伤 | 戊食辛财丁劫 | 戊食辛财丁劫 |
| 星運 | 长生 | 帝旺 | 墓 | 墓 |
本文内チャート
| 四柱 | 年 | 月 | 日 | 時 |
|---|---|---|---|---|
| 十神 | 比肩 | 偏财 | 元男 | 正官 |
| 天干 | 丙 | 庚 | 丙 | 癸 |
| 地支 | 午 | 寅 | 午 | 巳 |
| 蔵干 | 丁劫己伤 | 甲枭丙比戊食 | 丁劫己伤 | 丙比戊食庚才 |
| 星運 | 帝旺 | 长生 | 帝旺 | 建 |
詩断翻訳:
丙日須らく午字の沖に逢うべし、午能く子を沖して吉相逢う。合を論ずるを須いず干は水を嫌う、子癸相逢えば再び凶を見る。🔥
午は子癸を沖して官星と為す、功名栄達顕はる神京。最も忌む未官相い絆合するを、平生虚利又虚名。
丁日多く巳字の重なりに逢う、局中水無ければ貴和同。傷官此の格は傷じ尽くすに宜しく、亥の刑沖を見れば数必ず空し。🌊
丁日は巳多く以て亥を沖す、壬癸休みて来たれ四柱中。倘し地支辰字出ずれば、必ず来たりて相い絆され貴難く同し。
倒沖格は地支の相沖(午沖子など)を通じて官星を創造し、「無から有を生ずる」知恵を強調する。格局の純粋さを要求し、不純物が沖の力を破壊するのを避ける。
これは革新や常識破りの思考に類似し、例えば起業において、逆方向の操作(沖)を用いて新市場を開拓するようなものである。しかし、阻害要因(未字の如き)があれば、成功は難しい。
倒沖格は「反する者は道の動きなり」という道家思想を含み、衝突が新たな生をもたらし得ることを示す。制限の中にしばしば機会が隠されていることを人々に思い起こさせる。
整体意訳 金神格には三時のみ有る:癸酉、己巳、乙丑。金神は破敗の神であり、火を用いて制伏するを須い、火郷に入れば吉と為す。四柱に更に七煞や羊刃を帯びれば、則ち真の貴人である。運が水郷に入れば則ち禍と為す。此の格は四柱に火制を要して貴を顕す。
詩断翻訳:
甲午時上金神を見る、煞印相臨真の貴人。火木運中財発福し、如し金水に逢えば必ず身を傷つく。🔥
金神火に遇えば貴疑い無く、金水災殃定めて之れ有り。運火郷に到れば多く発達し、官崇く家富み両々相い宜し。
時に金神に遇えば貴気多し、如し羊刃に逢えば却って中和。若し水運に逢えば貧しくして疾あり、火制せば名高く爵位峨たり。
癸酉己巳並びに乙丑、時上之れに逢うは是れ福神。物に傲り才に恃み制伏に宜しく、郊り煞刃に逢えば貴人真なり。
性多く狼暴にして才明敏、水の相生に遇えば立ちどころに困窮に立つ。制伏運行火局に逢えば、超遷貴顕富むこと倫無し。
巳酉丑の三合を取りて金局と為し、煞を逢うことを喜ぶ。⚡
金神格は制伏(火剋金)を強調して凶を化して吉と為し、制約と転化を通じて負のエネルギーを成功に導くことを表す。五行のバランスと運勢の配合を重んじる。
現代において、これは欠点(短気など)を長所(行動力など)に転化し、自己鍛錬(火)を通じて成長を実現することに喩えられる。例えば、職業において、衝動を抑制することは昇進をもたらし得る。
金神格は「己に克ち礼に復す」という儒家思想を体現し、自己を制伏して初めて大業を成し遂げられることを示す。陰陽五行哲学を融合し、動的平衡を強調する。
整体意訳 魁罡格には四日有る:壬辰、庚戌、庚辰、戊戌。日柱がこれらに臨めば、是れ福運であり、身旺の時に運行すれば福を発して百端に及び、但し一たび財官を見れば、禍患立ちどころに至る。魁罡は天沖地撃の煞であり、若し人命に入れば。
詩断翻訳:
魁罡四日最も先んず、疊疊相逢えば大権を掌る。庚戌庚辰は官顕るるを恐れ、壬辰壬戌は財運を見る。⛰
主人性格多く聡慧、殺すの心好む偏りを断ぜず。柱に刑沖兼ねて克破有れば、一貧徹骨して笞鞭を受く。
戊戌庚辰は煞最強、壬辰庚戌は魁罡と号す。日に重きを加うる者方に貴と為り、身旺之れに逢えば貴異常。
人魁罡を帯びれば性必ず強く、鬼神愁いて此の身傍に立つ。如し一位刑沖重きに逢えば、骨を撤き貧窮当たるべからず。
魁罡四柱日に多く同じ、貫気期して来たり此の中に在り。日主独り沖克重きに逢えば、財官福を顕し露すこと窮まり無し。
疊疊之れに逢い、大権を掌ることに主る。乾戌は天正と為り、展は地魁と為る。🌬
魁罡格は強力さと権威を表すが、財官(剋制)に対して脆弱であり、「旺極まれば則ち反す」の道理を強調する。権力は慎重に維持する必要があり、過度な暴露を避けるよう人々に思い起こさせる。
現代において、これはリーダーシップや権威の地位に類似する:身旺(自信や資源が十分)の時は成功するが、一旦競争や財務的圧力(財官)が導入されれば、崩壊しやすい。例えば、起業家は過度な拡張を避ける必要がある。
魁罡格は「物極まれば則ち反す」の易理を含み、強大さの中に危機が隠れている。中庸の道を奨励し、極端を避ける。